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韓国語の検定の種類と違いを比較!選び方と目標級
韓国語の主要な検定試験は、日本語話者向けの「ハングル能力検定試験(ハン検)」、世界基準で測定される「韓国語能力試験(TOPIK)」、国家資格である「全国通訳案内士試験」の3種類です。
独学の初心者や基礎の定着を測りたい方には日本語で設問が出題されるハン検が向いており、留学や就職・転職の実績作りを目指す方には世界共通資格のTOPIKが適しています。
韓国語の検定試験の種類と主要3検定の比較
日本国内で広く知られている韓国語の検定試験には、それぞれ異なる役割と特徴があります。英語の試験に例えると、ハングル能力検定試験(以下、ハン検)は学習指導要領や日本人特有のつまずきやすさに沿って細かく級が分かれた「英検」に近く、韓国語能力試験(以下、TOPIK)は世界共通基準で実力を測る「TOEIC」や「TOEFL」のような位置づけです。
さらに、語学力を生かして有償で観光案内を行うプロ向けの国家資格として「全国通訳案内士試験」が存在します。
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| 試験名 | ハングル能力検定試験(ハン検) | 韓国語能力試験(TOPIK) | 全国通訳案内士試験 |
|---|---|---|---|
| 主催 | 「ハングル」能力検定協会(日本国内) | 大韓民国教育部・国立国際教育院(韓国政府) | 観光庁(日本政府) |
| 英語試験での位置づけ | 実用英語技能検定(英検)型 | TOEIC・TOEFL型 | 通訳・観光ガイド国家資格 |
| 級区分 | 5級・4級・3級・準2級・2級・1級(6段階) | TOPIKⅠ(1〜2級)、TOPIKⅡ(3〜6級) | 合否判定(単一区分) |
| 出題言語 | 問題文・指示文は日本語(級により韓国語併用) | 問題文・選択肢すべて韓国語 | 韓国語(外国語筆記・口述)+日本語(教養筆記) |
| 記述式(作文) | なし(マークシート中心、1級等に一部記述あり) | TOPIKⅠはなし、TOPIKⅡは記述(作文)あり | 筆記記述および口述(面接) |
| 有効期限 | なし(無期限) | 成績発表日から2年間 | なし(生涯有効) |
| 主な目的 | 日本人の基礎文法定着、趣味、国内評価 | 韓国留学、韓国系企業就職、国際基準の証明 | 訪日外国人向けの通訳案内業務(独占資格) |
学習の目的や現在のレベルに応じて、どの試験から挑戦するべきかが大きく異なります。まずは自身の学習ゴールと各試験の性格をすり合わせることが大切です。
次に読むハングル検定とTOPIKレベルハン検とTOPIKの難易度を対応表で比べたい方へ。
自分に合う検定試験がわかる選び方チャート
韓国語の検定試験をどれから受けるべきか迷っている方は、以下の質問に順に答えてみてください。自分の現在の目的と優先事項に応じた最適な試験がすぐに分かります。
- 質問1:韓国への大学・大学院留学、語学留学、または韓国系企業への就職・転職を検討していますか?
→ YES:韓国語能力試験(TOPIK)が必須です。世界共通の公的基準として活用されます。
→ NO:質問2へ進んでください。 - 質問2:韓国語の学習を始めたばかりで、問題文も韓国語で書かれていると読めない不安がありますか?
→ YES:ハングル能力検定試験(ハン検)5級または4級が適しています。問題文が日本語のため、知っている文法や語彙を純粋に試せます。
→ NO:質問3へ進んでください。 - 質問3:将来、韓国語を使って日本を訪れる外国人向けの観光ガイドや通訳実務を職業にしたいですか?
→ YES:全国通訳案内士試験を目指すルートが適しています。まずはTOPIKやハン検の上級で基礎語学力を固めた上で挑戦します。
→ NO:韓国語能力試験(TOPIK)がおすすめです。有効期限はありますが、初級のTOPIKⅠから受けて客観的な実力を測る学習者が増えています。
次の疑問2大検定で迷っているなら、出題形式や評価基準を整理したハングル検定とTOPIKの違いと比較を参考にしてみてください。
ハングル能力検定試験(ハン検)の特徴と級構成
ハングル能力検定試験は、特定非営利活動法人「ハングル」能力検定協会が主催する、日本で最も長い歴史を持つ韓国語の検定試験です。日本語を母語とする学習者がつまずきやすい助詞の使い分けや発音変化、日本語と韓国語の語彙の対比に焦点を当てた出題が特徴です。
ハン検の級区分と求められるレベル
- 5級(初級前半):ハングルの文字・発音の基礎、ごく基本的な挨拶や自己紹介ができるレベルです。出題される韓国語単語は日常生活の基礎的なものに限られます。
- 4級(初級後半):簡単な日常会話、基礎的な助詞の接続、過去形・未来形などの文法を理解できるレベルです。
- 3級(中級前半):日常的な場面で支障なく意思疎通ができ、身近な出来事について文章を読んだり書いたりできるレベルです。
- 準2級(中級後半):一般的な社会生活に必要な会話ができ、日記や手紙、平易なニュース記事などの概要を理解できるレベルです。履歴書に資格として記載して評価され始める基準となります。
- 2級(上級前半):ビジネスシーンや公的な場面でのコミュニケーションが可能で、新聞記事や放送などの内容を正確に把握できるレベルです。
- 1級(上級後半):通訳・翻訳の業務を遂行できる高度な語学力。専門用語や慣用句、ことわざ、南北の言葉の違いなども含めた総合的な運用能力が求められます。合格率が非常に低く、難関として知られています。
ハン検の最大の強みは「設問文が日本語である点」です。初心者でも「設問の指示が理解できなくて解けない」という事態に陥りにくく、学習した文法事項を着実に確認できます。また、合格実績に有効期限がないため、一度取得した級は生涯有効な証明として保持できます。
ハン検は初級の5級から最難関の1級まで6段階に分かれています。
各級の学習負担や目安を知りたい方は、ハングル検定の級別勉強時間と合格目安も参考にしてください。
韓国語能力試験(TOPIK)の特徴と試験区分
韓国語能力試験(TOPIK:한국어능력시험(ハングゴヌンニョクシホム・韓国語能力試験))は、大韓民国の教育省(教育部)傘下の国立国際教育院が主催する公的試験です。世界数十カ国で統一された基準で実施されており、韓国国内の大学入学、政府奨学金申請、就労ビザ取得などの公式証明として用いられます。
TOPIKⅠとTOPIKⅡの枠組み
TOPIKは個別の級ごとに申し込むのではなく、初級向けの「TOPIKⅠ」と、中・上級向けの「TOPIKⅡ」という2つの試験枠から選択して受験します。取得した得点に応じて認定される級が決まります。
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| 試験区分 | 評価級 | 試験科目 | 試験形式 |
|---|---|---|---|
| TOPIKⅠ(初級) | 1級(80点以上) 2級(140点以上) ※200点満点 | 聞き取り(듣기) 読解(읽기) | 全問四者択一マークシート方式(作文なし) |
| TOPIKⅡ(中・上級) | 3級(120点以上) 4級(150点以上) 5級(190点以上) 6級(230点以上) ※300点満点 | 聞き取り(듣기) 筆記(쓰기) 読解(읽기) | 聞き取り・読解:四者択一マークシート方式 筆記:短文完成・記述式作文(計4問) |
初受験者が注意すべきポイント
TOPIKを受験する際、多くの初心者が直面する落とし穴が「問題文・指示文・選択肢がすべて韓国語で書かれている」点です。「次の対話を聞いて、最も適したものを一つ選びなさい」といった指示文もすべて 다음 대화를 듣고 가장 알맞은 것을 고르십시오(タウム テファルル トゥッコ カジャン アルマジュン ゴスル コルシプシオ・次の対話を聞いて最も適切なものを選びなさい)のように韓国語で提示されます。
試験本番で戸惑わないよう、過去問題を通じて出題形式の定型指示表現をあらかじめ暗記しておく準備が欠かせません。
また、TOPIKの成績証明書の有効期限は「成績発表日から2年間」と定められています。留学申請や就職活動の提出書類として使用する場合は、提出予定日から逆算して有効期限内であるかを確認する必要があります。

全国通訳案内士試験の特徴と難易度
全国通訳案内士試験は、観光庁が所管し、日本政府観光局(JNTO)が実施する語学に関する唯一の国家資格試験です。報酬を得て外国人に付き添い、外国語を用いて旅行案内を行う専門職としての能力を判定します。
試験科目の構成と求められる知識
全国通訳案内士試験は単なる語学試験にとどまらず、日本に関する広範な知識と教養が問われます。
- 第1次試験(筆記試験):外国語(韓国語)の筆記試験に加え、日本語で行われる教養科目(日本地理、日本歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識、通訳案内の実務)が課されます。
- 第2次試験(口述試験):韓国語を用いた面接試験です。観光案内の現場を想定したプレゼンテーションや、状況対応能力、ホスピタリティが審査されます。
韓国語科目自体の要求水準は非常に高く、ハン検1級やTOPIK6級に匹敵する高度な語彙力・表現力が求められます。さらに日本の歴史的背景や観光名所の案内を韓国語で的確に説明する能力が必要となるため、語学の専門職を目指す上級者向けの最難関試験です。
留学や就職・転職で有利になる検定と必要レベル
韓国語を活かして進路を開く場合、提出先によって評価される試験の種類と求められる級が明確に分かれています。
1. 韓国留学で求められる検定と基準
韓国の正規大学への学部留学や語学堂からの進学では、原則としてTOPIKのスコアが提出要件となります。
- 語学堂への留学:入学時の語学要件は特に課されないケースが一般的です。
- 4年制大学への学部入学:通常はTOPIK 3級以上、難関大学や文系専攻ではTOPIK 4級以上が出願要件となる場合が多数を占めます。
- 大学院への進学・政府奨学金:TOPIK 5級以上、専攻によっては6級が求められます。
2. 日本国内の就職・韓国系企業への就職で評価される基準
就職・転職活動において、採用担当者が応募者の語学力を書類選考で判断する際、評価対象となる目安は以下の通りです。
- 日本国内の一般企業(履歴書に記載して評価される最低水準):ハン検 準2級以上、またはTOPIK 4級以上。これ以下の級(ハン検4〜5級、TOPIK 1〜2級)は、学習中であることを示す目的以外では語学スキルとしての大きな加点になりにくいのが実情です。
- 韓国系企業や日常的に韓国語を使用する業務(実務レベル):TOPIK 5級以上、またはハン検 2級以上。ビジネスメールの作成や電話応対が自力でこなせる能力が期待されます。
- 通訳・翻訳業務や海外現地採用(プロレベル):TOPIK 6級、またはハン検 1級。抽象的な概念や専門的なビジネス折衝を円滑に進める語学力が前提となります。
韓国留学
- 語学堂:語学要件特になし
- 学部入学:TOPIK3〜4級
- 大学院:TOPIK5〜6級
就職・転職
- 一般企業:準2級/TOPIK4級
- 実務・韓国系:2級/TOPIK5級
- 通訳・翻訳:1級/TOPIK6級
目的に応じて求められる試験の種類と級の基準を整理しています。
履歴書にそのまま書ける!正式名称と記載例
履歴書の「免許・資格」欄に記載する際、略称ではなく正式名称を正しく書くことが基本マナーです。ハン検とTOPIKの正式名称を混同して記載してしまうケースが多いため、以下の記載例をそのまま活用してください。
履歴書への正しい記載パターン
- ハングル能力検定試験の場合:
「ハングル」の前後にはカギ括弧を付けるのが正式名称の表記規則です。
記載例:「2024年6月 「ハングル」能力検定試験 準2級 合格」 - 韓国語能力試験(TOPIK)の場合:
正式名称である「韓国語能力試験」と記載し、認定された級を明記します。アルファベット表記を併記しても構いません。
記載例:「2024年7月 韓国語能力試験(TOPIKⅡ)5級 取得」 - 全国通訳案内士試験の場合:
正式名称とともに、合格した外国語の種類を明記します。
記載例:「2024年2月 全国通訳案内士(韓国語) 登録」
TOPIKは前述の通り成績証明書の有効期限が2年間のため、就職活動の面接時点で有効期限内であるかを確認し、取得年月を正確に記載してください。
挫折しない!ハン検からTOPIKへの推奨ステップ
初級者が最初からTOPIKⅡに挑んだり、問題文がすべて韓国語のTOPIKⅠで混乱して学習意欲を失ってしまうケースは少なくありません。文法構造が日本語と極めて近い韓国語の特性を生かし、挫折せずにスコアを伸ばすための理想的な受検順序を紹介します。
- ステップ1(入門〜初級基礎):ハン検5級・4級の受験
文法解説や問題文が日本語で書かれているハン検を活用し、ハングルの読み書き、基本助詞、敬語体系(-아요/어요(アヨ/オヨ・〜です、〜ます)など)のルールを正確に固めます。 - ステップ2(初級の総仕上げ):TOPIKⅠ(1〜2級判定)への挑戦
基礎文法が身についたら、全編韓国語で構成されるTOPIKⅠを受験します。聞き取りと読解のスピード感を養い、「韓国語を韓国語の語順のまま理解する」感覚を身につけます。 - ステップ3(中級への到達):ハン検3級 + TOPIKⅡ(3〜4級目標)の併用
中級レベルに入ると、語彙数が一気に増加します。ハン検3級で日本語との細かいニュアンスの違いや発音変化の規則を学習しつつ、TOPIKⅡで長文読解と作文(쓰기(ッスギ・書き取り))の対策を始めます。 - ステップ4(ビジネス・上級):TOPIKⅡ(5〜6級)およびハン検準2級〜2級
論述文や社会問題を扱うTOPIKⅡの上級取得に集中します。韓国系企業や実務で即戦力として認められるスコアを確保したのち、さらに正確な日本語訳や日韓両言語の高度な運用力を極めたい場合はハン検2級・1級や全国通訳案内士へと進みます。
このように「初級は日本語解説のハン検で盤石な土台を作り、中級以降でTOPIKを活用して実戦的な運用力を広げる」ルートをたどることで、無理なく段階的に実力を伸ばすことができます。
ハン検5級・4級で文字や基本文法の土台を固める
全編韓国語のTOPIKⅠに挑戦し読解・聴解力を養う
ハン検3級とTOPIKⅡ(3〜4級)で中級語彙と作文対策
TOPIKⅡ(5〜6級)やハン検上位級で実務力を極める
日本語指示のハン検で土台を作り、段階的にTOPIKへ進む流れです。
両試験の出題傾向や基準の差異を詳しく比べたい方は、TOPIKとハングル検定の違いと難易度比較をご覧ください。
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理解度チェック
Q1. 韓国語能力試験(TOPIK)の成績証明書の有効期限は?
- 合格発表日から生涯有効
- 成績発表日から2年間
- 試験実施日から3年間
- 認定日から1年間
答えを見る
正解: B. 成績発表日から2年間
TOPIKの成績証明書の有効期限は成績発表日から2年間と定められています。ハン検には有効期限がありません。
Q2. TOPIKⅠの試験形式に関する説明として正しいものは?
- 聞き取りと読解のマークシート方式
- 短文完成を含む記述式作文がある
- 問題文や指示文は日本語で書かれる
- 面接による口述試験が課される
答えを見る
正解: A. 聞き取りと読解のマークシート方式
TOPIKⅠは全問四者択一マークシート方式で作文はありません。問題文や指示文、選択肢はすべて韓国語です。
Q3. 履歴書にハン検の合格実績を書く際の正式表記はどれ?
- 韓国語ハングル検定試験
- 「ハングル」能力検定試験
- 実用ハングル語能力検定
- 日本ハングル能力判定試験
答えを見る
正解: B. 「ハングル」能力検定試験
ハン検の正式名称は「ハングル」の前後にカギ括弧を付けた「ハングル」能力検定試験と表記します。
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よくある質問
- Q. 初心者はハン検とTOPIKのどちらから受けるべき?
- 韓国語の学習を始めたばかりの初心者には、問題文や設問が日本語で書かれている「ハングル能力検定試験(ハン検)5級または4級」から受験することをおすすめします。基礎文法を日本語で論理的に理解してから、全編韓国語のTOPIKに移行すると挫折しません。
- Q. 就職活動で評価される韓国語の検定はどれ?
- 国内外の企業で広く公的評価を得やすいのは「韓国語能力試験(TOPIK)」です。一般企業であればTOPIK 4級以上、韓国系企業や業務で日常的に韓国語を使用する職場であればTOPIK 5級以上が評価の目安となります。
- Q. TOPIKの有効期限が切れたら履歴書に書けない?
- 履歴書に資格として記載すること自体は可能ですが、企業や大学などの提出先によっては「取得後2年以内の公式証明書」を求められる場合があります。公的な手続きで使用する場合は、最新のスコアを再受験して取得しておく必要があります。
- Q. ハン検とTOPIKの難易度の対応関係は?
- おおむねハン検5級=TOPIK 1級、ハン検4級=TOPIK 2級、ハン検3級=TOPIK 3〜4級、ハン検準2級=TOPIK 4〜5級、ハン検2級=TOPIK 5〜6級、ハン検1級=TOPIK 6級超(最難関)に相当します。
- Q. TOPIKⅡの作文対策はいつから始めるべき?
- TOPIKⅡの受験を決めた段階ですぐに始める必要があります。作文(쓰기)は配点が100点分あり、短文完成から原稿用紙形式の長文論述(600〜700字)まで出題されるため、マークシート対策とは別に記述の訓練が必要です。
2026年10月4日更新・モチタン辞典編集部