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英語の分詞の使い方|現在分詞と過去分詞を徹底解説
英語の分詞には現在分詞(-ing/〜している)と過去分詞(-edなど/〜された)の2種類があります。最大の役割は「動詞を形容詞のように使って名詞を修飾すること」です。
能動・進行を表すなら現在分詞、受動・完了を表すなら過去分詞を選びます。さらに進行形・完了形・受動態を作る述語動詞の一部としても機能します。
- 分詞は動詞を形容詞のように使う語で、能動の現在分詞と受動の過去分詞があります
- 名詞修飾では、単独の1語なら名詞の前、修飾語を伴う2語以上なら後ろに置きます
- 感情の分詞は感情を与える側なら-ing、感情を感じる側なら-edを使います
先に読むと分かりやすい: 受動態の作り方と使い方
分詞(現在分詞・過去分詞)の使い方とは(結論)
分詞とは、動詞の形を変えて形容詞や副詞のような働きを持たせた言葉です。形と根本的なニュアンスの違いは次の表の通りです。
表は横にスクロールできます →
| 分類 | 語尾・基本形 | 核となる意味 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 現在分詞 | 動詞の原形 + -ing | 能動(〜している)・進行 | 名詞修飾、進行形(be + -ing) |
| 過去分詞 | 動詞の原形 + -ed(不規則変化あり) | 受動(〜される)・完了 | 名詞修飾、完了形(have + p.p.)、受動態(be + p.p.) |
修飾される名詞との間に「名詞がみずから動作を行う(能動)」の関係があれば現在分詞を、「名詞がその動作を受ける(受動)」の関係があれば過去分詞を使います。この能動か受動かの判定が、分詞を正しく使いこなすための判断基準です。
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名詞を修飾する形容詞用法:前置と後置のルール
分詞が名詞を修飾するとき、置く位置は「分詞が単独か、修飾語を伴うか」で決まります。1語だけで名詞を修飾する場合は名詞の直前に置き、2語以上のひとかたまりで修飾する場合は名詞の直後に置きます。
1語の場合は名詞の前(前置修飾)
単独の分詞は、通常の形容詞と同じように名詞の前に置きます。例えば a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)では、現在分詞 sleeping /ˈsliːpɪŋ/ が1語で名詞 baby を前から修飾しています。
過去分詞の例では a broken window(割れた窓)のように、壊された状態の名詞を broken /ˈbroʊkən/ が前から修飾します。
2語以上の場合は名詞の後ろ(後置修飾)
分詞に目的語や前置詞句が付いて2語以上の句になる場合は、名詞の後ろから修飾します。例えば the boy playing tennis(テニスをしている少年)では、playing tennis がひとかたまりとなって直前の the boy を修飾します。
過去分詞でも the letter written in English(英語で書かれた手紙)のように、修飾語句を伴う場合は後ろに配置します。
1語の場合(前置修飾)
- 名詞の直前に配置する
- 例:a sleeping baby
- 例:a broken window
2語以上の場合(後置修飾)
- 名詞の直後に配置する
- 例:the boy playing tennis
- 例:the letter written in English
分詞が1語なら名詞の前、修飾語を伴い2語以上なら名詞の後ろに置きます。
進行形・完了形・受動態を作る述語動詞としての分詞
分詞は助動詞や be 動詞、have と組み合わさることで、英語の主要な文法構造を構成します。分詞そのものは述語動詞にはなれませんが、助動詞的な要素と結びついて時制や態を表します。
- 進行形(be動詞 + 現在分詞): 「〜している最中だ」を表します。例文 We're having a meeting on Monday.(月曜日に会議を予定しています)では、be 動詞の are と現在分詞 having が進行形を作っています。
- 受動態(be動詞 + 過去分詞): 「〜される」を表します。例文 It is made of oak.(それはオーク材でできている)や The meeting is canceled.(会議は中止された)のように、主語が動作を受ける状況を示します。
- 完了形(have / has / had + 過去分詞): 「〜してしまった」「〜したことがある」を表します。例文 Have we decided on the meeting time?(会議の時間は決めましたか?)のように、過去の動作が現在に関わっていることを示します。
進行形
- be動詞 + 現在分詞
- 〜している最中だ
受動態
- be動詞 + 過去分詞
- 〜される
完了形
- have / has / had + 過去分詞
- 〜してしまった・経験
分詞はbe動詞やhaveと結びついて主要な文法構造を構成します。
感情を表す分詞形容詞:-ing と -ed の使い分け
人の感情を表す動詞から派生した分詞形容詞は、日本人が最も混同しやすい分野の一つです。英語では「その感情を引き起こす原因」に対して -ing を用い、「その感情を抱かされた人間」に対して -ed を用います。
| 感情動詞 | -ing(感情を与える側) | -ed(感情を感じる側) |
|---|---|---|
| excite(興奮させる) | exciting(わくわくさせる) | excited(わくわくしている) |
| bore(退屈させる) | boring(退屈な) | bored(退屈している) |
| tire(疲れさせる) | tiring(疲れさせる) | tired(疲れている) |
| surprise(驚かせる) | surprising(驚くべき) | surprised(驚いている) |
例えば「その映画は退屈だった」と言いたい場合は、映画が退屈の原因なので The movie was boring. と言います。一方、「私は退屈した」と人が感じた状態を述べる場合は I was bored. と表現します。
主語が人であっても、その人が周囲を退屈させている場合は He is boring.(彼は退屈な人間だ)となるため、「主語が人か物か」ではなく「感情を与える側か、受ける側か」で判断します。
文と文をつなぐ「分詞構文」への入口
分詞構文とは、接続詞(when, because, if など)と主語を省略し、動詞を分詞(主に現在分詞 -ing)に変えて文をつなぐ表現です。主に書き言葉で用いられ、簡潔に情報を伝えるために使われます。
例えば、Because I felt tired, I went to bed early.(疲れていたので、早く寝た)という複文は、接続詞 because と主語 I を取り除き、動詞 felt を現在分詞に変えることで Feeling tired, I went to bed early. と書き換えることができます。
分詞構文を読み解く際は、主節の主語(この場合は I)を分詞の動作主として補い、「時(〜のとき)」「理由(〜なので)」「付帯状況(〜しながら)」の文脈からもっとも自然な意味を判断します。
否定文にする場合は、分詞の直前に not を置いて Not knowing what to say, ...(何と言っていいか分からず、…)のように表現します。
Because I felt tired, I went to bed early.
文頭の接続詞 Because を取り除く
主節と同じ主語 I を取り除く
動詞 felt を現在分詞 Feeling に変える
Feeling tired, I went to bed early.
接続詞と主語を取り除き、動詞を分詞に変えることで文を簡潔につなぎます。
辞典の例文で見る分詞(現在分詞・過去分詞)の使い方
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| Yes, they're made for running. ▶ | はい、ランニング用に作られています。 | 受動態を作る過去分詞 made の使用例 |
| It is made of oak. ▶ | それはオーク材でできている。 | be動詞と結びついて受動の意味を表す過去分詞 |
| I think you've misunderstood the meeting time. ▶ | あなたは会議の時間を勘違いしていると思います。 | 現在完了形を作る不規則変化の過去分詞 |
| I have heard that the meeting is canceled. ▶ | 会議が中止になったという話を聞いた。 | 現在完了の have heard と受動態の is canceled |
| I was born and raised in Tokyo. ▶ | 私は東京で生まれ育ちました。 | 受動態で経験・状態を表す過去分詞 raised |
| Yes, They've set up the meeting link. ▶ | はい、彼らがミーティングのリンクを準備してくれました。 | 現在完了形(They have set up)の過去分詞 |
| Sorry, We're having a meeting on Monday. ▶ | ごめん、月曜日は会議があるんだ。 | 現在進行形(We're having)を作る現在分詞 |
| Have we decided on the meeting time? ▶ | 私たちは会議の時間を決めましたか? | 完了形の疑問文における過去分詞 decided |
過去分詞とは?なぜ「過去」と呼ばれるのか・名前の由来と役割
過去分詞に対して「過去の出来事を表すわけでもないのに、なぜ『過去』分詞と呼ぶのか」と疑問を持つ方は少なくありません。この名称は、ラテン語の文法用語を日本語に直訳したことに由来します。英語の past participle における past は、単なる過去の時制ではなく「過去に行われた動作が完了し、その結果が残っている状態」を意味しています。つまり、「動作がすでに済んだこと(完了)」や「動作を受けた結果の状態(受動)」を表す言葉であるため、過去分詞と呼ばれています。
また、過去分詞の役割として「〜される」という受動の意味が強調されがちですが、自動詞の過去分詞では受動の意味にはならず、「完了(〜した状態)」を表す点にも注目が必要です。他動詞は目的語をとるため「〜される」という受動態が成立しますが、もともと目的語をとらない自動詞には受動の意味が存在しないためです。
| 動詞の分類 | 分詞の例 | 表す意味 | 具体例と和訳 |
|---|---|---|---|
| 他動詞 | broken | 受動(〜された) | a broken window(割られた窓) |
| 他動詞 | written | 受動(〜された) | a letter written in English(英語で書かれた手紙) |
| 自動詞 | fallen | 完了(〜してしまった) | fallen leaves(落ちた葉/落ち葉) |
| 自動詞 | retired | 完了(〜した状態の) | a retired teacher(退職した教師) |
このように、他動詞の過去分詞は受動を表し、fall や retire のような自動詞の過去分詞は動作がすでに終わった完了状態を表します。
補語(C)になる分詞の働き:SVC・SVOC文型での使い方
分詞には名詞を直接修飾する働きのほかに、文の補語(C)となって主語や目的語の状態を説明する「叙述用法」があります。第2文型(SVC)と第5文型(SVOC)で重要な役割を果たします。
第2文型(SVC):主語(S)の状態を説明する分詞
SVC の補語に分詞を置くことで、主語がどのような状態にあるのかを詳しく描写できます。
- The door remained locked.(そのドアは施錠されたままだった / 過去分詞 locked が主語 The door の受動的な状態を説明)
- She sat reading a book.(彼女は本を読みながら座っていた / 現在分詞 reading が主語 She の能動的な動作を説明)
第5文型(SVOC):目的語(O)と補語(C)の主述関係
SVOC では、目的語(O)と補語(C)の間に「主語と述語」の関係(ネクサス関係)が成り立ちます。O がみずから動作を行う能動の関係なら現在分詞を、O が動作を受ける受動の関係なら過去分詞を補語に置きます。
- I saw him running in the park.(彼が公園を走っているのを見かけた / him が「走る」能動関係なので現在分詞 running)
- I heard my name called in the distance.(遠くで自分の名前が呼ばれるのを聞いた / my name は「呼ばれる」受動関係なので過去分詞 called)
- She kept me waiting for an hour.(彼女は私を1時間待たせた / me が「待つ」能動関係なので現在分詞 waiting)
- I had my bicycle repaired yesterday.(昨日自転車を修理してもらった / my bicycle は「修理される」受動関係なので過去分詞 repaired)
分詞の使い分けを瞬時に見抜く解き方の手順と関係代名詞での捉え方
テストや資格試験の空所補充問題で、現在分詞(-ing)と過去分詞(-ed など)のどちらを選ぶべきか迷ったときは、修飾される名詞との関係性を確認する以下の手順で解き進めると確実です。
- 修飾される名詞(意味上の主語)を特定する
- その名詞を主語とし、動詞との間に「名詞が〜する(能動)」が成り立つなら現在分詞を選ぶ
- 「名詞が〜される(受動)」が成り立つなら過去分詞を選ぶ
特に2語以上で名詞を後ろから修飾する後置修飾は、「名詞と分詞の間に 関係代名詞 + be動詞 が省略されている」と捉え直すと構造を直感的に理解できます。
- the girl (who is) playing tennis → The girl is playing tennis.(その少女はテニスをしている[能動])
- the car (which was) repaired by Ken → The car was repaired by Ken.(その車はケンによって修理された[受動])
読解時にも、英文を後ろから日本語の語順に合わせて返り読みするのではなく、「修飾される名詞」に出会った時点で「それはどんな名詞か」と心の中で補い、語順のまま頭から意味を理解していく習慣をつけると、読解速度が向上します。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
「英語で書かれた手紙」として本文に即した正しい英語表現はどれですか。
答えと解説
正解: the letter written in English
修飾語を伴い2語以上で名詞を修飾する場合は名詞の後ろに置き、受動の関係なので過去分詞を使います。次の空所に当てはまる語を選びなさい。『その映画は退屈だった。』The movie was ( ).
答えと解説
正解: boring
感情動詞から派生した分詞形容詞では、その感情を引き起こす原因に対しては-ing形を用います。本文の分詞構文の説明として、正しくないものはどれですか。
答えと解説
正解: 分詞構文は主に話し言葉で用いられ、主節の主語を省略することはない
本文では、分詞構文は「主に書き言葉で用いられ、簡潔に情報を伝えるために使われる」と説明されています。次の空所に当てはまる適切な語を選びなさい。Look at the ( ) baby.
答えと解説
正解: sleeping
単独の1語で名詞を修飾する前置修飾の例として、本文に a sleeping baby が挙げられています。分詞の役割に関する記述として、本文の内容に合致するものはどれですか。
答えと解説
正解: 助動詞やbe動詞、haveと結びついて進行形・受動態・完了形を作る
分詞そのものは述語動詞になれませんが、be動詞やhaveと結びついて主要な文法構造を構成します。
よくある質問
- Q. 動名詞と現在分詞の違いは何ですか?
- 形は同じ「動詞+-ing」ですが、働きが異なります。動名詞は「〜すること」という意味で文の主語や目的語になる名詞の働きをします。現在分詞は「〜している」という意味で名詞を修飾したり進行形を作ったりする形容詞的な働きをします。
- Q. 過去分詞と過去形の見分け方は?
- 規則動詞はどちらも-edで終わりますが、単独で主語の直後にあり文の述語として成立していれば過去形です。直前にbe動詞やhaveがある場合、あるいは名詞を修飾していて別に述語動詞がある場合は過去分詞です。
- Q. 感情の分詞で「I am boring.」と言うと誤りですか?
- 文法的に誤りではありませんが、意味が変わります。「私は退屈している」ではなく「私は他人を退屈させる人間だ」という意味になります。自分が退屈を感じている状態を表す場合は「I am bored.」が適切です。
- Q. 自動詞の過去分詞はなぜ「〜される」という意味にならないのですか?
- 受動態(〜される)は、動作の対象となる目的語を主語の位置に移す文法構造です。自動詞はもともと目的語を必要としない動詞であるため、受動態を作ることができません。そのため、自動詞が過去分詞の形をとる場合は受動ではなく、「その動作が完了した結果の状態(〜してしまった)」を表す完了の意味になります。
- Q. SVOC文型で、補語(C)に動詞の原形を使う場合と現在分詞を使う場合の違いは何ですか?
- 知覚動詞(see, hear など)の構文において、動詞の原形を使うと「動作の始めから終わりまでの一連の動作全体」を表します。一方、補語に現在分詞(-ing)を使うと、「その動作が行われている最中の瞬間的な場面」を強調するニュアンスになります。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
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