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過去分詞ppとは何の略?記号の意味や使い方を分かりやすく解説
英語の文法書や板書で見かけるpp(またはp.p.)は、英語の「過去分詞」を意味するpast participleの頭文字を取った略称記号です。動詞が「〜された(受動)」や「〜してしまった(完了)」という状態を表す形に変化したもので、受動態や完了形を作る重要な役割を担います。
過去分詞ppとは何の略?意味と語源を解説
英語学習の教材やノートでよく目にするppやp.p.という表記は、英語のpast participle(パスト・パーティシプル)の頭文字をとった略語です。
日本語では「過去分詞」と訳されます。辞書や参考書によってはピリオドを打ってp.p.と書く場合もあれば、ピリオドを省略してppと書く場合もありますが、どちらも全く同じ「過去分詞」を指しています。
past(過去)とparticiple(分詞)の語源的な意味
この名称を構成する2つの単語を分解すると、過去分詞の性質がよく理解できます。
- past(過去):時間的な過去だけでなく、「すでに行われたこと」「動作が完了した結果」を指します。
- participle(分詞):ラテン語の「分け持つもの(participium)」に由来する文法用語です。動詞から作られながら、形容詞としての性質もあわせ持ち、1つの単語が「動詞と形容詞の役割を分け持っている」ことから名付けられました。
つまり、past participle(過去分詞)とは、「過去に行われた動作の結果や影響を背負ったまま、形容詞のように名詞を修飾したり、他の助動詞と結びついて文を作ったりする語形」という意味を持っています。
例えば、動詞break(壊す)の過去分詞はbrokenです。a broken windowという表現では、壊すという動作が完了した結果として「壊れた状態にある窓」という意味になり、名詞windowを詳しく説明する形容詞のような働きをしています。
動作がすでに行われ、完了した結果を指す
動詞から作られ、形容詞の性質も併せ持つ語
完了した結果を背負い、名詞修飾などを行う語
過去分詞という名称を構成する2つの英単語の意味と役割を整理しました。
過去分詞の記号一覧と略し方(pp・Vpp・V3の違い)
英語の授業や参考書、文法解説サイトなどでは、過去分詞を表すためにさまざまな略記号が使われます。文脈や筆者によって表記が異なるため戸惑う学習者も少なくありませんが、指している文法項目は基本的に同じです。代表的な記号とその特徴を整理しました。
| 表記記号 | 正式名称・由来 | 使われる場面・特徴 |
|---|---|---|
| pp / p.p. | past participle | 英語辞書、辞書の語法解説、一般的な英文法ノートで最も標準的 |
| Vpp | Verb + past participle | 動詞(Verb)の過去分詞であることを強調する日本の文法指導で頻出 |
| V3 | Verb 3rd form | 海外のESL(英語学習者向け)テキストや語学学校で主流の表記 |
| V-ed | Verb + -ed | 規則変化動詞の語尾を一般化した記号。不規則変化も含む総称として使われる |
| V-en | Verb + -en | 言語学や学術的な英語学で、brokenやwrittenなどの語尾から過去分詞全般を指す記号 |
| Vp / vp | past / participle | 一部の指導者が使う略記。過去形(past)か過去分詞(participle)か混同しやすいため注意 |
海外の文法書で主流の「V1・V2・V3」という分類
日本の学校英語ではppやVppという表記が広く浸透していますが、国際的な英語教育(ESL/EFL)のテキストでは、動詞の活用を数字で整理する表記体系がよく採用されます。
- V1:原形(Base form)例:take, go, write
- V2:過去形(Past simple)例:took, went, wrote
- V3:過去分詞(Past participle)例:taken, gone, written
この体系では、受動態をbe + V3、現在完了形をhave + V3と簡潔に書き表します。数字順に「原形・過去形・過去分詞」と並ぶため直感的に分かりやすく、海外の英語教材を使って学ぶ際には知っておくと非常に役立ちます。
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なぜ現在分詞ではなく過去分詞だけppと略すのか
ここで多くの英語学習者が抱く疑問があります。「現在分詞も英語に直すとpresent participleだから、頭文字はPPになるはずではないか。なぜ過去分詞ばかりがppと呼ばれるのか」という点です。
実際、言葉の構成としては以下の通り、どちらもイニシャルが一致します。
- 現在分詞:present participle(P.P.)
- 過去分詞:past participle(P.P.)
それにもかかわらず、文法解説や辞書においてppと書いた場合、99パーセント以上の確率で「過去分詞」だけを指します。これには明確な実用上の理由が存在します。
理由1:現在分詞は形が「-ing」の1種類しかないため
現在分詞は、規則動詞であっても不規則動詞であっても、例外なく動詞の原形に-ingを付けるだけで完成します(例:play → playing、write → writing)。
形が完全に統一されているため、わざわざppと略すよりも、V-ingや単に-ingと表記する方が一目で分かりやすく、誤解の余地がありません。
理由2:過去分詞は不規則変化が多く、特別な名称が必要だったため
一方の過去分詞は、規則変化の-edだけでなく、spoken、bought、cutのように多種多様な不規則変化をします。特定の語尾記号だけで表すことが難しいため、文法上の分類名であるpast participleを略したppという記号が重宝されて定着しました。
したがって、文法学習における分詞の書き分けは、次のように統一するのが最も合理的であり、世界中で一般化しています。
表は横にスクロールできます →
| 分詞の種類 | 英語正式名 | 実際の略記 | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 現在分詞 | present participle | V-ing(または ing) | playing, doing |
| 過去分詞 | past participle | pp(または Vpp, V3) | played, done |
現在分詞(V-ing)
- 語尾が必ず-ingの1種類のみ
- 規則・不規則を問わず形が統一
- V-ingと書けば誤解がない
過去分詞(pp)
- -edや多種多様な不規則変化がある
- 語尾記号だけで表すのが難しい
- 分類名からppの記号が定着した
現在分詞と過去分詞で略称の使われ方が異なる理由の比較です。
2つの分詞の役割を詳しく見比べたいときは、現在分詞と過去分詞の違いを参考にしてください。
過去分詞ppの本質的な意味と過去形との違い
「過去分詞」という名称には「過去」という単語が含まれているため、「過去の出来事を表すもの」と勘違いされがちです。しかし、過去分詞それ自体には時間の「過去」を表す機能はありません。時間の過去を表すのは、あくまで「過去形(Past tense)」の役割です。
過去分詞のコアニュアンスは「完了」と「受動」
過去分詞が本来持っている本質的なイメージは、「動作がすでに終わり、その状態が残っていること(完了)」、そして「外からの力によってその状態にさせられていること(受動・受け身)」の2点です。
- 過去形(played):過去のある一時点で行った「動作そのもの」を表す(過去の事実)。
- 過去分詞(played):その動作が完了した結果、今どのような状態にあるかという「状態・結果」を表す。
この違いを理解すると、「なぜ現在完了形(have + pp)で過去分詞を使うのか」という疑問もすっきりと解消します。現在完了形は、「過去に行われた動作の結果(pp)を、今現在持っている(have)」という文構造だからです。
例えば、I have lost my key.(鍵をなくしてしまった)という文は、過去に紛失したという過去の動作を述べたいのではなく、「鍵を失った状態(lost)を、今現在抱えている(have)」=「だから今鍵が手元になくて困っている」という現在の状態を強調しています。
過去形(Past tense)
- 時間の過去を表す役割
- 過去の一時点で行った動作そのもの
- 過去の事実を述べる
過去分詞(pp)
- 単体では時間の過去を表さない
- 動作が終わり残っている「完了」
- 外力によってさせられる「受動」
過去の動作そのものを表す過去形と、結果や受動を表す過去分詞の対比です。

時制のニュアンスをより深く掴みたいときは、現在完了・過去形の違いの解説が役立ちます。
過去分詞ppを使う基本構文3パターンと例文
過去分詞(pp)は、単独で述語動詞になることはできません。必ずbe動詞やhaveとセットになるか、名詞を修飾する形容詞として機能します。日常会話や英文読解で頻出する3大構文を確認しましょう。
1. 受動態:be動詞 + pp(〜される、〜された)
主語が動作の受け手になる構文です。「主語 + be動詞 + pp(過去分詞)」の形で、「〜される」「〜された」という意味を作ります。
- This temple was built five hundred years ago.
(この寺院は500年前に建てられました。)
→ builtはbuildの過去分詞。寺院が「建てられた」という受動の関係を示します。 - English is spoken in many countries.
(英語は多くの国で話されています。)
→ spokenはspeakの過去分詞。「話される」という習慣的・一般的な事実を表します。
2. 完了形:have / has / had + pp(〜してしまった、〜したことがある、ずっと〜だ)
動作の完了、結果、経験、継続を表す構文です。主語の時制に合わせてhave、has、hadを使い分け、後ろに過去分詞を置きます。
- I have just finished my homework.
(私はちょうど宿題を終えたところです。)
→ finishedはfinishの過去分詞。動作が直前に「完了した」ことを示します。 - She has visited Kyoto three times.
(彼女は京都を3回訪れたことがあります。)
→ 訪れたという過去の経験を今持っていることを示します。 - He had already left when I arrived at the station.
(私が駅に着いたとき、彼はすでに出発してしまっていました。)
→ 過去のある時点(駅に着いた時)よりも前に動作が完了していたことを表す過去完了形(had + pp)です。
3. 形容詞的修飾:名詞を前や後ろから修飾する(〜された名詞)
過去分詞は1語で、あるいは他の語句を伴って、名詞を詳しく説明する形容詞のような役割を果たします。修飾される名詞と過去分詞の間に「〜される」という受け身の関係が成り立ちます。
- Look at that fallen leaf.
(あの落ち葉を見てごらん。)
→ 1語の過去分詞fallenが、前からleafを直接修飾しています(前置修飾)。 - The book written by this author is very popular.
(この著者によって書かれた本はとても人気があります。)
→ 過去分詞のカタマリwritten by this authorが、後ろからThe bookを詳しく修飾しています(後置修飾)。
be動詞+pp。「〜される」「〜された」
have/has/had+pp。動作の完了や経験
名詞を前や後ろから修飾。「〜された名詞」
単独では述語動詞になれない過去分詞が使われる3つの基本パターンです。
それぞれのパターンの具体的な文を読みたいときは、分詞(現在分詞・過去分詞)の使い方の例文集をご覧ください。
不規則動詞の過去分詞pp変化パターン一覧表
動詞を過去形や過去分詞にする際、語尾に単に-edを付けるものを「規則動詞」と呼びます。一方、語形そのものが独特の変化を遂げるものを「不規則動詞」と呼びます。不規則動詞の過去分詞は英語学習における最大の暗記ポイントですが、変化の規則性によって4つの型に分類すると整理しやすくなります。
表は横にスクロールできます →
| 分類パターン | 原形(V1) | 過去形(V2) | 過去分詞(V3/pp) | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| A-A-A型(全て同じ形) | cut | cut | cut | 切る |
| A-A-A型 | put | put | put | 置く |
| A-A-A型 | hit | hit | hit | 打つ・当たる |
| A-A-A型 | set | set | set | 配置する |
| A-B-B型(過去形と過去分詞が同じ) | buy | bought | bought | 買う |
| A-B-B型 | bring | brought | brought | 持ってくる |
| A-B-B型 | find | found | found | 見つける |
| A-B-B型 | make | made | made | 作る |
| A-B-B型 | teach | taught | taught | 教える |
| A-B-A型(原形と過去分詞が同じ) | come | came | come | 来る |
| A-B-A型 | run | ran | run | 走る |
| A-B-A型 | become | became | become | 〜になる |
| A-B-C型(3つとも異なる形) | break | broke | broken | 壊す |
| A-B-C型 | do | did | done | する |
| A-B-C型 | go | went | gone | 行く |
| A-B-C型 | see | saw | seen | 見る |
| A-B-C型 | write | wrote | written | 書く |
| A-B-C型 | take | took | taken | 取る・連れていく |
特にA-B-C型の過去分詞には、語尾に-enや-nが付くものが多いという特徴があります(broken, seen, written, takenなど)。言語学で過去分詞をV-enと表記することがあるのは、この代表的な語尾に由来しています。
次の疑問変化形がなかなか頭に入らないときは、過去分詞の覚え方と暗記のコツを参考に効率よく覚えていきましょう。
ノート作りに役立つ品詞・文法記号のメモ略記ルール
授業の板書を素早くノートに書き写したり、資格試験の長文読解で構文を素早く分析したりする際には、一般的な文法記号のルールを統一しておくと学習効率が上がります。英語圏や日本の指導現場で広く共有されている標準的な記号一覧を活用しましょう。
表は横にスクロールできます →
| 記号 | 元の英語 | 文法上の品詞・要素 | 用例・活用法 |
|---|---|---|---|
| S | Subject | 主語 | 文の主語の下に「S」とメモする |
| V | Verb | 動詞(述語動詞・原形) | 述語動詞の下に「V」とメモする |
| O | Object | 目的語 | 目的語の下に「O」とメモする |
| C | Complement | 補語 | 主格補語・目的格補語に「C」とメモする |
| pp / Vpp | Past Participle | 過去分詞 | 受動態や完了形の構造把握に使用 |
| V-ing | Verb + -ing | 現在分詞・動名詞 | 進行形や分詞構文、動名詞の識別に使用 |
| to V | to + Infinitive | to不定詞 | 不定詞の名詞的・形容詞的・副詞的用法の分析 |
| N | Noun | 名詞 | 単語の品詞メモに使用 |
| adj / A | Adjective | 形容詞 | 名詞修飾や補語になる要素をチェック |
| adv / M | Adverb / Modifier | 副詞・修飾語句 | 文の骨格に含まれない修飾要素を括弧でくくる |
ノートをすっきりまとめる文法メモの実践例
複雑な英文に出会ったときは、以下のように記号を使って構造を視覚化すると、直読直解の練習になります。
- The machine [repaired by Ken] is working well.
→ The machine(S)+ [repaired by Ken](pp句による後置修飾)+ is working(V)+ well(M)。「ケンによって修理された(pp)機械は、順調に動いている」という主語と動詞の骨格が一瞬で見抜けます。 - They have finished the project.
→ They(S)+ have + finished(have + pp=現在完了形)+ the project(O)。「彼らはそのプロジェクトを完了させた」という基本構造が明確になります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 過去分詞を表す略語「pp」の正式名称は何ですか?
答えを見る
正解: B. past participle
本文によると、ppやp.p.は英語のpast participle(過去分詞)の頭文字をとった略語です。
Q2. 過去分詞(pp)が本来持っている本質的なイメージは何ですか?
- 「動作の進行」と「能動」
- 「時間の過去」と「意志」
- 「完了」と「受動」
- 「現在の事実」と「仮定」
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正解: C. 「完了」と「受動」
過去分詞の本質的なイメージは「動作がすでに終わり、その状態が残っていること(完了)」と「受動・受け身」の2点です。
Q3. 受動態「be動詞+pp」の文として本文にある英文はどれですか?
- English is spoken in many countries.
- I have just finished my homework.
- They have finished the project.
- She has visited Kyoto three times.
答えを見る
正解: A. English is spoken in many countries.
「be動詞+pp」の受動態の例文として、本文にはEnglish is spoken in many countries.が挙げられています。
よくある質問
- Q. 過去分詞のppは何の略ですか?
- 英語の「past participle(過去分詞)」の頭文字をとった略語です。文脈に応じてピリオドを入れた「p.p.」や、動詞(Verb)を冠した「Vpp」と表記されることもあります。
- Q. 現在分詞もPPなのに、なぜ過去分詞だけppと書くのですか?
- 現在分詞は語尾が必ず「-ing」になるため「V-ing」と表記する方が直感的で分かりやすいのに対し、過去分詞は不規則変化が多く一目で表せないため、学術名称の「pp」が定着したためです。
- Q. 文法記号の「V3」とは何のことですか?
- 動詞の3番目の活用形、つまり「過去分詞(pp)」のことです。動詞原形をV1、過去形をV2、過去分詞をV3と呼ぶ表記法で、海外の英語学習教材で広く用いられています。
- Q. 過去分詞(pp)と過去形の違いは何ですか?
- 過去形は「過去にその動作を行った事実」を表す述語動詞ですが、過去分詞は「動作が完了した結果の状態」や「〜されたという受け身」を表し、be動詞やhaveと組み合わせて使われます。
- Q. 文法メモで「vp」と書いてある場合はどちらですか?
- 一般的には「verb phrase(動詞句)」を指すことが多いですが、一部のノートでは過去形(past)や分詞(participle)の略として使われることがあります。混同を防ぐため、過去分詞には「pp」または「Vpp」を用いるのが安全です。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
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