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to 不定詞の用法と見分け方まとめ
to 不定詞は、to に動詞の原形を組み合わせるだけで、動詞を「名詞」「形容詞」「副詞」の3つの役割へと変化させられる英語の極めて重要な仕組みです。基本の形と文中での配置パターンさえ整理できれば、複雑に見える英文も語順の通りに素早く理解できるようになります。
to 不定詞の基本概念と「不定」の意味
to 不定詞の基本形は to + 動詞の原形 です。学校文法で「不定詞」と呼ばれる理由は、主語の人称(一人称・三人称など)や時制(現在・過去)によって形が「定まらない(変化しない)」という文法的な性質に由来しています。
通常の動詞述語は、主語が he であれば plays、過去形であれば played のように語形変化を起こします。しかし to 不定詞の中の動詞は、主語や時制が何であっても常に原形のまま固定されます。
中学英語の基礎からしっかり確認したい方は、中学英語における不定詞の基礎と使い方もあわせて確認してみてください。
また、否定形を作る際には not to + 動詞の原形 や never to + 動詞の原形 のように、必ず to の直前に否定語を配置します。
次の疑問まずは基礎から着実に整理したいなら、中学英語の不定詞の基礎と使い方で土台を固めるのが近道です。
一発で見抜く3大用法の見分け方チャート
to 不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3種類があります。試験や読解でどの用法か見分けるときは、文全体の中で to 不定詞がどこに置かれ、どの単語を修飾しているかに着目します。
表は横にスクロールできます →
| 用法 | 主な意味 | 文中での役割 | 見分け方の基準 |
|---|---|---|---|
| 名詞的用法 | 〜すること | 主語・目的語・補語 | 文から除くと文の骨格が崩れる |
| 形容詞的用法 | 〜するための/〜すべき | 直前の名詞を修飾 | 直前の名詞を後ろから詳しく説明している |
| 副詞的用法 | 〜するために/〜して 等 | 動詞・形容詞・文全体を修飾 | 文から除いても文の骨格が成り立つ |
判断に迷ったときは、まず「その to 不定詞を文から取り除いたときに文が成立するか」を確かめてください。文が成り立たなければ主語や目的語になっている名詞的用法です。取り除いても文が成立する場合は、直前の名詞を修飾していれば形容詞的用法、動詞や形容詞を修飾していれば副詞的用法と判別できます。
to 不定詞を文から取り除いて文が成立するか確認
文が崩れる場合は主語や目的語になる名詞的用法
文が成立する場合、直前の名詞を修飾しているか確認
直前の名詞を修飾していれば形容詞的用法
名詞ではなく動詞や形容詞を修飾していれば副詞的用法
文から除いたときの成立有無と修飾先から用法を特定します。
それぞれのパターンの具体例をまとめて確認したいときは、不定詞の3用法の例文集が役立ちます。
名詞的用法:主語・目的語・補語になる「〜すること」
名詞的用法は、動詞の動作を「〜すること」という名詞のカタマリに変える働きをします。文の中で主語(S)、目的語(O)、補語(C)のいずれかになります。
1. 主語になる場合
文の先頭に立ち、「〜することは」という意味を表します。
To learn a foreign language is fun.(外国語を学ぶことは楽しい。)
2. 目的語になる場合
一般動詞の後ろに置かれ、「〜することを」という意味を表します。
I want to visit London someday.(私はいつかロンドンを訪れたい。)
3. 補語になる場合
be動詞 などの後ろに置かれ、「〜することだ」と主語の内容を説明します。
My dream is to become a doctor.(私の夢は医者になることだ。)
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形容詞的用法:前の名詞を詳しく説明する働き
形容詞的用法は、直前にある名詞を後ろから修飾し、「〜するための」「〜すべき」という意味を付け足します。日本語とは異なり、英語では修飾語句が2語以上になると名詞の後ろに置かれる(後置修飾)というルールがあります。
代表的な表現パターンには以下のようなものがあります。
- something to drink(何か飲むもの/冷たい飲み物など)
- time to sleep(寝る時間)
- a lot of homework to do(やるべきたくさんの宿題)
- a promise to keep(守るべき約束)
I have a lot of books to read this week.(私には今週読むべきたくさんの本がある。)
前置詞を後ろに残す形(例: a chair to sit on)など、つまずきやすいポイントは不定詞の形容詞的用法のまとめで詳しく解説しています。

前置詞との組み合わせや語順のルールを詳しく学びたい方は、不定詞の形容詞的用法と前置詞を参考にしてください。
副詞的用法:意味の分類と見分けのシグナル
副詞的用法は、動詞・形容詞・あるいは文全体を修飾する働きを持ちます。文脈によって複数の意味に分かれますが、一緒に使われている語句(シグナル語)に注目すると正確に判別できます。副詞的用法の全体像は不定詞の副詞的用法の解説で整理しています。
表は横にスクロールできます →
| 分類 | 日本語訳 | 見分けのシグナル語 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 〜するために | 動作を表す一般動詞 | I got up early to catch the first train.(始発電車に乗るために早く起きた。) |
| 感情の原因 | 〜して(その感情になる) | 感情を表す形容詞(glad, sorry, surprised など) | I was surprised to hear the news.(その知らせを聞いて驚いた。) |
| 判断の根拠 | 〜するなんて(…だ) | 話し手の主観・判断を表す形容詞(kind, foolish, must be など) | He must be smart to solve that puzzle.(あのパズルを解くなんて、彼は賢いに違いない。) |
| 結果 | …して、その結果〜した | 無意志動詞(grow up, awake, live to be など) | She grew up to be a famous pianist.(彼女は成長して、有名なピアニストになった。) |
特に「目的」と「結果」の識別や、感情の原因を表す表現をもっと練習したい場合は、不定詞の副詞的用法の使い方と例文を参照してください。
「It is 形容詞 (for 人) to 不定詞」と意味上の主語
主語の位置に長い to 不定詞が来ると頭でっかちな文になるため、形式的な主語として It を文頭に置き、本当の主語である to 不定詞を後ろに回す構文が頻繁に使われます。
It is difficult to master English.(英語を習得することは難しい。)
この動作を行う人物(意味上の主語)を明示したい場合は、to 不定詞の直前に for + 人 を置きます。
It is easy for him to run ten kilometers.(彼にとって10キロ走ることは簡単だ。)
ただし、人の性質や配慮・人柄を表す形容詞(kind, polite, nice, careless など)が使われる場合は、for ではなく of + 人 に変わります。
It was kind of you to help me.(手伝ってくれてご親切にありがとう。)
前置詞の選択ルールや書き換え問題の解法は、It is 形容詞 to不定詞の用法で徹底的に掘り下げています。
人の性質を表す形容詞と組み合わせる構文については、不定詞の意味上の主語(of 人 to do)で詳しく解説しています。
次の疑問for 人 と of 人 の使い分けに迷ったら、It is 形容詞 to不定詞の用法で詳しい見分け方を確認できます。
高校英語の重要関門「be to 不定詞」の5つの意味
高校英語で登場する be動詞 + to 不定詞 は、文脈によって5つの異なる意味(予定・義務・可能・運命・意図)を表します。日常会話よりもニュースや改まった文章、入試問題で頻出の表現です。
- 予定(〜することになっている):公式のスケジュールなど
The President is to visit Japan next month.(大統領は来月訪日する予定である。) - 義務・命令(〜しなければならない):規則や指示
You are to finish this report by noon.(正午までにこの報告書を仕上げなければならない。) - 可能(〜できる):否定文・受動態で使われることが多い
Not a sound was to be heard.(物音一つ聞こえなかった。) - 運命(〜する運命にある):過去形(was/were to)で使われることが多い
He was never to see his family again.(彼は二度と家族に会えない運命にあった。) - 意図・目的(〜するつもりなら):if 節の中でよく用いられる
If you are to succeed, you must work hard.(成功したいと望むなら、懸命に努力しなければならない。)
文脈から瞬時にどの用法か見抜くための詳しい判別テクニックは、be to不定詞の意味と用法まとめで整理しています。
〜することになっている。公式の予定など。
〜しなければならない。規則や指示を表す。
〜できる。否定文や受動態で使われやすい。
過去形での運命や、if節での意図を表す。
文脈や構文の手がかりから5つの意味を見分けます。
次の疑問文脈ごとの訳し分けをもっと練習したいときは、be to不定詞の意味と用法まとめで例文を見比べられます。
目的を明確にする「so as to」と前置詞「as to」の違い
副詞的用法の「目的(〜するために)」は、単に to + 動詞の原形 だけでも表せますが、改まった言い方や目的の意味であることを際立たせたい場合には in order to や so as to を用います。
He spoke slowly so as to be understood.(彼は理解してもらえるように、ゆっくりと話した。)
否定形にする場合は so as not to + 動詞の原形(〜しないように)という語順になります。
I set an alarm so as not to oversleep.(寝坊しないようにアラームをセットした。)
ここで注意が必要なのが、形が似ている前置詞表現の as to です。as to + 名詞 は「〜に関して(about)」という意味であり、目的を表す so as to + 動詞の原形 とは文法構造も意味も全く異なります。
混同しやすい両者の比較は、so as to と as to の用法解説で詳しく確認できます。
動名詞(-ing)と to 不定詞のニュアンスの違い
「〜すること」という意味を作る点では、to 不定詞の名詞的用法と動名詞(-ing)は似ています。しかし、動詞の目的語にどちらを取るかは動詞が持つ根本的なニュアンスによって決まります。
- to 不定詞(未来志向・前向き・未完了):これから向かう先を示す to のイメージから、「これから〜すること」を表す動詞と結びつきます。
主な動詞:want(〜したい), hope(〜を望む), decide(〜することを決める), plan(〜を計画する) - 動名詞 -ing(反復・継続・既発生・過去):生き生きとした動作そのものを想起させるため、「すでに経験したこと」「今まさにやっていること」を表す動詞と結びつきます。
主な動詞:enjoy(〜して楽しむ), finish(〜し終える), stop(〜するのをやめる), give up(〜を諦める)
I remember to post the letter.(忘れずにその手紙を投函する[未来])
I remember posting the letter.(その手紙を投函したことを覚えている[過去])
丸暗記に頼らず、矢印のように「未来へ向かう」to の原義を押さえておくことが確実な理解への近道です。
to 不定詞
- 未来志向・前向き・未完了のニュアンス
- これから向かう先を示す「これから〜すること」
- want、hope、decide、plan などと結びつく
- 例:remember to post(忘れずに投函する)
動名詞(-ing)
- 反復・継続・既発生・過去のニュアンス
- 動作そのものを想起「すでに経験・今やっている」
- enjoy、finish、stop、give up などと結びつく
- 例:remember posting(投函したことを覚えている)
動詞が持つ時間的な志向性の違いで使い分けを整理します。
【目的別】次に読むべき詳しい解説記事ナビゲーション
to 不定詞の全体像がつかめたら、ご自身の学習目的や苦手分野に合わせて次の個別記事へと進んでみてください。重要テーマを1つずつ攻略していくことで、確実な得点力と読解力が身につきます。
- 中学レベルの基本から総復習したい方:
中学英語の不定詞の基礎と使い方で、3大用法の基礎をゼロから確認しましょう。 - 名詞の後ろに置く修飾パターンを極めたい方:
不定詞の形容詞的用法まとめで、前置詞が残る形や慣用句をマスターできます。 - 副詞的用法の細かい意味を正しく見分けたい方:
不定詞の副詞的用法まとめや不定詞の副詞的用法の使い方で、文脈判別のシグナル語を集中的にトレーニングできます。 - 仮主語構文の for と of の違いを完璧にしたい方:
It is 形容詞 to不定詞の用法をチェックしてください。 - 高校入試・大学入試の頻出構文を得点源にしたい方:
be to不定詞の意味と用法まとめやso as to / as toの用法に進み、難関構文を攻略しましょう。
基礎・修飾パターン
- 中学英語の不定詞の基礎と使い方
- 不定詞の形容詞的用法まとめ
副詞的用法の判別
- 不定詞の副詞的用法まとめ
- 不定詞の副詞的用法の使い方
構文・入試頻出
- It is 形容詞 to不定詞の用法
- be to不定詞の意味と用法まとめ
- so as to / as toの用法
学習目的や苦手分野に合わせて次に進むべき記事を選べます。
理解度チェック
Q1. to 不定詞の否定形を作る際の語順として正しいものはどれですか。
- to not + 動詞の原形
- not to + 動詞の原形
- to + 動詞の否定形
- not + 動詞の原形 + to
答えを見る
正解: B. not to + 動詞の原形
to 不定詞の否定形は、必ず to の直前に not や never などの否定語を配置して作ります。
Q2. 「寝坊しないように」を表す正しい英文はどれですか。
- I set an alarm so as to oversleep.
- I set an alarm so not as to oversleep.
- I set an alarm as not to oversleep.
- I set an alarm so as not to oversleep.
答えを見る
正解: D. I set an alarm so as not to oversleep.
so as to の否定形は「〜しないように」という意味で、so as not to + 動詞の原形の語順になります。
Q3. 人の性質や人柄を表す形容詞が使われる場合、意味上の主語はどう表しますか。
- for + 人
- of + 人
- to + 人
- with + 人
答えを見る
正解: B. of + 人
通常は for + 人 を使いますが、kind など人の性質や人柄を表す形容詞の場合は of + 人 を用います。
よくある質問
- Q. to 不定詞の否定形はどこに not を置けばいいですか?
- 否定語の not や never は必ず to の直前に置きます。「not to + 動詞の原形」の形になり、「to not + 動詞の原形」や「to 動詞の原形 not」とはしない点に注意してください。
- Q. It is 形容詞 for 人 to do と It is 形容詞 of 人 to do はどう使い分けますか?
- difficult や easy など一般的な難易度や状況を表す形容詞のときは「for 人」を用います。一方で kind, polite, careless, wise のように「その人の人柄や性格」を評価・描写する形容詞が来る場合は「of 人」を使います。
- Q. be to 不定詞の5つの用法の覚え方はありますか?
- 「予定・義務・可能・運命・意図」の頭文字をとって「用(予)気(義)な母(可)の運(運)命の糸(意)」のような語呂合わせで覚える方法が広く知られています。文脈の手がかり(if節の中なら意図、否定文なら可能など)とセットで整理すると判断が早くなります。
- Q. so as to do と in order to do に違いはありますか?
- どちらも「〜するために」という目的を表す表現で、意味上の大きな違いはありません。ただし in order to は文頭でも文末でも自然に使われるのに対し、so as to は通常、文頭には置かず主節の後ろ(文中・文末)に置くのが一般的です。
2026年10月10日更新・モチタン辞典編集部