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日本の韓国語学習者数の推移と実態をデータで解説

日本の韓国語学習者数の推移と実態をデータで解説

日本国内における韓国語学習者数は、公的な単一統計こそ存在しないものの、検定受験者数や各種語学調査の動向から推定して数十万人規模、潜在層を含めると100万人を超える規模に達しています。若年層を中心に第二外国語として中国語を上回る人気を集めており、趣味から資格取得まで幅広い学習層が定着しています。

日本国内の韓国語学習者数と推計規模の全体像

日本国内で外国語を学ぶ人の中で、韓国語を学ぶ学習者の総数を把握しようとするとき、まず注意すべき点があります。それは、日本国内の全学習者を網羅した単一の国勢調査や公的統計は存在しないという点です。

また、インターネット検索では「韓国における日本語学習者数」という逆方向のデータが混同されて表示される例が散見されますが、本稿で取り扱うのはあくまで「日本国内における韓国語の学習者数」です。

公的調査が存在しないなかで、国内の学習者規模を客観的に推計する基準となるのが、主要な語学検定試験の志願者・受験者数、大学や高等学校での履修者数、そして大手語学学習アプリなどの利用者利用動向です。

語学学習において検定を受験する層は、学習者全体の1割から2割程度とされることが一般的です。年間の国内検定志願者数が合計で数万人規模に上る現状から逆算すると、日常的に学習を継続している学習者の母集団は日本全国で数十万人規模、趣味で触れている潜在層を含めると100万人規模に上ると推計されます。

かつては一時的な流行と見なされることもありましたが、現在では英語に次ぐ有力な学習言語の一つとして日本国内に確固たる学習基盤を築いています。

国内韓国語学習者の推計規模ピラミッド
◀ 中核層(少数)潜在層(多数) ▶
検定受験層(数万人規模)学習者全体の1〜2割にあたる中核の学習層
継続学習層(数十万人規模)日常的に韓国語学習を継続している母集団
趣味・潜在層(100万人規模)趣味や興味で韓国語に触れている層を含む全体

検定受験層から潜在層までの推定規模と広がりを示しています。

2大検定の受験者推移と学習者母集団の分析

日本国内における学習熱の推移を最も客観的に裏付けるデータが、韓国語能力試験(TOPIK)と「ハングル」能力検定試験(ハングル検定)の受験動向です。両試験は目的や特徴が異なっており、受験者層の広がりを見るうえで重要な指標となります。

韓国政府が認定する韓国語能力試験(TOPIK)は、韓国の大学への留学や現地企業への就職、さらには公認資格としての利用価値が高く、初級から高級まで世界共通基準で測定されます。

一方、日本国内で独自に創設されたハングル検定は、日本語母語話者がつまずきやすい発音変化や文法、日本語との対訳精度を重視しており、国内の学習進捗を確認する指標として広く普及しています。

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試験名主催・認定主な目的・用途国内受験者層の特徴
韓国語能力試験(TOPIK)韓国国立国際教育院(公的機関)韓国留学、現地就職、公的証明10代〜20代の若年層、留学・就職志望者、本格派
「ハングル」能力検定試験ハングル能力検定協会(国内団体)国内での実力判定、趣味の目標設定幅広い年代、初心者から中上級者、国内学習者

過去十数年の推移を振り返ると、両試験を合わせた志願者数は拡大傾向をたどっています。かつては社会人の女性層が中心であったハングル検定に加え、近年ではTOPIKの日本国内志願者数が著しい伸長を見せています。

特にTOPIKの受験者増は、単に文化を楽しむ段階から、進学やキャリアの武器として韓国語を修得しようとする実用志向の学習者が増加していることを明確に示しています。

検定を定期的に受験する層は能動的で学習意欲の高い中核層にあたります。この中核層が安定して存在することが、参考書市場の充実や教育サービスの多様化を支える好循環を生み出しています。

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他言語との比較とZ世代における人気の実態

日本国内の外国語学習市場において、韓国語の立ち位置は過去十数年で大きく変化しました。従来、学校教育やビジネスシーンにおける第二外国語といえば、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などが主流を占めていました。

しかし、現在の学習者動向調査では、韓国語が中国語を上回る人気を獲得する場面が顕著になっています。

大手語学学習アプリが公表している利用統計によると、日本国内で学習されている言語のランキングにおいて、英語に次ぐ第2位に韓国語がランクインする事例が報告されています。

長年第2位の座を維持してきた中国語と順位が逆転した背景には、若年層、特に10代から20代前半のZ世代における韓国語の突出した選択率があります。

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年代区分主な学習動向人気言語の傾向学習スタイルの特色
10代(高校生・大学生)学校の選択科目・独学での開始韓国語が英語に次ぐ圧倒的人気SNS、動画配信、スマートフォンアプリ
20代(大学生・若手社会人)就職活動、留学、推し活韓国語、中国語、英語オンラインレッスン、検定対策、短期留学
30代〜40代趣味、旅行、キャリア形成英語、韓国語、中国語学習参考書、ポッドキャスト、資格取得
50代以上生涯学習、文化理解、旅行韓国語、英語、フランス語語学教室、通信講座、コミュニティ参加

Z世代において韓国語が選ばれる最大の理由は、物心ついた頃から韓国の音楽や映像作品、ファッション、コスメなどのコンテンツに自然に接してきた点にあります。

外国語を「学問として義務的に勉強するもの」ではなく、「日常の興味関心を深めるための自然なツール」として捉える世代にとって、韓国語は心理的距離が最も近い外国語となっています。

各国の呼び方や関連表現を学びたい方は、国籍・言語の韓国語単語の一覧も参考にしてみてください。

学習目的の内訳と学習スタイルの変化

日本人が韓国語を学ぶ動機において、最も大きな割合を占めているのがエンターテインメントの消費です。大手語学サービスのアンケート調査によると、韓国語学習者の約6割が「韓国のドラマ、映画、音楽を楽しむため」を学習理由として挙げています。

学習目的の内訳を詳しく見ると、以下のような多様な動機が共存しています。

目的の変化に伴い、学習スタイルも大きく進化しました。かつては書店で文法書を購入し、ノートに書き取って覚える方法が主流でしたが、現在はデジタルツールを活用したスタイルが定着しています。

2人に1人以上の学習者が、スマートフォンアプリ、動画配信サービス、アイドルのSNSなどを日常の学習教材として併用しています。学習と娯楽を融合させ、スキマ時間に耳からフレーズをインプットするアプローチが現代の標準となっています。

韓国語の主な学習目的と内訳
韓国語の学習動機

エンタメ理解(約60%)

  • 字幕なしでのドラマ鑑賞
  • 配信動画の聞き取り

旅行・会話(約15%)

  • 渡航時の買い物
  • 飲食店での注文・会話

資格・キャリア(約15%)

  • TOPIK・ハン検合格
  • 留学や語学堂
  • 日韓ビジネス

教養・知的好奇心(約10%)

  • 言語学的な興味
  • 知的な趣味

エンタメ理解を中心に多様な学習動機が存在します。

日本の韓国語学習者数の推移のイメージ

手書きで効率よく復習を進めたいときは、韓国語学習ノートの作り方とまとめ方のコツを参考に整理してみましょう。

ブームから文化定着への推移と世界ランキング

日本の韓国語学習者数の推移を語る上で欠かせないのが、過去約20年間にわたる韓流ブームの変遷です。2000年代初頭の第1次ブーム(ドラマ作品の流行)では、中高年女性を中心にハングルの読み書きを習い始める人が急増しました。

その後、2010年前後の第2次ブーム(K-POPグループの日本進出)により学習者層が一気に10代から20代へ拡大しました。

さらに、2010年代後半からの第3次ブーム(ファッションやコスメの浸透)、そして近年の動画配信サービスの普及に伴う第4次ブームを経て、韓国語は「一時的な流行に乗って学ぶ言語」から「日本の若者文化の一部として恒常的に学ばれる言語」へと完全に定着しました。

この現象は日本国内にとどまりません。世界的な語学学習アプリのグローバル年次報告書によると、韓国語は「世界で最も学習されている言語」のランキングにおいて世界7位前後に位置しています。

アジア圏のみならず、北米や欧州、中南米においても学習者数が拡大しており、世界的な言語トレンドとしても高い注目を集めています。日本は地理的・言語的近接性があるため、世界の国々の中でも特に学習環境が整っており、母集団の厚みが維持されています。

韓流ブームと学習者層の変遷
2000年代初頭第1次ブーム(ドラマ):中高年女性を中心に読み書きの学習者が急増
2010年前後第2次ブーム(K-POP進出):学習者層が10代〜20代へ大きく拡大
2010年代後半第3次ブーム:ファッションやコスメの浸透で日常的な関心層が増加
近年第4次ブーム(動画配信):若者文化の一部として恒常的に定着

約20年のブームを経て若者文化の一部へと定着しました。

本格学習層の動向と継続のための学習アプローチ

エンタメ動機から学習を始めた人の一部は、学習が進むにつれて本格的な資格取得やビジネス運用を目指すステップへ移行します。趣味から実用レベルへと引き上げるためには、感覚的なインプットだけでなく体系的な基礎固めが欠かせません。

日本語と韓国語は、語順(主語・目的語・述語)や助詞の使い方がほぼ同一であるため、英語学習に比べて文法面での習得難度が圧倒的に低いという大きなアドバンテージがあります。学習を長く続け、実践的な力を身につけるためのおすすめアプローチを整理します。

  1. 文字と音の完全な一致:最初に한글(ハングル・韓国の文字)の母音と子音の組み合わせ規則を学び、丸暗記ではなく音の仕組みを理解します。
  2. 基本助詞と用言の活用:日本語の「てにをは」に対応する助詞と、動詞・形容詞の丁寧形を習得し、短い文を自分で組み立てられるようにします。
  3. 資格試験のマイルストーン設定:趣味の学習であっても、ハングル検定5級・4級やTOPIK I(1級・2級)を目標に設定することで、語彙や文法の抜け漏れを防ぎます。
  4. アウトプット環境の確保:SNSでの短い日記投稿や、独り言での発声練習を取り入れ、インプットした表現を能動的に使う習慣をつけます。
実用レベルへ引き上げる学習ステップ
1文字と音の習得

ハングルの母音と子音の組み合わせ規則と音の仕組みを理解

2助詞と用言の活用

てにをはに対応する助詞と丁寧形を学び、短い文を自作する

3検定を目標に設定

ハン検5・4級やTOPIK Iを受験し、語彙や文法の抜け漏れ防止

4能動的アウトプット

SNSでの日記投稿や独り言発声練習で学んだ表現を日常的に使う

感覚的な学びから体系的な基礎固めへと移行する推奨手順です。

学習者が知っておくべき必須語彙と表現一覧

学習者数の拡大に伴い、初級者が最初につまずきやすい基礎表現や、検定・日常会話で頻出する重要単語の習得が学習継続の鍵となります。ここでは、学習開始初期に必ず押さえておきたい重要語彙と例文を整理しました。

初級で必須となる基本語彙一覧

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韓国語単語読み方日本語の意味品詞
한국어ハングゴ韓国語名詞
공부コンブ勉強名詞
배우다ペウダ習う、学ぶ動詞
재미있다チェミイッタ面白い、楽しい形容詞
어렵다オリョプタ難しい形容詞
시험シホム試験名詞

学習の現場でそのまま使える実用フレーズ

学習仲間との交流やSNSでの学習記録でそのまま活用できる代表的な例文です。

例文1:
저는 매일 한국어를 공부해요.
(チョヌン メイル ハングゴルル コンブヘヨ / 私は毎日韓国語を勉強します。)

例文2:
드라마를 자막 없이 보고 싶어요.
(ドゥラマルル チャマク オプシ ポゴ シポヨ / ドラマを字幕なしで見たいです。)

例文3:
올해 TOPIK 시험에 도전할 거예요.
(オレ トピク シホメ トジョナル コエヨ / 今年TOPIKの試験に挑戦するつもりです。)

理解度チェック

Q1. 日本国内の韓国語学習者数を把握する際の注意点はどれ?

  1. 学習者を網羅した単一の公的統計は存在しない
  2. 検定受験者が学習者全体の過半数を占めている
  3. 韓国での日本語学習者数と完全に一致している
  4. 大学での履修者数しか推計の基準が存在しない
答えを見る

正解: A. 学習者を網羅した単一の公的統計は存在しない
本文では、日本国内の全学習者を網羅した単一の国勢調査や公的統計は存在しないため注意が必要であると説明されています。

Q2. TOPIKとハングル検定の特徴に関する記述で正しいものは?

  1. TOPIKは日本国内の独自資格として創設された
  2. ハングル検定は韓国政府が直接認定している
  3. TOPIKは留学や現地就職等の用途で活用される
  4. ハングル検定は世界共通基準で実力を測定する
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正解: C. TOPIKは留学や現地就職等の用途で活用される
韓国政府が認定するTOPIKは、韓国の大学への留学や現地企業への就職、公認資格としての利用価値が高いと述べられています。

Q3. アンケート調査による日本人の韓国語学習動機で最多のものは?

  1. 日韓ビジネスへの参画や現地での起業
  2. 韓国の大学や語学堂への留学準備
  3. 教養や知的好奇心を満たすための学習
  4. ドラマや映画、音楽などのエンタメを楽しむため
答えを見る

正解: D. ドラマや映画、音楽などのエンタメを楽しむため
アンケート調査では、韓国語学習者の約6割が「韓国のドラマ、映画、音楽を楽しむため」を理由に挙げており最多です。

よくある質問

Q. 日本の韓国語学習者数は何人くらいですか?
単一の公的統計はありませんが、主要検定(TOPIK・ハングル検定)の受験者数や語学アプリの利用者動向から推計して、継続的な学習者は数十万人、潜在層を含めると100万人規模と見られています。
Q. 韓国語は他の言語と比べて人気がありますか?
はい。特に10代〜20代の若年層(Z世代)では英語に次ぐ圧倒的な人気を集めており、国内学習者数や語学アプリの選択言語ランキングで中国語を上回る結果が報告されています。
Q. 日本人が韓国語を学ぶ主な目的は何ですか?
調査データによると、約6割の学習者が「韓国のドラマ、映画、音楽などエンターテインメントを楽しむため」を理由に挙げています。次いで旅行、検定取得、留学・就職が続きます。
Q. TOPIKとハングル検定のどちらを受けるべきですか?
留学や就職など国際的な公認資格を目指す場合はTOPIK(韓国語能力試験)、日本語話者特有の文法理解や国内での学習目標を設定する場合はハングル検定が適しています。
Q. 韓国語学習関連のビジネス市場は拡大していますか?
若年層を中心に学習者の母集団が厚く、従来の教室型だけでなくオンライン講座、学習アプリ、SNSを活用した発信など多様なサービスに対する需要が堅調に推移しています。

2026年10月1日更新・モチタン辞典編集部

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