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是非の英語ビジネス表現と使い分け
英語には日本語の「是非」に1対1で対応する単一の英単語は存在しません。相手に強く勧めるならPlease doやFeel free to、依頼や招待を快諾するならI would love toやBy all means、自分の強い意欲を表すならI definitely would like toのように、立場と意図に応じて表現を使い分けるのがビジネスにおける原則です。
ビジネスで使う「是非」の英語変換マップ
日本語の「是非」は、相手に行動を促すとき、相手からの誘いを引き受けるとき、あるいは自分の強い希望を表明するときなど、幅広い文脈で用いられます。しかし英語では、誰が行動の主体であり、相手との関係性がどうであるかによって選択すべき動詞や副詞が明確に分かれます。
まずは、ビジネスシーンにおける主な3つの立場と、それに対応する標準的な英語表現を整理します。
| 立場・コミュニケーションの目的 | 代表的な英語表現 | 丁寧さ・ニュアンス |
|---|---|---|
| 勧める・促す(相手に行動を促す) | Please feel free to / We highly recommend | フォーマル・親切な提案 |
| 引き受ける・快諾する(招待や依頼を受ける) | I would love to / I would be delighted to | 誠実・前向きな受諾 |
| 許可する・推奨する(相手の申し出を承諾) | By all means / Please do | フォーマル・完全な合意 |
| 自分の意志・希望を伝える(参加や購入を望む) | I definitely would like to / We look forward to | 熱意・前向きな期待 |
直訳しようとせず、「自分が伝えたいのは推奨なのか、承諾なのか、それとも熱意なのか」を整理してから語句を選ぶことが、誤解を防ぎプロフェッショナルな印象を与える第一歩です。
次の疑問依頼の「ぜひ」ではなく賛否を問う意味での使い分けを知りたいときは、「〜の是非」の英語表現と使い分けを確認してみてください。
立場別コア表現:勧める・引き受ける・許可する
ビジネスの実務において頻出する「勧める側」「引き受ける側」「許可を与える側」の3つのアプローチについて、具体的な構文と例文を確認します。
1. 提案・依頼する側(相手に「是非〜してください」と促す)
相手に過度なプレッシャーを与えずに強く推奨する場合、命令文のPlease単体よりも、相手の自発性を尊重する助動詞や丁寧な動詞句を用いるのが適切です。
Please feel free to contact us if you have any questions.
ご不明な点がございましたら、是非お気軽にご連絡ください。
We highly recommend that you consider this proposal.
こちらの提案をご検討くださいますよう、是非お勧めいたします。
Please do not hesitate to reach out.
是非ためらわずにご連絡ください。
「ぜひ〜してください」と強調したい場合、Please do + 動詞の原形の構文も有効です。助動詞のdoを挟むことで、歓迎のニュアンスが強調されます。
Please do let us know your availability for next week.
来週のご都合を是非お知らせください。
2. 引き受ける側(相手の誘いや依頼に「是非!」と応じる)
商談の機会、会食への招待、プロジェクトへの参加依頼などを受けた際、前向きに承諾する表現です。
I would love to join the meeting tomorrow.
明日のミーティングに是非参加させていただきます。
We would be delighted to work with your team.
貴社のチームと是非ご一緒させていただきたく存じます。
I will definitely be there.
是非伺います。
3. 許可・推奨を与える側(相手の申し出に「是非どうぞ」と応じる)
「企画書を確認してもよろしいですか」「見学してもよいでしょうか」といった相手からの伺いに対し、「是非そうしてください」と許可や推奨を与える場面では、By all meansやPlease doが最も適しています。
A: May I share this document with our client?
この資料をクライアントに共有してもよろしいでしょうか。
B: By all means. Please do so.
是非どうぞ。そのようになさってください。
A: Could I ask a few questions regarding the contract?
契約に関して何点か質問してもよろしいでしょうか。
B: Certainly, please go ahead.
もちろんです、是非どうぞお尋ねください。
Please do let us know your availability for next week.来週のご都合を是非お知らせください。
助動詞doを挟むことで歓迎や推奨のニュアンスを強調できます。
よかったら是非の英語表現とニュアンス調整
日本語の「よかったら是非」は、相手に断る余地を残しつつ、好意や推奨を伝える便利なクッション言葉です。英語でこの柔らかいニュアンスを再現するには、条件節(if構文)や控えめな助動詞を組み合わせます。
| 英語フレーズ | 伝わるニュアンス | 適した場面 |
|---|---|---|
| If you would like, please feel free to... | もしよろしければ、是非ご遠慮なく〜 | メールでの資料送付や案内 |
| If possible, we would appreciate it if you could... | 可能でしたら是非〜していただけますと幸いです | アンケート回答や協力依頼 |
| If your schedule permits, please join us. | もしご都合が合いましたら、是非ご参加ください | セミナーや懇親会への招待 |
| Only if you are interested,... | ご興味がおありでしたら是非 | 追加提案や別案件の紹介 |
実際のビジネスメールでは以下のように運用します。
If you would like, please feel free to review the attached draft.
もしよろしければ、添付のドラフトを是非ご確認ください。
If your schedule permits, we would love to have you at our reception.
ご都合が許せば、弊社のレセプションに是非お越しください。
条件節を冒頭に添えることで、相手に対する強制力を排除し、洗練された配慮を示すことができます。
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次回は是非・次は是非・いつか是非の英語表現
日程が合わない、あるいは予算やリソースの都合で今回は見送るものの、将来的な関係性を保ちたいときに使う「次回は是非」「いつか是非」の表現です。本気度(真剣な次回への意志)と社交辞令(角を立てない辞退)を意図的に使い分けることが求められます。
1. 次回は是非・次は是非(今回は辞退するが次回に繋げる)
単に断るだけでなく、「今回は都合がつかないが、次回は参加したい」という積極的な意志を伝える表現です。
I am unable to attend this time, but I would love to join next time.
今回は出席が叶いませんが、次回は是非参加させてください。
Unfortunately, my schedule is full this week, but next time for sure.
あいにく今週は予定が埋まっておりますが、次回は是非お願いいたします。
Hopefully next time we can collaborate on a project.
次回は是非、案件でご一緒できれば幸いです。
2. いつか是非(将来の機会を前向きに見据える)
時期を具体的に定めずに「近いうちに是非お話ししましょう」「いつか是非訪問したいです」と伝える表現です。時期を指定しない社交辞令としても、将来的な展望を語る言葉としても機能します。
Let's definitely catch up sometime soon.
近いうちに是非また情報交換をいたしましょう。
I would definitely like to visit your new office someday.
いつか是非、貴社の新しいオフィスにお伺いしたいです。
We should discuss this further when the opportunity arises.
機会が巡ってきた際には、是非この件について詳しく議論いたしましょう。
| フレーズ | 本気度の度合い | ビジネス上の意図 |
|---|---|---|
| I would love to next time. | 高い(強い希望) | 日程さえ合えば次回は必ず参加したい |
| Next time for sure. | 中〜高(親しい間柄) | 口約束に近いが前向きな約束 |
| Hopefully next time. | 中(状況次第) | 機会があれば嬉しいという控えめな願望 |
| Let's do it sometime soon. | 中(前向きな社交辞令) | 具体的な日程はこれから決める関係性維持 |
| Definitely someday. | 低〜中(長期的な希望) | 現時点では具体化しないが好意的な印象残し |
次回は是非・次は是非
- 今回は辞退するが次回に繋げる
- 強い意志や積極性を伝える
- 例: I would love to join next time.
- 例: next time for sure.
いつか是非
- 将来の機会を前向きに見据える
- 時期を定めない社交辞令や展望
- 例: catch up sometime soon.
- 例: visit your office someday.
今回は辞退しつつ次回に繋げる表現と、時期を定めない表現の比較です。

次の疑問「次回」だけでなく「今度こそは」と伝えたい場面の言い回しは、「今度は」「次回は」の英語表現で詳しく整理できます。
チャットや同僚との会話で使うスラング・カジュアル表現
SlackやTeamsなどの社内チャット、あるいは同僚とのカジュアルな対面コミュニケーションでは、フォーマルな助動詞を使わずに1〜2語で快諾や同意を伝える表現が好まれます。
英語圏のビジネスチャットで「ぜひ!」「もちろん!」のニュアンスで多用される単語と、その温度感を把握しておきましょう。
| 表現 | 温度感・響き | 典型的な使用場面 |
|---|---|---|
| Definitely! | 確実・強い同意(ぜひ!) | ランチの誘い、タスクの引き受け |
| Absolutely! | 完全な肯定(もちろん・ぜひとも) | 依頼への快諾、アイデアへの賛同 |
| Totally! | 親しみやすい同意(まったくその通り・ぜひ) | 同僚との雑談チャット、意見の一致 |
| Sure thing! | 気軽な承諾(もちろん喜んで!) | 簡単な確認依頼、軽い手伝い |
| You bet! | くだけた快諾(任せて・当然だよ!) | 同僚からの感謝や依頼への返答 |
実際のチャットでの会話例です。
A: Are you free for a quick coffee break?
少しコーヒー休憩しませんか?
B: Definitely! I'll meet you by the lounge.
ぜひ!ラウンジで合流しましょう。
A: Could you review my slides before the presentation?
プレゼンの前にスライドを見てもらえますか?
B: Sure thing! Send them over.
ぜひ喜んで!送ってください。
これらの表現は社外の顧客や役員への公式メールでは避け、社内の親しい同僚やフラットなカルチャーのチーム内で使うのが原則です。
職場の同僚とのスムーズなやり取りを広く学びたい方は、英会話の総合ガイドを参考にしてください。
ビジネスメールでそのまま使える英文テンプレート
実際の業務ですぐにコピー&ペーストして使用できる、状況別の英文メールテンプレートです。文脈に合わせて括弧内の部分を書き換えて活用してください。
パターン1:商談・ミーティングの招待を「是非」と快諾する返信
Subject: Re: Meeting Invitation - [Project Name]
Dear [Client Name],
Thank you very much for inviting me to the meeting.
I would love to attend and discuss the upcoming project with your team.
The proposed time on [Date] at [Time] works perfectly for me.
I look forward to speaking with you then.
Best regards,
[Your Name]
(訳:ミーティングへご招待いただき誠にありがとうございます。是非参加し、貴社チームと今後のプロジェクトについて議論させていただきたく存じます。ご提案いただきました日時は私にとって都合が大変良いです。その際にお話しできますことを楽しみにしております。)
パターン2:今回は参加できないが「次回は是非」と繋ぐ返信
Subject: Re: Invitation to [Event Name]
Dear [Host Name],
Thank you very much for the kind invitation to [Event Name].
Unfortunately, due to a prior commitment, I will be unable to attend this time.
I would love to join next time if you have another gathering.
I hope the event is a great success.
Sincerely,
[Your Name]
(訳:イベントへの温かいご招待をいただき、誠にありがとうございます。あいにく先約がございまして、今回は出席することが叶いません。次回またお集まりの機会がございましたら、その際は是非参加させていただけますと幸いです。イベントのご盛会をお祈り申し上げます。)
パターン3:顧客へ自社サービスの検討を「是非」と促すメール
Subject: Follow-up on Our Discussion: [Service Name]
Dear [Prospect Name],
Thank you for taking the time to speak with us today.
As discussed, we have attached the customized proposal for your review.
Please feel free to go through the details, and we highly recommend that you consider our suggested timeline for the rollout.
If you have any questions, please do not hesitate to reach out.
Best regards,
[Your Name]
(訳:本日はお話しのお時間をいただき誠にありがとうございました。打ち合わせの通り、ご検討用のカスタマイズ提案書を添付いたしました。是非詳細をご確認いただければと存じます。導入スケジュール案についても是非ご検討をお勧めいたします。何かご質問がございましたら、是非お気軽にご連絡ください。)
メール以外にも実務で使える表現を増やしたいときは、ビジネスの例文集が役立ちます。
ビジネスでのNG表現と「Of course」の注意点
英語で「ぜひ!」と返答する際、初心者が最も陥りやすい落とし穴がOf courseの不適切な使用です。
なぜ「Of course」が失礼に聞こえるのか
学校教育では「Of course=もちろん」と教わることが多いですが、英語のOf courseには「当然である」「言うまでもないことだ」という前提のニュアンスが含まれます。
例えば、取引先や上司から「明日の会議に参加できますか?」と聞かれた際にOf course.とだけ答えると、「当たり前です(そんな自明のことをわざわざ聞くまでもない)」という上から目線の響きや、不快感を与えてしまう危険性があります。
| 相手の発言 | 不適切な返答(危険) | 適切なビジネス返答 |
|---|---|---|
| Can you join our meeting? | Of course.(当然だろ) | I would be glad to. / Certainly. |
| Could you review this report? | Of course.(言うまでもなく) | I would be happy to. / Sure thing. |
| May I take this seat? | Of course.(構わないが素っ気ない) | By all means. / Please go ahead. |
「Please」の多用による命令調のリスク
相手に「是非〜してください」と伝える際、Please consider this.と短く書くと、丁寧ではあるものの文法上は命令文です。ビジネスの重要な提案で連発すると、押し付けがましい印象を与えることがあります。
相手の立場を尊重する場合は、We would appreciate it if you could consider this.やFeel free to consider this option.のように、助動詞やクッション表現を補うことが推奨されます。
「当然・言うまでもない」と響き上から目線に聞こえる危険があります。
単体での連発は文法上命令文となり、押し付けがましい印象を与えます。
相手の立場を尊重し、feel free toやwould appreciate等を補います。
失礼や命令調にならないための注意ポイントです。
是非のニュアンスを英語で説明するスクリプト
外国人同僚やクライアントと仕事をする中で、「日本人がよく使う『是非(Zehi)』とはどういう意味なのか」と尋ねられたり、日本的なコミュニケーション文化を解説したりする機会があります。その際にそのまま使える英語スクリプトです。
"Zehi" is a unique Japanese word that doesn't have a single direct translation in English. Depending on the context, it expresses a strong positive wish, an enthusiastic acceptance, or a polite recommendation without being pushy.
(「是非」は英語で1つの単語に直訳できないユニークな日本語です。
文脈に応じて、強い前向きな希望、熱意のある承諾、あるいは押し付けがましくない丁寧な推奨を表します。)
For example, when inviting someone, it means 'Please do come; you are very welcome.' When accepting an offer, it conveys 'I would love to, by all means.' It reflects the Japanese value of showing strong enthusiasm while maintaining politeness and hospitality.
(例えば誰かを招待するときは「ぜひ来てください、大歓迎です」という意味になります。
申し出を受けるときは「喜んで、ぜひそうさせてください」を伝えます。丁寧さと歓待の精神を保ちながら、強い熱意を示すという日本の価値観を反映しています。)
この説明を共有することで、日本語の「是非」に込められた配慮と前向きなエネルギーを相手に正しく理解してもらうことができます。
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理解度チェック
Q1. 相手からの申し出に対し「是非どうぞ」と許可する表現は?
答えを見る
正解: A. By all means
相手の申し出に「是非どうぞ」と許可や推奨を与える場面では、By all means や Please do が適しています。
Q2. 「Of course」がビジネスの返答で注意すべき理由は?
- 親密すぎるスラングだから
- 文法的に主語が抜けているから
- 「言うまでもない」と響く危険があるから
- 断るニュアンスが含まれてしまうから
答えを見る
正解: C. 「言うまでもない」と響く危険があるから
Of course には「当然である」「言うまでもない」という前提のニュアンスがあり、上から目線の響きを与える恐れがあります。
Q3. 「よかったら是非」と断る余地を残す配慮に使う構文は?
- 助動詞の do を挟む構文
- 短く Please だけを使う命令文
- 文末に definitely を置く構文
- 条件節(if 構文)を組み合わせる
答えを見る
正解: D. 条件節(if 構文)を組み合わせる
相手に断る余地を残す柔らかいニュアンスを再現するには、条件節(if 構文)や控えめな助動詞を組み合わせます。
よくある質問
- Q. 「是非を問う」の「是非」は英語で何と言いますか?
- 物事の善悪や賛否を表す名詞の「是非」は、英語ではpros and cons(賛否両論・利害得失)やwhether ... is right or wrongと表現します。「是非を問う」はweigh the pros and consやjudge the merits ofと表せます。
- Q. 「是非ご検討ください」を最も丁寧に伝える英語は?
- 最もフォーマルで丁寧な表現はWe would greatly appreciate it if you could kindly consider our proposal.です。少し簡潔に伝えるならWe would be grateful for your consideration.が適しています。
- Q. 招待メールに「ぜひ参加します」と返信する場合のベストな表現は?
- ビジネスメールではI would love to attend.またはI will definitely be there. Thank you for the invitation.が最適です。感謝の言葉と組み合わせることで熱意と礼儀が伝わります。
- Q. チャットで「是非!」と1語で返したいときは何がよいですか?
- 社内チャットならDefinitely!またはAbsolutely!が最も自然で汎用性が高いです。少しカジュアルな関係であればSure thing!も日常的によく使われます。
- Q. 「無理にとは言いませんが是非」と伝えるには?
- No pressure at all, but we would love to have you if you are available.(全くプレッシャーには感じないでほしいのですが、もしご都合が合えば是非)という表現が適切です。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部
by all means
definitely
absolutely