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前置詞と自動詞・他動詞の使い分け一覧と見分け方
他動詞は直後に目的語の名詞をそのまま置き、自動詞は後ろに名詞を続けるときに前置詞が必要です。英語では動詞の力が直接名詞へ及ぶ場合は他動詞(S + Vt + O)、動詞の動作が主語自身で完結し対象を指し示すために橋渡しが必要な場合は自動詞(S + Vi + 前置詞 + 名詞)という構造をとります。
前置詞と動詞の基本ルールと構造の違い
英語の動詞を学ぶ上で最初に押さえておくべき原則は、「動詞の後ろに名詞を直接置けるかどうか」です。動詞は性質によって自動詞と他動詞に分かれます。
他動詞(Transitive Verb)の基本構造
他動詞は、動作の対象となる目的語(名詞)を必要とする動詞です。辞書では [T] や Vt と表記されます。動作の影響が直接相手や対象に向かうため、前置詞を挟まずに名詞を置きます。
reached to Tokyo と書くのは誤りです。reach という動詞自体に対象へ到達するという方向性が含まれているため、前置詞 to は不要です。
自動詞(Intransitive Verb)の基本構造
自動詞は、動作が主語だけで完結する動詞です。辞書では [I] や Vi と表記されます。文を完結させるために目的語を必要としません。
ただし、自動詞の後ろに「どこへ」「誰に」「何を」といった対象の名詞を続けたい場合があります。このとき、名詞を直接つなぐ接着剤の役割を果たすのが前置詞です。
- S + Vi + 前置詞 + 名詞
- 例文: She arrived at Tokyo.(彼女は東京に到着しました。)
- 例文: Please listen to me.(私の言うことを聞いてください。)
arrive や listen は自動詞であるため、名詞を置くには at や to などの前置詞が不可欠です。前置詞のない listen me や arrive Tokyo は文法的に成立しません。
他動詞(Vt)
- 直後に目的語(名詞)を直接置く
- 前置詞を間に挟んではいけない
- 例:I read the book.
- 例:She reached Tokyo.
自動詞(Vi)
- 主語だけで動作が完結する
- 名詞を続けるには前置詞が必要
- 例:The baby cried.
- 例:She arrived at Tokyo.
動詞の直後に名詞を直接置けるか前置詞が必要かで分類します。
次の疑問自動詞と他動詞の根本的な見分け方をより深く整理したいときは、自動詞と他動詞の違いと見分け方で基本イメージを掴んでおくのがおすすめです。
前置詞と自動詞・他動詞を見抜く3秒手順
文法問題や英作文で、直後に前置詞を置くべきか迷ったときは、次の判定フローを活用してください。
判定の3ステップ
- 動詞の直後に名詞が直接置かれているか確認する
動詞の直後に名詞が来ている場合、その動詞は他動詞です。間に前置詞を挟んではいけません。 - 動詞の直後に前置詞が置かれているか確認する
動詞の直後に前置詞がある場合、その動詞は自動詞として使われています。 - 日本語の助詞に惑わされていないか確認する
日本語の「〜に話す」「〜と結婚する」「〜について議論する」という訳に引っ張られて前置詞を入れたくなりますが、英語の動詞固有の型を基準に判断します。
動詞の多くは文脈によって自動詞と他動詞の両方の用法を持っています。しかし、試験や日常会話で頻出する動詞の中には、「ほぼ他動詞としてのみ使われる動詞」「ほぼ自動詞として前置詞を伴う動詞」が明確に存在します。次節以降の一覧で、頻出の動詞を整理して覚えることが確実な近道です。
動詞の直後に名詞があれば他動詞と判定
直後に前置詞があれば自動詞として機能
助詞の訳に惑わされず固有の型で判断
動詞の直後の単語と日本語訳のクセを確認して正しく判定します。
前置詞が必要な動詞一覧と頻出パターン
名詞を後ろに続ける際に必ず特定の受ける前置詞が必要となる代表的な自動詞の一覧です。動詞単体ではなく「動詞+前置詞」の組み合わせで1つの意味を作る群動詞(句動詞)として記憶しましょう。
| 動詞表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| arrive at / in | 〜に到着する | We arrived at the station on time.(私たちは定刻に駅に着きました。) |
| listen to | 〜を聞く・耳を傾ける | They listened to the presentation carefully.(彼らはプレゼンテーションを熱心に聴きました。) |
| wait for | 〜を待つ | I am waiting for the bus.(私はバスを待っています。) |
| apologize to A for B | AにBのことで謝罪する | He apologized to her for the delay.(彼は遅れたことを彼女に謝罪しました。) |
| agree with / to | 〜に賛成する・合意する | I agree with your opinion.(私はあなたの意見に賛成です。) |
| object to | 〜に反対する | Many residents objected to the plan.(多くの住民がその計画に反対しました。) |
| graduate from | 〜を卒業する | She graduated from university last spring.(彼女は昨年の春に大学を卒業しました。) |
| reply to | 〜に返信する・答える | Please reply to this email by tomorrow.(明日までにこのメールに返信してください。) |
| look at | 〜を見る | Look at the whiteboard.(ホワイトボードを見てください。) |
| look for | 〜を探す | What are you looking for?(何を探しているのですか。) |
| belong to | 〜に所属している | This book belongs to the library.(この本は図書館のものです。) |
| participate in | 〜に参加する | He participated in the discussion.(彼は議論に参加しました。) |
前置詞によって意味が変わる自動詞
同じ自動詞でも、後ろに続く前置詞によって意味や対象が使い分けられる動詞があります。
- agree with + 人 / 意見: 相手やその考えに賛同する
例文: I agree with you.(あなたに賛成します。) - agree to + 提案 / 計画 / 条件: 提案や申し入れを受け入れる・応じる
例文: The company agreed to the terms.(会社はその条件に同意しました。) - complain about + 事柄: 〜について不満・苦情を言う(日常的な愚痴や文句)
例文: Customers complained about the service.(客はサービスについて苦情を言いました。) - complain of + 症状・病気: 身体の不調や痛みを訴える
例文: The patient complained of a severe headache.(患者は激しい頭痛を訴えました。)
次の疑問前置詞とセットで決まった意味になるパターンをさらに確認したいときは、動詞と前置詞の組み合わせ一覧でまとめて整理できます。
前置詞が不要な他動詞一覧と注意すべき誤用
日本語の助詞(〜について、〜と、〜に)に引きずられて、前置詞を誤って挿入してしまいがちな他動詞の代表例です。これらの動詞の直後に前置詞を置いてはいけません。
表は横にスクロールできます →
| 動詞 | 誤った表現(❌) | 正しい表現(⭕) | 例文 |
|---|---|---|---|
| discuss | discuss about | discuss | We need to discuss the project.(私たちはそのプロジェクトについて議論する必要があります。) |
| marry | marry with | marry | He married an engineer last year.(彼は昨年エンジニアと結婚しました。) |
| reach | reach to | reach | The train reached the terminal.(列車は終点に到着しました。) |
| attend | attend to(出席の意味で) | attend | She attended the conference.(彼女はカンファレンスに出席しました。) |
| approach | approach to | approach | A stranger approached me on the street.(見知らぬ人が路上で私に近づいてきました。) |
| mention | mention about | mention | He mentioned the upcoming event.(彼は今度のイベントについて言及しました。) |
| consider | consider about | consider | We are considering their proposal.(私たちは彼らの提案を検討しています。) |
| contact | contact with / to | contact | Please contact our support team.(弊社のサポートチームにご連絡ください。) |
| enter | enter into(場所に入る意味で) | enter | They entered the building.(彼らは建物に入りました。) |
| resemble | resemble with / to | resemble | The boy resembles his father.(その男の子は父親に似ています。) |
なお、attend to(〜に対処する、〜に注意を払う)や enter into(契約・議論などを始める)のように、比喩的・抽象的な意味で自動詞として前置詞を伴う表現は存在します。しかし、「〜に出席する」「〜に入る(場所)」という意味では他動詞であり、前置詞は一切付きません。

間違えやすい表現を例文でまとめて確認したいときは、注意すべき他動詞の一覧が役立ちます。
raise・rate・rangeと前置詞の正しい用法
検索者が特に迷いやすい3つの動詞(raise、rate、range)について、自動詞・他動詞の区別と前置詞の組み合わせを詳しく解説します。
1. raise の前置詞と rise との違い
raise は他動詞であり、「〜を上げる」「〜を持ち上げる」「〜を育てる」という意味です。直後に必ず目的語の名詞を置きます。一方で rise は自動詞であり、「(主語自身が)上がる・昇る」という意味で使われます。
- 他動詞: The store raised prices.(その店は価格を上げました。)
- 自動詞: Prices rose significantly.(物価が大幅に上がりました。)
raise の直後に前置詞を挟むのは誤りですが、目的語を置いた後ろに変動の幅や到達点を示す前置詞を伴う定型パターンがあります。
- raise A by B(AをBの差分だけ上げる)
例文: The company raised salaries by 5%.(会社は給与を5%引き上げました。) - raise A to B(AをBの数値まで上げる)
例文: They raised the minimum wage to 15 dollars.(彼らは最低賃金を15ドルまで引き上げました。)
2. rate の前置詞
rate は他動詞として「〜を評価する・格付けする」、自動詞として「評価される・位置づけられる」の両方で使われます。前置詞との組み合わせは主に次の2種類です。
- rate as ...(〜として評価する/される)
例文: Critics rate this film as a masterpiece.(批評家たちはこの映画を傑作と評価しています。)
例文: The hotel rates as one of the best in town.(そのホテルは町で最も優れたホテルの1つに数えられます。) - be rated at ...(〜と評価されている・〜の見積もりである)
例文: The engine is rated at 200 horsepower.(そのエンジンは200馬力と定格されています。)
例文: Her performance was rated at the highest level.(彼女の業績は最高水準と評価されました。)
3. range の前置詞
range は自動詞として「(範囲などが)及ぶ・広がる」という意味で頻繁に使われます。自動詞であるため直後に前置詞を必要とします。代表的な表現は range from A to B です。
- range from A to B(範囲がAからBに及ぶ)
例文: Prices range from 10 dollars to 50 dollars.(価格は10ドルから50ドルに及びます。) - range between A and B(AとBの間にわたる)
例文: The participants ranged between 20 and 40 years of age.(参加者の年齢は20歳から40歳にわたっていました。) - range over ...(〜全般に及ぶ・広範囲にわたる)
例文: The discussion ranged over various topics.(議論はさまざまな話題に及びました。)
他動詞 raise
- 「〜を上げる・育てる」の意味
- 直後に必ず目的語の名詞を置く
- 例:The store raised prices.
- 差分はby、到達点はtoで表す
自動詞 rise
- 「(主語自身が)上がる」の意味
- 目的語を必要としない
- 例:Prices rose significantly.
- 直後に名詞を直接置けない
目的語を取る他動詞raiseと自身が変化する自動詞riseを区別します。
他動詞+目的語+前置詞の構文を見分ける
「他動詞は前置詞を取らない」と覚えていると、remind A of B や provide A with B のような文を見たときに混乱することがあります。これは「動詞の直後に前置詞があるかどうか」で整理できます。
直後の前置詞 vs 目的語の後ろの前置詞
- 誤った認識: 「他動詞の文には前置詞が一切登場しない」❌
- 正しい認識: 「他動詞の直後には前置詞を置かない。目的語(O)を挟んだ後ろには前置詞を置く構文がある」⭕
動詞の直後に名詞(目的語)がきちんと存在しており、その後に補足情報として「前置詞+名詞」が続く形です。代表的な他動詞構文を確認しましょう。
| 構文パターン | 代表的な動詞表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 分離・剥奪の of | rob A of B(AからBを奪う) cure A of B(AのBを治す) | They robbed him of his wallet.(彼らは彼から財布を奪いました。) |
| 伝達・想起の of | remind A of B(AにBを思い出させる) inform A of B(AにBを知らせる) | This photo reminds me of my hometown.(この写真は私に故郷を思い出させます。) |
| 供給・提供の with | provide A with B(AにBを提供する) supply A with B(AにBを供給する) | The school provides students with textbooks.(学校は生徒に教科書を提供します。) |
| 妨害・阻止の from | prevent A from B (-ing)(AがBするのを妨げる) stop A from B (-ing)(AがBするのを止める) | Heavy rain prevented us from going out.(大雨のため私たちは外出できませんでした。) |
これらの動詞はすべて他動詞であり、動詞の直後には目的語(him, me, students, us など)が来ています。直後に前置詞を置いて remind of him や provide with students とすることはできません。
This photo reminds me of my hometown.この写真は私に故郷を思い出させます。
他動詞の直後ではなく目的語を挟んだ後に前置詞を配置します。
具体的な文構造や用例をさらに確認したいときは、自動詞と他動詞の違いを扱った例文集が参考になります。
次の疑問動詞ごとの後ろの並び順や文型のパターンを体系的に押さえたいなら、英語の動詞の語法と型の整理も役に立ちます。
前置詞と受動態|自動詞で前置詞が残る仕組み
「自動詞+前置詞」がセットで1つの他動詞のように機能している群動詞(句動詞)を受動態にする場合、前置詞を脱落させずに過去分詞の直後に残す必要があります。
なぜ前置詞が2つ並ぶのか
受動態の文で前置詞が連続すると不自然に見えることがあります。しかし、それぞれの前置詞が果たす役割を分解すると理屈が明確になります。
- 能動態: Everyone laughed at him.(みんなが彼を笑った。)
- 受動態: He was laughed at by everyone.(彼はみんなに笑われた。)
この文では、laughed at 全体で「〜を笑う」という1つの他動詞パックとして扱われています。そのため受動態になっても at は動詞から離れずそのまま残り、行為者を示す前置詞 by がその後ろに置かれます。
at を省略して He was laughed by everyone. と書くと文法的に誤りとなります。
受動態で前置詞を残す代表例
| 能動態の形 | 受動態の形 | 例文 |
|---|---|---|
| laugh at ... | be laughed at by ... | His idea was laughed at by the committee.(彼のアイデアは委員会に笑い飛ばされました。) |
| look after ... | be looked after by ... | The cat was looked after by our neighbor.(その猫は近所の人に世話されました。) |
| run over ... | be run over by ... | The dog was nearly run over by a car.(その犬はもう少しで車にひかれそうになりました。) |
| speak to ... | be spoken to by ... | I was spoken to by a stranger at the airport.(私は空港で見知らぬ人に話しかけられました。) |
| take care of ... | be taken care of by ... | The baby was taken care of by her grandmother.(赤ん坊は祖母に面倒を見てもらいました。) |
be taken care of by では前置詞 of と by が連続していますが、take care of という3語で1つの動詞単位であるため、of を落としてはなりません。
動詞とセットで使われる様々な前置詞の意味を整理したいときは、前置詞の英単語の一覧も確認してみてください。
理解度チェックテストで知識を定着させる
学んだ知識を確認するための演習問題です。空欄に入る適切な語句を選択肢から選んでください。
問題
- We need to ( ) the new marketing strategy tomorrow.
(A) discuss about
(B) discuss
(C) discuss to - The manager ( ) the sales target by 15%.
(A) rose
(B) raised
(C) raised to - She finally ( ) the train station after walking for an hour.
(A) reached at
(B) arrived
(C) reached - The product prices ( ) from 500 yen to 3,000 yen.
(A) range
(B) raise
(C) rate - The injured pedestrian was immediately ( ) by passersby.
(A) taken care
(B) taken care of
(C) taken care with
解答と解説
- 正解: (B) discuss
解説: discuss は他動詞であるため、直後に目的語の名詞を置きます。前置詞 about を入れるのは誤りです。 - 正解: (B) raised
解説: 直後に名詞 the sales target(目的語)があるため他動詞の raised が適切です。rose は自動詞なので目的語を取れません。数値の前の by は「〜の差分だけ」を示す前置詞です。 - 正解: (C) reached
解説: reach は他動詞なので名詞を直接続けます。arrive は自動詞なので arrived at と前置詞が必要です。 - 正解: (A) range
解説: range from A to B(範囲がAからBに及ぶ)という自動詞の構文です。 - 正解: (B) taken care of
解説: 群動詞 take care of の受動態では of を残す必要があります。行為者を示す by と合わせて taken care of by となります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 「〜について議論する」という意味で正しい英文はどれ?
- We need to discuss about it.
- We need to discuss it.
- We need to discuss with it.
- We need to discuss to it.
答えを見る
正解: B. We need to discuss it.
discussは他動詞であるため、直後に前置詞を挟まず直接目的語の名詞を置きます。
Q2. 他動詞の特徴に関する説明として正しいものはどれですか?
- 文を完結させるために目的語を必要としない
- 直後に前置詞を置いてから名詞を続ける
- 直後に前置詞を挟まずに名詞(目的語)を置く
- 後ろに対象の名詞を続けることができない
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正解: C. 直後に前置詞を挟まずに名詞(目的語)を置く
他動詞は動作の対象となる目的語を必要とし、直後に前置詞を挟まず名詞を置きます。
Q3. 自動詞+前置詞の群動詞を受動態にするときの注意点は?
- セットの前置詞を残したまま後ろにby等を置く
- 動詞に付いていた前置詞は必ず省略する
- 前置詞が2つ並ぶのを防ぐためbyを省略する
- 群動詞は受動態にすることができない
答えを見る
正解: A. セットの前置詞を残したまま後ろにby等を置く
受動態にする際、セットの前置詞を脱落させずに残し、行為者の前置詞を後ろに続けます。
他動詞と「自動詞+前置詞」の言い換え対比一覧
英語では、同じ事柄を表現する際に「1語の他動詞」を用いるパターンと、「自動詞+前置詞」を組み合わせるパターンの2通りが存在します。両者は意味がほぼ同じであっても、目的語の前に前置詞を挟むかどうかの文構造が明確に異なります。試験の書き換え問題や英作文で頻出する言い換え表現を整理して対比しましょう。
| 意味 | 他動詞(前置詞なし) | 自動詞+前置詞 |
|---|---|---|
| 〜について話し合う | discuss the issue | talk about the issue |
| 〜に到着する | reach the airport | arrive at the airport |
| 〜を調べる | investigate the problem | look into the problem |
| 〜に言及する | mention the plan | refer to the plan |
| 〜に入る | enter the room | go into the room |
| 〜に耐える | endure the pain | put up with the pain |
たとえば「その問題について話し合う」という場合、他動詞を用いるなら discuss the issue(その問題について話し合う)となり、前置詞は不要です。一方、自動詞の talk を使う場合は talk about the issue(その問題について話し合う)のように前置詞 about が不可欠です。どちらの動詞を選択したかによって前置詞の要否が決まるため、ペアで記憶しておくと誤用を防げます。
他動詞に前置詞 to が続く文構造|explain の語法
「他動詞の直後には前置詞を置かない」という原則を理解していても、explain(〜を説明する)などの動詞で迷う学習者が少なくありません。explain は他動詞ですが、人に物を与えるタイプの動詞(give や teach など)とは異なり、直後に「人」を目的語として置く第4文型(SVOO)を作ることができないという重要なルールがあります。
したがって、「私にその理由を説明する」と言いたいときに explain me the reason と表現するのは文法的な誤りです。explain は「説明する内容」を目的語(O)に取り、説明する相手は前置詞 to を伴った副詞句(to + 人)として文末または動詞の直後に配置します。
- 誤り:He explained me the rule.(彼は私にそのルールを説明した。)
- 正しい形:He explained the rule to me.(彼は私にそのルールを説明した。)
- 相手を前に置く形:He explained to me how the system works.(彼はそのシステムの仕組みを私に説明した。)
この構文における to me は動詞の目的語ではなく修飾語(M)として機能しています。目的語が長い節になる場合は、上の3つ目の例文のように explain to 人 that... や explain to 人 how... の語順をとることもありますが、この場合も動詞の直後に前置詞が置かれているわけではなく、あくまで「修飾語句が前に入り込んでいる」構造です。
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よくある質問
- Q. 自動詞と他動詞はどちらが多い?
- 英語の動詞の大多数は、1つの単語で自動詞と他動詞の両方の用法を持っています。どちらか一方にしか使われない動詞は少数派であるため、文脈における後ろの形(目的語の有無、前置詞の有無)で判断する習慣を身につけることが大切です。
- Q. marry with はなぜ間違い?
- marry は「〜と結婚する」という意味を持つ他動詞であり、動詞自体に対象への結合の意味が含まれるため直後に前置詞 with を置きません。ただし状態を表す受動態表現「be married to 〜(〜と結婚している)」では to を使います。
- Q. raise と rise の覚え方は?
- rise(昇る・上がる)は主語自身が動く自動詞、raise(〜を上げる・育てる)は他者・対象に働きかける他動詞です。「太陽が昇る(The sun rises)」と「手を挙げる(Raise your hand)」の代表例文でセットにして覚えると混同を防げます。
- Q. 自動詞に前置詞がない文もある?
- あります。自動詞は主語と動詞だけで文が完結できる動詞です。例えば Birds fly.(鳥が飛ぶ)や She smiled.(彼女は微笑んだ)のように、後ろに名詞の対象を置かない場合は前置詞を一切使いません。
- Q. explain me the reason が誤りになる理由は何ですか?
- explain は他動詞ですが、第4文型(SVOO)をとることができない動詞です。「説明する内容」が目的語となり、聞き手となる人物は前置詞 to を用いて「to + 人」という修飾語句として表すため、explain the reason to me という第3文型の語順にする必要があります。
- Q. discuss about はなぜ使ってはいけないのですか?
- discuss は「〜について話し合う」という意味を1語で含む他動詞だからです。他動詞は直後に目的語の名詞を直接置くため、間に about などの前置詞を挟むと二重表現となり文法的な誤りになります。前置詞 about を使いたい場合は自動詞の talk を用いて talk about と表現します。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法自動詞と他動詞の違いと見分け方前置詞が不要な他動詞(注意すべき他動詞)前置詞が必要な自動詞(注意すべき自動詞)
discuss
marry
reach
arrive at
listen to
raise