モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 接続詞thatの使い方と省略

英語接続詞thatの使い方と見分け方完全ガイド

英語接続詞thatの使い方と見分け方完全ガイド

英語の接続詞thatは、後ろに主語と動詞が揃った完全な文(S+V)を従え、「〜ということ」というひとまとまりの名詞節を作る品詞です。動詞の目的語や文の主語・補語として機能し、日常会話では目的語のthatを省略するのが一般的ですが、主語節やフォーマルな場面では省略できません。

関係代名詞との最大の違いは「後ろの文に欠けがあるかないか」であり、完全な文が続いていれば接続詞と判断できます。

接続詞thatの基本と4つの役割

英語の接続詞thatの最も基本的な働きは、文(節)と文をつなぎ、「〜ということ」という名詞のカタマリ(名詞節)を作ることです。thatの後ろには、主語・動詞・目的語などが揃った「完全文」が続きます。

名詞と同じ働きをするため、文中で以下の4つの重要な役割を担います。

1. 動詞の目的語(O)になる

最も頻繁に使われる用法です。動詞の直後にthat節を置き、「〜ということを(思う・知っている・言う)」という意味を表します。

I know that he is honest.
(私は彼が正直であることを知っています。)

この文では、that he is honest 全体が動詞 know の目的語になっています。

2. 文の主語(S)になる

that節そのものが文全体の主語になる用法です。「〜ということは…だ」という意味を表します。

That the earth is round is a known fact.
(地球が丸いということは既知の事実です。)

ただし、英語では文頭に長い主語を置くことを嫌う傾向があるため、形式主語 it を文頭に置き、that節を後ろに回す構文がよく使われます。

It is a known fact that the earth is round.
(地球が丸いということは既知の事実です。)

3. 文の補語(C)になる

be動詞などの後ろに置かれ、主語の内容を説明する補語として働きます。「主語は〜ということだ」と訳します。

The problem is that we don't have enough time.
(問題は、私たちに十分な時間がないということです。)

4. 名詞を説明する同格(Apposition)になる

特定の抽象名詞の後ろに置かれ、その名詞の具体的な内容を説明します。「〜という(事実・知らせなど)」という意味になります。

The news that she won the prize surprised us.
(彼女が賞を受賞したという知らせは私たちを驚かせました。)

以下の表は、それぞれの役割と位置関係をまとめたものです。

役割文中での位置例文
目的語(O)他動詞の後ろI think that you are right.
主語(S)文頭(またはit構文の末尾)That he failed is unfortunate.
補語(C)be動詞などの後ろThe truth is that I forgot it.
同格抽象名詞の後ろthe fact that he was innocent
接続詞thatの4つの役割
🎯動詞の目的語

動詞の直後に置き「〜ということ」を表す

📌文の主語

「〜ということは」の意味で文全体の主語になる

💡文の補語

be動詞などの後ろで主語の内容を説明する

🔗名詞の同格

抽象名詞の後ろでその具体的な内容を説明する

接続詞thatが名詞節として文中で担う4つの働きです。

次の疑問指示代名詞や副詞など接続詞以外の用法も含めて全体像を整理したいときは、thatの意味と使い方総まとめで確認できます。

頻出動詞と間違いやすい語順ルール

接続詞thatを目的語にとる動詞には、思考・認識・発言・伝達を表すものが多く存在します。動詞によって後ろに続く語順が異なるため、正確に整理しておく必要があります。

接続詞thatをとる主な動詞一覧

日本人が間違えやすい「tell」と「say」「explain」の語順

英語学習者が英作文やスピーキングで最も混同しやすいのが、that節を導く「伝える」系動詞の文型ルールです。

1. tell は「人 + that節」をとる

動詞 tell は、直後に「誰に伝えるか」を表す目的語(人)が必要です。前置詞 to を挟まずに直接人を置きます。

He told me that the meeting was canceled.
(彼は私に会議が中止になったと言いました。)

誤りの例:He told that the meeting was canceled.(人が抜けているため不自然)
誤りの例:He told to me that the meeting was canceled.(to は不要)

2. say は「that節」を直接とる

動詞 say は直後に that節を置きます。相手を明示したい場合は to + 人 を挿入します。

He said that he was busy.
(彼は忙しいと言いました。)

He said to me that he was busy.
(彼は私に向かって忙しいと言いました。)

3. explain は「explain to 人 that節」の語順

動詞 explain は tell と異なり、explain 人 that という第4文型(SVOO)をとることができません。必ず to + 人 を伴うか、または人を省略して that節を続けます。

The teacher explained to us that the exam was postponed.
(先生は私たちに試験が延期されたと説明しました。)

誤りの例:The teacher explained us that the exam was postponed.

動詞正しい語順パターン誤りやすいパターン
telltell + 人 + that節tell to 人 that節
saysay (to 人) + that節say 人 that節
explainexplain (to 人) + that節explain 人 that節
remindremind + 人 + that節remind to 人 that節
伝達動詞のthat節語順ルール

tell

  • 「人 + that節」をとる
  • 直後に直接人を置きtoは不要
  • 例: He told me that...

say

  • that節を直接とる
  • 相手を明示する時は to+人
  • 例: He said (to me) that...

explain

  • explain to 人 that節の語順
  • SVOO(人 that)はとれない
  • 相手には必ず to を伴う

tell・say・explainで異なるthat節との組み合わせ方です。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

接続詞thatを省略できる基準・できない基準

接続詞thatは日常会話で頻繁に省略されますが、いつでも自由に省略できるわけではありません。省略の可否には明確な文法ルールと文脈上の基準があります。

thatを省略できるケース

動詞の目的語になるthat節は、会話表現や親しい間柄でのやり取りにおいて、大半のケースで省略されます。

I think (that) it will rain tomorrow.
(明日は雨が降ると思います。)

She said (that) she loved music.
(彼女は音楽が大好きだと言いました。)

また、形容詞の後ろに続く感情の原因を表すthat節も、口語では自然に省略されます。

I'm glad (that) you came.
(あなたが来てくれて嬉しいです。)

thatを絶対に省略できないケース

一方で、以下の状況では構造の誤認を防ぐため、または文法上の規則により、thatを省略することができません。

1. 文頭で主語節を導く場合

文頭に置かれた接続詞thatを省略すると、どこから主語でどこから述語動詞なのか判別できなくなるため、省略は不可です。

That he told a lie is obvious.
(彼が嘘をついたということは明白です。)
不可の例:He told a lie is obvious.(1つの文に動詞が2つ並び破綻する)

2. andなどで2つのthat節を並列する場合(2つ目のthat)

1つの動詞に対してthat節が2つ続く場合、2つ目のthatを省略すると全体の並列関係が崩れてしまうため、残すのが鉄則です。

She told me that she was tired and that she wanted to go home.
(彼女は疲れているということ、そして帰宅したいということを私に伝えました。)

3. 主語とthat節の間に修飾語句が挟まる場合

動詞とthat節の間に前置詞句や副詞が割り込む場合、文構造を明瞭にするためにthatを残します。

I realized after talking with him that he was innocent.
(彼と話し合った後、私は彼が無実であると気づきました。)

4. 同格のthat節

名詞の内容を説明する同格のthatは、直前の名詞との結びつきを示すため、原則として省略しません。

文脈・配置省略の可否理由・特徴
動詞の目的語節(口語)可能日常会話では省略が一般的
感情の原因を表す節可能glad, sure などの直後
文頭の主語節不可主節の動詞との混同を防ぐため
並列された2つ目のthat節不可文の骨格と並列関係を維持するため
修飾語句が挟まる目的語節不可意味の切れ目を明確にするため
同格のthat節原則不可直前の名詞との修飾関係を保つため
thatの省略可否ルール

省略できるケース

  • 動詞の目的語になるthat節
  • 感情を表す形容詞の後ろのthat節
  • 日常会話や親しい間柄でのやり取り

絶対に省略できないケース

  • 文頭で主語節を導く場合
  • and等で並列する2つ目のthat
  • 主語とthat節の間に修飾語句が挟まる

接続詞thatを省略できる場合と省略できない場合の基準です。

接続詞thatと関係代名詞thatの違いと見分け方

試験や読解で最も質問が多いのが、「接続詞のthat」と「関係代名詞のthat」の見分け方です。この2つは役割も文構造も根本的に異なります。

2大識別基準:直前と直後を確認する

判定の決め手は、「直前に名詞(先行詞)があるか」と「直後の文が完全文か不完全文か」の2点です。

完全文と不完全文の比較

以下の2つの例文を比較してみましょう。

例文A:I know the news that he got married.
thatの後ろ:he got married(彼は結婚した)=文として完結している完全文。
判定:接続詞(同格のthat)「彼が結婚したというニュース」

例文B:I know the news that he announced yesterday.
thatの後ろ:he announced yesterday(彼が昨日発表した)=announced の目的語が欠けている不完全文。
判定:関係代名詞「彼が昨日発表したニュース」

瞬時に見分ける2ステップ判定フロー

  1. ステップ1(直後を確認):that以降の文に、主語(S)や目的語(O)の欠落があるか?
    • 主語や目的語が欠けている(不完全文) → 関係代名詞
    • 主語や目的語が揃っている(完全文) → ステップ2へ
  2. ステップ2(直前を確認):thatの直前が動詞か名詞か?
    • 直前が動詞(think, know など) → 接続詞(目的語節)
    • 直前が抽象名詞(fact, news, idea など) → 同格の接続詞
判別項目接続詞that(名詞節)関係代名詞that(形容詞節)
直後の文構造完全文(S・V・Oが揃う)不完全文(SまたはOが欠落)
節の品詞名詞節(〜ということ)形容詞節(〜な…)
直前の語動詞・形容詞・抽象名詞修飾される名詞(先行詞)
thatの役割文をつなぐ接着剤(意味要素なし)代名詞として節内の主語・目的語を兼ねる
thatの識別2ステップフロー
1直後を確認

主語や目的語の欠落があるか調べる

2文構造で分岐

不完全文なら関係代名詞、完全文なら次へ

3直前を確認

直前が動詞か抽象名詞かを調べる

4接続詞を判別

動詞なら目的語節、名詞なら同格の接続詞

直後と直前の2点を確認して接続詞と関係代名詞を見分ける手順です。

接続詞thatの使い方と省略のイメージ

次の疑問関係代名詞との区別にまだ迷うなら、例文での見分け方を掘り下げた接続詞と関係代名詞thatの違いが役立ちます。

同格のthatの構造とよく使われる抽象名詞

接続詞thatの中でも、特に読解で重要なのが「同格のthat」です。直前にある名詞と that節の中身がイコールの関係(A = B)になります。

同格のthatの文法構造

The fact that he was innocent proved his courage.
(彼が無実であったという事実は、彼の勇気を証明した。)

この文では、The fact(事実)の内容そのものが that he was innocent(彼が無実だったこと)であり、両者が等号で結ばれます。thatの後ろには he was innocent という完全文が置かれています。

同格のthatを導く代表的な抽象名詞

同格のthatをとることができる名詞は限定的です。「思考・発言・情報・感情」などを表す抽象名詞に限られます。

関係代名詞との混同を防ぐチェック法

同格名詞の直後に関係代名詞が来ることもあります。そのため、「名詞が fact だから絶対に同格」と早合点してはいけません。

The fact that she told us was shocking.
後ろの文:she told us [目的語が欠落]
この場合、told の直接目的語(何を話したか)が欠けているため、that は関係代名詞です(「彼女が私たちに話した事実」)。

The fact that she told a lie was shocking.
後ろの文:she told a lie(完全文)
目的語 a lie が揃っているため、この that は同格の接続詞です(「彼女が嘘をついたという事実」)。

副詞節を導く接続詞thatの用法

接続詞thatは名詞節だけでなく、副詞節(文全体や動詞・形容詞を修飾するカタマリ)を作る用法もあります。長文読解やライティングで頻出する3大構文を確認しましょう。

1. 目的を表す「so that S can [will / may] V」

「Sが〜できるように、〜する目的で」という意味を表す副詞節です。

I got up early so that I could catch the first train.
(始発列車に乗れるように、私は早起きしました。)

口語では接続詞の that が省略され、so だけで使われることもよくあります。

2. 結果・程度を表す「so ... that 〜」

「とても…なので〜だ」または「〜なほど…だ」という意味を表します。so の後ろには形容詞または副詞が入ります。

The box was so heavy that I couldn't lift it.
(その箱はとても重かったので、私は持ち上げることができませんでした。)

名詞を修飾する場合は such + 名詞 + that 〜 の形をとります。

It was such a lovely day that we went for a walk.
(とても気持ちのよい日だったので、私たちは散歩に出かけました。)

3. 感情の原因を表す that 節

感情を表す形容詞(glad, sorry, surprised, happy など)の後ろに置かれ、「〜して(嬉しい・残念だ)」という原因・理由を表します。

I was surprised that nobody agreed with the plan.
(誰もその計画に賛成しなかったことに驚きました。)

構文意味節の種類
so that S can VSが〜できるように(目的)副詞節
so ... that 〜とても…なので〜(結果・程度)副詞節
such ... that 〜大変な…なので〜(結果・程度)副詞節
形容詞 + that 〜〜して(感情の原因)副詞節

目的を表す構文をより詳しく確認したいときは、so thatの使い方(目的)が役立ちます。

結果や程度を表す表現についてさらに知りたい場合は、so ... thatの使い方(結果)も参考にしてください。

次の疑問that以外の副詞節を作る接続詞もまとめて確認したいなら、副詞節を導く接続詞一覧と使い方を参考にしてみてください。

長文読解でthat節を見失わない括弧付けの技術

複雑な英文で接続詞thatが現れたとき、「どこからどこまでが節のカタマリなのか」を見失うと文全体の骨格が掴めなくなります。正確に読み解くための括弧付け(ブラケット)のルールをマスターしましょう。

that節の終わりを見極める2つの鉄則

鉄則1:節内の「動詞」の直後、または修飾語の終わりで閉じる

that節が目的語になっている場合、節内の動詞とその目的語・補語が完了した地点で節が閉じます。

Scientists believe [ that average global temperatures will rise over the next decade ].
(科学者たちは、地球の平均気温が今後10年間で上昇すると信じています。

)
骨格:Scientists(S) believe(V) [ that節 ](O)

鉄則2:主語節のthatは「主節の動詞の直前」で閉じる

文頭の that から始まった節は、文全体の述語動詞(主節のV)の直前までが1つのカタマリです。「動詞が2つ並んだら、2つ目の動詞の前で切る」と覚えると迷いません。

[ That regular exercise improves cognitive function ] is widely recognized.
(定期的な運動が認知機能を向上させるということは、広く認められています。

)
1つ目の動詞:improves(that節内のV)
2つ目の動詞:is(主節のV)
したがって、function の後でカッコを閉じ、That ... function 全体を大きな主語(S)として捉えます。

時制の一致のルールにも注意

接続詞that節を扱う際は、主節の動詞の時制に引きずられてthat節内の動詞が変化する「時制の一致」を意識する必要があります。

現在形:I think [ that she is a doctor ].(彼女は医者だと思う。)
過去形:I thought [ that she was a doctor ].(彼女は医者だと思った。)

主節が過去形(thought)になると、that節内の動詞も現在形(is)から過去形(was)にシフトします。長文読解では「過去形になっているが、発言当時の現在を指している」と正しく解釈することが重要です。

that節の括弧付け2大鉄則
📦目的語のthat節

節内の動詞・目的語・修飾語の終わりで閉じる

✂️主語節のthat

動詞が2つ並んだら2つ目の動詞の直前で切る

🕒時制の一致

主節が過去形のときは節内の動詞変化に注意する

英文読解でthat節の範囲を正確に見極めるためのルールです。

実戦ミニテストでthatの識別を完全攻略

文法問題や読解テストで狙われるthatの識別力を確認しましょう。以下の3つの文に含まれる that の用法を答えてください。

第1問

The proposal that they accepted yesterday was very creative.

正解:関係代名詞(目的格)
解説:that の直後に they accepted yesterday が続いています。動詞 accepted は他動詞ですが、「何を受け入れたのか」という目的語が抜けています。

後ろが不完全文であり、直前の先行詞 The proposal を修飾しているため、関係代名詞です。

第2問

The rumor that they accepted the proposal spread quickly.

正解:同格の接続詞
解説:that の直後を見ると、they(S) accepted(V) the proposal(O) と主要素がすべて揃った完全文です。

そして直前には The rumor(噂)という抽象名詞があります。「彼らがその提案を受け入れたという噂」となり、名詞の内容を説明する同格の接続詞と判定できます。

第3問

That the company made a profit this quarter is true.

正解:接続詞(主語節を導く名詞節)
解説:文頭に That があり、節内は the company made a profit という完全文です。この節全体が2つ目の動詞 is の主語として働いています。「会社が今四半期に利益を出したということは真実だ」という意味をつくる接続詞です。

感情の原因や結果を表す副詞節that

接続詞thatは目的を表す働きのほかに、感情の原因や程度・結果を表す副詞節を導く用法があります。

1. 感情を表す形容詞に後続するthat節(感情の原因)

人の感情や判断を表す形容詞(glad, happy, sorry, afraid, surprised など)の後ろにthat節を置くと、「〜して」「〜という理由で」と感情の原因を表す副詞節になります。

2. 結果・程度を表す so ... that 〜 / such ... that 〜 構文

「so + 形容詞/副詞 + that + 完全文」の形で、「非常に…なので〜」という結果や「〜するほど…」という程度を表します。

名詞を強調する場合は、「such + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + that + 完全文」の形をとります。

前置詞の後ろでthat節を使う同格表現

前置詞の後ろには原則として接続詞that節を直接置くことはできません(例: ×about that S V)。そのため、前置詞の目的語としてthat節の内容を置きたい場合は、the fact that S Vという同格の形を経由して表現します。

前置詞の直後にthat節を続けたい場合は、このように抽象名詞factを挟むルールを押さえておきましょう。

並列時や強調時のthat省略ルール

接続詞thatの省略には、誤読を防ぐための規則やニュアンスの違いが存在します。

and等で並列された2つ目のthat節は省略不可

動詞の目的語節を2つ並列でつなぐ場合、1つ目のthatは省略できても、2つ目のthatは省略できません。

もし2つ目のthatを省略して and he could not join us と書くと、主節の主語 He が並列されているのか、発言内容の従属節が並列されているのかが曖昧になるためです。

あえてthatを省略しないときのニュアンス

日常会話では他動詞の目的語となるthatは省略されるのが自然ですが、あえてthatを明記・発音するケースには以下の3つの意図があります。

省略できない特殊な配置とthatのニュアンス

接続詞 that は目的語節などで省略できますが、文構造によっては絶対に省略できないケースがあります。

省略が不可となる特殊なケース

that の有無によるニュアンスの違い

目的語節において that を省略すると、日常会話や親しい間柄のメールで自然で軽快な響きになり、主節の動詞と従属節の内容が密接に結びついた印象を与えます。

一方、that を明記すると、書き言葉やビジネス文書、学術論文、スピーチなどで好まれ、文の境界線がはっきりして客観的・論理的で丁寧な印象になります。

結果や感情の原因を表す副詞節のthat

接続詞 that は名詞節だけでなく、結果や感情の原因を表す副詞節を導く用法もあります。

程度・結果を表す so ... that 〜

so の直後に形容詞や副詞を置き、後ろに that 節を続けることで「非常に…なのでその結果〜だ」という結果を表します。

The box was so heavy that I could not lift it.
(その箱はとても重かったので、私は持ち上げることができなかった。)

感情の原因・判断の根拠を表す that

感情を表す形容詞(glad, sorry, surprised, happy, afraid など)の直後に置かれる that 節は、その感情を抱いた原因や理由を表す副詞節になります。後ろには完全文が続き、日常会話では that が高い頻度で省略されます。

I am glad that you enjoyed the concert.
(あなたがコンサートを楽しんでくれて私は嬉しいです。)
We were surprised that the store was completely empty.
(私たちはその店が完全にガラ空きだったことに驚いた。)

2つ目の動詞の手前で節を閉じる読解原則

英文読解で that 節がどこで終わるかを見抜くために役立つのが、「that の後にある2つ目の述語動詞の前でカタマリを閉じる」という原則です。

文頭や主語直後の that 節を見極める手順

主語節や同格節のように文頭や主語の直後に that が現れた場合、節内の動詞と文全体の動詞を識別する必要があります。

The belief that technology will solve all human problems is naive.

  1. 主語 The belief の直後に that があります。
  2. that 節内の1つ目の動詞は will solve です。
  3. さらに読み進めると2つ目の動詞 is が現れます。
  4. この2つ目の動詞の手前で「[that technology will solve all human problems]」と節を閉じます。

これにより、文全体の骨格が The belief [that...] is naive.(信念は甘い考えだ)というシンプルな S+V+C の構造であると明確に把握できます。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「that意味」のまとめ

理解度チェック

Q1. 接続詞thatの基本的な特徴として正しいものはどれですか。

  1. 直後に完全文が続く
  2. 直後に主語が欠けた不完全文が続く
  3. 直前の名詞を修飾する形容詞節を作る
  4. 文頭で主語節を導く場合でも省略できる
答えを見る

正解: A. 直後に完全文が続く
接続詞thatの後ろには主語・動詞などが揃った完全文が続き、文と文をつないで名詞節を作ります。

Q2. 動詞explainを用いてthat節を導く正しい英文はどれですか。

  1. He explained me that he was busy.
  2. He explained that he was busy.
  3. He told to me that he was busy.
  4. He said that was canceled.
答えを見る

正解: B. He explained that he was busy.
explainは「explain to 人 that節」または人を省略してthat節を直接続けます。「explain 人 that」の語順はとれません。

Q3. 接続詞thatを絶対に省略できないケースはどれですか。

  1. 動詞thinkの目的語節を導く場合
  2. gladなど感情を表す形容詞の後ろに置く場合
  3. 文頭で文全体の主語節を導く場合
  4. 日常会話で動詞sayの直後に置く場合
答えを見る

正解: C. 文頭で文全体の主語節を導く場合
文頭の主語節を導くthatを省略すると、文構造の判別ができなくなり文が破綻するため省略できません。

Nathan英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

よくある質問

Q. 指示代名詞thatと接続詞thatの見分け方は?
指示代名詞のthatは「あれ・それ」という意味で名詞として単独で主語や目的語になります(例:That is true.)。一方、接続詞のthatは後ろに主語と動詞を含む完全文を従えて「〜ということ」という節を導きます。
Q. 接続詞that節の中で時制の一致を受けない例外は?
that節内の内容が「不変の真理(地球が回るなど)」「現在も続く習慣・状態」「歴史的事実」である場合は、主節が過去形であってもthat節内の動詞は過去形にならず、現在形や過去のまま維持されます。
Q. 同格のthatと関係代名詞thatは書き換えできますか?
書き換えできません。関係代名詞thatはwhichに書き換えることができますが、同格のthatは接続詞であり節内に代名詞の働きがないため、whichで置き換えることは不可能です。
Q. 接続詞whetherやifとthatはどう使い分けますか?
that節は「〜ということ」という確定した事実を表すのに対し、whetherやifは「〜かどうか」という不確定な事柄や疑問を表します。knowやtellなどの動詞でも文脈に応じて使い分けられます。
Q. so that構文のthatは省略できますか?
結果を表すso ... that構文や、目的を表すso that構文のthatは、特に口語表現において省略されることがよくあります。
Q. 接続詞thatの前にカンマを置くことはありますか?
原則として名詞節を導く接続詞thatの直前にカンマは置きません。ただし、so that構文で「その結果〜」という結果の意味を表す副詞節になる場合や、主節とthat節の間に挿入句が挟まる場合にはカンマが置かれます。
Q. 接続詞thatの省略はテストで減点されますか?
目的語節では省略しても文法的に間違いではありませんが、入試や英検などのライティング試験では構造を明瞭にするため接続詞thatを明記することが推奨されます。また、同格や主語節での省略は文法誤りとして減点されます。

2026年9月30日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法so ... thatの使い方(結果)接続詞の一覧と使い方同格の that と名詞の同格