モチタン辞典 › モチタン英文法辞典 › 否定文の作り方と否定表現

英語の否定文の作り方と重要否定表現まとめ
英語の否定文の基本原則は「否定の not は助動詞や be動詞の直後に置く」ことです。一般動詞では do not、does not、did not を補います。
さらに never や nothing を用いた否定文、全体を否定しない「部分否定」、会話で迷いやすい否定疑問文の答え方まで押さえれば、正確な英語表現が身につきます。
- not は be動詞や助動詞の後ろに置き、一般動詞には do などを補います
- 副詞 not は動詞などを否定し、形容詞 no は名詞を直接修飾してゼロを表します
- 否定疑問文への返答は、質問の形に関係なく事実が肯定なら Yes、否定なら No です
先に読むと分かりやすい: 疑問文の作り方
否定文の作り方と否定表現とは(結論)
英語の否定文は、動詞の種類(be動詞・一般動詞・助動詞)によって not /nɑːt/ を置く位置や補助動詞の有無が決まります。いずれの場合も、主動詞を直接打ち消すのではなく「be動詞または助動詞の後ろに not を置く」という基本構造は共通しています。
表は横にスクロールできます →
| 動詞の種類 | 否定文の基本形 | 短縮形 | 例文 |
|---|---|---|---|
| be動詞 | 主語 + be動詞 + not | isn't / aren't / wasn't / weren't | She is not ready.(彼女は準備ができていません) |
| 一般動詞 | 主語 + do/does/did not + 動詞の原形 | don't / doesn't / didn't | I don't like coffee.(私はコーヒーが好きではありません) |
| 助動詞 | 主語 + 助動詞 + not + 動詞の原形 | can't / won't / shouldn't など | He cannot swim.(彼は泳げません) |
短縮形は会話や親しい間柄のメールで頻繁に用いられます。公的な文書や強調したい場面では、短縮せずに do not や cannot と表記します。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
no と not の決定的な違いと使い分け
not は副詞であり、主に動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾・否定します。一方、no /noʊ/ は形容詞(冠詞類)であり、直接「名詞」を修飾して「ゼロの・1つ[1人]の〜もない」という意味を表します。
- not + 名詞の形:原則として not a/an + 単数名詞、または not any + 複数名詞 の形を取ります。例:I do not have a car.(私は車を持っていません)
- no + 名詞の形:冠詞(a/an)を介さずに直接名詞を修飾します。例:I have no money.(私は全くお金がありません)
no は「ゼロであること」を強く断定するニュアンスを持ちます。例えば He is not a teacher. は単に「彼は教師ではない(別の職業である)」という事実を述べるのに対し、He is no teacher. は「彼は到底教師と呼べるような人物ではない」という強い感情的評価を含みます。
not(副詞)
- 動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾
- 名詞を否定時は not a/any の形
- 単なる事実としての否定を表す
- 例: He is not a teacher.
no(形容詞)
- 直接「名詞」を修飾する
- 冠詞(a/an)を置かずに修飾
- 「ゼロであること」を強く断定
- 例: He is no teacher.
not は副詞として動詞等を修飾し、no は形容詞として名詞を直接修飾します。
never, nothing, nobody を使った強い否定
not を使わなくても、単語そのものに否定の意味が含まれる否定代名詞や否定副詞を用いることで、完全な否定文を作ることができます。
- never /nev.ər/(一度も〜ない、決して〜ない):頻度を表す否定副詞です。I'll never go back to that restaurant.(私は二度とそのレストランには戻らない)のように強い意志や経験の欠落を示します。
- nothing /nʌθ.ɪŋ/(何一つ〜ない):物事を否定する代名詞です。There is nothing wrong.(何も問題はない)や I have nothing to lose.(失うものは何もない)のように用います。
- nobody /noʊ.bəd.i/(誰も〜ない):人を否定する代名詞で、no one とほぼ同義です。Nobody likes that band.(誰もあのバンドを好まない)のように主語として用いる場合、動詞は単数扱いになります。
これらの語自体に強力な否定の意味があるため、文中に重ねて not を置かない点に注意してください。
「一度も〜ない」。頻度・強い意志や経験の欠落を表す。
「何一つ〜ない」。物事を完全に否定する代名詞。
「誰も〜ない」。人を否定し、主語の際は単数扱い。
これらの否定語を使う文では、重ねて not を置かない点に注意しましょう。
部分否定(not all)と全体否定の違い
否定文で多くの学習者がつまずきやすいのが「部分否定」と「全体否定」の区別です。all(すべて)、every(すべての)、always(いつも)、completely(完全に)といった100%を表す強い語の直前に not を置くと、「すべてが〜というわけではない」という部分否定になります。
表は横にスクロールできます →
| 区分 | 形式 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 部分否定 | not + all / every / always | すべてが〜とは限らない | Not all students passed.(すべての生徒が合格したわけではない) |
| 全体否定 | no / none / neither / never | どれも[誰も]〜ない | None of the students passed.(生徒は誰も合格しなかった) |
I do not always agree with him.(彼にいつも同意するわけではない)は「同意するときもある」という意味を残します。完全に否定したい場合は I never agree with him.(彼には決して同意しない)を用います。
準否定語(hardly, rarely, few, little)
not や no という形を含まないものの、意味の上で「ほとんど〜ない」という否定に近い状態を表す語を「準否定語」と呼びます。主に程度・頻度を表す副詞と、数量を表す形容詞・代名詞に分かれます。
- hardly /hɑːrd.li/ / scarcely(ほとんど〜ない):程度が極めて低いことを表します。I can hardly wait.(待ちきれない)のように可能を表す can と好んで使われます。
- rarely /rer.li/ / seldom(めったに〜ない):発生頻度が極めて低いことを表します。He rarely speaks about his past.(彼は過去についてめったに話さない)
- few /fjuː/(数がほとんどない):可算名詞の複数形を修飾します。冠詞のない few books は「本がほとんどない」を意味します(a few は「2〜3の、少しある」という肯定的な意味)。
- little /lɪt.əl/(量がほとんどない):不可算名詞を修飾します。There is little time left.(時間はほとんど残っていない)
程度・頻度の副詞
- hardly / scarcely(程度)
- rarely / seldom(頻度)
数量の形容詞・代名詞
- few(可算名詞の複数形を修飾)
- little(不可算名詞を修飾)
準否定語は程度・頻度を表す副詞と、数量を表す語に分かれます。
二重否定の回避と否定疑問文の答え方
標準的な現代英語では、1つの文の中で否定語を2つ重ねる「二重否定」は原則として誤りと見なされます。スラングや強調として "I don't know nothing." と話されることがありますが、文法的には I don't know anything. または I know nothing. と正しく表現しなければなりません。
否定疑問文への答え方(日本語との違い)
否定疑問文に対しては、日本語の感覚で答えると相手に正反対の意図で伝わってしまいます。英語では「質問が肯定文か否定文か」には関係なく、続く内容が肯定(事実である)なら Yes、否定(事実でない)なら No で答えます。
表は横にスクロールできます →
| 質問 | 回答 | 日本語の感覚との対応 | 意味 |
|---|---|---|---|
| Aren't you hungry? (お腹が空いていないのですか?) | Yes, I am. | 「いいえ(空いています)」 | 空腹である |
| No, I'm not. | 「はい(空いていません)」 | 空腹ではない |
「相手の言ったことへの同意・不同意」ではなく、「自分自身の事実が肯定なら Yes、否定なら No」と答えると覚えておけば迷いません。
非標準(二重否定)
- I don't know nothing.
- 1文の中に否定語を2つ重ねている
- 文法的には誤りと見なされる
文法的に正しい表現
- I don't know anything.
- または I know nothing.
- 否定語を重ねずに正しく表現する
標準的な現代英語では否定語を2つ重ねず、正しい形に言い換えます。
辞典の例文で見る否定文の作り方と否定表現
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| Those files have nothing to do with our case. ▶ | それらの書類は私たちの事件とは何の関係もない。 | have nothing to do with(何の関係もない)という重要表現 |
| I can hardly wait. ▶ | 待ちきれない。 | 準否定語 hardly を用いて「待ちきれない」と述べる文 |
| I have nothing to lose. ▶ | 失うものは何もないからいいよ。 | 代名詞 nothing を用いて「失うものがない」と述べる全否定 |
| There's nothing wrong. ▶ | 何も問題はない。 | nothing wrong で「問題は何もない」を表す完全否定文 |
| No, it will never be canceled. ▶ | いいえ、絶対に中止にならないよ。 | will never be canceled で「絶対に〜ない」と未来を否定 |
| I'll never go back to that restaurant. ▶ | 私は二度とそのレストランには戻らない。 | 否定副詞 never で「二度と戻らない」という強い意志を示す文 |
| Nobody likes that band. ▶ | 誰もあのバンドを好まない。 | 否定代名詞 nobody が三人称単数として主語になる文 |
英語の否定文の作り方:be動詞・一般動詞・助動詞の基本ルール
英語の否定文とは、「〜ではない」「〜しない」のように文の内容を打ち消す文のことです。肯定文から否定文へ変換する際は、文で使われている動詞の種類(be動詞・一般動詞・助動詞)によって語順と使う語が決まります。
be動詞の否定文の作り方
be動詞の文では、am、is、are、was、were の直後に not を置きます。
一般動詞の否定文の作り方
一般動詞の現在形では、主語が三人称単数以外のときは動詞の直前に do not(短縮形は don't)を置き、主語が三人称単数のときは does not(短縮形は doesn't)を置きます。ここで最も注意すべき点は、does not を置いた後ろの一般動詞は、三人称単数の語尾「s」や「es」を取り除いて必ず「原形」に戻すことです。
過去形の否定文では、主語の人称や単数・複数に関わらず、動詞の直前に did not(短縮形は didn't)を置き、過去形だった動詞を必ず「原形」に戻します。
助動詞の否定文の作り方
文中に can、will、should、must などの助動詞がある場合は、助動詞の直後に not を置き、後ろに続く動詞は必ず「原形」にします。
| 動詞の区分 | 肯定文 | 否定文(ビフォーアフター) | ポイント |
|---|---|---|---|
| be動詞(現在) | He is busy.(彼は忙しいです) | He is not busy.(彼は忙しくありません) | be動詞の直後に not を置く |
| be動詞(過去) | They were tired.(彼らは疲れていました) | They were not tired.(彼らは疲れていませんでした) | 過去形でも be動詞の直後に not を置く |
| 一般動詞(現在) | I play tennis.(私はテニスをします) | I do not play tennis.(私はテニスをしません) | 動詞の前に do not を置く |
| 一般動詞(三単現) | She plays tennis.(彼女はテニスをします) | She does not play tennis.(彼女はテニスをしません) | does not を置き動詞を原形に戻す |
| 一般動詞(過去) | He played tennis.(彼はテニスをしました) | He did not play tennis.(彼はテニスをしませんでした) | did not を置き動詞を原形に戻す |
| 助動詞 | You can swim.(あなたは泳げます) | You cannot swim.(あなたは泳げません) | 助動詞の直後に not を置き動詞は原形 |
be動詞と一般動詞の否定文で迷わないための見分け方
英語の初学者がつまずきやすい典型的なミスに、「I don't happy.」や「He isn't play tennis.」のように、be動詞と一般動詞のルールをごちゃ混ぜにしてしまう現象があります。正しい否定文を作るには、肯定文の述語動詞がどちらのグループに属しているかを最初に見極める必要があります。
- be動詞を使う文:主語の状態や属性(「〜である」「〜にいる」)を表します。形容詞や名詞が後ろに続く文では be動詞(am, is, are)が使われているため、don't や doesn't は使わず、be動詞の後ろに not を置きます。誤り例:「I don't happy.」→ 正しい例:I am not happy.(私は幸せではありません)。
- 一般動詞を使う文:「〜をする」「〜を好む」といった動作や気持ちを表します(like, play, study など)。この文には be動詞が存在しないため、isn't や aren't は使わず、don't、doesn't、didn't を補って動詞を原形にします。誤り例:「He isn't play tennis.」→ 正しい例:He doesn't play tennis.(彼はテニスをしません)。
文を作るときは、「主語の直後にある動詞が be動詞か一般動詞か」を判別してから打ち消しの語を置く習慣をつけると、混同ミスを防止できます。
否定文の作り方を確認する練習問題
基本ルールを理解できているか、肯定文を否定文に書き換える練習問題で確認してみましょう。特に動詞の原形への戻し忘れに注意してください。
- Ken likes dogs.(ケンは犬が好きです)を否定文にしなさい。
- We visited Kyoto yesterday.(私たちは昨日京都を訪れました)を否定文にしなさい。
- My sister was at home.(私の妹は家にいました)を否定文にしなさい。
解答と解説
- 1の解答:Ken does not like dogs.(または doesn't)
解説:主語の Ken は三人称単数なので does not を使い、likes の「s」を取って原形の like に戻します。 - 2の解答:We did not visit Kyoto yesterday.(または didn't)
解説:過去形の一般動詞なので、主語に関わらず did not を動詞の前に置き、visited を原形の visit に戻します。 - 3の解答:My sister was not at home.(または wasn't)
解説:be動詞の過去形 was を使った文なので、did not などを補わずに was の直後に not を置きます。
確認問題(5問)
次の空所に入る最も適切な語を選びなさい。 I have ( ) money.
答えと解説
正解: no
本文より、no は形容詞として冠詞(a/an)を介さずに直接名詞を修飾します。文法的に正しい英文を 1 つ選びなさい。
答えと解説
正解: I don't know anything.
標準英語では二重否定は誤りです。本文では正しい表現として I don't know anything. が示されています。「Not all students passed.」の意味として最も適切なものを選びなさい。
答えと解説
正解: すべての生徒が合格したわけではない。
all の前に not を置く「部分否定」であり、「すべての〜というわけではない」という意味になります。「Aren't you hungry?」と聞かれ、実際には「空腹ではない」場合の正しい返答を選びなさい。
答えと解説
正解: No, I'm not.
質問の形に関係なく、続く内容が否定(空腹ではない)なら No, I'm not. で答えます。次の文のうち、本文の記述に照らして誤りを含むものを 1 つ選びなさい。
答えと解説
正解: hardly は頻度を表し「めったに〜ない」を意味する。
本文では hardly は頻度ではなく「程度」が極めて低いことを表す語と説明されています。
よくある質問
- Q. なぜ二重否定を使ってはいけないのですか?
- 標準英語の文法規則では、否定語が2つ重なると互いに打ち消し合って肯定の意味になってしまうためです。俗語として使われることもありますが、試験やビジネスでは避ける必要があります。
- Q. 否定疑問文でYesとNoが逆になる理由は何ですか?
- 日本語は「相手の質問が正しいかどうか」に対して応答しますが、英語は「自分自身の事実が肯定的か否定的か」に対して応答するためです。肯定文なら常にYes、否定文なら常にNoになります。
- Q. hardly と barely の違いは何ですか?
- どちらも準否定語ですが、hardly は「ほとんど〜ない」という数量・程度の欠如に焦点を当て、barely は「かろうじて〜した(辛うじて達成した)」という肯定的限界の事実に焦点を当てます。
- Q. 否定文で「He doesn't plays」のように動詞に s をつけたままにするのはなぜ間違いなのですか?
- 英語では、主語が三人称単数現在であることを表す目印(-s / -es)は1つの文に1箇所だけつければ十分という規則があるためです。「does」にすでに三人称単数の「es」が含まれているため、後ろに続く一般動詞は必ず「原形」に戻す必要があります。
- Q. 一般動詞の否定文で「I am not like sushi」と書いてしまうのを防ぐにはどうすればよいですか?
- 1つの節の中に述語動詞を2つ重ねて使うことはできないという原則を意識しましょう。「like(好む)」という一般動詞がすでにある文に、be動詞の「am」を同時に入れることはできません。一般動詞を否定するときは be動詞を使わず、代わりに「do not(don't)」を用いて「I do not like sushi.」と表します。
2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部
モチタン英文法辞典で続けて学ぶ
「疑問・否定・特殊構文」の項目(35)
この文法が出てくる記事
分からない用語は 文法用語のやさしい辞典 へ
📘 モチタン英文法辞典のトップへ(全260項目)