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英単語の自動詞・他動詞を覚える最短ルールと一覧
英単語の自動詞と他動詞は、すべての単語を一つひとつ丸暗記する必要はありません。英語の動詞の大部分は両方の用法を持つため、「基本は直後に名詞を取る他動詞」と捉え、試験や英作文で狙われやすい例外動詞と頻出ペアだけをフレーズで覚えるのが最も効率的です。
後ろに前置詞が必要かどうかをカタマリで声に出して定着させれば、自他の識別で迷わなくなります。
自動詞と他動詞の本質的な違いと見分け方
自動詞と他動詞の決定的な違いは、動詞の直後に名詞(目的語)を直接置けるかどうかという点にあります。
自動詞:自分だけで完結し、名詞を置くには前置詞が必要
自動詞は、動作が主語自身で完結する動詞です。後ろに直接名詞を置くことができず、文型としては第1文型(SV)や第2文型(SVC)を作ります。後ろに名詞を続けたいときは、必ず前置詞のクッションを挟む必要があります。
- She smiled.(彼女は微笑んだ。
※目的語がなくても文が成り立ちます) - He listened to music.(彼は音楽を聴いた。
※musicという名詞を置くために前置詞toが必要です)
他動詞:対象を必要とし、直後に名詞を直接置く
他動詞は、動作が主語以外の「他の対象(人や物)」に向かう動詞です。そのため、前置詞を介さずに直後へ目的語となる名詞を直接置きます。文型としては第3文型(SVO)、第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC)を作ります。
- I read a book.(私は本を読んだ。
※a bookを前置詞なしで直接置きます) - They discussed the problem.(彼らはその問題について話し合った。
※日本語の「について」につられて前置詞を挟まず、名詞を直接置きます)
見分け方の基本ルールは、「その動詞の直後に前置詞なしで名詞を直接置いて意味が通るか」です。直接置ければ他動詞、前置詞を補わないと名詞を置けなければ自動詞です。
自動詞
- 動作が主語自身で完結する
- 直後に名詞を直接置けない
- 名詞を続けるには前置詞が必要
- SVやSVCの文型を作る
他動詞
- 動作が主語以外の他の対象に向かう
- 直後に名詞(目的語)を直接置く
- 前置詞を挟まずに名詞を置く
- SVO、SVOO、SVOCを作る
動詞の直後に名詞を直接置けるかどうかで自動詞と他動詞を見分けます。
SVやSVCなどの文型を整理したいときは、目的語(O)と補語(C)の見分け方の例文集も確認してみてください。
丸暗記をやめる効率的な3ステップ学習法
辞書や単語帳にある[vi](自動詞)や[vt](他動詞)の記号だけを機械的に暗記しようとすると、実際のライティングやスピーキングですぐに出てきません。自他の区別は、後ろの名詞や前置詞を含めた塊(コロケーション)で口になじませるのが確実です。
ステップ1:動詞単体ではなく後ろのセットで覚える
単語を「discuss=話し合う」と日本語訳だけで覚えるのではなく、「discuss the plan」のように後ろに続く目的語までセットにしたフレーズで覚えます。自動詞の場合も同様に、「wait=待つ」ではなく「wait for the bus」と前置詞ごと覚えます。
ステップ2:音読して前置詞の有無を耳と口で覚える
日本語訳を頭で介さず、リズムで覚えることが重要です。discuss the planと何度も声に出していると、discuss about the planと口にしたときに違和感を覚えるようになります。耳と口の感覚を鍛えることが、試験本番でのミス防止につながります。
ステップ3:主語を補って短い文を自作する
仕上げとして、自分が日常で使いそうな短い例文を1文作ります。たとえばI will discuss the plan with him.やWe arrived at the station.のように、文全体の構造の中で使う練習をすることで、記憶が長期的に定着します。
動詞単体ではなく目的語や前置詞を含めた塊で覚える
前置詞の有無を何度も声に出し耳と口のリズムで覚える
主語を補って日常で使いそうな例文を1文自作する
記号の丸暗記を避け、後ろの語句とセットで音読・自作して定着させます。
次の疑問まずは身近な基本動詞から定着させたい方は、中学英語で習う自動詞と他動詞の一覧でおさらいするのが近道です。
前置詞をつけてしまいがちな頻出他動詞
日本語の助詞「〜について」「〜と」「〜に」に引きずられて、不要な前置詞を付けてしまいがちな他動詞です。試験でも最も頻出するグループであり、これらは優先して覚える必要があります。
表は横にスクロールできます →
| 動詞 | よくある誤り | 正しい表現 | 意味 |
|---|---|---|---|
| discuss | discuss about | discuss the matter | その問題について話し合う |
| marry | marry with | marry her | 彼女と結婚する |
| reach | reach to / at | reach the station | 駅に到着する |
| approach | approach to | approach the building | その建物に近づく |
| mention | mention about | mention the fact | その事実に言及する |
| enter | enter into | enter the room | その部屋に入る |
| attend | attend to | attend the meeting | その会議に出席する |
| resemble | resemble to / with | resemble his father | 彼の父親に似ている |
以下に実際の例文を示します。すべて直後に目的語が来ており、前置詞が挟まらない点を確認してください。
- We need to discuss the budget today.(私たちは今日、予算について話し合う必要があります。)
- He married an engineer last year.(彼は昨年、エンジニアと結婚しました。)
- The train reached Tokyo Station on time.(その列車は時間通りに東京駅に到着しました。)
- A typhoon is approaching Japan.(台風が日本に近づいています。)
- She did not mention her previous job.(彼女は前職について言及しませんでした。)
- Students entered the classroom silently.(生徒たちは静かに教室に入りました。)
- Many members attended the annual conference.(多くの会員が年次総会に出席しました。)
- The boy resembles his grandfather very much.(その少年は祖父にとてもよく似ています。)
具体的にどのような動詞が該当するかは、前置詞が不要な他動詞(注意すべき他動詞)の例文集で確認できます。
前置詞を落としがちな重要自動詞一覧
日本語の感覚では直後に名詞を置けそうに感じられるため、必要な前置詞をうっかり落としてしまいがちな重要自動詞です。これらは「動詞+前置詞」を1つのセットとして定着させる必要があります。
表は横にスクロールできます →
| 動詞+前置詞 | よくある誤り | 正しい表現 | 意味 |
|---|---|---|---|
| apologize to [人] | apologize him | apologize to him | 彼に謝罪する |
| graduate from [学校] | graduate college | graduate from college | 大学を卒業する |
| complain of / about [事] | complain the noise | complain of the noise | 騒音に不平を言う |
| agree with [人] | agree him | agree with him | 彼に同意する |
| arrive at / in [場所] | arrive the station | arrive at the station | 駅に到着する |
| wait for [人・物] | wait him | wait for him | 彼を待つ |
| reply to [手紙・人] | reply the email | reply to the email | メールに返信する |
例文を通して、前置詞とのつながりを確認しましょう。
- You should apologize to her for the delay.(遅れたことについて彼女に謝罪するべきです。)
- My sister graduated from high school last spring.(私の妹は去年の春に高校を卒業しました。)
- Residents complained about the terrible smell.(住民たちはひどい臭気について不満を述べました。)
- I completely agree with your proposal.(あなたの提案に完全に同意します。)
- They arrived at the airport two hours early.(彼らは空港に2時間早く到着しました。)
- We are waiting for the rain to stop.(私たちは雨が止むのを待っています。)
- Please reply to this message as soon as possible.(このメッセージにできるだけ早く返信してください。)

日常や試験で間違えやすい語彙は、前置詞が必要な自動詞(注意すべき自動詞)で体系的に確認できます。
次の疑問前置詞の組み合わせで迷いやすい動詞は、自動詞・他動詞と前置詞の使い分けで整理するとすっきり理解できます。
形が似ていて自他が異なる頻出動詞ペア
つづりや発音が似ている動詞ペアは、試験や英作文で自他の混同が起きやすい分野です。活用形と意味を並べて整理して覚える必要があります。
表は横にスクロールできます →
| 動詞の種類 | 現在形 | 過去形 | 過去分詞 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| 自動詞 | rise | rose | risen | 上がる、昇る |
| 他動詞 | raise | raised | raised | 〜を上げる、〜を育てる |
| 自動詞 | lie | lay | lain | 横たわる、ある |
| 他動詞 | lay | laid | laid | 〜を横たえる、〜を置く |
| 自動詞 | sit | sat | sat | 座る |
| 他動詞 | seat | seated | seated | 〜を着席させる |
rise と raise の見分け方
riseは主語が自然に上がる自動詞です。raiseは目的語を取って何かを持ち上げる、または育てる他動詞です。raiseは規則変化(-dをつけるだけ)ですが、riseは不規則変化です。
- The sun rises in the east.(太陽は東から昇る。
※自動詞:直後に目的語なし) - Please raise your hand.(手を挙げてください。
※他動詞:直後にyour handがある)
lie と lay の見分け方
最も間違いやすいのがこのペアです。自動詞lieの過去形がlayになり、他動詞layの現在形と同じつづりになります。文構造から「目的語があるかどうか」を確認することが判別の鍵です。
- He lay on the grass yesterday.(彼は昨日、草の上に横たわった。
※自動詞lieの過去形。目的語なし) - She laid the baby on the bed.(彼女は赤ちゃんをベッドの上に寝かせた。
※他動詞layの過去形。目的語the babyがある)
次の疑問動詞以外にも混同しやすい語をまとめて確認したいときは、日本人が間違えやすい英単語まとめが役立ちます。
8割以上を占める自他両用動詞の捉え方
学習者を悩ませる最大の原因は、「すべての動詞を自動詞か他動詞かのどちらか一方に分類しようとすること」にあります。実際には、英語の動詞の8割以上が文脈によって自動詞にも他動詞にもなります。
文脈(後ろの要素)で役割が決まる動詞たち
多くの動詞は、後ろに名詞を置けば他動詞として働き、置かなければ自動詞として機能します。
このように、単語そのものに固定された性質として捉えるのではなく、「文の中で後ろに目的語があるかどうか」で柔軟に判断する視点を持つと、無駄な暗記負担を大幅に減らせます。
自動詞としての用法
- The door opened slowly.
- She runs every morning.
- The weather changed suddenly.
他動詞としての用法
- He opened the door.
- She runs a small cafe.
- You cannot change the past.
動詞単体で固定せず、後ろに目的語があるかどうかで柔軟に判断します。
なぜ日本人は前置詞を間違えやすいのか
日本人が自動詞と他動詞の使い分けに苦労する根本的な理由は、日本語の「助詞」と英語の文構造のズレにあります。
「〜を=他動詞」「〜に・〜と=自動詞」という誤解
学校英語の初期では、「〜を」と訳す動詞を他動詞、「〜に」「〜と」と訳す動詞を自動詞と教わることがあります。しかし、この訳読によるルールは例外だらけです。
- 「〜と結婚する」は日本語では「と」を伴いますが、英語では他動詞なのでmarry her(前置詞なし)となります。
- 「〜について話す」は日本語では「について」を伴いますが、英語では他動詞なのでdiscuss the problem(前置詞なし)となります。
- 「〜を待つ」は日本語では「を」を伴いますが、英語では自動詞なのでwait for the train(前置詞forが必要)となります。
日本語の助詞から英語の前置詞を推測しようとすると、干渉が起きて不自然な英語になります。「日本語訳で判断する」癖を手放し、動詞が本来要求する英語の語順パターンそのものを受け入れることが上達への近道です。
辞書や単語帳の記号を活用する実践メモ術
辞書や単語帳で語彙を増やす際、[vi](自動詞)や[vt](他動詞)の記号をただ眺めて暗記カードに書き写すのは効果的ではありません。実践的な活用法を身につけましょう。
記号ではなく「例文の直後」をチェックする
辞書を引いたときは、動詞の横の記号を見るだけでなく、例文で動詞の直後に何が置かれているかを確認します。
- 動詞の直後に前置詞+名詞があれば「自動詞のパターン」として例文ごとメモする
- 動詞の直後に名詞が直接置かれていれば「他動詞のパターン」として名詞ごとメモする
単語帳には「ブランク付きフレーズ」でメモを取る
ノートや単語帳に余白がある場合は、次のように後ろの形を意識できる形でメモを残すのが有効です。
- discuss [ × ] the issue(前置詞不要であることを意識する×印)
- apologize [ to 人 ] [ for 理由 ](必要な前置詞の型を記録する)
- reach [ × ] the destination(直後に目的地を置く)
記号という抽象的な情報ではなく、「実際の語順の型」を視覚的に残すことで、英作文や読解の瞬発力が高まります。
辞書を引いたら動詞の直後に置かれている要素をチェックする
他動詞は discuss [ × ] the issue のように×印で記録する
自動詞は apologize [ to 人 ] のように必要な型を記録する
辞書の記号を見るだけでなく、動詞の直後に続く型をメモに残します。
理解度を確かめる自他判定ミニクイズ
ここまでの内容が定着しているか、以下の文の誤りを正す練習問題で確認してみましょう。それぞれの文には不要な語が含まれているか、必要な語が不足しています。
問題(誤文訂正)
- We reached to the airport on time.
- She apologized him for being late.
- I will lay down on the sofa for an hour.(私はソファーで1時間横になります)
- They discussed about the new marketing plan.
- He graduated college two years ago.
解答と解説
- 誤り:to を削除 → 正:We reached the airport on time.
reachは他動詞なので、直後に目的語the airportを置きます。前置詞toは不要です。 - 誤り:him の前に to を補う → 正:She apologized to him for being late.
apologizeは自動詞です。人を続けるときは前置詞toを補い、apologize to [人]とします。 - 誤り:lay を lie に変更 → 正:I will lie down on the sofa for an hour.
「横たわる」という意味の自動詞の現在形(原形)はlieです。layは「〜を横たえる」という他動詞になります。 - 誤り:about を削除 → 正:They discussed the new marketing plan.
discussは他動詞です。日本語の「〜について話し合う」に引っ張られてaboutを入れないように注意してください。 - 誤り:college の前に from を補う → 正:He graduated from college two years ago.
graduateは「〜を卒業する」と言う場合、自動詞として扱い前置詞fromが必要です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 自動詞と他動詞の決定的な違いとして正しいものはどれ?
- 自動詞は必ず第3文型を作る
- 他動詞は直後に前置詞を置く必要がある
- 他動詞は直後に名詞を直接置くことができる
- 自動詞は直後に名詞を直接置くことができる
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正解: C. 他動詞は直後に名詞を直接置くことができる
他動詞は前置詞を介さずに直後へ目的語となる名詞を直接置きます。自動詞は名詞を続ける際に前置詞が必要です。
Q2. 本文の内容に基づき、文法的に正しい英文はどれ?
- We discussed about the budget today.
- He married with an engineer last year.
- She apologized him for being late.
- The train reached Tokyo Station on time.
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正解: D. The train reached Tokyo Station on time.
reachは他動詞のため前置詞なしで名詞を直接置きます。discussやmarryも前置詞不要で、apologizeはtoが必要です。
Q3. 「横たわる」と「〜を横たえる」の動詞の組み合わせで正しいものは?
答えを見る
正解: A. 自動詞lieの過去形はlayである
「横たわる」という意味の自動詞lieの過去形はlayです。他動詞layの過去形・過去分詞はlaid、raiseは規則変化です。
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よくある質問
- Q. 自動詞と他動詞は全単語暗記が必要?
- すべての単語を暗記する必要はありません。英語の動詞の8割以上は自他両用です。「基本は直後に名詞を取る他動詞」と捉え、前置詞の有無で間違えやすい例外動詞と頻出ペアだけを優先して覚えるのが合理的です。
- Q. 自動詞・他動詞の効率的な覚え方は?
- 「動詞+前置詞+名詞」または「動詞+目的語」のカタマリ(フレーズ)で声に出して覚える方法が最も効率的です。単語単体や記号だけで覚えるのではなく、実際の語順のまとまりとして口と耳になじませます。
- Q. 受動態にできる動詞はどっち?
- 受動態(be動詞+過去分詞)にできるのは、原則として直後に目的語を取る「他動詞」のみです。自動詞は文の目的語が存在しないため、単独では受動態の文を作ることができません。
- Q. 辞書のviとvtはどういう意味?
- [vi]はラテン語由来の自動詞(intransitive verb)、[vt]は他動詞(transitive verb)を表す辞書記号です。記号そのものを暗記するのではなく、その後の例文で直後に名詞が来ているか前置詞があるかを確認しましょう。
- Q. なぜdiscuss aboutと言ってしまう?
- 日本語の「〜について話し合う」という助詞表現が頭に浮かぶため、英語のaboutを無意識に補ってしまう母語の干渉が原因です。意味ではなく「動詞の直後に名詞を置く型」として反復練習することで防げます。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部
discuss
marry
reach
approach
apologize
graduate