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「については」の英語表現と使い分け

「については」の英語表現と使い分け

「〜については」を英語で表す場合、ビジネスの文頭では Regarding [名詞] や With regard to [名詞]、日常会話では文中で動詞や名詞と結びつく about [名詞] を使うのが基本です。

「〜のこととなると」と話題を切り出すときは When it comes to [名詞] が適しています。一方、学校で習う As for [名詞] は「他はともかく〜の方は」という強い対比を含むため、単なる話題導入として目上の人に使うと不自然あるいはぶしつけに聞こえる点に注意が必要です。

「については」英語表現の一覧表

英語で「〜については」を表す言葉は、フォーマル度や文中での位置によって適した表現が明確に分かれます。まずは全体の使い分けを整理します。

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英語表現フォーマル度主な配置ニュアンス・特徴
regardingビジネス標準文頭・文中最も汎用性の高いビジネス前置詞
with regard toフォーマル文頭・文中公式文書や報告書で使われる重厚な表現
with respect toフォーマル文頭・文中契約書や仕様書などで特定の事項を指す
concerningややフォーマル文頭・文中問題や関心事項について言及する際によく使われる
as for中立〜日常文頭のみ「〜の方はと言うと」という対比・話題の切り替え
about日常・平易文中(動詞・名詞の後)最も一般的な「〜について」(文頭単独は不自然)
when it comes to日常〜ビジネス文頭・文中「〜の領域・話題のこととなると」という焦点化
for日常〜ビジネス文頭・文中「詳細については」などの定型句で多用される

上記の表現はいずれも前置詞または句前置詞として機能するため、直後には必ず名詞または動名詞が続きます。節(主語+動詞)を直接置くことはできません。

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ビジネス定番 regarding の使い方

ビジネスメールや会議で最も自然かつ汎用性が高い表現が regarding と concerning です。どちらも1語の前置詞として機能し、後ろに名詞または動名詞を直接続けます。

文頭で使う場合

新しい話題を提示したり、メールの冒頭で用件を切り出したりする際は、文頭に Regarding [名詞], と置いてコンマで区切ります。

例文:
Regarding the schedule for next week, we would like to propose Tuesday at 10 a.m.
(来週の日程については、火曜日の午前10時をご提案したく存じます。)

例文:
Regarding your inquiry, we are currently checking the status with our technical team.
(お問い合わせの件については、現在技術チームに状況を確認しております。)

文中で使う場合

文中の名詞を修飾する形容詞的な働きや、動詞の目的語・補足説明としても多用されます。

例文:
I am writing to ask a few questions regarding the new project.
(新規プロジェクトについて、いくつか質問がありメールを差し上げました。)

例文:
We have received several inquiries concerning the system update.
(システムアップデートについての問い合わせを数件受領いたしました。)

concerning は regarding とほぼ同等に使えますが、「〜に関する懸念・関心事」といったニュアンスを持つ文脈でも頻繁に登場します。

regarding の配置による使い方

文頭で使う場合

  • 新しい話題の提示やメール冒頭
  • 「Regarding [名詞],」の形で置く
  • 例:Regarding the schedule...

文中で使う場合

  • 名詞を修飾する形容詞的働き
  • 動詞の目的語や補足説明
  • 例:...questions regarding...

regarding は文頭で話題を切り出す用法と文中で修飾・補足する用法の両方で使えます。

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次の疑問regarding と concerning の微妙なニュアンス差を整理したいときは、aboutやregardingの使い分けで詳しく解説しています。

格式高い with regard to の使い方

改まったビジネスレター、提案書、契約書、公的報告書などでは、3語からなる句前置詞が好まれます。regarding よりもさらに改まった響きを持ちます。

with regard to / in regard to

with regard to と in regard to は同義で、格式高い文書の文頭や文中で広く用いられます。regard は単数形であり、with regards to と複数形にするのは文法的に誤りとされることが多いため注意してください。

例文:
With regard to the terms of payment, we agree to your proposal.
(お支払い条件につきましては、貴社のご提案に同意いたします。)

例文:
Our company policy remains unchanged with regard to data protection.
(データ保護につきましては、当社の基本方針に変更はございません。)

with respect to / in relation to

with respect to は特定の基準や比較対象、規約条項などを指し示す場面でよく用いられます。in relation to は「〜との関連において」という関連性を強調する表現です。

例文:
With respect to the delivery date, we will inform you as soon as the items are shipped.
(納期につきましては、商品が発送され次第お知らせいたします。)

例文:
We need to review our marketing strategy in relation to changing customer needs.
(顧客ニーズの変化との関連において、マーケティング戦略を見直す必要があります。)

as for の対比ニュアンスと注意点

学校英語で「〜については」の代表例として教わることの多い as for ですが、実務や日常会話で使う際には強い制約とニュアンスの偏りがあります。

as for の本質は「他と対比させた話題転換」

as for の本来の意味は「〜はさておき、もう一方の〜はと言うと」という対比です。すでにいくつかの話題が出ている中で、特定の対象を引っ張り出して他と区別する際に文頭で使われます。

例文:
John agreed to the plan immediately. As for Mary, she wanted more time to decide.
(ジョンはその計画にすぐに賛成しました。一方メアリーについては、決めるのにもう少し時間が欲しいとのことでした。)

目上の人や単独の話題導入に使ってはいけない理由

as for は突き放した響きや「他はどうあれ、これに関しては」という個人的な割り切りを含みやすいため、以下のような場面では不適切です。

ビジネスメールで最初の用件を切り出す場合は、as for ではなく regarding や with regard to を選択してください。

as for を避けるべき3つの場面
✉️メール冒頭での切り出し

対比する対象がないため唐突で不自然になる

⚠️目上の人への返答

As for me は軽薄・ぞんざいに響く恐れがある

🚫文中での名詞修飾

文頭専用フレーズのため文中で名詞を修飾不可

as for には対比や割り切りのニュアンスがあるため、使う文脈に注意が必要です。

「〜については」の英語表現使い分けのイメージ

話題の転換やつなぎの言葉をさらに学びたいときは、ディスコースマーカーの表現も参考になります。

次の疑問形が似ていて混同しやすい as to との違いを確認したいときは、as forとas toの使い分けを参考にしてみてください。

日常の about と文頭を避ける理由

日常会話で「〜について」と言いたいとき、最も親しまれている語は about です。しかし、日本語の感覚で文頭に置く使い方には注意が必要です。

文頭の About はなぜ不自然なのか

日本語では「日程については、明日連絡します」と文頭に置くのが自然なため、直訳して About the schedule, I will contact you tomorrow. と言ってしまいがちです。

しかし、英語の about は動詞(talk about, think about など)や名詞(information about, questions about など)と結びついて機能する語であり、文頭に単独で置いてコンマを打つ用法は口語でもやや不格好に響きます。

自然な語順への書き換え

日常会話やカジュアルなやり取りで about を使うときは、動詞の後ろに配置するのが自然です。

例文:
I will let you know about the schedule tomorrow.
(日程については明日お知らせします。)

例文:
Let’s talk about the budget in the afternoon.
(予算については午後に話し合いましょう。)

どうしても文頭で切り出したい場合は、Speaking of [名詞],(〜と言えば)や Regarding [名詞], を使うのが適切です。

about の不自然な語順と自然な語順

不自然な語順(文頭単独)

  • 日本語の直訳で文頭に置く
  • コンマを打つ用法は口語でも不格好
  • 例:About the schedule, ...

自然な語順(文中配置)

  • 動詞や名詞の後ろに配置する
  • 文頭なら Speaking of 等を使う
  • 例:I will let you know about...

about は文頭に単独で置かず、動詞や名詞の後ろに置くのが自然な語順です。

「〜のこととなると」を表す表現

「〜のこととなると」「〜の分野に関して言えば」のように、特定の技能や対象に焦点を絞って「〜については」と言いたい場合は when it comes to が最適です。

when it comes to の語法と例文

when it comes to の to は前置詞であるため、後ろには名詞または動名詞(-ing形)を置きます。動詞の原形を置くことはできません。

例文:
When it comes to web design, Alex is the best person to ask.
(ウェブデザインのことについては、アレックスに相談するのが一番です。)

例文:
When it comes to negotiating with clients, experience matters the most.
(顧客との交渉については、経験が何よりもものを言います。)

speaking of との違い

会話の中で直前の話題を受けて「〜について言えば」「そういえば〜の件だけど」と自然に話を広げるときは speaking of を用います。

例文:
Speaking of the upcoming conference, have you booked your hotel yet?
(今度のカンファレンスについてですが、ホテルの予約はもう済みましたか?)

when it comes to の文型ルール
When it comes to+名詞 または 動名詞(-ing)+主節(主語+動詞〜)

When it comes to web design, Alex is the best person to ask.ウェブデザインのことについては、アレックスに相談するのが一番です。

when it comes to の to は前置詞のため、直後には動詞の原形ではなく名詞や動名詞を置きます。

ビジネスメールで使える定型パターン

業務メールで頻出する「〜については」の定型フレーズをまとめました。丸ごとコピーして単語を入れ替えるだけで使用できます。

「詳細については」の定型表現

日本語の「詳細については〜」は、英語では For details や For further information と前置詞 for を使うのが標準的です。直訳して Regarding details とするよりも簡潔で洗練された印象を与えます。

例文:
For details, please refer to the attached document.
(詳細については、添付資料をご参照ください。)

例文:
For further information, please visit our website.
(詳細情報につきましては、弊社のウェブサイトをご覧ください。)

「日程/費用/ご質問については」の定型表現

例文:
Regarding the meeting schedule, please let us know your availability this week.
(会議の日程については、今週のご都合をお知らせください。)

例文:
With regard to the project cost, we have broken down the estimate below.
(プロジェクト費用につきましては、以下に見積もりの内訳を記載いたしました。)

例文:
If you have any questions concerning this matter, please feel free to contact us.
(本件についてのご質問がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。)

メールの件名(Subject)での書き方

メールの件名で「〜の件について」と書く場合、前置詞 Regarding を短縮した Re: が広く使われますが、新規送信のメールで丁寧に示す場合は以下のように書きます。

実務でそのまま使える表現をもっと知りたいときは、ビジネスの例文集を確認してみてください。

「については」直訳のNG添削例

日本語の「〜については」を機械的に直訳したことで、不自然になったり意味が伝わりにくくなったりしている代表的な誤りと、その改善例です。

NG例1:文頭に About it を置く

不自然な文:
About it, we will discuss next Monday.
自然な文:
Regarding that matter, we will discuss it next Monday.
または
We will discuss it next Monday.

解説:英語の About it, で文を開始するのは不自然です。文頭で提示するなら Regarding that matter,(その件につきましては)とするか、動詞の目的語として文中に組み込むのが自然です。

NG例2:対比がないのに As for this を使う

不自然な文:
Thank you for the email. As for this issue, we fixed it.
自然な文:
Thank you for the email. Regarding this issue, we have resolved it.

解説:事前のやり取りで他の問題と比較しているわけではないのに As for this issue と書くと、「他の問題はさておき、これだけは」と限定するニュアンスが出ます。通常の回答では Regarding this issue が適しています。

NG例3:前置詞の直後に That 節を置いてしまう

誤った文:
Regarding that the deadline was changed, ...
自然な文:
Regarding the deadline change, ...
または
Regarding the fact that the deadline was changed, ...

解説:regarding や with regard to は前置詞であるため、直後に接続詞 that から始まる節を直接置くことはできません。名詞句にするか、the fact that [主語+動詞] の形にする必要があります。

「については」直訳のNGと改善

文頭の About it

  • 不自然:About it, we will...
  • 改善:Regarding that matter,...
  • 文頭ではなく文中に組み込むのも有効

対比なしの As for this

  • 不自然:As for this issue,...
  • 改善:Regarding this issue,...
  • 比較対象がない場面では避ける

前置詞直後の that 節

  • 誤り:Regarding that the...
  • 改善:Regarding the deadline...
  • 前置詞の後には名詞句を置く

日本語の「については」を直訳せず、文脈や文法規則に合わせた表現を選びます。

理解度チェック

Q1. as for を使う際の注意点として、本文の説明に合致するものはどれですか?

  1. 名詞を修飾するために文中で使わなければならない
  2. 対比する対象がないビジネスメール冒頭での使用は不適切である
  3. 目上の人に対して自分の意見を述べる際に最も適している
  4. 直後には必ず接続詞のthat節を直接続けなければならない
答えを見る

正解: B. 対比する対象がないビジネスメール冒頭での使用は不適切である
as for は他との対比を含む表現のため、対比対象がないメール冒頭でいきなり切り出すと唐突で不自然になります。

Q2. 「詳細については」を英語で表す標準的な定型表現として、本文で推奨されている英文はどれですか?

  1. About details, please refer to the attached document.
  2. As for details, please refer to the attached document.
  3. For details, please refer to the attached document.
  4. When it comes to details, please refer to the attached document.
答えを見る

正解: C. For details, please refer to the attached document.
日本語の「詳細については」は、英語では前置詞 for を用いて For details と表現するのが標準的で簡潔です。

Q3. with regard to の語法や注意点について、本文の説明として正しいものはどれですか?

  1. regard を複数形にして with regards to と書くのが標準的である
  2. 文頭に置くことはできず、文中の動詞の後ろでのみ使用できる
  3. 直後に主語と動詞を含む節を直接置くことができる
  4. 公式文書などで使われる、regarding よりも格式高い表現である
答えを見る

正解: D. 公式文書などで使われる、regarding よりも格式高い表現である
with regard to は公式文書等で使われる格式高い句前置詞です。regards と複数形にするのは誤りとされます。

よくある質問

Q. as to と as for の違いは何ですか?
as for は主に文頭で人物や物事を他と対比させて「〜の方は」と切り出す際に使います。一方 as to は文頭だけでなく文中で「〜に関して」という意味で名詞や疑問詞節(as to whether 等)の前に置くことができます。
Q. メール件名の Re: は regarding の略?
日常的には regarding の略と誤解されがちですが、本来はラテン語で「〜の件に関して」を意味する in re に由来します。ただし現代のビジネスでは「〜について」という意味合いでそのまま広く認知されています。
Q. 「私については」を丁寧に言う英語は?
As for me は「私としては知ったことではない」「私個人は」と突き放した響きになりがちです。ビジネスで意見を述べる際は In my opinion や Personally, I think、立場を述べるなら On my part を使うと丁寧です。
Q. in terms of は「については」と同じ?
in terms of は単なる話題提示ではなく「〜の観点から言えば」「〜の面では」という評価軸・基準を明示する表現です。In terms of cost(費用の面では)のように、特定の側面を限定して論じる際に用います。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部

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