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過去分詞の用法・作り方・見分け方を完全網羅
英語のpast participle(過去分詞)は、動詞から形を変えて「〜される(受動)」や「〜してしまった(完了)」という状態を表す言葉です。文の中で単独の述語動詞として使える過去形とは異なり、be動詞やhaveとセットで使ったり、名詞を修飾する形容詞のように働いたりします。
過去分詞とは?コアとなる意味と役割
過去分詞は動詞の活用形のひとつで、辞書や文法書ではしばしばp.p.やVppと省略されます。英語表記の頭文字をとったこの呼び方の背景は、過去分詞をなぜppと略すのかを解説した記事でも詳しく紹介しています。
名前に「過去」という言葉が入っているため、過去の出来事を表す時制と誤解されがちですが、過去分詞それ自体に時制を決める機能はありません。過去分詞が持つ本質的なニュアンスは以下の2つです。
- 受動(〜される・〜された):他から動作や影響を受けた状態
- 完了(〜し終えた・〜した状態にある):動作がすでに行われ、その結果が残っている状態
過去分詞は単体で文のメインとなる述語動詞(V)にはなれず、助動詞や他の動詞と組み合わせたり、名詞を詳しく説明する飾り(修飾語)として使ったりします。基礎から順を追って確認したい方は、中学英語で学ぶ過去分詞の基礎まとめも参考にしてください。
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過去形と過去分詞の決定的な違い
多くの英語学習者が最初につまずくのが、「過去形」と「過去分詞」の区別です。規則動詞ではどちらも語尾に-edが付くため形が全く同じになりますが、文の中での役割は明確に異なります。
| 項目 | 過去形(Past Tense) | 過去分詞(Past Participle) |
|---|---|---|
| 役割 | 文の述語動詞(V)になる | 他の語と組むか、形容詞的に働く |
| 単独での使用 | 主語の直後に1語で置ける | 1語だけで述語動詞にはなれない |
| 表す意味 | 「過去に〜した」(過去の動作・状態) | 「〜された」「〜し終えた」(受動・完了) |
| 例文 | She broke the window. (彼女はその窓を割った) | The window was broken. (その窓は割られた) |
過去形は主語とセットになって「過去に何が起きたか」を単独で言いきる力を持っています。一方、過去分詞は単独で文を終わらせることができません。受動態や完了形を作ったり、名詞を修飾したりする補助的なパーツとして機能します。
両者の本質的な差をもっと掘り下げたい場合は、過去分詞と過去形の違いを整理した記事や、文法的役割に焦点を当てた過去形と過去分詞の違いの解説をご覧ください。
過去の出来事を単独で表す表現は、過去形の作り方と使い方で基礎から確認できます。
過去分詞の作り方:規則変化と不規則変化
動詞を過去分詞にする方法は、大きく分けて「規則動詞」と「不規則動詞」の2通りがあります。
1. 規則動詞のルール(-edの付け方)
規則動詞の過去分詞は、過去形と同じく語尾に-edを付けます。語尾のスペリングに応じて次の規則があります。
- 原則:そのまま-edを付ける(例:play → played)
- 語尾が-eで終わる語:-dだけを付ける(例:use → used)
- 「子音字 + y」で終わる語:yをiに変えて-edを付ける(例:study → studied)
- 「短母音 + 子音字」で終わる1音節の語など:最後の子音字を重ねて-edを付ける(例:stop → stopped)
スペルの細かい例外ルールについては、規則動詞のedの付け方まとめやyをiに変えてedを付けるルール詳細で分かりやすく解説しています。
2. 不規則動詞の4つの変化パターン
不規則動詞は独自の形に変化します。原形・過去形・過去分詞の変化の組み合わせによって、大きく4つのパターンに分類できます。
| パターン | 特徴 | 代表例(原形 - 過去形 - 過去分詞) |
|---|---|---|
| AAA型 | 原形・過去形・過去分詞がすべて同じ | cut - cut - cut put - put - put hit - hit - hit |
| ABA型 | 原形と過去分詞が同じ形に戻る | come - came - come run - ran - run become - became - become |
| ABB型 | 過去形と過去分詞が同じ形になる | buy - bought - bought make - made - made teach - taught - taught |
| ABC型 | 原形・過去形・過去分詞がすべて異なる | break - broke - broken speak - spoke - spoken write - wrote - written |
全パターンの確認には不規則変化動詞の過去分詞一覧表、テストや日常会話で本当によく出る重要語を優先したい場合は頻出・よく使う過去分詞一覧を活用してください。音の響きやリズムを使って効率よく覚える手順は、過去分詞の覚え方と暗記のコツで紹介しています。
過去分詞の4大用法
過去分詞が英文の中でどのような役割を果たすのか、代表的な4つの用法を押さえましょう。総合的な使い分けの全体像は、過去分詞の基本の使い方と使い時でも詳しく扱っています。
① 受動態(be動詞 + 過去分詞)
「〜される」「〜された」という意味を作ります。動作を受ける側を主語に立てたいときに使います。
- This room is cleaned every morning.(この部屋は毎朝掃除されます。)
- The novel was written by a young author.(その小説はある若い作家によって書かれました。)
過去分詞単体と受動態という構文の関係性を整理したいときは、過去分詞と受動態の違い・使い方をあわせて読むと理解が深まります。
② 完了形(have / has / had + 過去分詞)
ある時点までに動作が完了したことや、過去の経験、動作の結果が今に及んでいる状態を表します。
- I have already finished my homework.(私はすでに宿題を終えてしまいました。[完了])
- She has visited Kyoto three times.(彼女は京都に3回行ったことがあります。[経験])
完了形の3用法(完了・経験・継続)と過去分詞の関係は、完了形と過去分詞の用法解説で詳しく学べます。また、疑問文の語順については過去分詞を使った疑問文の作り方を参考にしてください。
③ 名詞を修飾する形容詞的用法
名詞の前や後ろから、その名詞の状態を「〜された(名詞)」のように説明します。
- Look at that broken watch.(あの壊れた腕時計を見てごらん。[前置修飾])
- The car parked over there is mine.(あそこに停められている車は私のものです。[後置修飾])
④ 補語(C)としての用法(SVC / SVOC)
主語や目的語の状態を説明する「補語(C)」としても活躍します。
- He remained seated during the meeting.(彼は会議中、座ったままでいた。[SVC構文])
- I had my bicycle repaired yesterday.(私は昨日、自転車を修理してもらった。[SVOC構文])

名詞を修飾する過去分詞:語順のルールと見分け方
過去分詞が名詞を修飾するとき、語順には「1語なら名詞の前」「2語以上のまとまりなら名詞の後ろ」という明確なルールが存在します。
この後置修飾は、関係代名詞の主格とbe動詞(which is や who was)が省略された形と考えると、構造が直感的に分かります。
| 後置修飾の英文 | 関係代名詞で書き換えた文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| The letter written in English reached him. | The letter which was written in English reached him. | 英語で書かれた手紙が彼に届いた。 |
| The boys invited to the party were excited. | The boys who were invited to the party were excited. | パーティーに招待された少年たちは興奮していた。 |
後ろから名詞を修飾するパターンは長文読解で頻出するため、過去分詞の名詞修飾(後置修飾)の詳細解説で文構造の取り方をマスターしておきましょう。
現在分詞(-ing)と過去分詞(-ed)の使い分け
分詞には「現在分詞(-ing)」と「過去分詞(-ed / p.p.)」の2種類があります。どちらを使うべきかは、修飾する相手や主語との意味関係(能動か受動か)で決まります。
- 現在分詞(-ing):「〜している」(能動・進行中)
- 過去分詞(-ed):「〜される・〜された」(受動・完了)
日常会話や資格試験で特にミスが多発するのが、「人の感情を表す動詞」の分詞です。
| 感情動詞 | 現在分詞(-ing:感情を与える側) | 過去分詞(-ed:感情を受ける側) |
|---|---|---|
| excite(興奮させる) | an exciting game(興奮させるような試合) | excited fans(興奮しているファン) |
| interest(興味を持たせる) | an interesting book(興味深い本) | interested readers(興味を持っている読者) |
| tire(疲れさせる) | a tiring job(疲れさせる仕事) | tired workers(疲れている労働者) |
| surprise(驚かせる) | surprising news(驚くべき知らせ) | surprised people(驚いている人々) |
「物事が感情を引き起こす原因」なら-ing、「人や動物がその感情にさせられた状態」なら-edを選びます。混同しやすいポイントは、現在分詞と過去分詞の違い・使い分けや、さらに詳しく対比した現在分詞と過去分詞の違いの比較記事で徹底解説しています。
実際の英文で使い方を確かめたい方は、分詞の使い方の例文集を参考にしてください。
英文中で「過去形」か「過去分詞」かを瞬時に見分けるコツ
英語の長文を読んでいるとき、-edで終わる単語に出会って「これは文の動詞なのか、名詞を修飾している過去分詞なのか?」と迷ったことはありませんか?規則動詞は形が同じであるため、構造を分析して見分ける必要があります。
迷ったときは、次のステップで文を判定しましょう。
- 文全体の述語動詞(V)を探す:文の中に他に本動詞(時制を持った動詞)があるか確認します。
- 他の動詞がすでにある場合:その-edは動詞ではなく「名詞を修飾する過去分詞」です。直前の名詞に掛けて「〜された〇〇」と訳します。
- 他の動詞がない場合:その-edが文全体の述語動詞(過去形)です。
次の2つの文を比較してみましょう。
- The police arrested the thief.
動詞はarrestedだけです。したがってこれは過去形で、「警察はその泥棒を逮捕した」となります。 - The thief arrested yesterday was only 18.
文の後ろに本動詞wasがあります。動詞が2つ重なることはないため、arrested yesterdayは直前のThe thiefを修飾する過去分詞句だと分かります。「昨日逮捕された泥棒は、まだ18歳だった」と読み解けます。
この見分け方の手順をさらにたくさんの実例で練習したい方は、過去形と過去分詞の違いと見分け方の実践ガイドでトレーニングできます。
学習目的別:次に読むべきおすすめ記事
過去分詞の全体像がつかめたら、ご自身の苦手分野や学習目的に合わせて次の詳しい解説記事へ進みましょう。
- 不規則動詞の変化形をすばやく確認・暗記したい方
変化パターンの分類表が揃った過去分詞一覧表と不規則変化の記事が最適です。 - 長文読解で後置修飾の構造を正確に取れるようになりたい方
関係代名詞との書き換えや修飾関係を深掘りした過去分詞の名詞修飾(後置修飾)の解説へ進みましょう。 - 文中で過去形なのか過去分詞なのか迷ってしまう方
読解時の判断プロセスを訓練できる過去形と過去分詞の違いと見分け方をチェックしてください。 - -ingと-edの使い分けや感情動詞に強くなりたい方
主語と分詞の関係性を明快に解説した現在分詞と過去分詞の違い・使い分けがおすすめです。 - 現在完了形や受動態の文構造を根本から固めたい方
時制のニュアンスを掴む完了形と過去分詞の用法をご覧ください。
不規則変化動詞の4パターン分類
不規則変化動詞は、原形・過去形・過去分詞形の変化の仕方によって以下の4つのグループに分類できます。
表は横にスクロールできます →
| 変化型 | 特徴 | 原形(Present) | 過去形(Past) | 過去分詞(Past Participle) |
|---|---|---|---|---|
| AAA型 | すべて同じ形 | cut, put, set | cut, put, set | cut, put, set |
| ABA型 | 原形と過去分詞が同じ | come, run, become | came, ran, became | come, run, become |
| ABB型 | 過去形と過去分詞が同じ | buy, make, teach | bought, made, taught | bought, made, taught |
| ABC型 | すべて形が異なる | go, speak, write | went, spoke, wrote | gone, spoken, written |
特にABC型の過去分詞は、take → taken や give → given のように末尾に -en や -n が付く動詞が多く見られます。4つのどのパターンに該当するかを意識すると効率的に整理できます。
使役動詞・知覚動詞や分詞構文での応用表現
過去分詞は、基本用法のほかにも試験や会話で頻出する重要な応用表現で使われます。
1. 使役動詞・知覚動詞と過去分詞(SVOC)
目的語(O)と補語(C)の間に「Oが〜される」という受動の関係が成り立つとき、Cの位置に過去分詞を置きます。
- have / get + O + 過去分詞(Oを〜してもらう/Oを〜される)
I had my hair cut yesterday.(昨日髪を切ってもらいました。)
He had his wallet stolen on the train.(彼は電車で財布を盗まれました。) - make oneself understood(自分の言いたいことを相手に通じさせる)
I could not make myself understood in English.(私の英語は通じませんでした。) - see / hear + O + 過去分詞(Oが〜されるのを見る/聞く)
I heard my name called in the distance.(遠くで自分の名前が呼ばれるのが聞こえました。)
2. 過去分詞から始まる分詞構文
接続詞と主語を省略して文を簡潔につなぐ「分詞構文」でも過去分詞が用いられます。受動態の分詞構文では Being + 過去分詞 の Being が省略されるため、過去分詞から文が始まります。
- Seen from the sky, the island looked like a dolphin.(空から見ると、その島はイルカのように見えました。)
- Written in simple English, this book is easy for beginners.(易しい英語で書かれているため、この本は初心者にもわかりやすいです。)
実際の英文で用法を確認したいときは、分詞構文の作り方と意味の例文集が役立ちます。
過去分詞の使い方を確認する理解度チェック
空欄に入る適切な語を選び、正しい英文を完成させてみましょう。
問題
- The window ( broke / broken ) by the children was repaired yesterday.
- She has already ( ate / eaten ) lunch.
- I want to have this bicycle ( repair / repaired ) as soon as possible.
- The results of the test were very ( disappointed / disappointing ).
解答と解説
- 正解:broken
文全体の述語動詞は後ろにある was repaired です。主語 The window を修飾して「子供たちによって割られた窓」とするため、過去分詞の broken を選びます。 - 正解:eaten
直前に has があり完了形を作る文です。eat の過去分詞形である eaten が正解です。 - 正解:repaired
have + O + 過去分詞 の構文です。目的語の自転車(this bicycle)は「修理される」受動の関係にあるため、過去分詞の repaired を置きます。 - 正解:disappointing
主語はテストの結果(The results of the test)という事柄です。テスト結果が人を失望させる側(感情を与える原因)であるため、現在分詞の disappointing が適切です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 過去分詞が名詞を修飾する際の位置のルールとして正しいものは?
- 1語のみなら名詞の後ろに置く
- 1語のみなら名詞の前に置く
- 語数に関係なく必ず名詞の前に置く
- 語数に関係なく必ず名詞の後ろに置く
答えを見る
正解: B. 1語のみなら名詞の前に置く
過去分詞が1語のみの場合は名詞の前、修飾語がつき2語以上になる場合は名詞の後ろに置きます。
Q2. 感情動詞の使い分けとして、本文の説明に合う正しい英文は?
答えを見る
正解: C. The fans were excited.
感情の原因となる事物には-ingを用い、その感情を抱かされた人には-edを用います。
Q3. -edの語が「過去形」か「過去分詞」か見分ける手順として誤っているものは?
- 文全体に別の本動詞があるか探す
- 直後に目的語の名詞があるか確認する
- 主語との間に「する・される」の関係を当てる
- 主語が複数形なら過去分詞と判断する
答えを見る
正解: D. 主語が複数形なら過去分詞と判断する
本文では本動詞の有無、目的語の有無、主語との「する・される」の関係の3ステップで見分けると述べています。
よくある質問
- Q. 過去分詞とは簡単に言うと何ですか?
- 動詞が形を変えて、「〜される(受動)」や「〜し終えた(完了)」という状態を表す言葉です。文の中で単独の動詞として使うことはできず、be動詞やhaveと組んで文を作ったり、形容詞のように名詞を修飾したりします。
- Q. 過去形と過去分詞の形が同じ動詞はどうやって見分けますか?
- 文全体の述語動詞の数を確認します。主語の直後に置かれ、文の中に他に動詞がなければ「過去形」です。文の後ろに別の動詞(is, wasなど)がある場合や、be動詞・haveの直後にある場合は「過去分詞」と判断できます。
- Q. 過去分詞はなぜ「過去」という名前が付いているのですか?
- 「動作が過去に行われ、すでに完了している状態」を含んでいるためです。ただし、過去の出来事だけを表すわけではなく、現在完了形や現在の受動態など、現在の状態を述べる文でも広く使われます。
- Q. 「interesting」と「interested」はどのように使い分ければよいですか?
- 主語や修飾する対象が「興味を起こさせる原因」なら現在分詞のinterestingを使い、「興味を持たされた(感じている)側」なら過去分詞のinterestedを使います。人であっても相手を楽しませる性質を言う場合はinterestingを使うことがあります。
- Q. 過去分詞は形容詞として辞書に載っていますか?
- 頻繁に使われる過去分詞(tired, broken, excited, interestedなど)は、単独の形容詞として英和辞典に見出し語登録されています。ただし文法上は、すべての動詞の過去分詞が形容詞に準じた働きを担うことができます。
- Q. 過去分詞が使われる「分詞構文」の簡単な訳し方は?
- 分詞構文は文脈に合わせて「〜のとき」「〜なので」「〜しながら」と柔軟に訳します。過去分詞から始まる場合は受動の意味が含まれるため、「〜されたとき」「〜されたので」と受身のニュアンスを補って訳すと自然になります。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法受動態の作り方と使い方分詞(現在分詞・過去分詞)の使い方