モチタン辞典 › モチタン英文法辞典 › There is / There are の使い方

there is 構文の使い方|isとareの使い分けと時制変化
there is 構文は、相手がまだ知らない人やモノを話題に引き出し、「〜がある」「〜がいる」と存在を伝える文法です。動詞に is を使うか are を使うかは、直後に出てくる名詞が単数か複数かで決まります。
相手にとって新しい情報を提示する役割を持つため、原則として the などの特定を表す語は直後に置きません。この記事で基本構造から時制の変化、使い分けのコツまで確実に理解しましょう。
- 新しく話題を出す「〜がある」を表し、thereに意味はありません
- 直後の名詞に合わせて動詞を選び、単数・不可算ならis、複数ならare
- 初耳の新情報を出すため、直後にtheやmyなどの特定語は置けません
先に読むと分かりやすい: 可算名詞と不可算名詞の見分け方名詞の複数形の作り方
There is / There are の使い方とは(結論)
there is / there are は、話し相手に対して「〜が存在する」「〜がある」と新しく話題を切り出すときに使う構文です。文頭の there /ðeə(r)/ には具体的な「そこに」という意味はなく、文を成立させるための仮の主語(形式的な導入語)として働きます。
最も重要な基本ルールは、動詞の後ろに続く「意味上の主語」に合わせて is と are を使い分ける点です。後ろの名詞が単数または数えられない名詞(不可算名詞)なら is、複数なら are を置きます。
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| パターン | 基本構造 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 単数名詞 | There is + 単数名詞 | There is a message for you. | あなた宛てに伝言があります。 |
| 数えられない名詞 | There is + 不可算名詞 | There is some milk left. | ミルクがまだ少し残っている。 |
| 複数名詞 | There are + 複数名詞 | There are many good restaurants. | 良いレストランがたくさんあるよ。 |
There is / There are
isとareの決定権は「後ろの名詞」にある
英語の通常の文構文語順(主語+動詞)とは異なり、there is 構文では動詞の後に本当の主語が置かれます。そのため、直後の名詞が単数形であれば is を選び、複数形であれば are を選ばなければなりません。
例えば、犬が1匹いるなら There is a dog in the park. ですが、2匹以上なら There are two dogs in the park. となります。また、水やお金、情報といった数えられない名詞(不可算名詞)を導く場合は、単数扱いとなるため必ず is を用います。
口語では短縮形の There's /ðeəz/ が多用され、カジュアルな日常会話では後ろに複数名詞が続いても There's two seats available. のように言われることが頻繁にあります。
ただし、試験やビジネス文書などの改まった場面では、複数形に対しては厳密に There are two seats available.(あと2席空いています)とするのが標準的な正しい規則です。
is を使う場合
- 単数名詞(a dog など)
- 数えられない名詞(水・お金・情報など)
are を使う場合
- 複数名詞(two dogs など)
there is構文では直後に続く名詞の数や性質に合わせてbe動詞を選択します。
否定文・疑問文の作り方と答え方
there is 構文の否定文と疑問文は、通常の be動詞 のルールと同じ手順で作ることができます。
否定文の形
否定文は be動詞 の直後に not を置きます。短縮形の isn't や aren't も日常会話でよく使われます。また、「全く〜がない」と強調したい場合は no + 名詞 を使います。
・There isn't any milk left.(ミルクは残っていません)
・There are no words to describe the flavor of this cake.(このケーキの味は言葉では言い表せない)
疑問文の形と返答
疑問文は be動詞 を文頭に出して Is there...? または Are there...? の順にします。答える際も there を主語として受けます。
・質問:Is there a convenience store near here?(この近くにコンビニはありますか?)
・肯定の答え:Yes, there is.(はい、あります)
・否定の答え:No, there isn't.(いいえ、ありません)
複数に対する質問 Are there chairs by the window? であれば、答えは Yes, there are. または No, there aren't. となります。
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there is に the は使わない原則
there is 構文の直後には、原則として the や my、this などの「すでに相手が知っている特定のモノ」を置くことはできません。この構文は「聞き手の意識に新しい情報を引っ張り出す」ための装置だからです。
そのため、名詞の前には a / an、some、several、数詞などの「不特定」を表す語が来るのが自然です。聞き手にとって初耳である人やモノを「〜が存在するよ」と紹介する役割を持ちます。
すでに聞き手と話し手の間で「どの本か」が分かっている特定の名詞を話題にする場合は、その名詞を主語にして The book is on the desk.(その本は机の上にあります)と言います。
これを誤って There is the book on the desk. と言ってしまうと、文法的に極めて不自然な英語になってしまいます。
「新情報は there is、旧情報は特定主語+be動詞」と覚えておきましょう。
there is 構文(新情報)
- 初耳のモノ・人を紹介する
- a / an、some、数詞など不特定の語
- 例:机の上に本がある(初出)
- the や my など特定の語は不可
特定主語+be動詞(旧情報)
- 互いにどのモノか分かっている
- the、my、this など特定の語
- 例:The book is on the desk.
- 特定名詞を主語にして場所を述べる
聞き手にとって新情報か、すでに知っている特定のものかで構文を使い分けます。
時制の変化:過去・未来・完了形の表し方
there is 構文は、be動詞 の形を変えたり助動詞を補ったりすることで、過去や未来、完了した状態を表すことができます。時制が変わっても「後ろの名詞が主語である」という原則は変わりません。
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| 時制 | 基本構造 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 過去(単数) | There was + 単数 | There was a big mistake in the report. | 報告書に大きなミスがあった。 |
| 過去(複数) | There were + 複数 | There were many people at the event. | イベントには多くの人がいた。 |
| 未来 | There will be + 名詞 | There will be a meeting. | 会議がある予定です。 |
| 現在完了 | There have/has been + 名詞 | There have been some delays. | これまでにいくつかの遅れがありました。 |
未来を表す There will be の場合、助動詞 will の後ろは原形になるため、続く名詞が単数でも複数でも常に be の形になります。過去形では主語の数に応じて was と were を使い分けてください。
have と there is の決定的な使い分け
日本語の「〜がある・持っている」を英語に直す際、have と there is のどちらを使うべきか迷う学習者は少なくありません。見分ける基準は「所有者(持ち主)がいるかどうか」です。
have は、人間や組織などの主語が「自分の持ち物や属性として抱えている」状態を表します。一方、there is は特定の所有者を意識せず、「その空間や状況の中にモノが存在している」事実を客観的に述べます。
例えば「駅にはコンビニがあります」と言いたい場合、駅がコンビニを所有しているわけではないため、存在を表す There is a convenience store at the station. が適切です。
一方で「私は質問があります」は自分が質問を抱えているため I have a question. と表現します。なお、店や施設などの組織がサービスを備えている場合は、We have a gluten-free cheesecake.(グルテンフリーのチーズケーキのご用意があります)のように have を使うことも可能です。
have(所有・属性)
- 主語が自分の持ち物・属性として抱える
- 所有者(人や組織など)が存在する
- 例:I have a question.
- 例:We have a cheesecake.
there is(存在)
- 特定の所有者を意識しない
- 空間や状況の中に存在している事実を述べる
- 例:There is a convenience store at the station.
所有者や持ち主を意識するか、空間内の客観的な存在を述べるかで使い分けます。
日本人がやりがちな3つの典型ミス
there is 構文を使う際、日本人が特に間違いやすい典型的なパターンを3つ取り上げます。
1. 場所を文頭の主語にしてしまう
「この部屋には窓が2つあります」を日本語に引きずられて This room has two windows. と言うのは擬人化表現として許容されますが、In this room has two windows. のように前置詞句を主語に置くのは明らかな文法ミスです。
存在を素直に表す There are two windows in this room. を基本形にしましょう。
2. 意味上の主語と be 動詞の不一致
文頭が There is で固定化してしまい、後ろに複数の名詞が来ているのに is のまま言ってしまうミスです。There is three problems. ではなく、名詞が複数なら必ず There are three main problems.(主な問題が3つあります)と修正してください。
3. 特定の代名詞や the を置いてしまう
「私の鍵がテーブルにある」を There is my key on the table. と言うのは誤りです。自分にとって特定の持ち物を言うときは、My key is on the table. と通常の名詞主語で表現します。
In this room has...ではなくThere are two windows...とする
後ろが複数ならThere is three...ではなくThere are three...とする
There is my key...ではなくMy key is on the table.とする
日本語の語順や感覚に引きずられて起きやすい代表的な誤りを整理しました。
辞典の例文で見るThere is / There are の使い方
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| There is a message for you. ▶ | あなた宛てに伝言があります。 | 単数名詞 a message を導く基本の there is 構文。 |
| There are many good restaurants. ▶ | 良いレストランがたくさんあるよ。 | 複数名詞 many good restaurants を導く there are の例。 |
| There is some milk left. ▶ | ミルクがまだ少し残っている。 | 不可算名詞 milk に対して there is を用いる例。 |
| There was a big mistake in the report. ▶ | 報告書に大きなミスがあった。 | 過去の出来事・存在を there was で表した例。 |
| There will be a meeting. ▶ | 会議がある予定です。 | 未来の予定を there will be で表した文。 |
| No. There have been some delays. They haven't arrived yet. ▶ | いいえ。これまでにいくつかの遅れがありました。まだ届いていません。 | 現在完了 there have been で遅れが続いている状況を示す文。 |
| Yes, there is. ▶ | はい、あります。 | Is there...? の疑問文に対する最も簡潔で標準的な肯定の返答。 |
| There are three main problems. ▶ | 主な問題が3つあります。 | 複数形 three main problems に正しく are を合わせた例。 |
there is 構文の文法構造|第1文型(SV)と倒置の仕組み
文頭の there は「そこに」という具体的な場所を表す副詞ではなく、聞き手へ「今から存在を伝えるよ」と合図する導入語(形式的な副詞)として働きます。英文法の分類において、there is 構文は「第1文型(SV)」に属します。
英語の通常の語順は「主語(S)+動詞(V)」ですが、there is 構文では動詞である be動詞(V)の後ろに本当の主語(S)が置かれます。このように主語と動詞の語順が入れ替わる現象を「倒置(とうち)」と呼びます。
なお、文末に場所を表す通常の副詞 there(そこに)を置くことも文法的に正しく機能します。例えば There is a cat there.(あそこに猫が1匹います)という文では、文頭の There が導入語、文末の there が場所を示す副詞です。
there is と there are の発音|リエゾンと短縮形の音声変化
英語をスムーズに話したり聞き取ったりする上で、there is や there are の発音変化(リエゾンや脱落)を把握しておくことは重要です。ネイティブスピーカーは単語同士を区切らず、音をつなげて発音します。
| 表記 | 発音記号 | カタカナの目安 | 音声変化のポイント |
|---|---|---|---|
| There is | /ðeər ɪz/ | ゼアリズ | 語尾の r 音と is の母音がつながる(リエゾン)。 |
| There's | /ðeərz/ | ゼアズ | 短縮形。会話で最も頻繁に使われる発音。 |
| There are | /ðeər ɑːr/ | ゼアラ | 語尾の r 音と are が連結して1つの単語のように発音される。 |
| Are there | /ɑːr ðeər/ | アーゼア | 疑問文の形。are が弱形化して軽く添えられる。 |
There is を1語ずつ「ゼア・イズ」と区切るのではなく、「ゼアリズ」と滑らかに発音すると自然な英語のリズムになります。
発展的な there 構文|分詞(-ing / 過去分詞)や推量表現
there is 構文の後ろに分詞を続けることで、「〜しているモノがある」「〜された人がいる」といった動作や状態を詳しく描写できます。
名詞の直後に現在分詞(-ing)を置くと「〜している名詞がいる/ある」という意味になります。例えば There is a girl reading a book.(本を読んでいる少女がいます)のように、今まさに動作を行っている様子を表します。
一方、過去分詞を続けると「〜された名詞がある」という受け身の意味を持ちます。例えば There was a letter written in English.(英語で書かれた手紙がありました)のように修飾します。
さらに、be動詞 の位置に推量や過去の習慣を表す表現を組み込む形も日常会話や試験で頻出です。
- There seems to be a problem.(何か問題があるようです)
- There used to be a park here.(かつてここには公園がありました)
- There must be a reason.(何か理由があるに違いない)
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
空所に最も適切な語を選びなさい。 There ( ) some milk left.
答えと解説
正解: is
milk は数えられない名詞(不可算名詞)なので単数扱いとなり、be動詞は is を用います。there is 構文の使い方として、本文の説明に照らして文法的に最も適切な英文を選びなさい。
答えと解説
正解: There are two dogs in the park.
直後の名詞 two dogs が複数形なので are を用います。特定を表す the を置く文や前置詞句を主語にする文は誤りです。次の英文の日本語訳として最も適切なものを選びなさい。 There was a big mistake in the report.
答えと解説
正解: 報告書に大きなミスがあった。
There was は過去(単数名詞)を表す形なので、「大きなミスがあった」という意味になります。下線部のうち誤りを含むものを1つ選びなさい。 (A) Is (B) there chairs (C) by the (D) window?
答えと解説
正解: (A) Is
後ろに続く名詞 chairs が複数形なので、be動詞は文頭で Are にする必要があります。空所に最も適切な語を選びなさい。 There will ( ) a meeting tomorrow.
答えと解説
正解: be
未来を表す助動詞 will の後ろには動詞の原形が続くため、名詞の単複にかかわらず be になります。
よくある質問
- Q. There isの後ろにtheを置く例外はありますか?
- 相手に選択肢を提示する場面(リストの想起)では例外的に使われます。「何か解決策はある?」と聞かれて「そう言えば、あの手があるよ」と相手に思い出させる文脈で There is always the internet. のように言うケースです。
- Q. A and Bが続く場合、isとareのどちらですか?
- 直近の単語に動詞を合わせる「近接の原理」が働きます。直後の単語が単数なら There is an apple and two oranges. のように is を使うのが会話では極めて一般的です。ただし、文語では全体を複数とみなして are を使うこともあります。
- Q. There is a lot of... の動詞はどう決めますか?
- a lot of の後ろに続く名詞の種類で決定します。後ろが数えられない名詞なら There is a lot of water. となり、数えられる複数名詞なら There are a lot of people. と are を選びます。
- Q. 「There is no -ing」とはどういう意味ですか?
- 「〜することはできない(不可能だ)」という意味を表す動名詞の慣用表現です。There is no telling what will happen.(何が起こるか分からない)のように使われます。there is 構文の形を借りていますが、存在ではなく可能性の否定を表す慣用句として区別して覚える必要があります。
- Q. There is a cat there. のように、文末に there を重ねても文法的に問題ありませんか?
- 文法的に全く問題ありません。文頭の There は新情報を導くための形式的な導入語であり「そこに」という意味はありません。一方、文末の there は具体的な場所(あそこに・そこに)を指す副詞として働くため、役割が明確に異なります。
2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部
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