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「実は」の英語表現をビジネスで使い分ける実践ガイド

「実は」の英語表現をビジネスで使い分ける実践ガイド

ビジネスで「実は」と伝える際、客観的な事実や追加情報を提示するフォーマルな文脈では in fact や as a matter of fact を用いるのが最も自然です。

日常会話で多用される actually は相手の認識を覆す響きを含みやすいため、公式なメールでは控えめにし、文頭ではなく文中に置くか、前置きのクッション言葉を添えて丁寧に伝えることが礼儀に適っています。

ビジネスで使う「実は」の英語表現とフォーマル度比較一覧

日本語の「実は」には、「客観的な事実を追加する」「相手の誤解を訂正する」「言いにくい内情を打ち明ける」という複数の役割があります。英語では目的に応じて選ぶ語彙が明確に分かれており、場面や伝達手段(公式文書、メール、会議、チャット)に応じた使い分けが求められます。

まずはビジネスで頻出する主要な英語表現と熟語について、フォーマル度や適した媒体を整理した一覧表を確認しましょう。

表は横にスクロールできます →

英語表現主なニュアンスフォーマル度適した場面
In fact客観的事実の強調・補足高報告書、公式メール、プレゼン
As a matter of fact予想外の事実や補足の提示高公式メール、商談、フォーマルな会話
Actually認識の修正、意外な事実中社内メール、オンライン会議、チャット
To tell the truth言いづらい本音の告白中〜低同僚との対話、信頼関係のある社内協議
To be honest率直な意見や内情の吐露中〜低1対1の面談、カジュアルな打ち合わせ
The thing is...問題点や言いにくい事情の提示低口頭での釈明、チャットでの急ぎの連絡

ビジネスメールや報告書などの書き言葉では、感情を交えずに事実を述べる In fact や As a matter of fact が適しています。

一方、対面での商談やカジュアルなチャットツールでは Actually が頻繁に用いられます。伝える内容の重さや相手との距離感に合わせて、適切な熟語を選択することが大切です。

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ビジネスで使える「実は」の定番英語熟語3選

ビジネスシーンで「実は」を伝える際、まず押さえておきたい代表的な英語熟語が in fact、as a matter of fact、to tell the truth の3つです。それぞれのニュアンスと具体的な使い方を解説します。

1. 客観的事実を補足・強調する In fact

In fact は、「事実(fact)に基づいて」という意味合いを持ち、直前の文で述べた内容をさらに強調したり、より具体的なデータを提示したりする際に重宝します。感情を交えずに客観的な事実を示すため、ビジネス文書や公式メールに最も適した表現です。

例文:
The new marketing campaign was very successful. In fact, our sales increased by 25 percent this quarter.
(新しいマーケティング施策は非常に好調でした。実は、今四半期の売上は25パーセント増加しました。)

例文:
I thought we had sold out of the product. In fact, we still have a few units in stock.
(その商品は完売したと思っておりました。実は、在庫がまだ数点ございます。)

2. 相手の予想と異なる事実を丁寧に添える As a matter of fact

As a matter of fact は、In fact とほぼ同義の定型熟語ですが、少し長めのフレーズである分、より改まった丁寧な響きを持ちます。「実際のところは」「実を申しますと」という丁寧な前置きとして機能し、相手の質問に対して「予想とは異なり、実際はこうです」と答える場面で効果的です。

例文:
Have you reviewed the contract proposal? — As a matter of fact, I just finished reading it.
(契約書の提案書には目を通していただけましたでしょうか? — 実を申しますと、ちょうど今読み終えたところです。)

例文:
As a matter of fact, our director will be visiting your regional office next week.
(実を申しますと、弊社の役員が来週、貴社の支社へ訪問する予定となっております。)

3. 言いづらい本音を打ち明ける To tell the truth

To tell the truth は、「真実を言うと」という意味の熟語です。自分の非を認めたり、相手の期待に沿えない回答をしたりする際など、心理的に言いづらい事実や個人的な本音を切り出す際に用いられます。

私的なトーンが含まれるため、社外向けの厳格な契約文書などには不向きですが、社内協議や信頼関係のある取引先との対話では誠実さを伝えるのに役立ちます。

例文:
To tell the truth, we are currently facing some technical challenges with the software update.
(実を言いますと、現在ソフトウェアのアップデートにおいて技術的な課題に直面しております。)

例文:
To tell the truth, our budget for this fiscal year is already fully allocated.
(実を申し上げますと、今年度の予算はすでに全額割り当てが完了しております。)

ビジネス定番の「実は」表現3選の違い

In fact

  • 客観的事実を補足・強調する
  • 感情を交えずデータ等を示す
  • ビジネス文書や公式メールに最適

As a matter of fact

  • 相手の予想と異なる事実を提示
  • 長めのフレーズでより改まった響き
  • 「実を申しますと」という丁寧な前置き

To tell the truth

  • 言いづらい本音を打ち明ける
  • 同僚との対話や社内協議向け
  • 信頼関係のある相手に使う

客観的事実の補足か、丁寧な前置きかによって表現を使い分けます。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

次の疑問「実は」以外にも商談やメールで役立つ定型表現を増やしたいなら、仕事で頻出のビジネス英語熟語一覧も役立ちます。

Actuallyはビジネスで失礼?位置によるニュアンス変化と多用のリスク

日常英会話で最も身近な「実は」は Actually ですが、ビジネスの場では使い方に配慮が必要です。Actually の根本的な意味は「(あなたの思っていることとは違って)実際には」という前提の訂正です。

そのため、使い方によっては「あなたの認識は間違っています」というニュアンスが前面に出てしまい、相手に威圧感や不快感を与えるリスクがあります。

文頭の Actually と文中の Actually の違い

Actually を置く位置によって、文全体の印象は大きく変化します。

ビジネスで Actually を多用するリスク

会議やメールのたびに Actually を繰り返していると、相手からは「言い訳が多い人物」「こちらの言うことにいちいち反論してくる人物」と受け取られかねません。特に社外の顧客や上司とのやり取りでは、以下のように表現を言い換える習慣を身につけることが推奨されます。

Actuallyの配置によるニュアンスの違い

文頭(Actually, ...)

  • 会話を遮る・直前の発言を否定
  • 相手の意見を真っ向から否定しがち
  • 多用すると反論や言い訳に聞こえる

文中(... actually...)

  • 「意外にも」「現時点では実際に」
  • 柔らかく客観的なニュアンスになる
  • 角を立てずに事実を伝えられる

Actuallyを文頭に置くか文中に挿入するかで伝わる印象が大きく変わります。

次の疑問Actuallyの多用を避けて場面に応じた言葉を選びたいときは、actuallyの類語と言い換え表現をチェックしてみてください。

事情や言いづらい理由を切り出す英語熟語と口語表現

トラブルの発生、納期の遅延、仕様の変更など、ビジネスでは「相手に歓迎されない事実」を切り出さなければならない局面が多々あります。そうした状況で使える口語的な熟語や談話標識を押さえておくと、会話をスムーズに進められます。

1. 理由や内情を切り出す成句 The thing is...

The thing is... は、口頭の会話や社内チャットで非常によく使われる表現です。「実のところ、問題なのは〜」「実はこういう事情がありまして」と、背後にある障害や理由を説明する際に用いられます。

カジュアルな表現であるため、公式なビジネスレターには適しませんが、同僚との打ち合わせや進捗報告では頻出します。

例文:
I'd love to help with the presentation. The thing is, I have a project deadline this afternoon.
(プレゼンをお手伝いしたいのは山々なのですが、実は今日の午後にプロジェクトの締め切りを控えておりまして。)

2. 本音を伝える口語表現 To be honest / Honestly

To be honest や Honestly は、「正直なところ」「実を言うと」と個人の意見や懸念を率直に開示する際に使います。社内の同僚や近しい取引先とのブレインストーミングなどで、率直なフィードバックを求められた際に便利です。

例文:
To be honest, the proposed schedule seems a bit tight for our engineering team.
(正直に申し上げますと、提案されたスケジュールは開発チームにとって少々厳しいように見受けられます。)

例文:
Honestly, I think we should reconsider this design before the final launch.
(実を言うと、最終リリースの前にこのデザインを再検討すべきだと考えております。)

3. 根本的な真実を明かす The truth is...

The truth is... は、「真実はこうである」「本当のところは」と、隠れていた事情やこれまで明かしていなかった根本的な事実を述べる際に使われます。重大な方針変更や問題の根本原因を説明する場面で効力を発揮します。

例文:
The truth is, we need to restructure our development priorities to meet the deadline.
(実を申しますと、納期に間に合わせるためには開発の優先順位を再編する必要がございます。)

事情や本音を切り出す口語表現
💬The thing is...

口頭やチャットで背後にある障害や理由を説明する際に使用。

🤝To be honest

「正直なところ」と個人の意見や懸念を率直に開示する際に便利。

🗣️Honestly

デザイン再検討など率直なフィードバックを同僚に伝える際に使用。

歓迎されない事実や率直な意見を切り出す際に重宝する表現です。

「実は・実際は」英語の使い分けのイメージ

【目的別】「実は」の英語表現を一目で選ぶ使い分けマトリクス

ビジネスで「実は」と言いたいとき、どの熟語・単語を選ぶべきかは「伝えたい目的」によって決まります。自分が発言しようとしている内容が以下の3つのうちどれに該当するかを確認し、適切な表現を選択してください。

目的・文脈推奨される英語表現避けるべき・注意が必要な表現
客観的事実・追加データの提示In fact, As a matter of factTo be honest(主観的になりすぎる)
言いにくい事情・お詫び・辞退Unfortunately, Regrettably, To tell the truthActually(言い訳がましく聞こえる場合がある)
誤解の訂正・前提の修正To clarify, As it turns out, Upon checking文頭の Actually(否定的な反論に響きやすい)
社内でのフランクな理由説明The thing is..., The truth is...As a matter of fact(社内口頭では硬すぎる場合がある)

迷ったときは、次の判断基準を参考にしてください。

  1. データや数字、確定した事実を追加したい場合:
    迷わず In fact を使用します。
  2. 相手の依頼を断る、または遅延を報告する場合:
    「実は」を直訳しようとせず、Unfortunately(あいにく)や I regret to inform you that...(誠に残念ながら)などのクッション言葉から文章を始めます。
  3. 相手の勘違いをやんわり正したい場合:
    To clarify...(明確にさせていただきますと)や Just to confirm...(確認のためお伝えいたしますと)を用い、相手の認識を否定しない形で事実を伝えます。

【コピペで使える】ビジネスシーン別メール&チャットテンプレート

日々の業務ですぐに使える、件名と本文がセットになった英語ビジネスメールのテンプレートを3つのシーン別(日程調整・仕様変更・辞退)に紹介します。括弧内の情報を書き換えてご活用ください。

シーン1:日程調整で先約があることを伝える(社外向けメール)

相手から提示された日時に別の予定が入っている際、角を立てずに「実はその日は先約がある」と伝える文面です。

件名:Re: Meeting Request regarding [Project Name]
Dear [Client Name],

Thank you very much for your invitation to the upcoming meeting.

As a matter of fact, I have a prior commitment on [Date/Time] and will be unable to join the session. Would it be possible to reschedule our meeting to one of the following times?

- [Alternative Date 1, Time]
- [Alternative Date 2, Time]

I apologize for any inconvenience this may cause and look forward to speaking with you.

Best regards,
[Your Name]

(日本語訳:
件名:Re: [プロジェクト名]に関する会議のお願い
[相手の名前]様
次回の会議へのお声がけ、誠にありがとうございます。
実を申しますと、[日時]には先約がございまして、参加することが叶いません。

大変恐縮ですが、以下の日時のいずれかに再調整いただくことは可能でしょうか。
- [候補日時1]
- [候補日時2]
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、お話しできますことを楽しみにしております。
[自分の名前])

シーン2:仕様変更や進捗の修正を共有する(公式メール・報告)

開発段階での変更点や仕様の更新を、客観的事実として関係者へ報告する文面です。

件名:Update on System Specifications for [Project Name]
Dear Team,

I am writing to share an important update regarding the system design.

During our final review, our technical team identified a potential performance bottleneck. In fact, optimizing the database structure now will allow us to handle twice the expected user traffic in the future.

As a result, we have updated the technical specifications. The revised documentation is attached for your review.

Please let me know if you have any questions.

Sincerely,
[Your Name]

(日本語訳:
件名:[プロジェクト名]のシステム仕様に関する更新のお知らせ
チームの皆様
システム設計に関する重要なお知らせがあり、ご連絡いたしました。


最終レビューの段階で、技術チームが潜在的なパフォーマンス低下の懸念を特定いたしました。実は、現時点でデータベース構造の最適化を行っておくことで、将来的に想定の2倍のトラフィックを処理することが可能になります。


その結果として技術仕様を更新いたしましたので、添付の改訂資料をご確認ください。
ご質問がございましたらお知らせください。
[自分の名前])

シーン3:同僚やチームへチャットで事情を説明する(Slack/Teams向け)

チャットツールで、タスクの対応が遅れる理由や状況をフランクかつ明瞭に説明する文面です。

Hi [Name], thanks for following up on the design draft. The thing is, our client requested several major revisions this morning, so I need to address those first. I should be able to send you the updated draft by 4 PM today. Thanks for your patience!

(日本語訳:
[名前]さん、デザイン下書きの確認ありがとうございます。実は、今朝クライアントから大幅な修正要望が入りまして、まずそちらに対応する必要が生じました。本日の16時までには更新版をお送りできる見込みです。お待たせして恐れ入ります!)

実務で役立つ文面をさらに確認したいときは、ビジネスの例文集も参考にしてください。

相手の誤解を角を立てずに訂正するプロのクッション言葉

ビジネスにおいて相手の誤認や勘違いを正す際、単に Actually, you are mistaken.(実は、あなたの間違いです)と返してしまうと、関係性を損なう原因になります。

プロフェッショナルな英語コミュニケーションでは、「相手を否定しない前置き(クッション表現)」を挟んでから事実を提示することが鉄則です。

相手に恥をかかせない3つの前置きフレーズ

訂正の比較例

以下は、納品予定日を誤解している取引先に対する返答の比較です。

不適切な例:
Actually, the delivery date is not Friday. It is next Monday.
(実は、納期は金曜日ではありません。来週の月曜日です。※直接的すぎて少しぶしつけな印象を与えます)

適切な例:
Just to clarify our schedule, our team is currently preparing the shipment for delivery next Monday, as outlined in our agreement. In fact, we are on track to ship it ahead of schedule if testing finishes early.
(スケジュールの認識を合わせるためにお伝えいたしますと、契約書に記載のとおり、弊社チームは現在、来週月曜日の納品に向けて準備を進めております。

実は、検証作業が早く完了した場合は予定より前倒しで発送できる見込みです。)

このように、相手の認識を受け止めつつ、In fact などの熟語をポジティブな情報提示に重ねて用いることで、信頼感を損なうことなく事実を修正できます。

相手に恥をかかせない前置き表現

相手を否定せず客観的に誤解を正すためのクッション言葉です。

続けて読む

英語の言い方の疑問をすべて見る「英語でビジネス」のまとめ

理解度チェック

Q1. データや数字などの客観的事実を追加する際に最も適した語は?

  1. In fact
  2. The thing is...
  3. To be honest
  4. To tell the truth
答えを見る

正解: A. In fact
感情を交えずに客観的な事実や追加データを提示する際は、In factが推奨されます。

Q2. Actuallyをビジネスで使う際の注意点として正しいものは?

  1. 文中に置くと相手の意見を真っ向から否定する響きになる
  2. 公式なビジネス文書において最も推奨される表現である
  3. 文頭に置くと会話を遮ったり相手を否定する印象を与えやすい
  4. 多用するとデータに基づいた論理的な人物と評価されやすい
答えを見る

正解: C. 文頭に置くと会話を遮ったり相手を否定する印象を与えやすい
文頭のActuallyは直前の発言を否定するトーンが強調されやすいと解説されています。

Q3. 口頭や社内チャットで、言いにくい事情や理由を切り出す表現は?

  1. As a matter of fact
  2. The thing is...
  3. According to our records
  4. Just to confirm
答えを見る

正解: B. The thing is...
The thing is...は同僚との会話やチャットで問題点や内情を切り出す成句です。

よくある質問

Q. Actuallyをビジネスメールの文頭で使うのはNG?
絶対に誤りというわけではありませんが、文頭に置くと「相手の意見への反論」や「言い訳」と受け取られやすいため推奨されません。文頭を避け文中に置くか、in factなどのフォーマルな表現に置き換えるのが安全です。
Q. In factとAs a matter of factの違いは?
意味の違いはほとんどありません。どちらも客観的な事実を述べる際に使えますが、As a matter of factの方が語数が多く、より丁寧で改まったトーンを持ちます。文書ではIn factが簡潔で好まれる傾向があります。
Q. ビジネスで言いにくい事実を切り出す最適な表現は?
相手への配慮を示すクッション表現として Unfortunately(あいにく)や Regrettably(遺憾ながら)、あるいは To tell the truth(実を申し上げますと)を使うと角を立てずに伝えられます。
Q. チャット(SlackやTeams)で使える「実は」は?
短文でのやり取りが多いビジネスチャットでは、The thing is...(実は事情がありまして)や Actually が手軽で自然です。堅苦しすぎず、迅速に状況を説明できます。

2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部