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中学英語の受け身の文の作り方と公式まとめ
中学英語の受け身の文(受動態)は、「主語 + be動詞 + 過去分詞 + by 〜」の語順で作り、「〜は…によって〜される」という意味を表します。
動作を受ける側を主語に置く文法で、be動詞は新しい主語の単数・複数と時制に合わせて is、are、was、were を選びます。疑問文や否定文の作り方は通常のbe動詞の文と全く同じルールに従います。
受け身の文の基本公式とbe動詞の選び方
受け身の文(受動態)は、「〜が…する」という通常の文(能動態)に対して、「〜が…によって〜される」と動作を受ける側の視点から述べる表現です。英語の語順は次の公式で固定されています。
受け身の基本公式
主語 + be動詞 + 過去分詞 + by + 動作を行う人・もの
受け身の文を作るときに最も重要なのが、be動詞の形を正しく決めることです。be動詞は「文の主語」と「文の時制(現在か過去か)」の2つの条件によって決定します。
| 主語の人称・数 | 現在形(〜される) | 過去形(〜された) |
|---|---|---|
| I | am | was |
| You / 複数(We, They, 複数の名詞) | are | were |
| 三人称単数(He, She, It, 単数の名詞) | is | was |
例文を確認してみましょう。
- English is spoken by many people.(英語は多くの人々によって話されています。)
- This room was cleaned by Ken yesterday.(この部屋は昨日、ケンによって掃除されました。)
- These letters were written by my grandmother.(これらの手紙は私の祖母によって書かれました。)
日本語では「〜される」と直訳すると不自然になる場合があります。例えば English is spoken in Canada. は「カナダでは英語が話されている(使われている)」のように自然な日本語に整えて理解することが大切です。
English is spoken by many people.英語は多くの人々によって話されています。
主語に合わせてbe動詞を選び、過去分詞とbyを続けます。
次の疑問受け身以外でも使われる形の仕組みを整理したいときは、be動詞+過去分詞の用法を合わせて確認しておくと理解が深まります。
能動態から受け身への3ステップ書き換え手順
普通の文(能動態)を受け身の文(受動態)に書き換える作業は、次の決まった3つの手順を進めるだけで完了します。
- 能動態の目的語(動作の対象)を、新しい文の主語にする
- 能動態の動詞を「be動詞 + 過去分詞」に変える(時制と新しい主語に注意)
- 能動態の主語を「by + 動作主」にして文末に置く
具体例で見る書き換えの仕組み
例として、Ken wrote this letter.(ケンがこの手紙を書いた。)という文を受け身に書き換えてみましょう。
ステップ1: 目的語を主語に移動
動詞 wrote の後ろにある this letter(この手紙)を文頭に出して主語にします。
→ This letter ...
ステップ2: 動詞を「be動詞 + 過去分詞」に変換
元の動詞 wrote は過去形です。そして新しい主語 This letter は三人称単数です。
したがって、be動詞は過去形・単数の was を選びます。動詞 write の過去分詞は written です。
→ This letter was written ...
ステップ3: 元の主語を「by + 動作主」にして末尾に配置
元の主語 Ken の前に by をつけて文末に置きます。
→ This letter was written by Ken.(この手紙はケンによって書かれました。)
代名詞を by の後ろに置くときの注意点
元の主語が I や he などの代名詞である場合、by の後ろでは必ず目的格(me, him, her, us, them)に変えなければなりません。前置詞の後ろには目的格を置くという原則があるためです。
- She loves this dog. → This dog is loved by her.(× by she としない)
- They built this house. → This house was built by them.(× by they としない)
- He helped me. → I was helped by him.(能動態の目的語 me は主語になると主格の I に戻る)
能動態の目的語を新しい文の主語にする
時制と新主語に合わせてbe動詞+過去分詞にする
元の主語を「by+動作主」にして文末に置く
目的語を文頭に出し、動詞を変換して元の主語を末尾に置きます。
中学英語で必須の不規則動詞・過去分詞一覧
受け身の文を作るには、動詞の過去分詞(past participle)を正確に覚えている必要があります。規則動詞は語尾に -ed を付けるだけですが、不規則動詞は形が独自に変化します。高校入試や定期テストで頻出する不規則動詞を整理しました。
表は横にスクロールできます →
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
| make | made | made | 作る |
| write | wrote | written | 書く |
| speak | spoke | spoken | 話す |
| take | took | taken | 連れていく・取る |
| give | gave | given | 与える |
| see | saw | seen | 見る・見かける |
| use | used | used | 使う(規則変化) |
| teach | taught | taught | 教える |
| read | read | read | 読む(発音はレッド) |
| build | built | built | 建てる |
| buy | bought | bought | 買う |
| find | found | found | 見つける |
特に written(tが2つ重なる)、spoken、taken、given など、原形や過去形とつづりが大きく変わる語は書き間違いが起きやすいため、書く練習を繰り返して覚えましょう。
過去分詞と合わせて基本語彙も確認したい方は、中学生で習う英単語一覧も参考にしてください。
次の疑問テスト前にもっと多くの動詞の変化形をまとめて確認したい場合は、中学英語の過去分詞一覧表を手元に置いて練習してみましょう。
受け身の否定文・疑問文の作り方
受け身の文には必ず be動詞 が含まれているため、否定文や疑問文の作り方は中1で学習した通常のbe動詞文と全く同じ手順です。助動詞の do や did を使ってはいけません。
否定文の作り方: be動詞の直後に not を置く
語順: 主語 + be動詞 + not + 過去分詞 + (by 〜)
- This computer is not used by Tom.(このコンピュータはトムには使われていません。)
- The pictures were not taken in Japan.(それらの写真は日本で撮られたものではありませんでした。)
短縮形の isn't、aren't、wasn't、weren't も同様に使えます。
疑問文の作り方: be動詞を文頭に出す
語順: be動詞 + 主語 + 過去分詞 + (by 〜)?
- Is French taught at your school?(あなたの学校ではフランス語が教えられていますか?)
— Yes, it is. / No, it isn't. - Was this castle built in the 17th century?(この城は17世紀に建てられたのですか?)
— Yes, it was. / No, it wasn't.
疑問詞(When / Where / Whoなど)で始まる受け身の疑問文
時や場所、動作主を具体的に尋ねたいときは、疑問詞を文頭に置きます。
- When was this bridge built?(この橋はいつ建てられましたか?)
語順: When + was + 主語 + 過去分詞? - Where was this camera made?(このカメラはどこで作られましたか?)
- Who was this book written by?(この本は誰によって書かれましたか?)
※「誰によって」を文頭に出して By whom was this book written? と表現することもありますが、中学英語では文末に by を残す形が一般的です。

疑問詞を使った尋ね方を詳しく復習したいときは、疑問文の作り方を参考にしてください。
次の疑問疑問詞を使った疑問文など発展的な聞き方に迷ったときは、英語の受動態の作り方と疑問文解説で手順を詳しく確認できます。
「by + 人」を省略する3つのパターン
受け身の文では、いつでも by 〜 を書くわけではありません。実際の英文では、むしろ by 〜 が省略されることのほうが多くあります。省略される主なパターンは次の3つです。
1. 行為者が「一般の人々」であるとき
動作をする人が世間一般の人々(people, we, they など)である場合、誰が行っているかをわざわざ言う必要がないため省略します。
2. 行為者が誰か分からないとき(不明なとき)
誰がその行為を行ったのか分からない場合、by 〜 を添えることができません。
3. 行為者を言う必要がない、または言いたくないとき
文脈から誰がやったかが明白である場合や、行為者よりも出来事そのものに焦点を当てたい場合に省略します。
- The soccer game was held in Tokyo.(そのサッカーの試合は東京で開催されました。)
- The new library will be opened next month.(新しい図書館は来月開館します。)
動作主がpeopleなど世間一般で自明なとき
誰がその行為を行ったのか分からないとき
文脈上明白、または出来事に焦点を当てたいとき
行為者が自明な場合や不明な場合はby以降を省略します。
by 以外を使う受け身の重要連語表現一覧
中学英語の受け身には、動作の行為者を表す by ではなく、at、in、with、to、of、from などの前置詞を使う決まり文句(熟語)があります。これらは高校入試の整序問題や適語補充で非常によく出題されます。
| 連語表現 | 意味 | 使われる前置詞のポイント |
|---|---|---|
| be interested in 〜 | 〜に興味・関心がある | 興味の対象の中に心が「入っている」イメージの in |
| be surprised at 〜 | 〜に驚く | 驚きの対象の一点に感情が向く at |
| be covered with 〜 | 〜でおおわれている | 雪や埃などが一面に「くっついている」with |
| be known to 〜 | 〜に知られている | 情報が届く相手・対象を示す to |
| be pleased with 〜 | 〜に喜んでいる・満足している | 対象を伴う with |
| be crowded with 〜 | 〜で混雑している | 人や物でいっぱいになる with |
| be made of 〜 | 〜で作られている(材料) | 見て材料が分かる物理変化(木、紙、ガラスなど) |
| be made from 〜 | 〜で作られている(原料) | 見た目では元の姿が分からない化学変化(乳製品、大豆など) |
be made of と be made from の使い分け
受験生が最も混同しやすいのが、be made of と be made from の違いです。
- This desk is made of wood.(この机は木で作られています。)
机を見れば、木でできていることが一目で分かります。材料の性質や見た目が変わらない場合は of を使います。 - Cheese is made from milk.(チーズは牛乳から作られています。)
チーズを見ても、元の液体である牛乳の姿は分かりません。化学的な加工を経て原料が見た目で分からなくなっている場合は from を使います。
テストでよくある間違い・減点パターン
受け身の書き換えや英作文で、点数を落としやすい典型的なミスをまとめました。問題を解いた後の見直しで必ず確認してください。
ミス1: be動詞を書き忘れてしまう
最も多い減点が、過去分詞だけを書いて be動詞を落とすミスです。
× This song sang by many young people.
○ This song was sung by many young people.(この歌は多くの若者によって歌われました。
)
受け身の文には必ず「be動詞 + 過去分詞」の2つの単語がセットで並びます。
ミス2: be動詞の時制を間違える
能動態の文が過去形なのに、受け身にするときに現在形の is や are にしてしまうミスです。
能動態: Ken made this box.(ケンがこの箱を作った。
= 過去形)
× This box is made by Ken.
○ This box was made by Ken.
能動態の動詞が現在形か過去形かをまず確認し、受け身の be動詞の時制を一致させましょう。
ミス3: 過去形と過去分詞を混同する
過去形と過去分詞の形が異なる動詞で、過去形をそのまま書いてしまうミスです。
× The letter was wrote by him.
○ The letter was written by him.
write-wrote-written、speak-spoke-spoken、give-gave-given などの3変化を正確に書けるようにしておきましょう。
ミス4: by の後ろの代名詞を主格のままにしてしまう
× The cat was found by she.
○ The cat was found by her.
by は前置詞なので、後ろに置く代名詞は必ず目的格(me, him, her, us, them)にします。
- be動詞を書き忘れていないか過去分詞だけでなくbe動詞とセットで書く
- be動詞の時制は合っているか能動態の時制(現在・過去)と一致させる
- 過去分詞のつづりは正しいか過去形と混同せず不規則変化を確認する
- byの後ろは目的格になっているか代名詞はme, him, herなどに変える
減点されやすい4つのポイントを事前に確認しましょう。
定着確認!受け身の書き換え練習問題
理解度を確認するために、次の指示に従って英文を書き換えてみましょう。解き終わったら解答と解説を確認してください。
問題
問1. 次の文を受け身の文に書き換えなさい。
Many people love this song.(多くの人々がこの歌を愛している。)
問2. 次の文を受け身の文に書き換えなさい。
My father washed the car yesterday.(私の父は昨日その車を洗った。)
問3. 次の文を受け身の否定文に書き換えなさい。
They did not use this room.(彼らはこの部屋を使わなかった。)
問4. ( )内の語を正しい形に並べ替えなさい。
Mt. Fuji is ( snow / with / covered ).(富士山は雪でおおわれています。)
問5. 日本文に合うように空欄に適する英語を入れなさい。
バターは牛乳から作られます。
Butter is made ( ) milk.
解答と解説
問1の解答: This song is loved by many people.
解説: 目的語 this song を主語にします。元の文の動詞 love は現在形、主語 This song は三人称単数なので be動詞は is です。
動詞 love の過去分詞 loved を置き、文末に by many people を続けます。
問2の解答: The car was washed by my father yesterday.
解説: 目的語 the car を主語にします。元の動詞 washed は過去形なので be動詞は過去形の was を使います。時を表す語 yesterday は通常文末に置きます。
問3の解答: This room was not used by them.
解説: 元の文が過去の否定文(did not use)なので、受け身の過去否定文(was not used)を作ります。能動態の主語 They は前置詞の後ろに来るため目的格の them に変えます。
問4の解答: covered with snow
解説: 「〜でおおわれている」は be covered with 〜 という連語を使います。by ではなく with を選ぶのがポイントです。
問5の解答: from
解説: バターは牛乳が加工されてできたもので、見た目では牛乳だと分かりません。原料の姿が変わる化学変化には from を用います。
さまざまなパターンの文をさらに練習したいときは、受動態の作り方と使い方の例文集を活用してください。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 受け身の文で使うbe動詞の形は何によって決定しますか。
- 元の文の主語と目的語
- 文の主語と文の時制
- 動作を行う人と文の時制
- 文の時制と修飾語の位置
答えを見る
正解: B. 文の主語と文の時制
be動詞は「文の主語」と「文の時制(現在か過去か)」の2つの条件によって決定します。
Q2. Ken wrote this letter.を受け身にした正しい英文は?
- This letter was wrote by Ken.
- This letter is written by Ken.
- This letter was written by Ken.
- This letter wrote by Ken.
答えを見る
正解: C. This letter was written by Ken.
元の動詞が過去形で主語が三人称単数なのでbe動詞はwas、writeの過去分詞writtenを使います。
Q3. 「〜で作られている」でbe made fromを使う基準は?
- 見て材料が分かる物理変化のとき
- 原料の見た目が分からない化学変化のとき
- 材料が木や紙やガラスのとき
- 動作を行う人が世間一般の人々のとき
答えを見る
正解: B. 原料の見た目が分からない化学変化のとき
化学的な加工を経て原料が見た目で分からなくなっている場合はfromを使います。
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よくある質問
- Q. 受け身の文で by が使えない動詞はありますか?
- 感情や状態を表す受け身では by ではなく他の前置詞を使います。例えば be interested in(興味がある)、be surprised at(驚く)、be covered with(おおわれている)などが代表例です。
- Q. be動詞を省いて過去分詞だけで受け身にできますか?
- 通常の文の述語として使う場合は be動詞を省略できません。ただし、中3の後半で習う「過去分詞の後置修飾」(a book written by Ken など)では、名詞を修飾する形容詞の働きをするため be動詞が不要になります。
- Q. 受け身の文を能動態に戻すにはどうすればよいですか?
- 「by + 動作主」を主語にし、過去分詞を元の動詞に戻して be動詞の時制(現在・過去)に合わせ、受け身の主語を動詞の後ろの目的語に配置すると能動態に戻せます。
- Q. 受け身にできない能動態の文はありますか?
- 目的語(〜を、〜に)を持たない自動詞の文(例: He runs fast. や We went to Tokyo.)や、have(持っている)などの状態を表す動詞は原則として受け身の文にできません。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部