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to beの意味と不定詞用法を総整理
英語で「to be」を調べる際は、助動詞のように働くbe to 不定詞(be + to-v)を探しているのか、不定詞の受動態や状態を表すto be(to + be動詞)を探しているのかを切り分ける必要があります。
前者は「〜することになっている」という客観的な取り決めを基本とし、後者は「〜されること」や「〜になること」を意味します。語順と直前後の構造を確認すれば、文脈に応じた正確な意味を迷わず見分けられます。
語順で一発判定する診断チャート
「to be」という文字列を検索する方の多くは、性質が大きく異なる2つの文法事項のどちらかでつまずいています。まずは目の前にある英文がどちらの語順に当てはまるかを判定してください。
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| パターン | 語順の構造 | 主な意味 | 代表的な例文 |
|---|---|---|---|
| パターンA:be to 不定詞 | 主語 + be動詞 + to + 一般動詞の原形 | 予定・義務・可能・運命・意図 | The President is to visit Japan next month.(大統領は来月訪日することになっている) |
| パターンB:不定詞の受動態 | 動詞など + to be + 過去分詞 | 〜されること、〜されるべき | I want to be loved by everyone.(私はみんなに愛されたい) |
| パターンC:状態・変化の不定詞 | 動詞など + to be + 名詞・形容詞 | 〜であること、〜になること | She hopes to be a doctor.(彼女は医者になることを望んでいる) |
| パターンD:be to構文の受動態 | 主語 + be動詞 + to be + 過去分詞 | 〜されることになっている/できる | Nothing was to be found in the room.(部屋の中には何も見つからなかった) |
英文の述語動詞の位置にbe動詞があり、その直後にto 不定詞が続いているならパターンA(be to 不定詞)です。一方で、wantやhopeといった一般動詞の後ろや、文頭の主語としてto beが置かれているならパターンBやC(不定詞としてのto be)に該当します。
次の疑問語順だけでなく文全体の役割から判断したいときは、不定詞の用法の見分け方と練習問題で基本の型を整理できます。
be to不定詞のコアイメージと基本構造
be to 不定詞は、学校文法で「予定」「義務」「可能」「運命」「意図」という5つの用法として教えられます。しかし、これらを別個の意味として丸暗記しようとすると、実際の英文読解で混乱を招きます。
この構文のコアイメージは「客観的な取り決め・道筋(〜することになっている)」です。be動詞が表す「客観的な事実・現在の状態」と、to 不定詞が表す「これから向かう未来の方向性」が組み合わさることで、「周囲の状況や第三者との合意、社会的な決まり、あるいは見えない運命によって、その方向へ進むレールが敷かれている状態」を示します。
敷かれたレールが社会的な約束であれば「予定」になり、規則や立場による拘束であれば「義務」になり、状況的な設定であれば「可能」になり、人生の避けられない巡り合わせであれば「運命」になり、設定された目標であれば「意図」になります。
すべての用法は「客観的に定まった枠組み」という共通の根底から派生しています。
社会や他者との関係
- 予定(社会的な約束)
- 義務(規則や拘束)
状況・人生・目標
- 可能(状況的な設定)
- 運命(不可避の巡り合わせ)
- 意図(設定された目標)
客観的な枠組みという根底から状況に応じて5つの用法へと派生します。
それぞれのニュアンスをより詳しく学びたい方は、be to 不定詞の5つの用法をご覧ください。
be to不定詞の5大用法と例文解説
コアイメージを踏まえた上で、実際の英文で用いられる5大用法の具体的な意味と日本語訳を確認します。
1. 予定(〜することになっている/〜する予定である)
公式なスケジュールや公の取り決めを表す用法です。新聞報道や公の発表で頻繁に使われます。
- The Prime Minister is to deliver a speech tomorrow.(首相は明日、演説を行うことになっている。)
- The new museum is to open next spring.(新しい博物館は来春オープンする予定である。)
2. 義務・命令(〜すべきである/〜しなければならない)
規則、法律、指示などに基づき、主語が果たすべき行為を表します。shouldやmustに近い響きを持ちますが、話し手の個人的な主観ではなく「客観的な規則や指示」のニュアンスが強くなります。
- Students are to submit their reports by Friday.(学生は金曜日までにレポートを提出しなければならない。)
- You are not to enter this laboratory without permission.(許可なくこの実験室に入ってはならない。)
3. 可能(〜できる/〜することができる)
客観的な状況として「そうすることが可能である」ことを示します。この用法はほぼ例外なく、否定語(not、never、noなど)を伴うか、受動態(to be + 過去分詞)の形で用いられます。肯定文の能動態で単独で使われることは基本的にありません。
- Not a single star was to be seen in the sky.(空には星ひとつ見えなかった。)
- No clue was to be found at the crime scene.(犯行現場には手がかりが何も見つからなかった。)
4. 運命(〜する運命にあった/結局〜することになった)
過去に敷かれていた不可避のレールを振り返るニュアンスを持つため、原則として過去時制(was to、were to)で使われます。歴史記述や小説などで多用されます。
- He was never to see his homeland again.(彼は二度と祖国を見る運命にはなかった。)
- The young artist was to become one of the most influential painters in history.(その若き芸術家は、後に歴史上最も影響力のある画家の一人となる運命にあった。)
5. 意図・目的(〜するつもりなら/〜したいと思うなら)
実現したい目標や設定条件を表します。この用法は現代英語ではほぼ100%、if 節(条件節)の中で用いられます。intend toやwant toに近い意味合いを持ちます。
- If you are to succeed in this project, you must cooperate with your colleagues.(このプロジェクトで成功するつもりなら、同僚と協力しなければならない。)
- If we are to protect our environment, we need to take action right now.(環境を守りたいと思うなら、私たちは今すぐ行動を起こす必要がある。)
実践的な例文をさらに確認したいときは、be to 不定詞の5つの用法の例文集が役立ちます。
次の疑問用法のニュアンスを例文と合わせて深く定着させたいなら、be to不定詞の意味と用法まとめでさらに詳しい解説を確認してみましょう。
長文で迷わない文脈シグナル早見表
英文読解中にbe to 不定詞に出会った際、どの用法かを瞬時に見分けるための文脈シグナル(手がかり)をまとめました。文の形を見るだけで、大半のケースで用法を絞り込むことが可能です。
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| 用法 | 強力なシグナル(英文の形式) | 典型的な共起表現・特徴 | 判別の目安 |
|---|---|---|---|
| 意図 | if 節の中にある | If + S + be + to-v | ほぼ100%この用法 |
| 可能 | 否定語がある/受動態になっている | not, never, no one, to be seen / heard / found | 否定+受動態なら最優先で検討 |
| 運命 | 過去形かつ never などを伴う | was / were to, never to see | 過去の出来事を回顧する文脈 |
| 義務 | 二人称主語(you)や規則の文脈 | 校則、契約条項、掲示文、not to do(禁止) | 規則・指示・指示書の文脈 |
| 予定 | 三人称主語かつ未来を表す副詞句がある | tomorrow, next week, 公式発表、報道文 | 公式行事や公のニュース |
長文読解では、まず「if 節の中か?」を確認し、違えば「否定語や受動態があるか?」を見ます。さらに「過去形(was/were)で人生の結末を語っているか?」をチェックし、それらにも当てはまらなければ「予定」か「義務」のいずれかであると判断するとスムーズです。
If節の中なら「意図」と判断する
否定語や受動態があれば「可能」を検討
過去形で人生の結末を語るなら「運命」
上記以外なら「予定」か「義務」と判断
英文中のシグナルを手がかりに上から順に確認することで用法を絞り込めます。

be to不定詞とwillやmustの違い
be to 不定詞が表す「予定」「義務」「可能」は、それぞれwillやbe going to、must、canといった助動詞・準助動詞で言い換えることができます。しかし、漂うニュアンスや使われる場面には明確な違いがあります。
| 表現 | ニュアンスの核 | 使われる場面・客観性の度合い |
|---|---|---|
| be to 不定詞 | 客観的な取り決め・公的なレール | ニュース報道、公式文書、契約条項。個人の感情が混じらない極めて公的な表現 |
| will | 話し手のその場の意思・自然な推量 | 日常会話。「〜するつもりだ」「〜だろう」という主観的な判断を含む |
| be going to | 前もって決めていた個人的な意図・兆候 | 日常会話。「前から〜しようと思っている」という個人的な予定 |
| must / should | 強い義務感や道徳的判断 | 話し手が「絶対にすべきだ」と主観的に圧力をかけるニュアンスを含む |
| can / be able to | 主語が持っている能力・物理的可能性 | 一般的な能力や許可。「能力的にできる」ことを述べる標準表現 |
例えば、同じ「訪日する」という予定でも、The President will visit Japan.は単なる推量や未来の事実を述べ、The President is going to visit Japan.は事前の段取りを親しみやすく語る日常会話的な表現です。
一方、The President is to visit Japan.と表現すると、公式会見や新聞の見出しにふさわしい、公に合意されたスケジュールとしての重みが出ます。
不定詞としてのto beの意味と受動態
ここまで解説したbe to 不定詞とは逆に、to beそのものが不定詞のかたまりを作っているケースを解説します。主要なパターンは「受動態」と「状態・変化」の2つです。
1. 不定詞の受動態(to be + 過去分詞)
不定詞が表す動作を主語が「受ける」関係にある場合、to + 動詞の原形の形をto be + 過去分詞に変えます。意味は「〜されること」「〜されるべき」となります。
- He wants to be respected by his peers.(彼は同僚たちから尊敬されたいと望んでいる。)
- She did not expect to be invited to the ceremony.(彼女はその式典に招待されるとは思っていなかった。)
- There is still a lot of work to be done.(完了されるべき作業がまだたくさん残っている。)
この受動態は名詞的用法(〜されること)、形容詞的用法(〜されるべき)、副詞的用法(〜されて)のいずれでも機能します。
2. 状態や変化を表す用法(to be + 名詞/形容詞)
be動詞が持つ本来の意味である「状態(〜である)」や「変化(〜になる)」にtoが付いた形です。want to beやhope to be、seem to beなどの頻出パターンがあります。
- He grew up to be a renowned scientist.(彼は成長して高名な科学者になった。※結果の副詞的用法)
- She wants to be a professional pianist.(彼女はプロのピアニストになりたいと思っている。)
- The rumor proved to be false.(その噂は誤りであると判明した。)
- To be honest, I completely forgot about the meeting.(正直に言うと、私は会議のことを完全に忘れていた。※独立不定詞)
不定詞の受動態
- 形は to be + 過去分詞
- 意味は「〜されること・されるべき」
- 例: want to be loved
- 名詞・形容詞・副詞的用法で機能
状態・変化の用法
- 形は to be + 名詞/形容詞
- 意味は「〜であること・になること」
- 例: hopes to be a doctor
- want や hope の後ろで多用
後ろに過去分詞が続くか、名詞・形容詞が続くかで意味と役割が異なります。
名詞的・形容詞的・副詞的用法の基本を復習したい場合は、to 不定詞の用法まとめを確認してみてください。
次の疑問「〜されること」を表す形の語順や使い分けを復習したいときは、不定詞の受動態の基本ルールが役に立ちます。
二重構造be to be 過去分詞の解法
入試や英文解釈で読解者を悩ませるのが、be to 不定詞構文と不定詞の受動態が合体した主語 + be動詞 + to be + 過去分詞という構造です。同じbe動詞が2回現れるため混乱しがちですが、骨組みを分解すれば難しくありません。
構造の分解ステップは以下の通りです。
- 前側のbe動詞 + toを「客観的な取り決め(〜することになっている/できる)」と捉える。
- 後ろ側のto be + 過去分詞を「〜される」と捉える。
- 2つを合体させて「〜されることになっている(予定・義務)」または「〜され得る(可能)」と訳出する。
具体的な例文で確認します。
- The contract is to be signed tomorrow.
分解:is to(予定:〜することになっている)+ be signed(署名される)
日本語訳:その契約は明日署名されることになっている。 - Not a word was to be heard in the auditorium.
分解:was to(可能:〜できる ※否定語notあり)+ be heard(聞こえる)
日本語訳:講堂では一言も物音が聞こえなかった。
この二重構造を見かけたら、まず主語が無生物かどうかを確認してください。主語が無生物の場合、動作を受ける側になるため、予定・義務・可能の用法が受動態の形をとって現れます。
主語が無生物かどうかをまず確かめる
be動詞+toを客観的取り決めと捉える
to be+過去分詞を「〜される」と捉える
「〜されることになっている」等と訳す
前後2つの要素に分解して意味を把握し、最後に合体させて訳出します。
理解度チェック練習問題と解説
学んだ知識が定着しているか、以下の練習問題で確認してみましょう。下線部の構文を正確に見極め、適切な日本語訳を選んでください。
問1
If you are to master English, you must practice speaking every day.
下線部 are to master の用法として最も適切なものはどれでしょうか。
(A)予定
(B)義務
(C)意図
(D)運命
【正解】(C)意図
【解説】if 節の中で用いられているbe to 不定詞は「意図・目的(〜するつもりなら)」を表します。文全体は「英語を習得したいと思うなら、毎日話す練習をしなければならない」となります。
問2
次の英文の下線部を自然な日本語に訳してください。
The missing documents were nowhere to be found.
【正解】その紛失した書類はどこにも見当たらなかった(見つけることができなかった)。
【解説】nowhereという否定語を伴い、to be foundという受動態が続いています。
「否定+受動態」のシグナルが揃っているため、可能の用法(〜できる)です。過去時制かつ否定なので「見出すことができなかった」と訳します。
問3
次の英文の空所に当てはまる最も適切な形を選んでください。
She studied hard because she wanted ( ) as an expert in her field.
(A)to recognize
(B)to be recognized
(C)recognized
(D)being recognize
【正解】(B)to be recognized
【解説】want to doの目的語として不定詞が必要です。彼女は「専門家として認めたい」のではなく「認められたい」という受動の意味になるため、不定詞の受動態であるto be recognizedが正解です。
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理解度チェック
Q1. be to不定詞が持つコアイメージとして適切なものは?
- 話し手のその場の意思や直感
- 客観的な取り決め・道筋
- 主観的な強い義務感や道徳的判断
- 主語が持っている物理的な能力
答えを見る
正解: B. 客観的な取り決め・道筋
be to不定詞のコアイメージは、周囲の状況や合意などによる「客観的な取り決め・道筋(〜することになっている)」です。
Q2. be to不定詞が「可能」を表す際の特徴はどれですか?
- 二人称主語の肯定文で使われる
- 必ずif節の中で使われる
- 否定語を伴うか受動態の形で使われる
- 肯定文の能動態で単独で使われる
答えを見る
正解: C. 否定語を伴うか受動態の形で使われる
可能の用法はほぼ例外なく、否定語を伴うか受動態(to be + 過去分詞)の形で用いられ、肯定文の能動態で単独で使われることは基本的にありません。
Q3. 「彼は同僚から尊敬されたい」を意味する正しい英文は?
- He wants to respect by his peers.
- He is to respect by his peers.
- He wants to be respected by his peers.
- He is to be respecting by his peers.
答えを見る
正解: C. He wants to be respected by his peers.
「尊敬されること」という受動の意味を表すため、不定詞の受動態である「to be + 過去分詞(to be respected)」を用いた文が適切です。
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よくある質問
- Q. be to不定詞の5用法の覚え方はありますか?
- 頭文字をとった「よ・ぎ・か・う・い(予定・義務・可能・運命・意図)」という語呂合わせが有名です。また、すべての用法に共通する「あらかじめ敷かれたレール・客観的な取り決め」というコアイメージから連想して覚えるのも有効です。
- Q. 新聞の見出しでbe動詞が省略されるのはなぜ?
- 英語のニュース見出しでは文字数を節約するため、be動詞が省略されて「主語 + to 不定詞」の形で予定を表すルールがあります。例えば「PM to visit US」は「The PM is to visit the US」と同じ意味です。
- Q. be to不定詞の否定文はどこにnotを置きますか?
- 基本は「be動詞 + not + to 不定詞」の語順です。例えば義務・禁止を表す場合は「You are not to enter.(入ってはならない)」となります。可能の用法では「nothing was to be seen」のように否定の代名詞が主語に来ることも多いです。
- Q. was to have + 過去分詞はどういう意味ですか?
- 「〜することになっていたのに(実際にはできなかった)」という過去の果たされなかった予定・意図を表します。「He was to have arrived yesterday.(彼は昨日到着する予定だったのだが来なかった)」のように使われます。
- Q. 日常会話でbe to不定詞はあまり使いませんか?
- 口語では固すぎるため多用されません。日常会話ではbe going to(予定)やhave to / should(義務)、can(可能)を使うのが自然です。be to不定詞はニュース、公式発表、格調高い文章、契約書などで好まれます。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部