モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 不定詞の副詞的用法まとめ

to不定詞の副詞的用法をマスターする解説
to不定詞の副詞的用法とは、「to + 動詞の原形」のカタチで動詞・形容詞・副詞・文全体を詳しく説明する修飾語(M)の働きをする文法ルールです。文の骨組み(S・V・O・C)にはならず、文から取り除いても完全な英文が残る点が最大の特徴であり、見分ける際の絶対基準になります。
to不定詞の副詞的用法の基本と仕組み
英語の不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3種類があります。このうち副詞的用法は、文の中で「副詞」と同じ働きをするグループです。文法用語の「副詞」とは、主に動詞、形容詞、ほかの副詞、あるいは文全体を詳しく説明(修飾)する単語やフレーズを指します。
なぜ「副詞」と呼ぶのか
副詞は名詞以外の言葉に意味を付け足す役割を持ちます。例えば fast(速く)という副詞は run fast(速く走る)のように動詞を修飾します。これと同様に、「to + 動詞の原形」のカタチを使って、動作の目的や理由、感情が生じた原因などを動詞や形容詞に付け足すのが「to不定詞の副詞的用法」です。
文型論(SVOC)における位置づけ
副詞的用法のto不定詞を理解する上で不可欠なのが、英語の基本文型(第1文型〜第5文型)における役割です。名詞的用法は文の主語(S)、動詞の目的語(O)、補語(C)という主要素になります。一方で、副詞的用法は文の主要素には一切ならず、すべて「修飾語(M:Modifier)」として扱われます。
したがって、副詞的用法のto不定詞は、文からその部分を丸ごと取り除いても、残りの部分だけで文法的に正しい「完全な文」が成立します。この性質を押さえておくと、テストや英文解釈で用法の見分けに迷うことがなくなります。
名詞的用法
- 文の主要素(S・O・C)になる
- 文から取り除くと文法が崩れる
- 「〜すること」と訳す
副詞的用法
- 文の主要素にならず修飾語(M)
- 丸ごと取り除いても完全な文が残る
- 動詞・形容詞・文全体を詳しく説明
名詞的用法と副詞的用法で文の骨組みへの関わり方が異なります。
不定詞全体の基礎をもう一度確認したいときは、中学英語の不定詞の基礎と使い方をお役立てください。
次の疑問不定詞だけでなく動名詞や分詞との働きの違いも整理したいなら、準動詞の役割をまとめた解説が役立ちます。
副詞的用法の全6パターンと訳し方
副詞的用法には、修飾する相手や文脈に応じて大きく6つの意味パターンが存在します。それぞれの基本構造、修飾の仕組み、代表的な例文を整理して確認しましょう。
① 目的(〜するために)
副詞的用法の中で最も使用頻度が高いパターンです。「動作を何のために行うのか」という目的を動詞に付け足します。
- I got up early to catch the first train.
(私は始発電車に乗るために早く起きました。) - She is studying hard to pass the entrance exam.
(彼女は入学試験に合格するために一生懸命勉強しています。)
この用法では、目的の意味をより明確にするために in order to + 動詞の原形 や so as to + 動詞の原形 に書き換えることができます。通常の to + 動詞の原形 だけでは他の用法と誤解される可能性がある論文やビジネス文書では、これらの明示的な表現が好まれます。
② 感情の原因(〜して、〜したため)
感情を表す形容詞の直後にto不定詞を置き、「なぜその感情になったのか」という原因を表します。
- I am glad to see you again.
(あなたに再び会えて嬉しいです。) - We were surprised to hear the shocking news.
(私たちはその衝撃的な知らせを聞いて驚きました。) - She was sorry to keep you waiting so long.
(彼女はあなたを長く待たせてしまって申し訳なく思っていました。)
このパターンで使われる形容詞は、happy、glad、pleased(嬉しい)、sad(悲しい)、surprised、shocked(驚いた)、sorry(残念だ・申し訳ない)など、人間の喜怒哀楽を表す言葉に限定されます。
③ 判断の根拠(〜するとは、〜するなんて)
話し手の推量や評価の根拠を説明する用法です。「〜するなんて、彼は…に違いない」「〜するとは、彼女は…だ」という意味を表します。
- He must be a genius to solve such a difficult problem.
(そんな難問を解くとは、彼は天才に違いありません。) - She cannot be careless to make such a basic mistake.
(そんな基本的なミスをするなんて、彼女が不注意であるはずがありません。) - You are foolish to believe his obvious lie.
(彼の見え透いた嘘を信じるなんて、あなたは愚かです。)
文中に must be(〜に違いない)や cannot be(〜のはずがない)といった助動詞、あるいは人物の性格・性質を評価する形容詞(foolish, kind, clever, wise など)が含まれている点が大きな目印です。
④ 結果(〜して、その結果…した)
動作が行われた結果、その後にどうなったかを表します。日本語では左から右へ「動作をして、その結果…した」と順を追って訳します。「〜するために」と目的で訳すと意味が通じなくなるため注意が必要です。
- The boy grew up to be a famous scientist.
(その少年は成長して有名な科学者になりました。) - My grandfather lived to be ninety years old.
(私の祖父は90歳まで生きました。) - I awoke to find myself sleeping on the sofa.
(目が覚めると、自分がソファで眠っていることに気づきました。) - He hurried to the airport, only to miss the flight.
(彼は空港へ急ぎましたが、結局飛行機に乗り遅れてしまいました。)
結果用法は、主語の意志ではコントロールできない「無意志動詞(grow up, live, awake など)」や、落胆のニュアンスを伴う only to + 動詞の原形(結局〜しただけだった)、never to + 動詞の原形(二度と〜しなかった)とともに用いられます。
⑤ 程度・限定(〜するほど、〜するのに)
形容詞の直後に置かれ、「どの程度そうなのか」「何をするのにそうなのか」という意味範囲を限定します。
- This question is difficult to answer quickly.
(この質問は素早く答えるのが難しいです。) - Water in this river is not safe to drink.
(この川の水は飲むのに安全ではありません。) - She was kind enough to show me the way to the station.
(彼女は親切にも私に駅への道を教えてくれました。)
easy, difficult, hard, safe, dangerous などの難易や安全性を表す形容詞の後に置かれる場合は「〜するのに」と訳し、後述する enough to の構文では「〜するほど」という程度を表します。
⑥ 条件(もし〜すれば、〜するならば)
仮定法や助動詞の過去形とともに使われ、「もし〜すれば」という仮定条件を表します。
- To hear him speak English, you would take him for a native speaker.
(彼が英語を話すのを聞けば、彼をネイティブスピーカーだと思うでしょう。) - To see the painting from a distance, it would look like a photograph.
(その絵を遠くから見れば、写真のように見えるでしょう。)
文頭に置かれたto不定詞に続き、主節に would, could, might などの助動詞の過去形がある場合、この条件パターンである可能性が高くなります。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
重要構文と独立不定詞の総まとめ
副詞的用法には、試験や実務で頻出する決まった定型表現(構文)や、文全体を修飾する「独立不定詞」があります。これらは熟語のようにカタチごと覚えておくことで、読解速度が格段に向上します。
頻出の重要構文一覧
| 構文 | 意味 | 書き換え・構造のポイント |
|---|---|---|
| too ... to 〜 | あまりに…なので〜できない / 〜するには…すぎる | so ... that + 主語 + cannot 〜 に書き換え可能。否定語がなくても否定の意味になる |
| ... enough to 〜 | 〜するのに十分… / とても…なので〜する | 形容詞・副詞の後ろに enough を置く語順に注意(so ... that + 主語 + can 〜) |
| so as to 〜 | 〜するために(目的) / 〜するほど(程度) | 目的を表す硬い表現。否定形は so as not to 〜(〜しないように) |
| in order to 〜 | 〜するために(目的) | 目的を最も明瞭に示す表現。否定形は in order not to 〜 |
| only to 〜 | 結局〜しただけだった(結果) | 期待に反する残念な結末を表す |
特に too ... to 〜 構文は注意が必要です。形の上に not が含まれていませんが、意味は完全な否定になります。
- The tea was too hot to drink.
(そのお茶はあまりに熱くて飲めませんでした。)
= The tea was so hot that I could not drink it. - He was clever enough to solve the puzzle.
(彼はそのパズルを解くのに十分賢かった / とても賢かったのでそのパズルを解けた。)
= He was so clever that he could solve the puzzle.
文全体を修飾する「独立不定詞」
独立不定詞とは、文の他の要素から独立して、文全体を副詞的に修飾する慣用表現です。カンマで区切られて文頭や挿入句として使われることが多く、話し手の態度や発言の前置きを示します。
| 独立不定詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| to tell the truth | 実を言うと | To tell the truth, I forgot your birthday.(実を言うと、君の誕生日を忘れていました。) |
| to be honest | 正直に言うと | To be honest, I do not like spicy food.(正直に言うと、私は辛い食べ物が好きではありません。) |
| so to speak | 言わば | He is, so to speak, a walking dictionary.(彼はいわば生きた辞書です。) |
| to begin with | まず第一に | To begin with, we must define the problem.(まず第一に、私たちは問題を定義しなければなりません。) |
| to make matters worse | さらに悪いことには | To make matters worse, it started to rain.(さらに悪いことには、雨が降り始めました。) |
| not to mention ... | …は言うまでもなく | He speaks French, not to mention English.(彼は英語は言うまでもなく、フランス語も話します。) |
| strange to say | 奇妙なことに | Strange to say, the empty house had lights on.(奇妙なことに、その空き家には明かりがついていました。) |
| needless to say | 言うまでもなく | Needless to say, health is above wealth.(言うまでもなく、健康は富に勝ります。) |
構文の実際の使われ方をさらに確認したいときは、不定詞の3用法の例文集が参考になります。
次の疑問予定や運命などを表す特殊な構文について詳しく知りたいときは、be to不定詞の意味と用法まとめで確認できます。
3つの用法の見分け方と境界線
不定詞の問題で最も多くの人がつまずくのが、「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の判別です。勘に頼らず、文構造から機械的に見分ける手順を押さえましょう。
3つの用法の比較表
表は横にスクロールできます →
| 用法 | 文中での役割 | 位置の特徴 | 主な日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 名詞的用法 | 主語(S)、目的語(O)、補語(C) | 文頭、一般動詞の直後、be動詞の直後 | 〜すること |
| 形容詞的用法 | 直前の名詞を修飾(M) | 名詞の直後(後ろから前へ修飾) | 〜するための、〜すべき |
| 副詞的用法 | 動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾(M) | 文頭、文末、感情形容詞の直後など | 〜するために、〜して、〜して結果… |
ステップ式・見分け判定フロー
英文中のto不定詞に出会ったら、次の3ステップを順番に確認してください。
- ステップ1:to不定詞を隠して、文が成立しているか?
to不定詞の部分を手で隠してみます。もし文の主語や動詞の目的語が欠けて文が不完全になるなら、そのto不定詞は文の骨組みなので「名詞的用法」です。
例:I want [to play tennis]. → I want だけでは「何を?」が抜けて文が不成立。したがって名詞的用法(O)。 - ステップ2:直前に名詞があるか?
to不定詞を隠しても完全な文が残る場合、to不定詞の直前を見ます。直前に名詞がない場合(動詞や形容詞がある場合)は、その時点で「副詞的用法」と確定します。
例:I was happy [to hear that]. → 直前が形容詞 happy なので副詞的用法。 - ステップ3:直前の名詞を詳しく説明しているか?
直前に名詞がある場合、to不定詞がその名詞を修飾している(「〜するための名詞」という関係が成り立つ)なら「形容詞的用法」です。直前の名詞ではなく、離れた動詞を修飾して動作の目的などを表しているなら「副詞的用法」です。
識別トラップ:直前に名詞がある副詞的用法
テストで最も間違えやすいのが、「直前に名詞があるのに副詞的用法である」英文です。
- パターンA(形容詞的用法):I have no time [to watch TV].
(私には [テレビを見るための] 時間がありません。)
→ to watch TV は直前の名詞 time を修飾しています。 - パターンB(副詞的用法):I bought a new TV [to watch the game].
(私は [その試合を見るために] 新しいテレビを買いました。)
→ 直前に名詞 TV がありますが、試合を見るためのテレビではなく、「試合を見るために(買った)」と動詞 bought を修飾しています。テレビを取り除いて I bought it to watch the game. と考えても意味が通ります。
直前の名詞と結びついているのか、文全体の動作の目的を説明しているのかを必ず意味関係から確かめましょう。
to不定詞を隠して不完全なら名詞的用法
隠しても成立し直前に名詞がなければ副詞的用法
直前の名詞を修飾なら形容詞、動詞等なら副詞
to不定詞に出会ったら文の成立と直前の語を順に確認します。

次の疑問判別の手順をさらに多くの演習で定着させたい方は、不定詞の用法の見分け方と練習問題で腕試しができます。
長文読解と英会話で活かすコツ
副詞的用法は、試験の文法識別だけでなく、速読やスピーキングでも重要な役割を果たします。実戦で役立つ2つの視点を紹介します。
読解のコツ:「目的」か「結果」かを瞬時に見抜くサイン
長文を前から読み進める際、文末のto不定詞をすべて「〜するために」と訳そうとすると、話の筋が通らなくなって返り読みが発生します。「結果」用法には明確なサインがあります。
- サイン①:無意志動詞が使われている
主語の意志でコントロールできない動詞(grow up, live, awake など)の後のto不定詞は、100%「結果」です。「〜歳まで生きるために生きた」という目的の解釈は不自然だからです。 - サイン②:カンマ + only to がある
, only to + 動詞の原形 の形を見たら、返り読みせず「しかし結局〜しただけだった」と左から右へ訳します。 - サイン③:無生物主語である
主語が人間ではなく「状況」や「物」の場合、目的(〜するために)を持つことができないため、「結果」として訳すとスムーズに意味がつながることが多くなります。
英会話・英作文のコツ:結論を言ってからto不定詞で後付けする
日本人が英会話で言葉に詰まる大きな原因は、「〜するために…した」という日本語の語順に引きずられ、文頭から目的を組み立てようとすることにあります。
英語の発想は「結論が先」です。まず「何をしたか(S+V)」を言い切ってしまい、その直後に to + 動詞の原形 を付け足して理由や目的を補強するリズムを身につけましょう。
- ステップ1(結論):I went to the convenience store(コンビニに行きました)
- ステップ2(目的を後付け):to buy some coffee.(コーヒーを買うためにね)
- 合体:I went to the convenience store to buy some coffee.
単なる「to」と「in order to」の使い分け
日常会話では、手軽な to + 動詞の原形 だけで目的のニュアンスは十分に伝わります。一方で、以下のような場面ではあえて in order to を使います。
- 目的を文頭に置くとき: 文頭に To pass the exam, ... と置くことも可能ですが、In order to pass the exam, ... とした方が、聞き手や読み手に対して「ここから目的の話をします」という合図が明確になります。
- 「〜しないように」と否定するとき: 否定の not to + 動詞の原形 は修飾関係が曖昧になりやすいため、in order not to + 動詞の原形 や so as not to + 動詞の原形 を使うのが標準的です。
- ビジネス文書や学術論文: フォーマル度を高め、多義的なto不定詞の誤読を防ぐために in order to が積極的に選択されます。
grow up や live などの後は100%結果
「結局〜しただけだった」と左から右へ訳す
状況や物が主語のときは目的を持てず結果に
返り読みを防ぎ「結果」として前から訳すためのサインです。
実践確認テストと詳しい解法解説
学んだ知識が定着しているか、演習問題で確認しましょう。解法の思考プロセスも詳しく解説しています。
問題編
【問1】次の英文の下線部の用法として最も適切なものを、選択肢(A〜D)から選びなさい。
Ken went to the library to return the books.
A. 名詞的用法
B. 形容詞的用法
C. 副詞的用法(目的)
D. 副詞的用法(感情の原因)
【問2】次の2つの文がほぼ同じ意味になるように、空欄に適語を補いなさい。
The box is so heavy that she cannot lift it.
= The box is ( ) heavy for her ( ) lift.
【問3】次の日本文に合うように、英文の空欄に入る最も適切な語を1語選びなさい。
「実を言うと、私はその計画に賛成ではありません。」
( ) tell the truth, I do not agree with the plan.
【問4】次の英文を自然な日本語に訳しなさい。
She hurried to the station, only to miss the train.
解答と解法解説
【問1の正解】 C. 副詞的用法(目的)
解説: 下線部 to return the books を手で隠してみると、Ken went to the library.(ケンは図書館へ行きました)という第1文型の完全な英文が残ります。
主要素(S・V・O・C)ではないため名詞的用法ではありません。また、直前の名詞 the library(図書館)を修飾して「本を返却するための図書館」となっているのではなく、動詞 went を修飾して「本を返却するために(行った)」という目的を表しているため、副詞的用法の「目的」が正解です。
【問2の正解】 too, to
解説: 「so ... that + 主語 + cannot 〜(あまりに…なので〜できない)」は、「too ... to 〜」構文に書き換えることができます。
意味上の主語(彼女が持ち上げる)を明示するために for her が挟まれていますが、骨組みは The box is too heavy ... to lift. となります。
【問3の正解】 To
解説: 文全体を修飾する独立不定詞の慣用表現です。「実を言うと」は To tell the truth と表現します。文頭のため大文字の To から書き始めます。
【問4の正解】 彼女は駅へ急いだが、結局電車に乗り遅れてしまった。
解説: only to + 動詞の原形 は「結果(落胆)」を表す重要表現です。「電車に乗り遅れるために駅へ急いだ」と目的で訳すと意味が破綻します。前から順に「急いだが、結局〜した」と訳出するのが正確な日本語にするポイントです。
目的を明示する書き換え表現
通常のto不定詞は複数の意味を持ちますが、確実に「〜するために」という目的であることを明示したい場合やフォーマルな文脈では、in order to や so as to を用います。
| 表現 | 特徴とニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| in order to | 目的の意味が最も明確。文頭・文中どちらでも使用可能。やや改まった表現。 | He exercise every day in order to stay healthy. (彼は健康を保つために毎日運動している。) |
| so as to | 目的を表す硬い表現。通常は文頭には置かず、文中で使用する。 | She spoke quietly so as to avoid waking the baby. (彼女は赤ん坊を起こさないように静かに話した。) |
| in order not to | 「〜しないように」という否定の目的を表す定型構文。 | We left home early in order not to miss the bus. (私たちはバスに乗り遅れないように早く家を出た。) |
結果を表す「only to」と「never to」
高校英語や入試問題で頻出する、「失望」や「二度と起きなかった結果」を表す慣用的な結果表現です。
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| only to + 原形 | 結局〜しただけだった / だが結局〜した | He rushed to the station, only to miss the train. (彼は駅へ急いだが、結局電車に乗り遅れてしまった。) |
| never to + 原形 | そして二度と〜しなかった | She left her hometown, never to return. (彼女は故郷を去り、二度と戻ることはなかった。) |
これらの表現は、時間の流れに沿って「〜したが、結局…だった」「〜して、二度と…しなかった」と前から順に訳します。「〜するために」と目的で訳さないよう注意しましょう。
人物評価を表す形容詞と書き換え構文
人の言動に対する評価を表す形容詞(kind, polite, foolish, clever, careless など)に続く to 不定詞は、「〜するとは / 〜するなんて」と訳し、その評価を下す判断の根拠を示します。
- She was very kind to help me with my heavy luggage. (重い荷物を運ぶのを手伝ってくれるなんて、彼女はとても親切だった。)
- You are foolish to make the same mistake twice. (同じ間違いを2回もするなんて、君は愚かだ。)
- He was polite to thank everyone individually. (一人ひとりに感謝を述べるなんて、彼は礼儀正しかった。)
なお、この人物評価の構文は It is + 形容詞 + of + 人 + to do の形式主語構文に書き換えることが可能です。
- It was very kind of her to help me with my heavy luggage. (私を手伝ってくれるとは、彼女はとても親切だった。)
続けて読む
よくある質問
- Q. 副詞的用法は文頭に置くことができますか?
- はい、置けます。主に「目的」や「条件」、そして「独立不定詞」が文頭に置かれます。文頭に置く場合は直後にカンマ(,)を打つのが一般的です。
- Q. なぜ「感情の原因」は理由のbecause節と書き換えられるのですか?
- 感情を表す形容詞の直後にあるto不定詞は、「その感情が生まれた原因」を説明しているためです。例えば I am glad to see you. は I am glad because I see you. とほぼ同じ因果関係を表します。
- Q. 「〜するために」の否定形はどう作りますか?
- toの直前にnotを置いて not to + 動詞の原形 とします。ただし目的の否定は紛らわしさを避けるため、in order not to 〜 や so as not to 〜(〜しないように)を使うのが通例です。
- Q. 形容詞的用法との区別に迷ったときの裏技はありますか?
- to不定詞のカタマリをごっそり文頭に移動させてみてください。副詞的用法(目的など)なら文頭に移動しても自然な文が成立しますが、直前の名詞を修飾している形容詞的用法は名詞から引き離すと文が壊れます。
- Q. 独立不定詞は文法問題でどのように出題されますか?
- 主に空所補充問題や並べ替え問題で出題されます。「To tell the truth」や「Needless to say」などの定型フレーズをそのまま問われるため、イディオムとして覚えておくのが効果的です。
2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法不定詞(to 不定詞)の3用法不定詞の感情の原因と判断の根拠