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関係代名詞thatの使い方とwhichとの違い
関係代名詞の that は、人・物・動物のどれが先行詞でも使える万能な関係代名詞です。主格と目的格で使えて目的格なら省略も可能ですが、所有格(whoseに相当する形)はなく、コンマの後(非制限用法)や前置詞の直後では使えないという明確な制限があります。
関係代名詞thatとwhichの違いと一覧
英語の関係代名詞には that、which、who、whom、whose など複数の種類があります。その中でも that は「人」「物」「動物」のいずれに対しても代入できるため、日常会話から学術文まで非常によく使われます。
まず、関係代名詞 that と which の決定的な違いを押さえましょう。文法上の機能と使える範囲を比較したのが次の表です。
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| 項目 | 関係代名詞 that | 関係代名詞 which | 関係代名詞 who |
|---|---|---|---|
| 先行詞 | 人・物・動物(すべて可能) | 物・動物(人のみは不可) | 人のみ |
| 格(役割) | 主格・目的格 | 主格・目的格 | 主格(目的格はwho/whom) |
| 所有格 | なし(whoseで代用) | whose / of which | whose |
| 非制限用法(, コンマ後) | 使用不可 | 使用可能 | 使用可能 |
| 前置詞の直後(in 〜 など) | 使用不可 | 使用可能(in which など) | 使用可能(to whom など) |
| 省略 | 目的格なら省略可能 | 目的格なら省略可能 | 目的格なら省略可能 |
| ニュアンス・使われ方 | 日常会話で最も自然、先行詞を強く限定する | やや改まった響き、補足的な説明に向く | 人を先行詞とするとき自然 |
日常英会話において、物や動物を修飾する際は which よりも that が圧倒的に好まれる傾向があります。ただし、どのような場面でも that を使えばよいわけではありません。
コンマが付く非制限用法や、前置詞が前に出る構文では that が文法的に禁止されているため、which や who を正しく選ぶ必要があります。
次の疑問物を受ける which と that のニュアンスの違いまで深掘りしたいときは、whichとthatの使い分けで文脈ごとの選び方を確認できます。
関係代名詞thatの基本構造と省略ルール
関係代名詞 that には、後ろの節の中で主語の働きをする「主格」と、目的語の働きをする「目的格」の2通りがあります。それぞれの語順と文の組み立て方を確認しましょう。
主格の that(先行詞 + that + 動詞)
先行詞が後ろの動詞の主語になる場合です。関係代名詞 that の直後には動詞が続きます。that の後ろには主語がありません。
- I have a friend that speaks three languages.
(私には3言語を話す友人がいます。)
※ 先行詞 a friend(人)の後ろに that が置かれ、直後に動詞 speaks が続いています。 - She bought a computer that works very fast.
(彼女は処理速度がとても速いコンピューターを買いました。)
※ 先行詞 a computer(物)に対して that を使い、直後に動詞 works が続いています。
注意点として、主格の that に続く動詞の形は、先行詞の単数・複数に一致させます。先行詞が三人称単数なら動詞に s がつき、複数形なら複数動詞になります。
- The books that are on the desk are mine.
(机の上にある本は私のものです。)
※ 先行詞 The books が複数形のため、that の後ろの動詞は are になります。
目的格の that(先行詞 + that + 主語 + 動詞)
先行詞が後ろの動詞や前置詞の目的語になる場合です。that の直後には「主語+動詞(S+V)」が続き、動詞の目的語の位置が空席になります。
- This is the movie that I watched yesterday.
(これは私が昨日観た映画です。)
※ watched の後ろにあるはずの目的語(the movie)が that に置き換わっています。 - The person that we met at the station was Ken.
(私たちが駅で会った人はケンでした。)
※ met の目的語が that に置き換わっています。
目的格 that の省略ルール
目的格の関係代名詞 that は、日常会話や文章において省略されることが非常に一般的です。that を省略すると「名詞 + 主語 + 動詞(接触節)」という語順になります。
- This is the movie I watched yesterday.(that を省略)
- The person we met at the station was Ken.(that を省略)
一方、主格の that は原則として省略できません。主格を省略してしまうと、1つの文の中に動詞が接続詞なしで2つ並んでしまい、文構造が破綻するためです。I have a friend speaks three languages. のように言うことはできません。
I have a friend that speaks three languages.私には3言語を話す友人がいます。
主格のthatの直後には動詞が続き、動詞の形は先行詞に一致させます。
目的格や接触節のパターンをより詳しく確認したいときは、関係代名詞の省略ルールを参考にしてください。
関係代名詞thatしか使えない好まれるケース
先行詞の修飾語や名詞の種類によっては、which や who よりも that を使うことが強く好まれる(または that しか使えない)規則があります。試験でも頻出の項目です。
| 先行詞の特徴 | 具体的な語句・先行詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 最上級の形容詞がつくとき | the best, the most important など | This is the best movie that I have ever seen. |
| 唯一・限定を表す語がつくとき | the only, the very, the same | He is the only person that knows the truth. |
| すべて・全体を表す語 | all, every | All that glitters is not gold. |
| 否定・疑問を表す語 | no, any, little, few | There is no rule that has no exceptions. |
| -thing で終わる代名詞 | something, anything, everything, nothing | Is there anything that I can do for you? |
| 「人と動物」「人と物」が並ぶ先行詞 | the man and his dog など | Look at the boy and the dog that are running there. |
なぜ最上級や all だと that が選ばれるのか
文法書では「最上級や all のときは that を使う」と暗記項目として扱われがちですが、これには明確な言語的理由があります。
もともと関係代名詞の which や who は、「どれ」「だれ」という疑問詞から派生した言葉です。そのため、「いくつかの候補の中からどれか1つを選ぶ」という選択の含みを持っています。
しかし、先行詞に the best(最高の)や the only(唯一の)、all(すべての)がついた場合、対象はすでに「それ1つ」または「全部」に完全に定まっており、他の候補と迷う余地が一切ありません。ここで選択の余地を残す which を使うとニュアンスの衝突が起きます。
対して that は、指示代名詞(あれ、その)から生まれた言葉であり、「まさにそれだ」と指をさして強く限定・特定する力を持っています。したがって、「最高のもの」「唯一のもの」「すべてのもの」のように対象を1つにピタリと限定する文脈では、that の語感が最も適しているため、強く好まれるのです。
主要なパターンの例文集
- This is the most exciting book that I have ever read.
(これは私が今まで読んだ中で最もワクワクする本です。)
※ 最上級 the most exciting があるため that が好まれます。 - This is the very watch that I was looking for.
(これこそまさに私が探していた時計です。)
※ the very(まさにその)が先行詞を強く強調しています。 - All that you need is love.
(あなたに必要なすべては愛です。)
※ 先行詞が all の場合、which ではなく that を使います。日常会話では All you need is love. と目的格の that が省略されることも多いです。 - She told me something that surprised everyone.
(彼女は全員を驚かせるようなことを私に話しました。)
※ 先行詞が something のため、which より that が自然です。
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関係代名詞thatが使えないときの2大ルール
万能に見える関係代名詞 that ですが、英語の文法規則上、絶対に使ってはいけない2つの場面が存在します。試験での減点対象や誤文訂正問題として最も狙われやすい部分です。
ルール1:コンマの後(非制限用法)では that は使えない
先行詞の直後にコンマ(,)を置いて補足説明を加える用法を「非制限用法(継続用法)」と呼びます。このコンマの直後に関係代名詞 that を置くことはできません。
- × 誤り:I visited Kyoto, that is an ancient city.
- ○ 正しい:I visited Kyoto, which is an ancient city.
(私は京都を訪れましたが、そこは古都です。) - × 誤り:My uncle, that lives in London, is a doctor.
- ○ 正しい:My uncle, who lives in London, is a doctor.
(私の叔父はロンドンに住んでいるのですが、医師をしています。)
非制限用法は「コンマで一息置いて、先行詞に関する追加の情報を添える」用法です。先述の通り that は「先行詞の範囲をキュッと絞り込んで特定する(制限する)」働きを持つため、追加情報を添えるだけの非制限用法とは性質が矛盾してしまうため使えません。
ルール2:前置詞の直後に関係代名詞 that は置けない
前置詞(in、at、to、with、for など)を関係代名詞の直前に前に出す構文では、that を使うことができません。この場合は先行詞が物なら which、人なら whom を用います。
- × 誤り:This is the house in that I was born.
- ○ 正しい:This is the house in which I was born.
(これは私が生まれた家です。) - ○ 正しい(前置詞を文末に残す場合):This is the house that I was born in.
- ○ 正しい(目的格を省略する場合):This is the house I was born in.
前置詞を関係代名詞の前に置く形(in that や with that)は、関係代名詞としては文法違反です。ただし、前置詞を文末に残したままにする構造であれば、that を用いることができます。
非制限用法では不可。whichやwhoを使う
in that等は不可。in which等にする
関係代名詞thatは万能に見えますが、絶対に使えない2つの場面があります。

関係代名詞in thatと接続詞in thatの違い
英語の文章を読んでいると、in that という並びを見かけることがあります。「前置詞の後ろに関係代名詞 that は使えないはずでは?」と混乱する方が少なくありません。ここでは in that の正体を解説します。
「in that」の正体は群接続詞(〜という点において)
英語で見かける in that は、関係代名詞ではなく接続詞です。「〜という点において」「〜という理由で」という意味を表し、理由や根拠を限定して説明するときに用います。
- Humans differ from animals in that they can speak.
(人間は、言葉を話すことができるという点において動物と異なる。) - The two systems are similar in that both aim to reduce costs.
(両方のシステムは、コスト削減を目指しているという点において類似している。)
接続詞 in that は、because(なぜなら)に近い意味を持ちますが、一般的な理由全体を述べる because に対して、in that は「どの観点・どのような側面においてそう言えるのか」をピンポイントで示すフォーマルな表現です。
関係代名詞と接続詞 in that の見分け方
構造上の決定的な違いは、that の後ろに続く文が「完全文」か「不完全文」かです。
- 接続詞 in that:後ろに主語も目的語も揃った「完全な文」が続く。
... in that [they can speak].(主語 they、動詞 speak が揃っており完全) - 関係代名詞節:主語または目的語のどちらかが欠けた「不完全な文」になる。
This is the city in which [I lived].(前置詞 in の目的語が which になり前に出ている)
文法問題で in that の直後に不完全な文が来ていれば誤りであり、完全な文が続いて「〜という点において」と訳して文脈が通る場合は接続詞の in that だと判断できます。
接続詞 in that
- 意味は「〜という点において」
- 後ろにSやOが揃った完全文が続く
- 理由や根拠を限定して説明する
関係代名詞節
- 先行詞を修飾する働き
- 後ろはSやOが欠けた不完全文
- 前置詞の直後にthatは置けない
in thatは接続詞であり、後ろに完全な文が続く点で関係代名詞節と異なります。
接続詞thatと関係代名詞thatの見分け方
英文読解において、that が出てきたときに「関係代名詞なのか、名詞節を導く接続詞なのか、同格の接続詞なのか、指示代名詞なのか」を一瞬で見分けるための3ステップ判別チャートを紹介します。
一瞬で見分ける3ステップ判別手順
- ステップ1:that の後ろの文構造を確認する
that節の中の主語(S)や動詞の目的語(O)が欠けている「不完全な文」であれば、その時点で関係代名詞です。主語・動詞・目的語が過不足なく揃っている「完全な文」であれば、接続詞(名詞節または同格)か指示代名詞です。 - ステップ2:that の直前の語句(品詞)を確認する
後ろが完全な文の場合、that の直前を見ます。直前が動詞(think, know, say など)であれば「〜ということ」を意味する接続詞(名詞節)です。直前が具体的な内容を表せる抽象名詞(news, fact, rumor, idea など)であれば同格の that(〜という知らせ/事実)です。 - ステップ3:that 単独で名詞として機能していないか確認する
that 自体が文の主語や目的語になっていて節を導いていない場合、それは「あれ」「それ」を意味する指示代名詞です。
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| thatの種類 | 直前の品詞・語句 | thatの後ろの構造 | 意味・役割 |
|---|---|---|---|
| 関係代名詞 | 名詞(先行詞) | 不完全文(SまたはOが欠落) | 先行詞を詳しく修飾する形容詞節 |
| 接続詞(名詞節) | 動詞(think, know等)や形容詞 | 完全文(S+V+Oが揃う) | 「〜ということ」(目的語や補語になる) |
| 同格の接続詞 | 抽象名詞(fact, news, idea等) | 完全文(S+V+Oが揃う) | 「〜という(事実・知らせ)」(名詞の内容を説明) |
| 指示代名詞 | — | — | 「あれ」「それ」「そのこと」(単独の名詞) |
判別例による確認
- The news that he told me was shocking.
that の後ろ:he told me [Oが欠けている] → 不完全文。よって that は関係代名詞(彼が私に話してくれた知らせ)。 - The news that he won the prize was shocking.
that の後ろ:he won the prize → 完全文。直前は抽象名詞 The news。よって that は同格の that(彼が賞をとったという知らせ)。 - I know that he won the prize.
that の後ろ:完全文。直前は動詞 know。よって that は接続詞(名詞節)(彼が賞をとったということを知っている)。 - That is a great idea.
that 単独で主語になっている。よって指示代名詞(それは素晴らしい考えだ)。
後ろが不完全文なら関係代名詞と判別
完全文なら直前の品詞で接続詞を判別
節を導かず主語や目的語なら指示代名詞
文構造と直前の語句を順番に確認することでthatの役割を見分けられます。
節を導く基本的な働きを基礎から整理したい場合は、中学生向け接続詞thatの使い方で確認できます。
次の疑問構造の違いから確実に判別する練習を重ねたいなら、接続詞と関係代名詞thatの違いで例文ごとの見分け方を押さえておくと安心です。
関係代名詞thatでよくある間違いと対策
学習者が文法問題や英作文でつまずきやすい、関係代名詞 that の代表的な間違いを3つ取り上げます。
間違い1:that節の中に代名詞を残してしまう
関係代名詞 that は、先行詞となる名詞の代わりを務めています。そのため、修飾節の中に本来あった代名詞を残してはいけません。
- × 誤り:This is the book that I bought it yesterday.
- ○ 正しい:This is the book that I bought yesterday.
(これは私が昨日買った本です。)
先行詞 the book が関係代名詞 that に置き換わっているため、bought の後ろに it を重ねて置くと二重目的語の文法エラーになります。日本語から英作文するときに起こりやすいミスです。
間違い2:先行詞が人だから that は使えないと思い込む
学校英語で「人は who、物は which、that はどちらでもよい」と習ったあと、「先行詞が人のときは who を使うのが原則で that は避けるべき」と誤解してしまう人がいます。
実際には、現代英語では先行詞が人であっても that は頻繁に使われます。特に日常英会話では、who よりも that の方が口頭で短く発音しやすいため、ごく自然に使われています。
テストで「先行詞が人だから that は誤り」と判断しないよう注意しましょう(ただし、非制限用法でコンマが付いている場合は who しか使えません)。
間違い3:英会話では迷ったら全部thatでよいのか?
「会話なら which を使わず全部 that で済ませてよいか?」という疑問を多くの学習者が持ちます。結論として、日常英会話の制限用法(先行詞を修飾して限定する用法)であれば、ほぼすべて that で問題ありません。
ただし、以下の2点だけは会話でも明確に意識する必要があります。
- 一息置いて補足するとき(コンマの非制限用法):会話でも間(ポーズ)を置いて情報を足すときは、that ではなく which や who の響きになります。
- 学術論文やフォーマルなビジネスレター:制限用法でも物に対して which が好まれる文脈があり、前置詞を前に出す構文(in which, to whom)が多用されます。
関係代名詞thatの理解度チェック問題
学んだ知識が定着しているか、空所補充問題と正誤判定問題で確認してみましょう。
第1問(空所補充)
次の英文の空所に入る最も適切な語を (A)〜(D) から1つ選びなさい。
This is the only clue ( ) the police have found so far.
(A) what (B) that (C) whose (D) whom
【正解】 (B) that
【解説】 先行詞に「唯一の」を意味する the only が含まれているため、関係代名詞は that が最も適切です。先行詞 clue(手がかり)は found の目的語にあたるため目的格の that であり、この that は省略することもできます。
第2問(正誤判定)
次の英文の下線部(太字部分)のうち、文法的な誤りを含むものを1つ選びなさい。
The hotel (A)at that we stayed last summer (B)was very comfortable, and the staff (C)who worked there (D)were kind.
【正解】 (A) at that
【解説】 前置詞の直後に関係代名詞 that を置くことは文法上できません。at which に改めるか、前置詞を後ろに残して The hotel that we stayed at... または関係代名詞を省略して The hotel we stayed at... とする必要があります。
第3問(文構造の判別)
次の下線部(太字部分)の that の文法的な役割として最も適切なものを答えなさい。
We agreed with the proposal in that it would benefit all community members.
【正解】 接続詞(群接続詞 in that の一部)
【解説】 that の後ろに it would benefit all community members(主語+動詞+目的語)という完全な文が続いています。
in that 全体で「〜という点において」を意味する接続詞として機能しており、「地域住民全員に利益をもたらすという点において、その提案に賛同した」という意味になります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 文法的に正しい英文はどれですか?
- This is the house in that I was born.
- This is the house that I was born in.
- I visited Kyoto, that is an ancient city.
- This is the book that I bought it yesterday.
答えを見る
正解: B. This is the house that I was born in.
thatは前置詞の直後やコンマの後では使えず、節内に代名詞を残すのも誤りです。前置詞を文末に残す形は正しい用法です。
Q2. 先行詞にどの語句が含まれるとき、thatが強く好まれますか?
- the only
- yesterday
- several
- in which
答えを見る
正解: A. the only
the onlyなどの「唯一・限定を表す語」や最上級、allなどが先行詞につく場合、対象を強く限定するthatが好まれます。
Q3. 接続詞の「in that」と関係代名詞節を見分ける基準は何ですか?
- thatの前にコンマがあるかどうか
- thatの後ろが完全な文か不完全な文か
- 先行詞が人か物か
- thatを省略できるかどうか
答えを見る
正解: B. thatの後ろが完全な文か不完全な文か
接続詞in thatの後ろには完全な文が続き、関係代名詞節の場合は主語や目的語が欠けた不完全な文になります。
よくある質問
- Q. 関係代名詞thatとwhichの使い分けの基準は?
- 先行詞を絞り込んで特定する制限用法では、日常会話ならthatが自然で、文章語ではwhichも好まれます。ただしコンマの後や前置詞の直後ではwhichしか使えず、最上級やallが付く先行詞ではthatが優先されます。
- Q. 関係代名詞thatはなぜコンマの後で使えない?
- thatは先行詞の範囲を特定して絞り込む(制限する)性質を持つ単語です。一方、コンマを置く非制限用法は先行詞を絞り込まずに追加説明を付け足す用法であるため、thatの語感と矛盾して使えません。
- Q. 関係代名詞thatが省略できるのはどんなとき?
- 関係代名詞節の中で目的語の役割を果たす「目的格」のthatは省略できます。直後に「主語+動詞」が続く形です。一方、直後に動詞が続く「主格」のthatは文構造を維持するため原則として省略できません。
- Q. 先行詞にveryがつくとthatになるのはなぜ?
- the veryは「まさにその〜」と先行詞を強く特定・強調する表現です。選択肢の中から選ぶニュアンスのwhichと異なり、thatは対象を1つに指し示す強い限定作用を持つため、相性のよいthatが選ばれます。
- Q. 関係代名詞にwhoseのような所有格thatはある?
- thatに所有格は存在しません。先行詞が人でも物でも、所有格の関係代名詞を使いたい場合はwhoseを用います(先行詞が物の場合はof whichを用いることも可能です)。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法関係代名詞(who・which・that)の使い方関係代名詞 that を好んで使うケース