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同格のthatと名詞の同格の見分け方・使い方

同格のthatと名詞の同格の見分け方・使い方

同格のthatは「the fact that ...(…という事実)」のように、直前の名詞の内容を説明する接続詞です。見分け方の結論は「thatの後ろに文型が崩れていない完全な文が続くかどうか」です。

主語や目的語が欠けていれば関係代名詞、文の要素がすべて揃っていれば同格のthatと瞬時に判断できます。

中級読む時間 約6分「疑問・否定・特殊構文」21/35✓ 読んだ項目

この項目のポイント

先に読むと分かりやすい: 代名詞itとthatの違いと使い分け

同格のthatと名詞の同格とは(結論)

英語における「同格」とは、並んだ2つの語句が同じ人や事物を指し、対等の関係で意味を補い合う文法構造です。名詞の詳しい中身を説明するときに用いられます。代表的なパターンは、接続詞のthatを使うもの、カンマで名詞を並べるもの、前置詞のofを使うものの3種類です。

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同格の種類基本パターン例文意味
同格のthat名詞 + that + 完全な文the fact that it's canceled中止になったという事実
カンマの同格名詞, 名詞my friend, Tom私の友人であるトム
of の同格名詞 + of + 名詞/動名詞the city of Tokyo東京という都市

特に読解や文法問題で重要となるのが、名詞の内容を節(主語と動詞を持つ文)で具体的に説明する「同格のthat」です。まずはこの接続詞としてのthatの性質を正しく押さえましょう。

解説動画英語の文法

同格

同格の解説動画
英語・文法 第21章 特殊構文 5:29モチタンの授業動画で続けて学ぶ
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同格のthatと関係代名詞thatの見分け方

同格のthatと関係代名詞のthatは、どちらも「名詞 + that」の形をとるため混同されがちです。見分ける最大のポイントは「that以降の文構造が完全か不完全か」です。

同格のthatは接続詞であり、後ろには主語・動詞・目的語などが欠けていない「完全な文」が続きます。一方、関係代名詞のthatは代名詞の役割を兼ねているため、後ろの文では主語や目的語のいずれかが欠けた「不完全な文」になります。

項目同格の that関係代名詞 that
品詞接続詞関係代名詞
直前の名詞内容を説明できる抽象名詞あらゆる名詞(人・物・事)
that の後ろ完全な文(欠落なし)不完全な文(主語や目的語が欠落)
that の置き換えwhich への置き換え不可which / who に置き換え可能

例えば、We can't change the fact that it's canceled.(中止になった事実は変えられない)では、it's canceled(それは中止された)だけで受動態の完全な文が成立しているため、このthatは同格です。

同格のthatをとる代表的な名詞一覧

同格のthatを導く名詞は、思考・発言・感情・情報などを表す「抽象名詞」に限られます。具体的な形のある物(本、机、車など)の後ろに同格のthatを置くことはできません。頻出する名詞を意味別に整理して覚えておくと、読解のスピードが大幅に上がります。

分類代表的な名詞意味
事実・情報fact, news, rumor, report事実、知らせ、噂、報告
思考・信念idea, belief, thought, opinion考え、信念、思い、意見
感情・感覚feeling, hope, fear, doubt感情・気、希望、恐れ、疑い
言明・提案statement, claim, proposal, promise声明、主張、提案、約束

例文として、I can't shake the feeling that something's wrong.(何かがおかしいという気がしてならない)のように、感情や直感を表すfeelingの後ろにも完全な文を伴う同格のthatがよく使われます。

カンマでつなぐ名詞の同格表現

節ではなく「名詞」同士を直接並べて言い換える場合は、カンマ(,)を使った同格表現を用います。基本の語順は「名詞A, 名詞B」で、「名詞A、つまり名詞B」または「名詞Aである名詞B」という意味を表します。

この表現は、人物の肩書きや素性を補足するとき、または専門用語を一般的な言葉で説明するときに多用されます。

文末に置く場合はカンマが1つですが、文の途中に挿入する場合は, the manager of our department,のように前後にカンマを置いて主語と述語動詞のつながりを明示します。

カンマによる同格の語順
Mr. Tanaka+, the manager of our department,+approved+the plan

Mr. Tanaka, the manager of our department, approved the plan.私たちの部長である田中さんがその計画を承認した。

名詞同士をカンマで並べ、前後の語句をイコールの関係で補足します。

前置詞ofを用いた名詞の同格表現

カンマ以外に名詞同士を同格で結ぶ代表的な方法が、前置詞of /əv/ を用いる形式です。「名詞A of 名詞B」の語順で、「名詞Bという名詞A」という意味になります。所有を表す「BのA」ではなく、AとBがイコールの関係になります。

表現直訳的ニュアンス自然な日本語訳
the city of Tokyo東京という都市東京市(東京都)
the news of his death彼の死という知らせ彼が亡くなったという知らせ
the practice of meditating瞑想するという習慣瞑想の習慣

地名や肩書きのほか、動名詞(-ing)を後ろに伴って「〜するという(行為・習慣・考え)」を説明する際にもofが頻繁に使われます。同格のthat節では動詞をそのまま使いますが、前置詞ofの後ろには名詞相当語句を置く点に注意しましょう。

同格thatの省略と同格節の移動(外置)

同格のthatを扱う際には、日常会話での省略と、文末への移動(外置)という2つの応用的な規則も知っておく必要があります。

thatの省略

同格のthatは接続詞ですが、目的語をとるthat節(I think (that) ...)とは異なり、原則として省略されません。ただし、the fact (that) や the idea (that) など極めて一般的な名詞に続くくだけた口語では、例外的に省略される場合があります。

同格節の移動(外置)

主語となる名詞に同格のthat節が付くと、主語部分が極端に長くなり、文全体の述語動詞がどこにあるのか分かりにくくなります。英語では頭でっかちな文を嫌うため、同格節だけを文末に移動させることがあります。

元の語順は The rumor that he was resigning spread. ですが、動詞 spread を先に置いてから that 節を後ろに回すことで、文の骨格を素早く伝える工夫がなされます。

同格節の移動(外置)の流れ
1元の語順

The rumor that he was resigning spread.

2頭でっかちを回避

主語が極端に長く、動詞が分かりにくい構造を解消する

3外置後の語順

動詞を先に置き「The rumor spread that he was resigning.」とする

主語が長くなるのを避けるため、同格節を動詞の後ろへ移動させます。

辞典の例文で見る同格の that と名詞の同格

英文和訳ポイント
We can't change the fact that it's canceled. Let's make other plans. ▶中止になった事実は変えられないから、別の予定を立てよう。the fact の後ろに完全な文が続く典型的な同格の that。
I'm uneasy. I can't shake the feeling that something's wrong. ▶不安だ。何かがおかしい気がしてならない。感情を表す名詞 the feeling の中身を that 節で説明。

関係代名詞と従属接続詞の違いと作る節の種類

「関係代名詞は何節を作るのか」「関係代名詞が副詞節を作ることはあるのか」という疑問を持つ方は少なくありません。文法的な結論として、関係代名詞(who、which、that など)が導く節は、直前の先行詞(名詞)を修飾する「形容詞節」です。例外として先行詞を含む what のみが「名詞節」を作り、関係代名詞が「副詞節」を作ることは原則としてありません。

一方、同格の that は「従属接続詞」であり、直前の抽象名詞とイコール(=)の関係を結ぶ節を作ります。関係代名詞は節の中で主語や目的語といった代名詞の役割を兼ねるため後ろが不完全文になりますが、従属接続詞は単に文と名詞を橋渡しする接着剤にすぎないため、後ろには文の主要素が欠けていない完全な文が続きます。

項目関係代名詞(that / which)関係代名詞(what)同格のthat(従属接続詞)
品詞の性質代名詞(接続詞の機能を兼ねる)代名詞(先行詞を含む)従属接続詞(つなぐ役割のみ)
導く節の種類形容詞節(名詞を修飾)名詞節(S/O/Cになる)同格節(名詞と対等の名詞節相当)
副詞節を作るか作らない作らない作らない
that節内の文構造不完全な文(SやOが欠落)不完全な文(SやOが欠落)完全な文(欠落なし)

the fact でも関係代名詞になる見分けの盲点

「直前に fact や news などの抽象名詞があれば同格の that だ」と早合点すると、試験のひっかけ問題で失点してしまいます。先行詞が the fact であっても、後ろの文が不完全であれば関係代名詞になります。

特に注意が必要なのが、第4文型(S + V + O1 + O2)をとる動詞 tell や teach、あるいは目的語を必要とする他動詞が that の後ろに来るケースです。

The fact that he told me was shocking.(彼が私に教えてくれた事実は衝撃的だった。)

この文では、that の後ろが he told me となっています。動詞 tell は「人(me)に物(内容)を伝える」という2つの目的語を取る動詞です。この文では「物」に当たる目的語が欠けているため不完全な文であり、この that は関係代名詞です(which に置き換え可能)。

The fact that he told the truth surprised everyone.(彼が真実を語ったという事実は全員を驚かせた。)

こちらの文では、he told the truth で第3文型の完全な文が成立しています。文の要素に欠落がないため、この that は同格です。先行詞の名詞だけで即断せず、必ず that の後ろの動詞の語法と文型を確認しましょう。

同格thatと関係代名詞の見分け実践ミニクイズ

同格の that か関係代名詞の that かを正しく判別できるか、実際の問題で確認してみましょう。

問題1: We accepted the proposal that they made yesterday.(私たちは彼らが昨日出した提案を受け入れた。)

解説: that の後ろの文は they made yesterday です。他動詞 make の目的語(提案内容)が欠けている不完全な文です。したがって、この that は直前の proposal を修飾する関係代名詞です。

問題2: We accepted the proposal that we should start early.(私たちは早く出発すべきだという提案を受け入れた。)

解説: that の後ろの文は we should start early で、主語(we)と自動詞(start)と副詞(early)が揃った第1文型の完全な文です。文の要素が欠けていないため、この that は proposal の中身を説明する同格の that です。

このように、「後ろの動詞の目的語が抜け落ちていないか」「文の骨格が成立しているか」を1文ずつ分析することが見分けるための確実な解法です。

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確認問題(5問)

  1. 次の空所に当てはまる語として本文の説明に合致する最も適切なものを選びなさい。 We can't change the fact (  ) it's canceled.

    答えと解説

    正解: that
    後ろに完全な文(it's canceled)が続き、抽象名詞the factの内容を説明するため接続詞thatが入ります。

  2. 本文の説明に基づき、同格のthatを導くことができる名詞として適切なものを選びなさい。

    答えと解説

    正解: rumor
    同格のthatは具体的な形のある物ではなく、情報や思考などを表すrumorのような抽象名詞に続きます。

  3. 次の英文の和訳として本文に照らして正しいものを選びなさい。 「the city of Tokyo」

    答えと解説

    正解: 東京という都市
    前置詞ofを用いた同格表現「名詞A of 名詞B」は所有ではなく、「名詞Bという名詞A」という意味を表します。

  4. 同格のthatと関係代名詞thatの違いに関する説明として、誤っているものを1つ選びなさい。

    答えと解説

    正解: 同格のthatは具体的な形のある物(本や机など)の後ろにも置ける
    同格のthatを導く名詞は抽象名詞に限られ、本や机などの具体的な形のある物の後ろには置けません。

  5. 次の文「The rumor that he was resigning spread.」で、主語が長くなるのを避けるために同格節を文末へ移動(外置)させた正しい文を選びなさい。

    答えと解説

    正解: The rumor spread that he was resigning.
    動詞spreadを先に置き、同格のthat節を文末に回すことで「The rumor spread that he was resigning.」となります。

よくある質問

Q. 同格のthatはwhichに書き換えられますか?
書き換えられません。関係代名詞のthatはwhichに置き換え可能ですが、同格のthatは接続詞であり文法的な役割が異なるため、常にthatのまま用います。
Q. 同格のthatのthatは省略できますか?
原則として省略できません。特にフォーマルな文章や試験では必須です。ただし口語の会話表現に限り、the factなどのごく一部の名詞の後で省略されることがあります。
Q. どんな名詞でも同格のthatを後ろに置けますか?
置けません。fact、idea、news、feelingなど、思考・発言・事実といった「具体的な中身を言葉で説明できる抽象名詞」にのみ使えます。
Q. 関係代名詞が副詞節を作ることはありますか?
関係代名詞が副詞節を作ることはありません。関係代名詞(who, which, thatなど)が導く節は、直前の先行詞(名詞)を修飾する「形容詞節」になります(関係代名詞whatのみ名詞節を作ります)。副詞節を作るのは、when、because、ifなどの従属接続詞や、wheneverなどの複合関係詞による譲歩表現です。
Q. the fact の後ろに関係代名詞が続く場合、which に置き換えられますか?
置き換えられます。直前の名詞が the fact や the news であっても、後ろの節で主語や目的語が欠けている不完全文であれば文法的には関係代名詞ですので、which を用いることができます(例:the fact which he told me)。which への書き換えができないのは、後ろに完全文を伴う「同格のthat」の場合に限られます。

2026年9月27日更新・モチタン辞典編集部

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