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過去分詞と受動態の違いとは?be動詞の有無や役割を整理
過去分詞と受動態(受け身)の最大の違いは、「単語の活用形(品詞パーツ)」か「文の骨組み(構文)」かという点です。受動態は「be動詞+過去分詞」で述語動詞となり「〜される」と文を完結させるのに対し、過去分詞単体(be動詞なし)は形容詞のように名詞を修飾して「〜された[名詞]」というフレーズを作ります。
この根本的な構造の違いさえ押さえれば、be動詞の要・不要や目的語の有無で迷うことはなくなります。
一目でわかる過去分詞と受動態の違い
英語を学習していると、「過去分詞」と「受動態(受け身)」という2つの言葉が混同されがちです。両者の最も根本的な違いは、文法上の分類が「品詞(語形)」なのか「文全体の態(構文)」なのかという点にあります。
| 項目 | 過去分詞(単体) | 受動態(受け身の文) |
|---|---|---|
| 文法上の分類 | 動詞の活用形(準動詞/形容詞的役割) | 文全体の態(主語と述語動詞が揃った構文) |
| 基本構造 | 動詞の-ed形(不規則変化あり) | 主語 + be動詞 + 過去分詞(+ by 行為者) |
| 文の中での役割 | 名詞を修飾する(形容詞の働き) | 文全体の述語動詞(V)として意味を完結させる |
| be動詞の有無 | なし(単体で使用) | 必須(文の時制や主語に合わせて変化) |
| 日本語訳の基本 | 「〜された…」「〜された状態の…」 | 「(主語は)〜される」「〜された」 |
| 例文 | a broken cup(壊れたカップ) | The cup was broken by Ken.(そのカップはケンによって壊された。) |
「部品」と「完成品」のアナロジーで考える
過去分詞は、動詞から作られた「部品(パーツ)」です。動詞に -ed を付けたり不規則変化させたりすることで、本来「〜する」という動作を表す動詞を、「〜された状態の」という形容詞のような部品へと作り替えたものが過去分詞です。
一方、受動態はその部品である過去分詞を be動詞 と組み合わせることで、文全体の骨組み(完成した文)にしたものです。
普通の形容詞である delicious(おいしい)を使って例えると、構造の違いが直感的に理解できます。
- This apple is delicious.(このリンゴはおいしいです。)= 主語 + be動詞 + 形容詞(完成した文)
- this delicious apple(このおいしいリンゴ)= 形容詞 + 名詞(名詞を修飾するフレーズ)
過去分詞 broken(壊された)も、これとまったく同じ関係にあります。
- The window was broken.(その窓は壊された。)= 主語 + be動詞 + 過去分詞(受動態の完成した文)
- the broken window(その壊された窓)= 過去分詞 + 名詞(名詞を修飾するフレーズ)
このように、過去分詞は単独では文を終わらせることができず、名詞を修飾する形容詞として機能します。be動詞とセットになって初めて、文の述語動詞(V)として「〜される」と言い切る形になります。
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過去分詞の受け身でbe動詞がいる場合といらない場合
英文を組み立てたり読解したりする際、「過去分詞の前にbe動詞を置くべきか、それとも不要なのか」という疑問が頻出します。この判断基準は、「その場所が文全体の述語動詞(V)なのか、名詞を修飾する形容詞(修飾語M)なのか」という1点に尽きます。
be動詞が必要な場合:文の述語動詞として言い切るとき
文の主語に対して「〜される」「〜された」と述語として言い切りたい場合は、必ず be動詞 + 過去分詞 の形を取ります。英語の文には原則として1つの定形動詞(時制を持った動詞)が必要ですが、過去分詞単体には時制を表す機能がありません。
そのため、現在形や過去形といった時制や、主語の単数・複数を表す役割を be動詞 が担います。
- The novel is loved by many readers.(その小説は多くの読者に愛されている。[現在形・単数])
- The novels were loved by many readers.(それらの小説は多くの読者に愛されていた。[過去形・複数])
- The bridge will be repaired next month.(その橋は来月修理されるだろう。[助動詞+受動態])
上記の文では、is loved や were loved、will be repaired が文全体の述語動詞(V)であり、これらがなければ独立した文として成り立ちません。
be動詞がいらない場合:名詞を説明(修飾)するとき
名詞に対して「〜された[名詞]」と説明を付け加えたいときは、be動詞を使わず、過去分詞単体で名詞の前または後ろに置きます。これを英文法では「分詞の限定用法(分詞修飾)」と呼びます。
修飾語句が過去分詞1語だけの場合は名詞の「前」に置き、他の語句(前置詞句など)を伴って長くなる場合は名詞の「後ろ」に置きます(後置修飾)。
- the used car(その中古車/使われた車)※1語なので名詞の前
- the car used by my father(私の父に使われている車)※修飾語句を伴うので名詞の後ろ
- The language spoken in Brazil is Portuguese.(ブラジルで話されている言語はポルトガル語です。)
3つ目の例文では、文全体の主語は The language、述語動詞は is です。spoken in Brazil は主語の名詞を修飾している形容詞のカタマリにすぎないため、ここに is などのbe動詞を入れてしまうと、1つの文の中に動詞が2つ重なって文法崩壊を起こします。
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| 役割 | 形 | 例文 | 文構造の分析 |
|---|---|---|---|
| 文の述語(言い切る) | be動詞 + 過去分詞 | The letter was written in English.(その手紙は英語で書かれていた。) | The letter[S] was written[V]…(1つの完成した文) |
| 名詞の修飾(名詞句) | 名詞 + 過去分詞 | The letter written in English reached me.(英語で書かれたその手紙が私に届いた。) | The letter[S](written in English[M])reached[V] me[O]. |
be動詞以外の受動表現:get + 過去分詞
日常会話や口語表現では、be動詞 の代わりに get を使った受動態も頻繁に用いられます。be動詞 + 過去分詞 が「〜されている」という受け身の「状態」を表す傾向が強いのに対し、get + 過去分詞 は「〜される状態になる」という「動作や変化の発生」、あるいは予期せぬ出来事による被害を強調します。
- He was married.(彼は結婚していた。[既婚の状態])
- He got married last year.(彼は昨年結婚した。[結婚するという変化の発生])
- My bicycle got stolen yesterday.(昨日、自転車が盗まれてしまった。[突発的な被害])
この場合も get が述語動詞の役割を果たし、時制や人称に応じた変化を受け持ちます。
be動詞が必要な場合
- 文全体の述語動詞として言い切る
- 時制や主語の単複をbe動詞が担う
- 例:The novel is loved by readers.
be動詞がいらない場合
- 名詞を説明(修飾)する形容詞の働き
- 1語なら名詞の前、語句を伴えば後ろ
- 例:the car used by my father
文の述語動詞として言い切るか名詞を修飾するかでbe動詞の要否を判断します。
次の疑問名詞を後ろから修飾するパターンの語順や訳し方をより深く整理したいなら、過去分詞による名詞の後置修飾のルールが参考になります。
過去分詞と他動詞・自動詞・目的語のメカニズム
「受動態や過去分詞修飾には他動詞しか使えない」「過去分詞の後ろには目的語がいらない」というルールは、受動態が作られる文法原理を理解するとすっきりと納得できます。
能動態から受動態への書き換え原理
受動態とは、本来「動作の対象」となっていた目的語(O)を、話の中心である主語(S)の位置に引き上げて語る構文です。
- 能動態:Ken wrote the report.(ケンがその報告書を書いた。)
[主語:Ken / 動詞:wrote / 目的語:the report] - 受動態:The report was written by Ken.(その報告書はケンによって書かれた。)
[主語:The report / 述語動詞:was written / 副詞句:by Ken]
能動態で動詞の後ろにあった目的語 the report が主語の位置へ移動しています。したがって、受動態になった動詞 was written の直後には、もともとそこにあった目的語が存在しなくなります。これが「過去分詞の後ろに目的語(O)はいらない」と言われる理由です。
なぜ自動詞は受動態や受け身の過去分詞を作れないのか
動詞には「自動詞」と「他動詞」の2種類があります。
- 他動詞:動作の対象となる目的語(〜を、〜に)を直接必要とする動詞(例:make, buy, destroy)
- 自動詞:目的語を必要とせず、主語自身の動作だけで意味が完結する動詞(例:run, sleep, arrive)
受動態は「目的語を主語に移動させる構文」であるため、移動させるべき目的語が存在しない自動詞は、原理的に受動態を作ることができません。
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| 動詞の分類 | 能動態の構造 | 受動態の可否 | 例文と解説 |
|---|---|---|---|
| 他動詞 | S + V + O(目的語あり) | 可能 | They built the house. → The house was built by them.(目的語 the house を主語にできる) |
| 自動詞 | S + V(目的語なし) | 不可 | The train arrived. → ✕ The train was arrived.(移動させる目的語が存在しないため受動態不可) |
自動詞でも群動詞(動詞+前置詞)なら受動態にできる
例外として、自動詞であっても前置詞と結びついて1つの他動詞のように機能する表現(群動詞・句動詞)は、前置詞の目的語を主語にして受動態を作ることができます。
- 能動態:A car ran over the cat.(車がその猫をひいた。)
※ run は自動詞だが、run over(〜をひく)全体で他動詞の働き - 受動態:The cat was run over by a car.(その猫は車にひかれた。)
受動態にした際、前置詞 over と by が連続して並びますが、文法的に正しい形です。
次の疑問自動詞と他動詞の区別や後ろに続く前置詞のパターンで迷うときは、自動詞・他動詞と前置詞の使い分けで整理できます。
過去分詞の後ろに目的語が残る例外パターン
基本ルールとして「第3文型(SVO)の受動態では過去分詞の後ろに目的語は残らない」と解説しましたが、例外的に「過去分詞の後ろに目的語が残る構文」が存在します。それが第4文型(SVOO)です。
第4文型(S + V + O1 + O2)の受動態
第4文型を取る動詞(give, teach, send, tell, pay など)は、目的語を2つ(「〜に」を表す間接目的語O1と、「〜を」を表す直接目的語O2)持っています。受動態を作る際に主語へ繰り上がるのは1つの目的語だけなので、もう1つの目的語は過去分詞の後ろにそのまま残ります。
- 能動態:My uncle gave me this watch.(叔父が私にこの腕時計をくれた。)
[S:My uncle / V:gave / O1:me / O2:this watch] - 受動態(間接目的語を主語にした場合):
I was given this watch by my uncle.(私は叔父からこの腕時計をもらった。)
※ 過去分詞 given の直後に、目的語 this watch がそのまま残っています。 - 受動態(直接目的語を主語にした場合):
This watch was given to me by my uncle.(この腕時計は叔父から私に与えられた。)
※ 前置詞 to を伴って間接目的語が後ろに配置されます。
第4文型動詞の過去分詞による名詞修飾
過去分詞単体で名詞を後ろから修飾する場合も、第4文型動詞であれば過去分詞の後ろに名詞(目的語)が残る形が見られます。
- the watch given to me by my uncle(叔父から私に与えられた腕時計)
- the students taught English by Ms. Green(グリーン先生に英語を教わっている生徒たち)
「過去分詞の後ろには絶対に名詞が来ない」と思い込んでいると、こうした第4文型の文を読んだ際に誤読してしまいます。「動詞が第4文型を作れるものかどうか」を確認することが重要です。
I was given this watch by my uncle.私は叔父からこの腕時計をもらった。
間接目的語を主語にすると過去分詞の直後にもう1つの目的語が残ります。

読解で見抜く!-ed形の識別3ステップ
英語の長文読解や文法問題でつまずきやすいのが、動詞の -ed 形が「過去形動詞」なのか「受動態の動詞」なのか「名詞を修飾する過去分詞」なのかの判別です。次の3ステップを順に適用することで、瞬時に構造を特定できます。
ステップ1:直前にbe動詞やhaveがあるか確認する
まずは -ed 形の直前を見ます。
- 直前に be動詞 がある場合 → 受動態(述語動詞)
例:The window was broken.(その窓は壊された。) - 直前に have / has / had がある場合 → 完了形(述語動詞)
例:He has finished his work.(彼は仕事を終えた。) - 直前にどちらもない場合 → ステップ2へ進む
ステップ2:文全体の述語動詞(本動詞)が他にあるか探す
直前にbe動詞もhaveもない場合、その -ed 形は「文全体の過去形動詞」か「名詞を修飾する過去分詞」のどちらかです。文全体を見渡して、接続詞や関係詞がないのに別の本動詞が存在するかを確認します。
- 他に動詞が見当たらない場合 → その -ed が 文全体の過去形動詞
例:The boy discovered the hidden treasure.
他に述語動詞がないため、discovered(発見した)が文の動詞(過去形)です。 - 文中に別の本動詞がすでに存在する場合 → その -ed は 名詞を修飾する過去分詞
例:The treasure discovered by the boy was valuable.
後ろに本動詞 was が存在するため、discovered by the boy は直前の The treasure を修飾する過去分詞句(〜によって発見された)だと分かります。
ステップ3:他動詞の直後に目的語(名詞)があるか確認する
文構造が複雑で本動詞が見つけにくい場合は、その動詞が「他動詞」である前提で、直後に目的語となる名詞があるかどうかをチェックします。
- 他動詞の直後に目的語(名詞)がある → 過去形動詞(能動態「〜した」)
The company announced the new plan yesterday.(その会社は昨日新しい計画を発表した。)
※ announced の直後に目的語 the new plan があるため、過去形動詞です。 - 他動詞の直後に前置詞句や副詞が続き、目的語がない → 過去分詞(修飾)(受け身「〜された」)
The plan announced yesterday caused a stir.(昨日発表された計画は波紋を呼んだ。)
※ announced の直後に目的語がなく副詞 yesterday が来ており、後ろに本動詞 caused があるため、名詞 The plan を修飾する過去分詞です。
be動詞なら受動態、haveなら完了形。どちらもなければ次へ
他に動詞がなければ過去形。すでに本動詞があれば過去分詞修飾
他動詞の直後に目的語があれば過去形。目的語がなければ過去分詞
直前の語や他の動詞の有無を確認して-ed形の文法的な役割を特定します。
動詞の語形変化を整理したいときは、過去形と過去分詞の違いを確認してみましょう。
理解度チェック!即答テスト5問
学んだ知識が身についているか、5つの短問で確認してみましょう。空所に入る最も適切な語句を1つ選んでください。
第1問
The bridge ( ) two years ago connects the two islands.
A. built
B. was built
正解:A. built
解説:文の後ろに本動詞 connects(結んでいる)が存在します。1つの文に接続詞なしで動詞を2つ置くことはできないため、空所には主語 The bridge を修飾する形容詞の役割を果たす過去分詞 built(2年前に建設された)が入ります。was built を入れると動詞が重複してしまいます。
第2問
The emails ( ) by the manager yesterday.
A. sent
B. were sent
正解:B. were sent
解説:文全体を見渡しても他に述語動詞がありません。この文を完成した1つの文にするには、述語動詞が必要です。主語 The emails は複数形であり、過去の出来事なので、受動態の were sent が適切です。
第3問
This smartphone is ( ) in Japan.
A. make
B. made
正解:B. made
解説:すでに is(be動詞)があります。スマートフォンは「作られる」側なので、受動態を作るために動詞 make の過去分詞形である made を入れます。
第4問
She showed me a photo ( ) by her daughter.
A. took
B. taken
正解:B. taken
解説:すでに文の述語動詞として showed が使われています。空所は名詞 a photo を後ろから修飾して「娘によって撮られた写真」という意味のカタマリを作る部分なので、過去分詞 taken が入ります。took は過去形なので名詞を修飾できません。
第5問
The boy ( ) a new bicycle by his parents on his birthday.
A. was given
B. was given to
正解:A. was given
解説:動詞 give は第4文型(give + 人 + 物)を取る動詞です。「人」である The boy が主語になった受動態では、「物」にあたる目的語 a new bicycle が前置詞なしで過去分詞の直後にそのまま残ります。したがって was given が正解です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 過去分詞(単体)の文法上の分類と役割は何ですか?
- 文全体の態であり、述語動詞として働く
- 動詞の活用形であり、名詞を修飾する
- 接続詞の活用形であり、文と文をつなぐ
- 助動詞の活用形であり、時制を決定する
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正解: B. 動詞の活用形であり、名詞を修飾する
過去分詞単体は動詞の活用形で、名詞を修飾する形容詞的役割を持ちます。be動詞とセットになることで受動態の述語動詞として働きます。
Q2. 原則として自動詞が受動態を作れない理由は何ですか?
- 主語に移動させるべき目的語がないから
- 動詞が不規則変化を起こさないから
- 直前にbe動詞を置くことができないから
- 過去分詞の形を作ることができないから
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正解: A. 主語に移動させるべき目的語がないから
受動態は目的語を主語に移動させる構文のため、目的語を必要としない自動詞は原理的に受動態を作ることができません。
Q3. 空所に「was broken」が入る文はどれですか?
- The window ( ) yesterday.
- The language ( ) in Brazil is Portuguese.
- The photo ( ) by her daughter is nice.
- The watch ( ) to me was valuable.
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正解: A. The window ( ) yesterday.
完成した文として成立させるために述語動詞が必要です。他の選択肢はすでに文中に本動詞(is/was)があるため、修飾語として過去分詞単体が入ります。
受動態と過去分詞の違いを見分ける判定手順と例文比較
英文を組み立てる際や長文を読む際に、「be動詞を補って受動態の文にするべきか」「過去分詞単体で名詞を修飾するべきか」を見分けるには、文全体の構造を確認する判定手順が役立ちます。
- 文の中に他の述語動詞(時制を持った本動詞)がすでにあるか確認する。
- すでに別の述語動詞がある場合、その過去分詞は名詞を修飾する「カタマリ(修飾語)」なので be動詞 は不要。
- 文の中に他に述語動詞がない場合、その文を完結させる述語動詞が必要なので「be動詞 + 過去分詞」の受動態にする。
同じ動詞 break(壊す)と名詞 window(窓)を用いた以下の比較を見ると、受動態(文)と過去分詞修飾(句)の構造の違いが明確に整理できます。
| 用法 | 英文 | 日本語訳 | 構造の解説 |
|---|---|---|---|
| 受動態(文の述語) | The window was broken by Ken. | その窓はケンによって壊された。 | was broken 全体で文の述語動詞となり、1つの完結した文を成立させています。 |
| 過去分詞(後ろから名詞修飾) | This is the window broken by Ken. | これはケンによって壊された窓です。 | 本動詞は is であり、broken by Ken は直前の名詞 the window を修飾しています。 |
| 過去分詞(前から名詞修飾) | He looked at the broken window. | 彼はその壊れた窓を見た。 | 本動詞は looked であり、broken 単体で直後の名詞 window を修飾しています。 |
過去形と過去分詞の違いと不規則変化動詞で起きる受動態の間違い
規則変化動詞は過去形と過去分詞がどちらも -ed で終わるため、受動態の成り立ちを理解する際に混同が生じやすくなります。しかし、不規則変化動詞を確認すると、過去形と過去分詞が明確に異なる役割を持っていることが分かります。
過去形はそれ単体で「過去に〜した」と言い切る述語動詞ですが、過去分詞は動詞の活用形の1つにすぎず、単体で文の述語動詞になることはできません。そのため、受動態を作る際は必ず「be動詞 + 過去分詞」の組み合わせにする必要があり、be動詞 の後ろに誤って過去形を配置してはいけません。
| 原形 | 過去形(単体で述語動詞) | 過去分詞(部品) | 受動態の正しい形(be動詞+過去分詞) |
|---|---|---|---|
| write | wrote(書いた) | written(書かれた) | was written(誤:was wrote) |
| speak | spoke(話した) | spoken(話された) | is spoken(誤:is spoke) |
| take | took(取った) | taken(取られた) | were taken(誤:were took) |
テストや英作文で「be動詞 の後ろに動詞の過去形を書いてしまう」という誤りは非常に多く見られます。受動態に使うのは過去形ではなく、あくまで「過去分詞」という専用の部品であることを意識して区別しましょう。
よくある質問
- Q. 過去分詞と受け身は同じ意味ですか?
- 厳密には異なります。過去分詞は動詞の活用形の1つで「〜された」という状態を表す品詞パーツです。一方、受け身(受動態)は「be動詞+過去分詞」で構成される文全体の構文を指します。
- Q. 過去分詞だけで受け身の意味になる理由は?
- 過去分詞のコアイメージが「動作の影響を受け、完了した状態」だからです。名詞の前後に単体で置かれた場合、その名詞に対して「〜された…」という受け身・完了の修飾語として働きます。
- Q. 現在完了形の過去分詞と受動態の共通点は?
- どちらも過去分詞の持つ「動作が完了してその状態が残っている」というコアイメージを共有しています。haveと結びつくと完了・経験・継続を表し、be動詞と結びつくと受け身を表します。
- Q. 自動詞の過去分詞を使った表現はありますか?
- 受け身の意味にはなりませんが、完了を表す名詞修飾として一部の自動詞で使われます。例えば fallen leaves(落ち葉)や fallen snow(積もった雪)は「落ちる動作が完了した」という意味です。
- Q. 受動態でby以下を省略するのはどんなとき?
- 行為者が一般の人々である場合(English is spoken in Canada.)、行為者が誰か明白または不明な場合、行為者よりも動作の対象を話題の中心にしたい場合に省略されます。
- Q. 助動詞がある場合、受動態と過去分詞の語順はどうなりますか?
- 助動詞(can、must、will など)を伴う受動態では、「助動詞 + be + 過去分詞」の語順になります。助動詞の後ろには動詞の原形を置く規則があるため、主語や時制に関わらず be動詞 は原形の be に固定されます(例:This room must be cleaned.「この部屋は掃除されなければならない」)。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部