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英検2級の文法範囲と出題傾向を完全解説
英検2級の文法範囲は、審査基準において「高校卒業程度」と定義されており、高校で学習する英文法のほぼ全範囲が含まれます。ただし、英検2級には文法知識だけを単独で問う大問は存在せず、リーディング・要約・英作文・リスニング・面接の全般で文法力が試されます。
合格には全文法の暗記ではなく、頻出単元を読解や発信で使いこなす運用力が不可欠です。
英検2級の文法範囲と準2級との違い
英検2級の審査基準は「高校卒業程度」と明記されています。準2級の「高校中級程度」と比べると、扱われる語彙数が約4,000語から約5,000〜6,000語へと増加するだけでなく、複文の構造や抽象度の高い文法事項が本格的に登場します。
一次試験の構成と文法測定の仕組み
英検2級の一次試験には、「文法問題」と銘打たれた独立した大問はありません。文法力は以下の形式を通じて総合的に判定されます。
- 短文の語句空所補充(大問1):主に語彙・熟語が問われますが、数問は品詞の識別や関係詞・助動詞などの純粋な文法知識を直接問う問題が含まれます。
- 長文読解(大問2・3):複雑な複文構造(倒置、関係代名詞の省略、複文の挿入など)を正確に読み解く構文把握力が求められます。
- ライティング(新形式の英文要約・意見論述):文法的に誤りのない文を自力で構築する正確性が採点項目(文法スコア)として直接評価されます。
- リスニング:関係詞節や完了形を含む長めの複文を、語順通りに瞬時に理解する文法処理スピードが試されます。
一次試験の判定には、リーディング・ライティング・リスニングの3技能CSEスコアが均等に用いられます。文法知識が欠けていると、読解スピードが落ちるだけでなく、ライティングの文法項目で大幅に失点し、合格ラインに届きにくくなります。
準2級と2級で追加される文法項目の比較
準2級までは基礎的な構文(現在完了、基本的な関係代名詞、不定詞の3用法など)が中心でしたが、2級では「より込み入った条件や文脈を1文で説明する文法」が加わります。
| 文法項目 | 英検準2級の範囲 | 英検2級で追加・深化する範囲 |
|---|---|---|
| 時制・完了形 | 現在完了(完了・経験・継続) | 過去完了、未来完了、完了進行形 |
| 仮定法 | 基本的な if 節(現在・過去) | 仮定法過去完了、without や with を用いた代用構文、I wish |
| 分詞 | 分詞の限定用法・叙述用法 | 分詞構文(時・理由・付帯状況・完了形分詞構文) |
| 不定詞・動名詞 | 基本的な名詞的・形容詞的・副詞的用法 | 使役動詞・知覚動詞の原形不定詞、完了不定詞、動名詞の意味上の主語 |
| 関係詞 | who / which / that の主格・目的格 | 関係副詞(where, when, why)、前置詞+関係代名詞、非制限用法(コンマ付き) |
| 文構造 | 第1文型〜第5文型の基本 | 無生物主語構文、同格の that、否定語の前置による倒置 |
短文空所補充(大問1)
- 品詞の識別
- 関係詞の知識
- 助動詞の知識
長文読解(大問2・3)
- 倒置の把握
- 関係代名詞の省略
- 複文の挿入解釈
ライティング
- 誤りのない構文構築
- 文法スコアの正確性
リスニング
- 関係詞節の即時理解
- 完了形の語順理解
4技能の各試験形式を通じて総合的に文法力が判定されます。
次の疑問2級へのステップアップに向けて土台を固め直したい方は、英検準2級で出る文法範囲とポイントでおさらいしておくと安心です。
英検2級の文法単元網羅リスト
英検2級で理解しておくべき文法単元を一覧で整理しました。試験では「英文を読んで意味を把握できる知識(受動的文法力)」と、「ライティングや面接でミスなく正確に使える知識(能動的文法力)」の2段階が求められます。
| 文法単元 | 受動的文法力(読解・リスニング) | 能動的文法力(要約・英作文・面接) |
|---|---|---|
| 文型(第1〜第5文型) | S + V + O + C の見極め、無生物主語構文の意訳 | 第3文型・第4文型・第5文型を正しく使い分ける記述 |
| 時制・完了形 | 過去完了や進行形が表す時間軸の正確な把握 | 主節と従属節における時制の一致、過去完了の正しい運用 |
| 助動詞 | should have done(〜すべきだった)などの過去推量・後悔 | can, may, should を用いた主張のニュアンス調整 |
| 受動態 | 完了形の受動態、群動詞(look after など)の受動態の読解 | 客観的な事実を説明する能動態から受動態への書き換え |
| 不定詞・動名詞 | too ... to 〜、enough to 〜、完了不定詞の読解 | 動名詞のみを目的語にとる動詞(suggest, avoid など)の運用 |
| 分詞・分詞構文 | 長文中の分詞修飾の識別、付帯状況(with + O + C)の把握 | 要約問題で2文を1文にまとめるための分詞構文の活用 |
| 関係詞 | 非制限用法、先行詞を含む what、複合関係詞(whatever など) | which や who を用いた名詞修飾による具体例の展開 |
| 仮定法 | If it were not for ...、仮定法過去完了の読解 | 「もし〜でなければ」という論拠補足のための仮定法過去 |
| 比較 | the + 比較級 ..., the + 比較級 〜、倍数表現 | グラフや対比理由を述べるための基本的な比較級・最上級 |
| 接続詞・前置詞 | although / despite の品詞識別、論理展開の把握 | However, Therefore, In addition を使った段落構成 |
英検2級で合否を分ける最頻出文法5選
英検2級の長文読解や短文空所補充で正答率を左右し、ライティングで差がつく最重要単元を5つ厳選して解説します。
1. 時制の一致と完了形
主節の動詞が過去形になった場合、従属節の動詞も原則として過去形または過去完了形に変化します。また、ある過去の時点よりも前に起きた事象を示す過去完了(had + 過去分詞)の理解は、物語文や歴史系の説明文の読解で必須となります。
例文:The scientist discovered that the chemical compound had already been synthesized decades earlier.
(その科学者は、その化合物が何十年も前にすでに合成されていたことを発見した。)
2. 仮定法過去と仮定法過去完了
現在の事実と異なる仮定を表す仮定法過去(If S + 過去形, S + would + 原形)だけでなく、過去の事実と異なる事態を想定する仮定法過去完了(If S + had + 過去分詞, S + would have + 過去分詞)が長文の筆者の主張部分や大問1で登場します。
without や but for を使った条件節の短縮表現も頻出です。
例文:Without strict environmental regulations, global temperatures would have risen much faster.
(厳格な環境規制がなければ、地球の気温ははるかに速く上昇していただろう。)
3. 使役動詞と知覚動詞(原形不定詞)
make, have, let などの使役動詞や、see, hear, feel などの知覚動詞の後に「目的語 + 原形不定詞」が続く構文です。大問1の選択肢で to 不定詞や動名詞と迷わせる問題が繰り返し出題されます。
例文:The company policy makes all employees turn off their computers before leaving the office.
(その会社の方針により、全従業員は退社前にパソコンの電源を切ることになっている。)
4. 関係代名詞の応用と関係副詞
関係代名詞の目的格の省略、前置詞が前に出た形(in which, to whom など)、関係副詞(where, when, why)の識別は、読解の難所です。コンマが付く非制限用法は、前の節全体を修飾する場合があり、要約問題で論理関係を追う鍵になります。
例文:Online platforms provide spaces where customers can leave honest reviews, which helps companies improve their services.
(オンラインプラットフォームは顧客が率直なレビューを残せる場を提供しており、そのことが企業のサービス向上に役立っている。)
5. 分詞構文
接続詞と主語を省き、動詞を -ing や過去分詞に変えて文をスマートにつなぐ構文です。「〜するとき(時)」「〜なので(理由)」「〜しながら(付帯状況)」の意味を文脈から瞬時に判断する必要があります。
例文:Realizing that public transport was unavailable, they decided to walk to the destination.
(公共交通機関が利用できないと気づいたので、彼らは目的地まで歩くことに決めた。)
The company policy makes all employees turn off their computers before leaving the office.その会社の方針により、全従業員は退社前にパソコンの電源を切ることになっている。
使役動詞の直後は目的語+原形不定詞の形をとります。
大学受験用の網羅型英文法問題集は英検2級対策に必要か
大学受験対策として広く使われている、1,000問以上を網羅した分厚い英文法・語法問題集。結論から言うと、英検2級対策としてこうした網羅型問題集を活用することは有効ですが、使い方を誤ると過剰な負担(オーバーワーク)になります。
網羅型文法問題集の分野別優先度と取り組み方
網羅型の問題集は通常、文法、語法、イディオム、会話表現などの章に分かれています。英検2級合格を最優先する場合の活用基準は以下の通りです。
| 問題集のセクション | 英検2級での重要度 | 具体的な対策方針 |
|---|---|---|
| 文法編 | きわめて高い | 全問解くことを推奨。特に「時制」「仮定法」「関係詞」「助動詞」「分詞」を重点演習。 |
| 語法編 | 高い | 動詞の語法(remind A of B, suggest that S (should) do など)は大問1や英作文に直結。優先的に周回。 |
| イディオム編 | 中程度 | 難関大学向けの重箱の隅をつつく表現は不要。英検2級向けの単語・熟語帳に載っている基本句動詞を優先。 |
| 会話表現編 | 低い | 英検2級のリスニング第1部や面接に役立つものもあるが、英検過去問演習で代替可能。 |
オーバーワークを防ぐ教材選びと判断基準
すでに高校の授業などで網羅型の文法問題集を使っている学習者であれば、文法編と語法編の基本問題・頻出問題を反復するのが近道です。一方、英検2級の試験本番まで残り2か月を切っている場合や、高校英文法を未習の中学生・社会人の学び直し層が、分厚い問題集を最初から最後まで解くのは非効率です。
その場合は、高校英文法の要点を絞って解説した講義型参考書や、英検2級に特化した薄めの文法対策本を使い、過去問演習に時間を割くべきです。

次の疑問文法以外のパートも含めて自分に合う一冊を探したいときは、英検2級対策テキスト・問題集の選び方を参考にしてみてください。
技能別の文法攻略法と減点対策
英検2級では、大問ごとに文法が果たす役割が異なります。各パートで求められる文法アプローチを押さえることで、無駄な失点を防げます。
短文空所補充(大問1):品詞と構文の識別
大問1で出題される文法問題は、前後の単語とのつながり(コロケーション)や文構造から瞬時に品詞を特定する訓練が有効です。空所の直後に動詞の原形があるか、前置詞があるか、節(S + V)が続いているかを確認し、文法的に入る形を絞り込みます。
長文読解(大問2・3):修飾関係の正しい解釈
長文で読解が止まる主な原因は、関係詞の省略や長い前置詞句による主語と動詞の乖離です。「どこからどこまでが修飾語句(M)か」を括弧でくくり、文の骨格である「主語(S)+ 動詞(V)」を素早く把握する構文読解の文法力を養いましょう。
新形式・英文要約問題:文法変換(パラフレーズ)
要約問題では、原文の表現をそのまま丸写しすると得点が伸びません。受動態を能動態に変える、複文を分詞構文や動名詞を用いて簡潔な1文に圧縮するなどの文法的な書き換え技術が必要です。
変換例:
原文:Because the internet provides convenient services, many people work from home.
要約文:The internet enables many people to work remotely.(無生物主語構文への書き換え)
意見論述(英作文):失点しやすい文法ミスの回避
ライティングの文法採点で最も減点されやすいのは、難解な構文の誤用ではなく基礎的な文法ミスです。
- 主語と動詞の一致:主語が複数形(many people)なのに動詞に三単現の s を付ける、あるいは主語が動名詞(Studying abroad)なのに複数扱いするミス。
- 可算名詞と不可算名詞の混同:information や advice に s を付けたり、単数可算名詞を冠詞(a / the)なしで放置するミス。
- 接続詞と接続副詞の混同:However を接続詞のように使って2つの文をコンマだけでつなぐ文法違反(カンマ・スプライス)。正しくはピリオドで一度切るか、セミコロンを用います。
二次試験(面接):正しい時制と助動詞の運用
面接(スピーキング)の応答でも文法の正確さが採点されます。質問が Do you think ...? であれば現在形で、Should people ...? であれば助動詞 should を用いて返答します。
過去の出来事を説明するナレーション問題では、すべての本動詞を過去形で統一する意識を持ちましょう。
複数主語への三単現s付加や動名詞主語の複数扱いなどの誤り。
informationへのs付加や単数可算名詞の無冠詞放置。
Howeverを接続詞のように使って2文をそのまま繋ぐミス。
ライティングでは基礎的な文法ミスの回避が重要です。
二次試験の受け答えや流れを詳しく確認したいときは、英検2級の二次試験(面接)対策をご覧ください。
次の疑問身につけた文法知識を実際の問題で試してみたいなら、英検2級の練習問題・プリントで実践演習に進みましょう。
学年・属性別の文法対策ロードマップ
学習者の現在の学年や学習状況によって、英検2級の文法対策にかけるべき時間と適切な教材は大きく異なります。
高校生ルート(学校で高校英文法を学習中)
- 高校で配布された網羅型の英文法・語法問題集の文法・語法セクションを復習する。
- 英検2級の過去問を解き、大問1で文法理由で間違えた問題の原因単元を特定する。
- ライティング演習を行い、三単現の s や時制の不一致など記述時の癖を修正する。
高校英文法未習の中学生・小学生ルート(最短30日)
- 第1週〜第2週:中学レベルの英文法が盤石であることを前提に、高校英文法の基礎(仮定法、分詞構文、関係副詞、使役動詞)を分かりやすい講義型参考書で素早く理解する。分厚い問題集は開かず、要点だけを掴む。
- 第3週:英検2級の総合対策教本を使い、各文法項目が実際の英検形式でどのように問われるかを把握する。
- 第4週:過去問演習に入り、読解やリスニングの中で出会った未習構文をその都度調べて知識を定着させる。
社会人・学び直し層ルート
- 中学英文法の総復習本を1冊通読し、文型や時制の基礎知識を再確認する。
- 英検2級の過去問・予想問題集の大問1およびライティングに特化して演習を行い、発信に必要な文法知識を優先して再構築する。
講義型参考書で仮定法や分詞構文など高校文法の要点を素早く理解
総合対策教本を使い、各文法項目が実際の形式でどう問われるか把握
過去問演習に入り、読解やリスニングで出た未習構文を調べて定着
未習層は網羅型問題集を避け、講義本から過去問へと進めます。
大問1の出題内訳と解法手順
大問1(短文空所補充)は全17問で構成されていますが、出題の内訳を分析すると以下の特徴があります。
| 問題タイプ | 出題数(目安) | 問われる知識 |
|---|---|---|
| 単語・熟語問題 | 13〜14問 | 動詞、名詞、形容詞、副詞の意味、句動詞、固定コロケーション |
| 純粋な文法問題 | 2〜3問 | 関係詞の使い分け、時制・完了形、分詞構文、助動詞、仮定法 |
大問1を1問あたり20〜30秒以内で処理するためには、設問が語彙問題か文法問題かを瞬時に見分ける手順を身につけることが有効です。
手順1:選択肢の品詞・語形を確認する
選択肢が異なる品詞や意味の単語で並んでいる場合は語彙・熟語問題ですが、以下のような並びになっている場合は文法問題と判断できます。
- 同一動詞の語形変化(例:participate, participating, participated, to participate)
- 関係代名詞・関係副詞(例:which, where, who, whose)
- 時制や態の違い(例:has caused, was caused, is causing, had caused)
- 接続詞・前置詞の機能差(例:although, despite, because, in spite of)
手順2:空欄前後の構文・動詞型をチェックする
文法問題と判断した場合は全訳に頼らず、空欄前後のS・V・O・C構造を特定します。空欄の直前に完全な節があり直後に名詞句のみが続く場合は前置詞を選びます。
また、空欄直後に動詞の原形が来て主語との関係が使役や知覚である場合は、使役動詞や知覚動詞のパターン(make + O + do など)を当てはめます。
文脈を決定づける重要副詞一覧
副詞は文全体の論理展開を左右するため、文頭やカンマの前後で使われる接続副詞と、語句の意味を修飾・限定する副詞を機能別に整理して把握しておく必要があります。
段落の論理関係を示す接続副詞
表は横にスクロールできます →
| 論理関係 | 副詞・接続表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 逆接・譲歩 | however | しかしながら | The plan was difficult; however, they succeeded.(計画は困難だった。しかしながら、彼らは成功した。) |
| 逆接・譲歩 | nevertheless | それにもかかわらず | The weather was terrible; nevertheless, we continued our journey.(天候は最悪だった。それにもかかわらず、私たちは旅を続けた。) |
| 因果関係 | therefore | したがって / それゆえに | Sales dropped sharply; therefore, costs had to be reduced.(売上が急減した。したがって、コストを削減しなければならなかった。) |
| 因果関係 | consequently | 結果として | He failed to submit the form; consequently, his application was rejected.(彼は書類を提出しなかった。結果として、申請は却下された。) |
| 追加・列挙 | furthermore | さらに / その上 | The device is lightweight; furthermore, it is energy-efficient.(その機器は軽量である。その上、省エネ性能が高い。) |
| 追加・列挙 | moreover | 加えて | Bicycling is healthy; moreover, it helps protect the environment.(自転車に乗ることは健康的だ。加えて、環境保護にも役立つ。) |
| 対比 | on the other hand | 他方で / 一方では | The salary is high; on the other hand, the work is stressful.(給与は高い。他方で、業務のストレスは大きい。) |
頻出する文修飾副詞と数量副詞
空所補充で正答になりやすい、直後の形容詞や動詞を修飾する頻出副詞です。
- gradually(徐々に):The patient's condition gradually improved.(患者の状態は徐々に改善した。)
- significantly(著しく・大幅に):Profits have significantly increased this year.(利益は今年、大幅に増加した。)
- approximately(およそ・約):Approximately two hundred people attended the symposium.(およそ200名がシンポジウムに出席した。)
- frequently(頻繁に):Trains are frequently delayed due to heavy snowfall.(大雪のため電車が頻繁に遅延している。)
- eventually(最終的に・結局は):After several negotiations, they eventually reached an agreement.(数回の交渉の後、彼らは最終的に合意に至った。)
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理解度チェック
Q1. 英検準2級と比べて英検2級で追加される文法項目はどれか。
- 基本的なif節を用いた仮定法
- 分詞構文や仮定法過去完了
- 現在完了の完了・経験・継続
- whoやwhichの主格・目的格
答えを見る
正解: B. 分詞構文や仮定法過去完了
準2級までは基本的な構文が中心ですが、2級では分詞構文や仮定法過去完了、関係副詞などが追加されます。
Q2. 使役動詞makeを用いた文として本文の記述に合う英文はどれか。
- The policy makes all employees to turn off it.
- The policy makes all employees turn off it.
- The policy makes all employees turning off it.
- The policy makes all employees turned off it.
答えを見る
正解: B. The policy makes all employees turn off it.
makeなどの使役動詞の後は「目的語+原形不定詞」が続く構文になるため、動詞の原形であるturn offが正解です。
Q3. 意見論述(英作文)で減点されやすいミスとして挙げられたものは?
- 接続詞althoughを使った複文の作成
- Howeverを接続詞のように使って文をつなぐ
- 受動態を能動態へと書き換えること
- 関係代名詞の目的格を文中で省略すること
答えを見る
正解: B. Howeverを接続詞のように使って文をつなぐ
Howeverを接続詞のように用いて2つの文をコンマだけでつなぐカンマ・スプライスは、減点されやすいミスとされています。
英検2級の読解と要約で頻出する形式目的語・形式主語のit構文
英検2級の長文読解や英文要約で頻出するのが、it を用いた形式主語構文および形式目的語構文です。特に第5文型(S + V + O + C)における形式目的語の it は、後ろに真の目的語となる不定詞節や that 節が配置されるため、文構造を見失いやすい盲点となります。
例えば、make it possible for O to do(Oが〜することを可能にする)や find it difficult to do(〜することが難しいとわかる)は、長文読解のキーセンテンスや要約問題の言い換え表現として頻繁に登場します。
例文:
Advanced technology makes it possible for researchers to analyze vast amounts of data quickly.
(高度な技術により、研究者は膨大なデータを迅速に分析することが可能になります。)
この構文を能動的に使えるようになると、要約問題で長い理由説明を1文に凝縮でき、ライティングの文法評価でも高い得点を狙えます。形式主語の It is clear that ...(…であることは明白だ)や It is necessary for S to do(Sが〜することは必要だ)とともに、構造を瞬時に把握できるように整理しておきましょう。
英検2級の英文要約で使える文法圧縮パターン一覧
新形式の英文要約問題では、長文の複数文を限られた語数(45〜55語程度)でまとめる情報圧縮力が求められます。単に単語を抜き出すのではなく、文法構造を活用して文を統合する技術が有効です。
以下の表は、要約問題で重宝する代表的な文法書き換えパターンをまとめた一覧です。
| 元の文(2文構成) | 活用する文法項目 | 圧縮後の文(1文構成) |
|---|---|---|
| Many companies introduced telework. As a result, they reduced office costs significantly. | 分詞構文(理由・結果) | Introducing telework, many companies significantly reduced office costs. (テレワークを導入したことで、多くの企業はオフィス経費を大幅に削減した。) |
| The city built a new library. Citizens can borrow digital books there. | 関係副詞(where) | The city built a new library where citizens can borrow digital books. (市は、市民が電子書籍を借りられる新しい図書館を建設した。) |
| Because the internet provides useful tools, people can communicate globally. | 無生物主語構文(enable) | Useful internet tools enable people to communicate globally. (便利なインターネットのツールにより、人々は世界中で意思疎通ができる。) |
要約問題では、接続詞で文を過度に繋ぐと文法ミスが生じやすくなります。分詞構文や関係詞、無生物主語構文を使い分けることで、語数を抑えながら正確な複文を構成できます。
長文読解の返り読みを防ぐ文法処理の直読直解法
英検2級の長文読解では、語彙数が増加し複文が連続するため、後ろから日本語の語順に訳し戻す「返り読み」をしていると制限時間内に解き切ることができません。返り読みをなくすためには、文法を「後ろから訳す道具」ではなく「前から情報の切れ目を見抜く道具」として運用する必要があります。
ポイントとなるのは、名詞の直後に出てくる関係詞節、分詞の形容詞的用法、同格の that です。名詞を見たら「どのような名詞か」という説明が後ろから補足されることを文法構造から予測し、スラッシュで区切りながら左から右へ理解していきます。
例文:
The proposal / which was submitted by the committee / aimed to improve public safety / without increasing local taxes.
(その提案は / 委員会によって提出されたのだが / 公共の安全を向上させることを目指していた / 地方税を増やすことなしに。)
関係詞節(which was submitted by the committee)が主語 The proposal を修飾している構造を頭から順番に処理できるようになると、読解速度が向上し、リスニングでも長めの複文を耳からそのまま理解できるようになります。
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よくある質問
- Q. 英検2級に文法独立の大問はありますか?
- 独立した大問はありません。大問1の短文空所補充で数問出題されるほか、長文読解、ライティング、リスニング、面接の中で総合的に文法運用能力が判定されます。
- Q. 大学受験用の網羅型英文法問題集だけで英検2級の対策は可能ですか?
- 文法知識の補強には十分対応できます。ただし、英検特有の長文読解や要約・ライティング問題の形式には対応できないため、過去問や総合対策問題集との併用が必須です。
- Q. 高校英文法を習っていなくても2級に受かりますか?
- 合格可能です。中学英文法を完璧にした上で、仮定法・分詞構文・使役動詞・関係詞の頻出4単元を優先的にインプットすれば、読解とライティングに対応できます。
- Q. ライティングで最も減点されやすい文法ミスは何ですか?
- 主語と動詞の人称・単複の一致ミス、単数可算名詞の冠詞の付け忘れ、時制の一致の乱れが三大失点要因です。書き終えた後にこの3点を必ず見直してください。
- Q. 英検2級の文法対策はいつから始めるべきですか?
- 試験の2〜3か月前が目安です。最初の1か月で文法事項のインプットを終え、残りの期間は長文読解や過去問演習、ライティング添削の中で文法を定着させましょう。
- Q. 新形式の要約問題で文法的に気をつけるべき点は何ですか?
- 原書の表現をそのまま写さず自分の言葉で言い換える際、主語と動詞の一致(単複)や時制の乱れ、前置詞の選択ミスが生じやすいため、書き終えた後の校正が極めて重要です。
- Q. 英検2級で特に出題されやすい接続副詞は何ですか?
- 逆接の however や nevertheless、因果関係の therefore や consequently、情報の追加を表す furthermore や moreover が読解・空所補充・ライティングを問わず頻出します。
- Q. 長文読解で文法構造を見抜くための「精読」はどのように進めればよいですか?
- 過去問の長文を解いた後、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)を特定し、修飾語句(M)をカッコでくくるスラッシュリーディングを行いましょう。主節の動詞と関係詞節内の動詞を取り違えないよう意識し、構造を完全に把握してから音読を繰り返すことで、英語の語順のまま理解するスピードが養われます。
- Q. 英文要約で文法的に減点されないための語数調整のコツはありますか?
- 接続詞(and や because)を多用して1文を長くしすぎると、主語と動詞の一致や節の連結ミスが生じやすくなります。2つの文を1文にまとめる際は、分詞構文や関係副詞を活用し、1文あたり15〜25語前後の簡潔な複文を意識して組み立てると、文法的な破綻を防ぎやすくなります。
2026年9月29日更新・モチタン辞典編集部
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