モチタン辞典 › モチタン英文法辞典 › 複合関係詞(whoever・whatever・whenever)の使い方

複合関係詞の使い方まとめ
複合関係詞とは、関係詞に -ever が付いた語の総称です。役割は大きく分けて「〜するものは誰でも/何でも」という意味で主語や目的語になる名詞節と、「たとえ誰が/何が〜でも」という意味で文全体を修飾する譲歩の副詞節(no matter ... で書き換え可能)の2種類しかありません。
この2つの見分け方を押さえるだけで、英文の読解や英作文で迷わなくなります。
- 複合関係詞は主語や目的語になる「名詞節」か修飾する「副詞節」の2種類をつくる
- 「たとえ〜でも」という譲歩の副詞節は、no matter +疑問詞に書き換えられる
- howeverは名詞節を作らず、直後に形容詞や副詞を引き寄せる語順になる
先に読むと分かりやすい: 関係代名詞(who・which・that)の使い方関係副詞(when・where・why・how)の使い方
複合関係詞の使い方とは(結論)
複合関係詞は、文中での働きによって「名詞節」と「副詞節」に分かれます。まずは代表的な語の種類と基本の意味を一覧で把握しましょう。
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| 分類 | 語 | 名詞節の意味 | 譲歩の副詞節の意味 |
|---|---|---|---|
| 複合関係代名詞 | whoever /huːévər/ | 〜する人は誰でも | たとえ誰が〜でも |
| 複合関係代名詞 | whatever /wətévər/ | 〜するものは何でも | たとえ何が〜でも |
| 複合関係代名詞 | whichever /wɪtʃévər/ | 〜するものはどちらでも | たとえどちらを〜でも |
| 複合関係副詞 | whenever /wenévər/ | 〜するときはいつでも | たとえいつ〜でも |
| 複合関係副詞 | wherever /weərévər/ | 〜する場所ならどこでも | たとえどこへ[で]〜でも |
| 複合関係副詞 | however /haʊévər/ | (名詞節なし) | どんなに〜でも(+形容詞/副詞) |
節全体が文の主語・動詞の目的語・前置詞の目的語になっていれば名詞節、節を取り除いても完全な文が成立していれば副詞節と判断します。
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名詞節をつくる複合関係代名詞
whoever、whatever、whichever が名詞節をつくる場合、先行詞を含んだ形(anyone who や anything that)と同じ働きをします。文の主語(S)や目的語(O)になるのが特徴です。
目的語になる例
I'll do whatever I can.(できる限り手伝うよ)
この文では whatever I can 全体が他動詞 do の目的語になっています。「anything that I can(私にできることなら何でも)」と言い換えることができます。
同様に、Do whatever you like.(好きにすればいいよ)や You can call me whatever you like.(私のことは何と呼んでも構いません)でも、whatever 節が動詞の目的語として機能しています。
主語になる例
Whoever arrives first gets the best seat.(最初に到着した人は誰でも特等席に座れます)
この文では Whoever arrives first 全体が主語(S)です。「Anyone who arrives first」と言い換えられます。
目的語(O)になる例
- I'll do whatever I can.
- whatever節全体がdoの目的語
- anything thatに言い換え可能
主語(S)になる例
- Whoever arrives first...
- Whoever節全体が文の主語
- Anyone whoに言い換え可能
名詞節をつくる複合関係代名詞は文の主語や目的語として機能します。
譲歩の副詞節とno matter書き換え
複合関係詞が「たとえ〜でも」という意味の副詞節をつくるとき、コンマで主節から区切られることが多く、節全体を取り除いても主節だけで文が成り立ちます。この「譲歩」の用法では、no matter + 疑問詞 への書き換えが可能です。
| 複合関係詞 | 書き換え(譲歩の副詞節) | 日本語訳 |
|---|---|---|
| whoever | no matter who | たとえ誰が〜でも |
| whatever | no matter what | たとえ何が〜でも |
| whichever | no matter which | たとえどちらを〜でも |
| whenever | no matter when | たとえいつ〜でも |
| wherever | no matter where | たとえどこへ〜でも |
| however | no matter how | たとえどれほど〜でも |
例えば Whatever you say, I won't change my mind.(あなたが何と言おうと、私の決心は変わりません)は、No matter what you say, I won't change my mind. と完全に同じ意味になります。
名詞節の whatever は no matter what に置き換えられない点に注意してください。
wheneverとwhereverの使い方
whenever と wherever は複合関係副詞です。名詞節にはならず、時や場所を表す副詞節、または譲歩の副詞節を作ります。
時・場所を表す副詞節(〜するときはいつでも/〜する所ならどこでも)
whenever は「every time (that)」、wherever は「at [to] any place where」で言い換えられます。
I travel whenever I have time.(暇なときに旅行します)
We wear it whenever the crew asks or when the sea looks rough.(乗務員に指示されたとき、または海が荒れているときに着用します)
この2文では「〜のときはいつでも」という意味で、動詞を修飾しています。
譲歩を表す副詞節(たとえいつ〜でも/たとえどこへ〜でも)
You can find coffee wherever you go.(どこへ行ってもコーヒーは見つけられますよ)
Wherever tourists go, there'll be crowds.(観光客が行く所はどこでも、人だかりができるだろう)
文頭や文末で「たとえどこへ行こうとも」という条件を提示しています。
時・場所を表す副詞節
- 〜するときはいつでも/所ならどこでも
- every time / any place whereで書換
- 例: I travel whenever I have time.
譲歩を表す副詞節
- たとえいつ〜でも/どこへ〜でも
- 文頭や文末で条件を提示する
- 例: You can find coffee wherever you go.
名詞節にはならず、時・場所を表す副詞節か譲歩の副詞節を作ります。
however+形容詞・副詞の語順ルール
複合関係詞の中で最も語順の間違いが起きやすいのが however です。譲歩の副詞節をつくる際、必ず however + 形容詞[副詞] + 主語 + 動詞 の語順を取ります。
However hard you try, you cannot finish it in an hour.(どんなに一生懸命やっても、1時間では終わらせられません)
修飾したい hard(副詞)が however の直後に引き寄せられます。However you try hard とは言えません。この文は No matter how hard you try... と書き換えが可能です。
| 誤った語順 | 正しい語順 | 解説 |
|---|---|---|
| However he is rich | However rich he is | 形容詞 rich を直後に置く |
| However you run fast | However fast you run | 副詞 fast を直後に置く |
なお、接続副詞の However, S + V(しかしながら)とはカンマの有無や文構造が全く異なるため混同しないようにしましょう。
However hard you try, you cannot finish it in an hour.どんなに一生懸命やっても、1時間では終わらせられません
修飾したい形容詞や副詞をhoweverの直後に引き寄せて配置します。
名詞節と副詞節の判別テスト
読解で複合関係詞に出会ったら、次の2ステップで用法を判定します。
- ステップ1:その節を取り除いてみる
節を除いたとき、残りの部分だけで文が完全であれば「副詞節」です。主語や目的語が欠けて文が崩れるなら「名詞節」です。 - ステップ2:書き換えを当てはめる
名詞節なら anyone who や anything that を当てはめて意味が通るか確認します。副詞節なら no matter ... を当てはめて「たとえ〜でも」と訳せるか確認します。
例えば You can do whatever you want.(好きなことを何でもしていい)は、whatever you want を消すと do の目的語が無くなるため名詞節です。
一方、Whatever happens, stay calm.(何が起きても落ち着いていなさい)は、Whatever happens を消しても stay calm(命令文)が成立するため副詞節(= No matter what happens)です。
節を除いて文が崩れるなら名詞節、完全なら副詞節
名詞節ならanyone who等、副詞節ならno matter等
節の省略可否と書き換え表現の当てはめで用法を判別します。
辞典の例文で見る複合関係詞(whoever・whatever・whenever)の使い方
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| I'll do whatever I can. ▶ | できる限り手伝うよ | whatever節全体がdoの目的語になる名詞節の典型例。 |
| Great - then order whatever you want. ▶ | いいね、じゃあ好きなものを頼んでいいよ。 | orderの目的語として働く名詞節用法。 |
| We wear it whenever the crew asks or when the sea looks rough. ▶ | 乗務員に指示されたとき、または海が荒れているときに着用します。 | wheneverが「〜する時はいつでも」という時を表す副詞節。 |
| Do whatever you like. ▶ | 好きにすればいいよ。 | 口語で多用される名詞節(anything thatの意)。 |
| You can find coffee wherever you go. ▶ | どこへ行ってもコーヒーは見つけられますよ。 | whereverが譲歩の副詞節(no matter where)として機能。 |
| You can call me whatever you like. ▶ | 私のことは何と呼んでも構いません。 | call A Bの補語Bの位置にwhatever節が入る名詞節。 |
| Wherever tourists go, there'll be crowds. ▶ | 観光客が行く所はどこでも、人だかりができるだろう。 | 文頭に置かれ「どこへ行こうとも」を表す譲歩の副詞節。 |
| I travel whenever I have time. ▶ | 暇なときに旅行します。 | wheneverが動詞travelを修飾する副詞節用法。 |
複合関係代名詞と複合関係副詞の違いと見分け方
複合関係代名詞と複合関係副詞で迷ったときは、後ろに続く英文の構造に着目すると確実に見分けられます。
複合関係代名詞(whoever, whatever, whichever)の後ろには、主語(S)や目的語(O)が欠けた「不完全文」が続きます。代名詞自身が節の中で名詞の役割を担うためです。
一方、複合関係副詞(whenever, wherever, however)の後ろには、文の主要素(S・V・O・C)がすべて揃った「完全文」が続きます。
また、作れる節の種類にも明確な違いがあります。複合関係代名詞は文の主語や目的語になる「名詞節」と、譲歩を表す「副詞節」の両方を作れますが、複合関係副詞は「副詞節」しか作れません。
| 判別項目 | 複合関係代名詞 | 複合関係副詞 |
|---|---|---|
| 代表的な語 | whoever, whatever, whichever | whenever, wherever, however |
| 後ろに続く節 | 不完全文(主語や目的語が欠落) | 完全文(必要な要素が完備) |
| つくる節の品詞 | 名詞節 または 副詞節 | 副詞節のみ(名詞節は不可) |
| 直前の先行詞 | 置かない(自身に含む) | 置かない(自身に含む) |
| 存在しない語 | なし | whyever(存在しない) |
なお、疑問詞に why があるため混同されがちですが、英語に whyever という複合関係副詞は存在しません。理由を表す複合関係副詞はないという点も試験対策として押さえておきましょう。
関係代名詞と複合関係代名詞の違い
通常の関係代名詞(who, which, that)と複合関係代名詞の最も大きな違いは、直前に「先行詞」を置くかどうかです。
通常の関係代名詞は、直前に修飾対象となる名詞(先行詞)が必要です。これに対し、複合関係代名詞は「先行詞(anyone や anything など)をすでに内部に含んでいる」ため、直前に先行詞の名詞を置きません。
語尾に付く -ever には「境界を外す」「制限を設けない」というコアイメージがあります。そのため、通常の関係代名詞が特定の先行詞を限定・説明するのに対し、複合関係代名詞は「〜する人は誰でも」「たとえ何が〜でも」という無制限や譲歩の広がりを生み出します。
先行詞を含む関係代名詞 what と whatever の違い
同じく先行詞を含み直前に名詞を置かない関係代名詞 what(= the thing(s) which)との使い分けも重要です。
- what: 「〜すること・もの」という事実や特定の対象を指す
- whatever: 「〜するものは何でも」と選択肢の制限をなくす
たとえば Eat what you want. は「食べたいと思っているその料理を食べなさい」という意味合いですが、Eat whatever you want. は「制限は何もないから、どれでも好きなものを何でも食べなさい」という一切の制限を外すニュアンスになります。
複合関係副詞howeverと接続副詞howeverの見分け方
however には「しかしながら」を意味する接続副詞と、「どんなに〜でも」を意味する複合関係副詞の2つの使い方があり、構造とコンマの位置で見分けられます。
接続副詞の however は文をつなぐ副詞であり、単独で文頭に置かれて直後にコンマを伴う However, S + V. の形をとります。また、文中や文末にコンマで挟まれて挿入されることもあります。
一方、複合関係副詞の however は「however + 形容詞/副詞 + S + V」という固有のカタマリ(譲歩の副詞節)を作ります。however の直後にコンマは置かれず、修飾する形容詞や副詞が直後に引き寄せられる点が決定的な違いです。
- However, he was tired, he kept walking. (誤り:接続副詞の直後にコンマを置いて副詞節にはできない)
- However tired he was, he kept walking. (正しい:どんなに疲れていても、彼は歩き続けた)
試験の空所補充問題で、空所の直後に形容詞や副詞が置かれており、その後に S + V が続いていれば、迷わず複合関係副詞の however を選びましょう。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
次の文の空所に入る最も適切なものはどれか。「( ) rich he is, he is not happy.」
答えと解説
正解: However
「どんなに〜でも」という譲歩を表し、直後に形容詞 rich を引き寄せる語順を取るのは however です。文中の下線部が「副詞節」として使われているものを1つ選びなさい。
答えと解説
正解: Whatever happens, stay calm.
Whatever happens を取り除いても stay calm という完全な文が成立するため、副詞節と判断できます。「Whatever you say, I won't change my mind.」と同じ意味になる書き換え文として正しいものはどれか。
答えと解説
正解: No matter what you say, I won't change my mind.
「たとえ何が〜でも」という譲歩の副詞節を作る whatever は、no matter what で書き換えが可能です。文法的に正しい語順になっている文はどれか。
答えと解説
正解: However hard you try, you cannot finish it.
however が譲歩の副詞節をつくる場合、修飾する形容詞や副詞を however の直後に引き寄せる必要があります。whenever と wherever について、本文の説明と合致しないものはどれか。
答えと解説
正解: 文の主語や目的語になる名詞節をつくることができる
whenever と wherever は複合関係副詞であり、名詞節にはならず副詞節のみを作ります。
よくある質問
- Q. whateverとno matter whatの違いは?
- whateverは名詞節(〜は何でも)と副詞節(たとえ何が〜でも)の両方で使えますが、no matter whatは副詞節(譲歩)でしか使えません。文の主語や目的語に no matter what を使うことはできません。
- Q. whoeverとwhomeverの使い分けは?
- 節の中で主語になる場合は whoever、目的語になる場合は whomever を用いるのが伝統的な文法ですが、現代英語では目的語の位置でも whoever を使うのが一般的です。
- Q. whicheverはどういう時に使いますか?
- whatever(何でも)と似ていますが、選択肢があらかじめ限定されている「どちらでも」「どれでも」という場面で使います。2つまたは限られた選択肢から選ぶ文脈で用います。
- Q. 複合関係副詞に whyever は存在しますか?
- 存在しません。複合関係副詞は whenever, wherever, however の3つのみです。「たとえどんな理由でも」と言いたい場合は、複合関係形容詞を用いた for whatever reason などの表現を使います。
- Q. 試験の空所補充問題で複合関係詞を一瞬で見抜く方法は?
- 空所の直前と直後をチェックします。直前に先行詞(修飾される名詞)があれば通常の関係詞、先行詞がなければ複合関係詞(または what)を選びます。さらに空所の後ろが不完全文なら複合関係代名詞、完全文なら複合関係副詞です。直後に形容詞や副詞がある場合は however を優先して疑いましょう。
2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部
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