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関係代名詞の受動態と時制のルール

関係代名詞の受動態と時制のルール

関係代名詞節内で受動態を使う基本形は「先行詞 + which/that/who + be動詞 + 過去分詞」です。節内の時制は先行詞ではなく「その動作がいつ行われたか」と「主節の時制」で決まり、助動詞や進行形と組み合わせることも可能です。

関係代名詞の受動態:基本構造と例文

関係代名詞節の中で「〜される名詞」を説明する場合、関係代名詞(主格)の後ろに「be動詞 + 過去分詞」を配置します。関係代名詞そのものは格変化を担うため、受動態の基本ルールである「be動詞 + 過去分詞」の構造は通常の文と変わりません。

関係代名詞+受動態の語順パターン

この構文では、関係代名詞が修飾節の主語(S')として機能し、直後のbe動詞が時制(現在・過去など)と先行詞の単数・複数を反映します。

基本パターンの実践例文

先行詞が単数か複数かによって、受動態のbe動詞の形を一致させる必要があります。

主格の関係代名詞節内で受動態を作る際は、「先行詞の数」と「動作の起きた時点(時制)」の2点を確認してbe動詞を選択することが大切です。

関係代名詞+受動態の基本構造
先行詞+which / that+was written+by the author

The novel which was written by the author won an award.その作家によって書かれた小説は賞を受賞しました。

先行詞の直後に関係代名詞とbe動詞+過去分詞を続けます。

受動態の基礎からおさらいしたい場合は、中学英語の受動態まとめを確認してみましょう。

受動態の時制変化:完了形と進行形

関係代名詞節内の受動態は、現在形や過去形だけでなく、現在完了形・過去完了形や現在進行形などの多様な時制をとることができます。修飾節内で述べる出来事のタイミングに合わせて、be動詞部分の形を変化させます。

時制関係代名詞節内の形例文
現在受動態which/that + is/are + 過去分詞The report that is published weekly is useful.(毎週発行される報告書は役に立ちます。)
過去受動態which/that + was/were + 過去分詞The letter that was sent yesterday arrived.(昨日送られた手紙が届きました。)
現在完了受動態which/that + have/has been + 過去分詞The issue that has been discussed is critical.(これまで議論されてきた問題は極めて重要です。)
過去完了受動態which/that + had been + 過去分詞The road which had been blocked was reopened.(閉鎖されていた道路は再開通しました。)
現在進行受動態which/that + is/are being + 過去分詞The bridge that is being built is very long.(現在建設されている橋はとても長いです。)

現在完了受動態(have/has been + 過去分詞)の構造

「すでに〜された名詞」「これまでに〜されてきた名詞」のように、過去の動作の結果が現在に残っていたり継続している状況を表す場合、have been + 過去分詞 または has been + 過去分詞 を関係代名詞の後ろに置きます。

現在進行形の受動態(be + being + 過去分詞)の構造

「今まさに〜されている名詞」という進行中の受動動作を表す場合、be動詞 + being + 過去分詞 を関係代名詞節内に用います。being を落としてしまうと単なる通常の状態や習慣を表す現在受動態になるため注意が必要です。

完了形の受動表現をもっと練習したいときは、完了形の受動態の作り方の例文集が参考になります。

次の疑問関係代名詞節に限らず完了形受動態の語順を基礎から確認したいときは、現在完了形の受動態の作り方を復習すると理解が定着します。

関係代名詞と助動詞を伴う受動態

関係代名詞節内に can、must、should、may などの助動詞を入れる場合、語順は「先行詞 + 関係代名詞 + 助動詞 + be + 過去分詞」となります。助動詞の直後は常に動詞の原形になるため、be動詞は主語の人称や数にかかわらず原形の be を使用します。

助動詞+受動態の基本公式

このパターンは、規則、能力、可能性、義務などを名詞に付け加えて修飾するときに頻出します。

助動詞構文パターン例文
can(可能・許可)that can be + 過去分詞Problems that can be solved quickly should be handled first.(素早く解決できる問題は最初に対処されるべきです。)
must(義務・必然)which must be + 過去分詞Files which must be protected are stored in this safe.(保護されなければならないファイルはこの金庫に保管されています。)
should(当然・推奨)that should be + 過去分詞Tasks that should be finished today are listed on the board.(本日終わらせるべき業務はホワイトボードに記載されています。)
may(推量・許可)which may be + 過去分詞Items which may be damaged during transit need extra wrapping.(輸送中に破損する恐れのある品物は追加の包装が必要です。)

助動詞を使った関係代名詞節の例文と注意点

助動詞を用いた受動態では、先行詞が複数であっても be の形は変化しません。また、否定文にする場合は助動詞の直後に not を置きます。

助動詞+受動態の構文パターン
先行詞+which / that / who+助動詞+be+過去分詞

Problems that can be solved quickly should be handled first.素早く解決できる問題は最初に対処されるべきです。

助動詞の後ろは先行詞の数に関わらず原形のbeを使います。

関係代名詞節における時制の一致と例外

主節の述語動詞が過去形になると、それに伴って従属節(関係代名詞節)の動詞も過去形または過去完了形に変化するのが英語の「時制の一致」の原則です。ただし、関係代名詞節には文脈や内容に応じて時制の一致を受けない「例外ルール」が存在します。

時制の一致の基本原則

主節が過去形の場合、関係代名詞節内の動作が主節と同じ時点の出来事であれば過去形に、主節より前の出来事であれば過去完了形(had been + 過去分詞)にします。

時制の一致の例外パターン

関係代名詞節の内容が以下の条件に当てはまる場合、主節が過去形であっても関係代名詞節は現在形(または過去形のまま固定)で表現されます。

例外パターン時制の扱い例文
現在も変わらない事実・状態主節が過去でも現在形He inspected the bridge that is known as the longest in town.(彼は町で最長として知られている橋を視察しました。)
普遍の真理・一般的な法則主節が過去でも現在形We learned about water that is purified by natural filtration.(私たちは自然ろ過によって浄水される水について学びました。)
歴史上の事実主節の時制に関わらず過去形固定The teacher explained the treaty that was signed in 1945.(先生は1945年に調印された条約について説明しました。)

たとえば上記の第1例において、その橋が「現在も最長として知られている」という客観的事実を表す場合、主節が inspected(過去形)であっても関係代名詞節は that is known と現在形を保ちます。

修飾内容が現在の状態を指しているのか、過去の一時点に限定された状態なのかを判断して時制を決定します。

関係代名詞の時制と受動態のルールのイメージ

関係代名詞+be動詞の省略と分詞構文

主格の関係代名詞と受動態のbe動詞は、2語セットで同時に省略することができます。省略すると「名詞 + 過去分詞」の後置修飾の形になります。

省略のルールと書き換え

省略できるのは「主格の関係代名詞 + be動詞」の組み合わせのみです。関係代名詞だけを省略してbe動詞を残すことはできません。

関係代名詞節のままと分詞(省略形)のニュアンスの違い

日常会話や簡潔な文章では省略形(分詞の後置修飾)が好まれますが、関係代名詞を明示するべき状況もあります。

形式主なメリット・特徴適した場面
名詞 + 過去分詞(省略形)文が短く簡潔になり、テンポが良い。修飾関係が直接的。新聞見出し、日常会話、修飾語句が短い場合。
関係代名詞 + be動詞 + 過去分詞時制(過去完了や進行形など)や助動詞のニュアンスを正確に示せる。時制の前後関係を明示したい論文、契約書、公的文書。

たとえば「いま修理されている車」を表現したい場合、The car repaired では「修理が完了した車」と解釈される恐れがあるため、進行中のニュアンスを正確に伝えるには The car that is being repaired のように関係代名詞節を省略せずに記述します。

完全な形と省略形の書き換え

完全な形

  • The book which was written...
  • 関係代名詞+be動詞を明示
  • 時制などを正確に示せる

省略形(分詞修飾)

  • The book written...
  • 名詞+過去分詞の形
  • 文が短く簡潔で直接的

誤文(NGパターン)

  • *The book was written...
  • 関係代名詞だけを省略
  • 動詞が2つ並び文法破綻

関係代名詞とbe動詞の2語を同時に省略して分詞にします。

次の疑問省略した分詞と関係代名詞のどちらを使うべきか迷う場面があれば、関係代名詞と分詞修飾の違いを整理しておくと迷わず選べます。

本動詞(V)と修飾の過去分詞を見抜く方法

英文読解でつまずきやすいのが、「関係代名詞 + be動詞」が省略され、規則動詞の過去形(V)と過去分詞(修飾)が同じ -ed の形をしているケースです。文全体の骨格を見失わないためのステップ式判別フローを紹介します。

動詞(V)と過去分詞の判別3ステップ

  1. 文全体の接続詞・関係詞の数を確認し、文に存在する「本動詞(V)」の必要個数を把握する。
  2. 動詞の直後に目的語(O)があるか確認する。他動詞なのに目的語が直後にない場合、受動の意味を持つ過去分詞(修飾)である可能性が高い。
  3. 修飾の区切りを特定し、「主語(S)... 本動詞(V)」の対応関係を組み立てる。

判別の実例解説

次の英文を例に構造を分析します。

The materials provided by the manager satisfied all requirements.

読解時に「主語の直後の -ed が動詞なのか修飾なのか」迷ったときは、他動詞の目的語の有無と、後ろにもう1つ本動詞が存在しないかを点検することが確実な見極め方です。

本動詞と修飾過去分詞の判別手順
1動詞の数を把握

接続詞・関係詞の数から文に必要な本動詞の個数を確認する。

2目的語の有無

他動詞の直後に目的語がなければ受動の過去分詞修飾と判断。

3文構造を確定

修飾の区切りを特定し文全体の主語と本動詞の対応を組み立てる。

3つのステップで-edが本動詞か修飾の過去分詞かを見抜きます。

次の疑問文構造で過去分詞の役割をすばやく見分けたいなら、過去分詞と受動態の違いや使い方を押さえておくと見失いません。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「関係代名詞」のまとめ

理解度チェック

Q1. 「今まさに〜されている」を表す関係代名詞節はどれ?

  1. that is been + 過去分詞
  2. that is being + 過去分詞
  3. that has being + 過去分詞
  4. that was been + 過去分詞
答えを見る

正解: B. that is being + 過去分詞
現在進行受動態は「be動詞 + being + 過去分詞」の語順で表現します。

Q2. 助動詞を含む関係代名詞節の受動態で正しい語順はどれ?

  1. 先行詞+関係代名詞+助動詞+過去分詞
  2. 先行詞+関係代名詞+助動詞+be+過去分詞
  3. 先行詞+助動詞+関係代名詞+be+過去分詞
  4. 先行詞+関係代名詞+be+助動詞+過去分詞
答えを見る

正解: B. 先行詞+関係代名詞+助動詞+be+過去分詞
助動詞の直後は動詞の原形になるため、「助動詞 + be + 過去分詞」の語順になります。

Q3. 関係代名詞節の省略ルールとして正しい説明はどれ?

  1. 関係代名詞だけを省略してbe動詞は残せる
  2. be動詞だけを省略して関係代名詞を残せる
  3. 主格の関係代名詞とbe動詞を同時に省略できる
  4. 完了形のhaveと関係代名詞を同時に省略できる
答えを見る

正解: C. 主格の関係代名詞とbe動詞を同時に省略できる
省略できるのは「主格の関係代名詞 + be動詞」の2語セットの組み合わせのみです。

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よくある質問

Q. 関係代名詞の受動態でby以外の前置詞を使う例は?
通常の受動態と同様に感情や状態を表す表現ではby以外を使います。例えば The news which I was surprised at(私が驚いた知らせ)や materials that are made of wood(木で作られている材料)などがあります。
Q. 関係代名詞の主格だけを省略できますか?
できません。主格の関係代名詞を省略する場合、直後のbe動詞も一緒に省略して「名詞 + 過去分詞」の後置修飾の形にする必要があります。関係代名詞だけを省略すると1つの文に接続詞なしで動詞が2つ生じ、文法的な誤りになります。
Q. 主節が過去形で修飾節が現在形の場合の和訳は?
修飾節の内容が現在も成立している事実であることを踏まえて訳します。例えば She visited the church that is registered as a world heritage site. は「彼女は世界遺産に登録されている(現在も登録中)教会を訪れた」と訳します。
Q. 助動詞+受動態は分詞の後置修飾に書き換えられる?
助動詞の意味(可能性・義務など)を保ちたい場合、単純な過去分詞の後置修飾には書き換えられません。例えば tasks that must be done を tasks done にすると「完了したタスク」になり「すべき」という意味が失われるため、関係代名詞を残す必要があります。

2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部

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