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英語受け身文法の基本公式と使い分け

英語受け身文法の基本公式と使い分け

英語の受け身(受動態)の基本公式は「主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by ~)」であり、「〜される」「〜された」と動作を受ける対象を主語にして客観的に述べる文法形式です。

be動詞を時制や主語の人称・数に合わせて変化させ、動作の受け手を文頭に出すことで、誰がしたかよりも何が起きたかへ焦点を当てられます。

受け身文法英語の基本公式と語順

英語の受け身(受動態)は、ある動作を受ける人や物を文の主語に据えて述べる表現です。基本となる語順と組み立ての公式は次の通りです。

公式:主語 + be動詞 + 過去分詞 + by + 動作主

受け身の英文を作る際、動詞の形は必ず「be動詞」と「動詞の過去分詞形」のセットになります。be動詞は現在の事実なら am, is, are、過去の出来事なら was, were を主語と時制に合わせて選びます。

受け身の文が作られる基礎的な仕組みを確認しましょう。

動作を行った主体(動作主)を文末に補う場合は by を用います。ただし、動作主が誰かよりも出来事そのものが重要な場面では、by 以下を置かない形が一般的です。

受け身の基本公式と語順
主語+be動詞+過去分詞+by 動作主

This room is cleaned every day.この部屋は毎日掃除されます。

主語と時制に合わせたbe動詞に過去分詞を組み合わせます。

能動態から受け身への書き換え手順

通常の文(能動態)から受け身(受動態)へ書き換える作業は、決まった3つの手順に沿って行います。感覚に頼らず、機械的に語順と語形を変換できるようになりましょう。

  1. 能動態の目的語(O)を見つけ、受け身の文の主語(S)の位置へ置く
  2. 動詞(V)を、新しい主語の人称・数・時制に合わせた「be動詞 + 過去分詞」に変える
  3. 能動態の主語(S)を「by + 目的格」の形にして文末に置く

具体的な例文で書き換えの手順を追ってみます。

能動態:Ken wrote this letter.(ケンがこの手紙を書いた。)

ステップ1で、目的語の this letter を文頭に出して主語にします。ステップ2で、動詞 wrote は過去形かつ新しい主語 this letter が三人称単数であるため、be動詞を was にして過去分詞 written と結びつけ、was written に変えます。

ステップ3で、元の主語 Ken を by Ken として文末に添えます。

受動態:This letter was written by Ken.(この手紙はケンによって書かれた。)

能動態の主語が代名詞の場合は、by の後ろで必ず「目的格」に形を変えるルールに注意してください。

能動態の主語(主格)受動態の文末(by + 目的格)例文
Iby meThe cake was made by me.(そのケーキは私によって作られた。)
heby himThe car was washed by him.(その車は彼によって洗われた。)
sheby herThe song was sung by her.(その歌は彼女によって歌われた。)
theyby themThe windows were broken by them.(その窓は彼らによって割られた。)
weby usThe plan was accepted by us.(その計画は私たちによって受け入れられた。)
受け身への書き換え3手順
1主語の移動

能動態の目的語(O)を受け身の主語(S)に置く

2動詞の変換

人称・数・時制に合わせ「be動詞+過去分詞」にする

3動作主を文末へ

能動態の主語(S)を「by+目的格」にして文末に置く

能動態の目的語を新しい主語にし、動詞と元の主語を変換します。

次の疑問基礎的な文の変換を例文とセットでおさらいしたいなら、中2英語の受け身の作り方と例文で確認できます。

否定文と疑問文の作り方ルール

受け身の否定文と疑問文は、中学1年生で習う通常のbe動詞の文と全く同じ規則で組み立てます。過去分詞の形は動かさず、be動詞に対して操作を加えるのがポイントです。

否定文の公式と例文

否定文を作るときは、be動詞の直後に not を置きます。

公式:主語 + be動詞 + not + 過去分詞 (+ by ~)

短縮形である isn't, aren't, wasn't, weren't も同様に使えます。

疑問文の公式と例文

疑問文を作るときは、be動詞を文頭に出して主語の前に移動させます。文末にはクエスチョンマークを置きます。

公式:Be動詞 + 主語 + 過去分詞 (+ by ~)?

疑問詞を使った疑問文

「いつ」「どこで」「何が」を尋ねる疑問詞(When, Where, What など)を用いる場合、疑問詞を最前列に置き、その直後に「be動詞 + 主語 + 過去分詞」を続けます。

否定文・疑問文の作り方

否定文

  • be動詞の直後にnotを置く
  • 公式:主語+be動詞+not+過去分詞
  • 短縮形(isn'tなど)も使用可能

疑問文

  • be動詞を文頭(主語の前)に移動
  • 公式:Be動詞+主語+過去分詞〜?
  • 疑問詞を使う場合は最前列に配置

過去分詞は動かさず、be動詞に対して通常の操作を行います。

時制や助動詞別の受け身系英語一覧

受け身系英語は、現在形や過去形だけでなく、未来形・完了形・進行形・助動詞と組み合わせて表現の幅を広げられます。どの組み合わせであっても「be動詞 + 過去分詞」の芯は崩れません。

表は横にスクロールできます →

文法項目語順公式肯定文の具体例日本語訳
現在形am / is / are + 過去分詞The gate is locked at night.門は夜に施錠される。
過去形was / were + 過去分詞The gate was locked at night.門は夜に施錠された。
未来形will be + 過去分詞The report will be finished soon.報告書はまもなく仕上げられるだろう。
助動詞助動詞 + be + 過去分詞The rule must be followed.その規則は守られなければならない。
現在完了形have / has been + 過去分詞The email has already been sent.そのメールはすでに送信された。
現在進行形am / is / are being + 過去分詞The car is being repaired now.その車は今修理されている最中だ。
過去進行形was / were being + 過去分詞The dinner was being prepared then.夕食はそのとき準備されている最中だった。

助動詞を伴う受動態のポイント

can, must, should, may などの助動詞の後ろでは、動詞は必ず原形になります。そのため、be動詞は活用せず常に原形の be を置きます。

進行形と完了形の受け身の見分け方

混同しやすいのが「進行形の受け身」と「完了形の受け身」です。

進行形の受け身(be動詞 + being + 過去分詞)は、「まさに今、動作が進行している最中」を描写します。being が入ることで「〜されている途中」という臨場感が出ます。

完了形の受け身(have / has been + 過去分詞)は、「過去に行われた動作が完了し、その結果が今に残っている状態」を示します。been を用いることで「すでに〜されてしまっている」という結果に焦点が当たります。

英語の受け身(受動態)の基本のイメージ

次の疑問表にあった完了形との組み合わせを詳しく掘り下げたい方は、現在完了形の受動態の作り方を参考にしてください。

byの省略基準とby以外の前置詞

受け身の文において、「by + 動作主」は常に書くわけではありません。むしろ実際の英文では、by を省略するケースの方が多数を占めます。また、動作主ではなく状態や感情を表す際には、by 以外の前置詞を用います。

byを省略する4つの基準

  1. 動作主が不特定多数・一般の人々の場合:
    English is spoken in Canada.(カナダでは英語が話されている。)※話者は一般の人々(people)なので by people は省きます。
  2. 動作主が文脈上明らかで言う必要がない場合:
    The thief was arrested last night.(泥棒が昨夜逮捕された。)※逮捕するのは警察官(the police)と決まっているため不要です。
  3. 動作主が誰なのか分からない場合:
    My bicycle was stolen yesterday.(私の自転車が昨日盗まれた。)※盗んだ人物が不明なため書けません。
  4. 動作主よりも動作を受けた対象を強調したい場合:
    The novel was published in 1925.(その小説は1925年に出版された。)※出版者よりも作品そのものに焦点を当てています。

by以外の前置詞を用いる重要受動態表現

人の感情や物の状態を表す受動態では、by ではなく at, in, with, to, of などの前置詞が慣用的に使われます。試験や資格対策でも頻出の表現です。

英語表現意味例文
be surprised at〜に驚くI was surprised at the news.(私はその知らせに驚いた。)
be interested in〜に興味があるHe is interested in Japanese history.(彼は日本史に興味がある。)
be covered with〜で覆われているThe mountain is covered with snow.(その山は雪で覆われている。)
be filled with〜で満たされているThe cup was filled with water.(そのコップは水で満たされていた。)
be known to〜に(よく)知られているThe author is known to everyone.(その作家は誰にでも知られている。)
be made of(材料の性質が残る物)でできているThis desk is made of wood.(この机は木でできている。)
be made from(原料が加工・変質した物)から作られるCheese is made from milk.(チーズは牛乳から作られる。)
byを省略する4つの基準
👥一般の人々

動作主が不特定多数や一般の人々の場合

💡文脈上明らか

警察による逮捕など言う必要がない場合

❓動作主が不明

盗難など誰が行ったか分からない場合

🎯対象の強調

作品など動作を受けた対象を強調したい場合

実際の英文では動作主を言わない・言えない場合にbyを省きます。

日本語直訳の罠とSVOO・群動詞の注意点

日本語の文脈に引っ張られて受け身を作ろうとすると、不自然な英文になるケースがあります。また、文型が複雑な文や熟語(群動詞)を受け身にする際には固有のルールがあります。

日本語の「迷惑の受け身」を直訳しない

日本語には「雨に降られた」「電車内で足を踏まれた」のように、困った被害感情を「〜される」と表す語法があります。しかし英語の受け身は、純粋に目的語を主語に据える構文です。目的語のない自動詞(rain など)を受動態にすることはできません。

言いたい日本語誤った直訳自然な英語表現
昨日、雨に降られた。I was rained yesterday.I was caught in the rain yesterday.
財布を盗まれた。My wallet was stolen.(文法的に正しいが、盗難被害にあった自分を主語にしたい場合)I had my wallet stolen.
電車で足を踏まれた。My foot was stepped on.(文法的に正しいが、被害を言う場合)Someone stepped on my foot on the train.

第4文型(SVOO)の受け身

目的語を2つ取る第4文型(主語 + 動詞 + 人 + 物)では、目的語が2つあるため、原則として2通りの受け身が作れます。

能動態:He gave me a present.(彼は私にプレゼントをくれた。)

物を主語にする場合は、人の前に to や for といった前置詞を補う必要があります(give は to、buy や make は for を使用)。

群動詞(熟語)の受け身

take care of(〜の世話をする)や laugh at(〜を笑う)のように、複数の単語がまとまって1つの動詞として働く「群動詞」を受け身にする際は、セットを分解せずそのまま1つの動詞として扱います。

能動態:They laughed at my idea.(彼らは私のアイデアを笑った。)
受動態:My idea was laughed at by them.(私のアイデアは彼らによって笑われた。)

at と by が2つ連続して並びますが、laughed at までが動詞のカタマリであるため、前置詞を落とさないよう注意してください。

第5文型を含む受動態の変換ルールは、SVOOとSVOCの受動態の作り方で詳しく解説しています。

前置詞が重なる表現をさらに確認したいときは、群動詞(句動詞)の受動態と前置詞の連続が役立ちます。

不規則動詞の過去分詞パターンと確認問題

受け身の文を作るためには、動詞の過去分詞形を正確に書ける必要があります。規則動詞は -ed を付けるだけですが、不規則変化動詞は変化の型ごとに整理して覚えると効率的です。

表は横にスクロールできます →

変化型原形過去形過去分詞意味
A-B-B型(過去形と過去分詞が同じ)make
buy
teach
made
bought
taught
made
bought
taught
作る
買う
教える
A-B-C型(原形・過去形・過去分詞が全部違う)write
break
take
speak
wrote
broke
took
spoke
written
broken
taken
spoken
書く
壊す
連れて行く・取る
話す
A-B-A型(原形と過去分詞が同じ)come
run
came
ran
come
run
来る
走る
A-A-A型(すべて同じ形)cut
put
set
cut
put
set
cut
put
set
切る
置く
設定する

理解度チェック問題

ここまでの知識を使って、次の練習問題に挑戦してみましょう。

問題1(受動態への書き換え):
次の文を受動態に書き換えてください。
Many people love this song.

問題2(穴埋め問題):
空欄に適する英語を補ってください。
その本は明日、彼によって読まれるだろう。
The book (  ) (  ) (  ) by him tomorrow.

問題3(語順整列問題):
「彼の親切な行為は誰にでも知られている」という意味になるように並べ替えてください。
( known / his / to / is / act / everyone / kind ).

解答と解説

解答1: This song is loved by many people.
解説:目的語の this song が主語になり、現在形三人称単数なのでbe動詞は is、過去分詞は規則変化の loved、元の主語を by many people として置きます。

解答2: will be read
解説:未来を表す tomorrow があるため助動詞 will を用い、後ろに原形 be と read の過去分詞形(発音はレッド)を続けます。

解答3: His kind act is known to everyone.
解説:「〜に知られている」は by ではなく to を用いて be known to と表現します。

次の疑問変化表の単語をまとめて復習しておきたいときは、中学英語の過去分詞一覧表が手元にあると便利です。

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英文法の疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. 受け身の否定文を作る際の正しいルールはどれですか?

  1. 過去分詞の直後にnotを置く
  2. be動詞の直後にnotを置く
  3. 文頭にnotを置いて始める
  4. byの直前にnotを置く
答えを見る

正解: B. be動詞の直後にnotを置く
受け身の否定文は、be動詞の直後にnotを置いて作ります。過去分詞の形は動かしません。

Q2. 助動詞を含む受け身の文として正しい英文はどれですか?

  1. The rule must being followed.
  2. The rule must is followed.
  3. The rule must be followed.
  4. The rule must been followed.
答えを見る

正解: C. The rule must be followed.
助動詞の後ろでは動詞が原形になるため、be動詞は活用せず原形のbeを置きます。

Q3. 「〜で覆われている」を表す際に用いる前置詞は何ですか?

  1. with
  2. at
  3. in
  4. to
答えを見る

正解: A. with
「〜で覆われている」は、by以外の前置詞を用いてbe covered withと表します。

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よくある質問

Q. 受け身文法英語の基本の形は何ですか?
基本の形は「主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by ~)」です。be動詞を時制や主語に合わせて選び、動詞を過去分詞形にします。
Q. 英語受け身文法でbyを省略してよい条件は?
動作主が警察官など文脈から明らかな場合、一般の人々を指す場合、動作主が誰か分からない場合、行為を受けた側を強調したい場合の4つです。
Q. 受け身系英語の否定文と疑問文の語順は?
否定文はbe動詞の直後にnotを置く「be動詞 + not + 過去分詞」、疑問文はbe動詞を主語の前に出す「Be動詞 + 主語 + 過去分詞 〜?」です。
Q. 「雨に降られた」は受動態で英訳できますか?
英語の受動態には被害を表す用法がないため、直訳できません。自然な英語では I was caught in the rain. と表現します。
Q. 群動詞(熟語)を受け身にするときの注意点は?
take care of や laugh at などの群動詞は一塊の動詞として扱います。前置詞を省略せず、My idea was laughed at by them. のように残します。

2026年10月7日更新・モチタン辞典編集部