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英語の受身形の文法まとめ 公式と疑問文・時制のルール
英語の受身形(受け身)の基本文法公式は「主語 + be動詞 + 過去分詞 +(by 行為者)」であり、動作を受ける人や物を主語にして「〜される」という意味を表します。
疑問文は be動詞を主語の前に出すだけで完成し、助動詞を伴う場合は「助動詞 + 主語 + be + 過去分詞」の語順になります。行為者よりも動作の対象に焦点を当てたい場面で使われます。
受身形の基本公式と能動態からの書き換え手順
受身形は、動作を行う側(能動)ではなく、動作を受ける側(受動)の視点から述べる表現です。どのような文でも、基本となる骨組みは共通しています。
受身形の基本公式
- 肯定文:主語 + be動詞 + 過去分詞 +(by + 行為者)
- 日本語訳:「主語は(行為者によって)〜される/〜された」
be動詞の形は、新しい主語の人称・単複と、文の時制(現在・過去など)に合わせて変化させます。過去分詞は規則動詞であれば語尾に -ed をつけ、不規則動詞は所定の形(例: written, made)を使います。
能動態から受身形へ書き換える3つのステップ
能動態の文を受身形へ書き換える作業は、以下の3手順で行います。
- 能動態の「目的語」を見つけ、受身形の「主語」に置く。
- 能動態の「動詞」を「be動詞 + 過去分詞」の形に変える(時制と主語の一致に注意)。
- 能動態の「主語」を文末に置き、「by + 目的格(名詞)」にする。
具体的な例文で書き換えの手順を確認します。
- 能動態:Shakespeare wrote this play.(シェイクスピアがこの劇を書いた。)
ステップ1:目的語 this play を文頭に出して主語にする。
ステップ2:動詞 wrote(過去形)を主語に合わせて was written に変える。
ステップ3:主語 Shakespeare を by Shakespeare として文末に置く。
受身形:This play was written by Shakespeare.(この劇はシェイクスピアによって書かれた。)
日常会話や文章において受身形が選ばれるのは、「誰がやったか」よりも「何が行われたか・何が作られたか」という結果や対象そのものを話題の中心に据えたいときです。
能動態の目的語を見つけ、受身形の文頭に置いて主語にする。
動詞を「be動詞+過去分詞」に変える(時制と主語の一致に注意)。
能動態の主語を文末に置き、「by+目的格(名詞)」の形にする。
能動態の目的語・動詞・主語を3ステップで受身形の各要素へ変換します。
実際の用例をさらに確認したいときは、受動態の作り方と使い方の例文集を参考にしてください。
次の疑問基本の形に慣れてきたら、状態を表す表現などbe動詞と過去分詞の組み合わせの用法もあわせて確認してみましょう。
受け身の英語文法 疑問文と否定文の作り方
受身形の否定文と基本的な疑問文は、中学英語で習う通常の be動詞の文と全く同じ文法規則に従います。
受身形の否定文
否定文を作るときは、be動詞の直後に not を置きます。
- 公式:主語 + be動詞 + not + 過去分詞 +(by 〜)
- 能動態:They didn't use this room yesterday.(彼らは昨日この部屋を使わなかった。)
- 受身形否定文:This room was not used yesterday.(この部屋は昨日使われなかった。)
- 短縮形:The letters weren't sent.(その手紙は送信されなかった。)
受身形のYes/No疑問文
「〜されますか?」「〜されましたか?」と尋ねるYes/No疑問文は、be動詞を文頭(主語の前)に移動させます。
- 公式:Be動詞 + 主語 + 過去分詞 +(by 〜)?
- 肯定文:English is spoken in Australia.(オーストラリアでは英語が話されている。)
- 疑問文:Is English spoken in Australia?(オーストラリアでは英語が話されていますか?)
- 応答:Yes, it is. / No, it isn't.
過去の受身形疑問文も同様です。
- 肯定文:This church was built in 1900.(この教会は1900年に建てられた。)
- 疑問文:Was this church built in 1900?(この教会は1900年に建てられましたか?)
- 応答:Yes, it was. / No, it wasn't.
疑問文の主語が複数形であれば、文頭に出す be動詞も Are や Were になります。時制と主語の数に応じて文頭の単語を決定してください。
通常の疑問文の基本ルールを確認したいときは、疑問文の作り方(英文法)が役立ちます。
疑問詞を伴う受身形の疑問文の語順
疑問詞(What, Where, When, Who, Why, How など)を組み合わせた受身形の疑問文は、語順のパターンが2通り存在します。
パターン1:疑問詞が主語以外を尋ねる場合
場所、時、理由、手段などを尋ねる場合、「疑問詞 + be動詞のYes/No疑問文」の語順になります。
- 公式:疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 +(by 〜)?
- 例文(時):When was this bridge constructed?(この橋はいつ建設されましたか?)
- 例文(場所):Where were these photos taken?(これらの写真はどこで撮影されたのですか?)
- 例文(手段):How is this word pronounced?(この単語はどのように発音されますか?)
パターン2:行為者(誰によって)を尋ねる場合
能動態の文で主語だった人物(〜によって)を尋ねたいときは、文頭に Who を置き、文末に前置詞 by を残す形が一般的です。
- 公式:Who + be動詞 + 主語 + 過去分詞 + by?
- 能動態:Who wrote this novel?(誰がこの小説を書きましたか?)
- 受身形疑問文:Who was this novel written by?(この小説は誰によって書かれましたか?)
- フォーマルな表現:By whom was this novel written?(文頭に前置詞を出す形。日常会話では Who ... by? が一般的です。)
パターン3:動作の対象(何が〜されたか)を尋ねる場合
疑問詞そのものが受身形の主語になる場合は、疑問詞の直後に be動詞と過去分詞を続けます。
- 公式:What / Who + be動詞 + 過去分詞?
- 例文:What was discussed at the meeting?(会議では何が話し合われましたか?)
- 例文:Who was invited to the party?(誰がそのパーティーに招待されましたか?)
主語以外を尋ねる
- 時・場所・手段など
- 疑問詞+be動詞+主語〜
行為者を尋ねる
- 能動態の主語を問う
- Who+be動詞+主語+by?
動作対象を尋ねる
- 受身形の主語を問う
- 疑問詞+be動詞+過去分詞
何を尋ねるかによって疑問詞受身形の語順パターンが分かれます。
文頭に置く語の種類を整理したいときは、疑問詞の英単語の一覧が役立ちます。
助動詞を含む受身形と疑問文のルール
can(〜できる)、must(〜しなければならない)、will(〜だろう)、should(〜すべきだ)などの助動詞が入る場合、be動詞は常に原形の be になります。
助動詞 + 受身形の基本ルール
- 肯定文:主語 + 助動詞 + be + 過去分詞
- 否定文:主語 + 助動詞 + not + be + 過去分詞
助動詞の後ろには必ず動詞の原形が続くという英語の絶対原則があるため、主語が何であっても is や are に変化せず、原形の be を固定で使用します。
- 例文:This problem can be solved easily.(この問題は簡単に解決され得る。)
- 例文:The rules must be followed.(その規則は守られなければならない。)
- 例文:The event will not be held tomorrow.(そのイベントは明日開催されないだろう。)
助動詞がある受身形の疑問文
助動詞を含む受身形を疑問文にするときは、be動詞ではなく助動詞を文頭に出します。主語の後ろに原形 be と過去分詞が並びます。
- 公式:助動詞 + 主語 + be + 過去分詞?
- 肯定文:This password can be changed.(このパスワードは変更できます。)
- 疑問文:Can this password be changed?(このパスワードは変更できますか?)
- 応答:Yes, it can. / No, it can't.
疑問詞と組み合わせる場合も、助動詞の直前に疑問詞を置きます。
- 公式:疑問詞 + 助動詞 + 主語 + be + 過去分詞?
- 例文:Where can this ticket be purchased?(このチケットはどこで購入できますか?)
- 例文:When will the results be announced?(結果はいつ発表されますか?)

時制別の受身形変化一覧と文法比較表
受身形は、時制や相(完了形・進行形)に応じて be動詞の部分を変形させます。動詞 clean(掃除する)を例にした時制別の比較表です。
表は横にスクロールできます →
| 時制・相 | 受身形の公式 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 現在形 | am / is / are + 過去分詞 | The room is cleaned every day. | その部屋は毎日掃除される。 |
| 過去形 | was / were + 過去分詞 | The room was cleaned yesterday. | その部屋は昨日掃除された。 |
| 未来形 | will be + 過去分詞 | The room will be cleaned tomorrow. | その部屋は明日掃除される予定だ。 |
| 現在完了形 | have / has been + 過去分詞 | The room has already been cleaned. | その部屋はすでに掃除された。 |
| 現在進行形 | am / is / are being + 過去分詞 | The room is being cleaned now. | その部屋は今まさに掃除されているところだ。 |
| 過去進行形 | was / were being + 過去分詞 | The room was being cleaned then. | その部屋はそのとき掃除されている最中だった。 |
特に「現在完了受身形(have / has been + 過去分詞)」と「進行形受身形(be動詞 + being + 過去分詞)」は、英語の資格試験や高校入試で狙われやすい形です。進行形では「〜されている最中」を表すために being が入る点を覚えておくと崩れにくくなります。
次の疑問表の中でも特につまずきやすい「have been 過去分詞」の形は、現在完了形の受動態の作り方で詳しく学べます。
「by + 行為者」を省略する3つの判断基準
能動態から受身形への書き換え練習では文末に by 〜 をつけますが、実際の自然な英文では by + 行為者 は約7〜8割の確率で省略されます。省略される典型的な状況は以下の3つです。
1. 行為者が世間一般の人々(不特定多数)である場合
動作主が「人々」「誰か」「一般的な人間」である場合、わざわざ by them や by people と書く必要はありません。
- English is spoken all over the world.(英語は世界中で話されている。)
※ by people は当たり前なので省略。 - My bicycle was stolen last night.(昨夜、自転車が盗まれた。)
※ 誰が盗んだか分からない(不特定の誰か)ため省略。
2. 文脈や状況から行為者が自明(明らか)である場合
動作の性質上、誰が行ったかが明白な場合も省略します。
- The suspect was arrested this morning.(容疑者は今朝逮捕された。)
※ 逮捕するのは警察(by the police)であると自明なため省略。 - He was operated on yesterday.(彼は昨日手術を受けた。)
※ 手術するのは医師や医療チームであるため省略。
3. 行為者を明かしたくない、または重要でない場合
客観的な事実や結果だけを伝えたい学術論文やニュース、ビジネスメールでは、行為者を省いて受身形にします。
逆に、シェイクスピアのような特定の著名人、個人の名義、予想外の行為者が動作を行った場合には、情報としての価値が高いため必ず by + 行為者 を明記します。
動作主が人々や一般的な人間、不明な誰かである場合は省略します。
逮捕(警察)や手術(医師)のように、行為者が明白なら省きます。
客観的な事実や結果のみを伝えたい論文やビジネス連絡で省きます。
実際の英文で「by+行為者」が省かれる典型的な3つの状況です。
よくある受身形の文法間違いと注意点
英語の受身形を学習する際につまずきやすい誤りパターンと、日本語との発想の違いを解説します。
間違い1:be動詞の抜け落ち
受身形を作るときに be動詞を忘れ、過去分詞だけを書いてしまうミスが頻発します。
- 誤:This smartphone made in Japan.
- 正:This smartphone is made in Japan.(このスマートフォンは日本製です。)
be動詞がないと、動詞が過去形とみなされて「このスマートフォンが日本で作った」という破綻した意味になってしまいます。
間違い2:自動詞を受身形にしてしまうミス
受身形にできるのは、後ろに直接目的語(名詞)をとる「他動詞」だけです。目的語をとらない「自動詞」は受身形にできません。
- 誤:An accident was happened.
- 正:An accident happened.(事故が起きた。)
- 誤:The meeting was disappeared.
- 正:The meeting disappeared. / The meeting was canceled.(中止されたのなら cancel を使う)
happen(起きる)、occur(発生する)、disappear(消える)などは自動詞であるため、受身形には絶対にしません。
間違い3:日本語の「迷惑の受身」を英語に直訳してしまうミス
日本語には「雨に降られた」「電車に遅れられた」のように、不都合や被害を表す「迷惑の受身」があります。しかし英語では、他動詞の直接の目的語でないものを主語にして受身形にすることはできません。
- 誤:I was rained.(「私は雨に降られた」を直訳した誤文)
- 正:I was caught in the rain.(私は雨に遭った。)
- 正:It rained on me.(雨が降った。)
英語で受身形が使えるのは「主語が他者から物理的・直接的に動作を受けたとき」に限られます。
過去分詞だけにしてしまうと、過去形の能動態と誤解されます。
目的語をとらない自動詞(happenなど)は受身形にできません。
「雨に降られた」など直接の目的語でないものは受身にできません。
日本語との発想の違いや動詞の性質による典型的な誤りパターンです。
次の疑問原形不定詞を使う文など特殊な形に迷ったときは、知覚動詞の受動態の作り方をチェックすると理解が深まります。
受身形の文法理解を確かめる実践クイズ
ここまで学んだ受身形の文法ルールを使って、以下の空欄補充・書き換え問題に挑戦してみましょう。
問題
- 次の能動態の文を受身形に書き換えなさい。
Many tourists visit Kyoto every year. - ( )内の単語を正しい語順に並べ替えて、疑問文を完成させなさい。
Where ( this / found / bag / was )? - 次の日本文に合うように、空欄に適する英語を入れなさい。
「その計画は明日変更されるかもしれません。」
The plan ( ) ( ) ( ) tomorrow.
解答と解説
- Kyoto is visited by many tourists every year.
解説:能動態の目的語 Kyoto を主語にし、現在時制に合わせて is visited に変えます。行為者は一般的な観光客として残すため by many tourists を続けます。 - Where was this bag found?
解説:疑問詞 Where の後ろは「be動詞 + 主語 + 過去分詞」の語順になります。主語が this bag(単数)なので was を用います。 - may be changed(または might be changed)
解説:「〜されるかもしれない」という助動詞 may の後ろには原形の be を置き、動詞 change の過去分詞 changed を続けます。
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理解度チェック
Q1. 「その部屋は今掃除されている最中だ」を表す文はどれ?
- The room is cleaned now.
- The room is being cleaned now.
- The room has been cleaned now.
- The room was cleaned now.
答えを見る
正解: B. The room is being cleaned now.
現在進行形の受身形は「am / is / are + being + 過去分詞」で表します。
Q2. 助動詞を含む受身形の疑問文の語順として正しいものは?
- 助動詞 + 主語 + be + 過去分詞?
- Be動詞 + 主語 + 助動詞 + 過去分詞?
- 助動詞 + be + 主語 + 過去分詞?
- 主語 + 助動詞 + be + 過去分詞?
答えを見る
正解: A. 助動詞 + 主語 + be + 過去分詞?
助動詞を含む受身形の疑問文は、助動詞を文頭に出し「助動詞+主語+be+過去分詞」とします。
Q3. 受身形を作るときの注意点として、本文の説明に合うものは?
答えを見る
正解: B. happenなどの自動詞は受身形にできない
受身形にできるのは他動詞のみで、happenなどの目的語をとらない自動詞は受身形にできません。
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よくある質問
- Q. 受身形の疑問文の作り方は?
- 基本は be動詞を主語の前に出し「Be動詞 + 主語 + 過去分詞〜?」とします。疑問詞を使う場合は「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞〜?」、助動詞がある場合は「助動詞 + 主語 + be + 過去分詞〜?」の語順になります。
- Q. by以外の前置詞を使う受身形は?
- 感情や状態を表す受身表現では by 以外の前置詞を使います。代表例として「be surprised at(〜に驚く)」「be interested in(〜に興味がある)」「be covered with(〜で覆われている)」などがあります。
- Q. 受身形にできない動詞は?
- 目的語をとらない自動詞(happen, exist, disappearなど)は受身形にできません。また他動詞であっても、have(持っている)や resemble(似ている)など状態を表す一部の動詞は受身形にしないのが一般的です。
- Q. 能動態と受身形はどちらを使う?
- 動作主がはっきりしていて動作そのものを強調したいときは能動態を使います。一方、行為者が不明なとき、動作の対象や結果を話題の中心にしたいとき、または客観的な事実を述べたいときは受身形を選びます。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部