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thatの接続詞と関係代名詞の見分け方まとめ
thatが接続詞か関係代名詞かを見分ける基準は「後ろの文が完全文か不完全文か」と「直前に先行詞があるか」の2点だけです。後ろに主語や目的語が欠けた不完全文が続けば関係代名詞、文の主要素が揃った完全文が続けば接続詞と判定できます。名詞が直前にある場合でも、後ろが完全文なら同格の接続詞です。
thatの見分け方判定フローと早見表
英文を読んでいるときや文法問題を解くとき、thatの識別は次の2ステップで判定できます。まずは直前の語句と後ろに続く英文の構造を確認してください。
thatの識別フローチャート
- ステップ1:後ろの文構造を確認する
後ろの文で主語(S)や他動詞・前置詞の目的語(O)が欠けている(不完全文)なら、その時点で関係代名詞です。 - ステップ2:後ろが完全文の場合、直前の語を確認する
文の要素がすべて揃っている(完全文)場合、直前に「事実・知らせ・考え」などを表す名詞があれば同格の接続詞、動詞や形容詞の後ろにあれば名詞節または副詞節をつくる接続詞です。
主要なパターンの特徴を整理した早見表は以下の通りです。
表は横にスクロールできます →
| 分類 | 直前の語(先行詞など) | 後ろの文構造 | 節全体の品詞 |
|---|---|---|---|
| 関係代名詞 that | 名詞(先行詞)あり | 不完全文(SまたはOが欠落) | 形容詞節(名詞を修飾) |
| 接続詞 that(名詞節) | 動詞・前置詞・なし | 完全文(S+V+O/Cが完備) | 名詞節(S/O/Cになる) |
| 接続詞 that(同格) | 特定の抽象名詞あり | 完全文(S+V+O/Cが完備) | 名詞節(名詞とイコール) |
| 接続詞 that(副詞節) | 形容詞・so / such | 完全文(S+V+O/Cが完備) | 副詞節(程度・結果・原因) |
SやOが欠けた不完全文なら関係代名詞と即断
文要素が完備ならthatの直前にある語句を見る
事実や知らせなどの名詞があれば同格の接続詞
直前が動詞や形容詞なら名詞節または副詞節
後ろの文構造と直前の語句の順でthatの用法を判定します。
接続詞と関係代名詞の2大相違点
thatの接続詞と関係代名詞には、文法上明確な違いが2つ存在します。この違いを理解しておくと、丸暗記に頼らず構造から見抜けるようになります。
相違点1:後ろに続く文が完全文か不完全文か
最も重要な違いは、thatの直後に続く文の形です。
- 関係代名詞 that:that自身が代名詞として後ろの節の中で主語や目的語の役割を担います。そのため、後ろの文からは主語または目的語が必ず1つ抜け落ちており、不完全な構造になります。
- 接続詞 that:thatは2つの文をつなぐ「接着剤」に過ぎず、後ろの文の要素にはなりません。そのため、後ろには文型(第1文型〜第5文型)として必要な要素がすべて揃った完全文が続きます。
相違点2:that節全体が果たす品詞の役割
もうひとつの違いは、thatから始まるカタマリ(節)が文全体の中で何詞として働いているかです。
- 関係代名詞 that節:直前の名詞(先行詞)を後ろから詳しく説明するため、必ず「形容詞節」になります。
- 接続詞 that節:基本的に文全体の主語(S)、他動詞の目的語(O)、補語(C)になる「名詞節」をつくります(構文によっては原因や結果を表す「副詞節」になります)。
関係代名詞 that
- that自身が代名詞(SやO)になる
- 後ろの文はSやOが欠けた不完全文
- 節全体で直前の名詞を修飾する形容詞節
接続詞 that
- 文をつなぐ接着剤で文の要素にならない
- 後ろの文は要素が揃った完全文が続く
- 節全体で名詞節(S/O/C)または副詞節
後ろに続く文の構造と節全体の品詞の2点で見分けることができます。
関係代名詞thatの構造と例文
関係代名詞のthatは、直前にある名詞(先行詞)を修飾する形容詞節をつくります。節の中で主語の働きをする「主格」と、目的語の働きをする「目的格」の2種類を押さえましょう。
主格の関係代名詞 that
後ろの節で主語(S)が欠けており、thatのすぐ後ろに動詞が続きます。
例文:I bought a computer that works very fast.
訳:私はとても速く動作するコンピューターを買いました。
この文では、thatの後ろに主語がなく、いきなり動詞worksが続いています。that works very fast全体が前の名詞a computerを修飾しています。
目的格の関係代名詞 that
後ろの節で他動詞または前置詞の目的語(O)が欠けています。
例文:The book that she recommended was interesting.
訳:彼女が推薦してくれた本は面白かったです。
他動詞recommendedは本来「何を推薦したか」という目的語を必要としますが、この文の後ろには目的語がありません。欠けている目的語の役割をthatが担い、that she recommended全体がThe bookを修飾しています。目的格の関係代名詞は省略されることも多くあります。
文型ごとの使い分けをもっと確認したいときは、関係代名詞の使い方の例文集を参考にしてください。
次の疑問関係代名詞のthatが好まれるケースを知りたいときは、関係代名詞thatの特別ルールをチェックしておくと迷いません。
接続詞thatの構造と例文
接続詞のthatは後ろに完全文を伴います。大きく分けて「名詞節」をつくる場合と「副詞節」をつくる場合の2つの使い方があります。
名詞節をつくる接続詞 that
「〜ということ」という意味になり、文の目的語・主語・補語として機能します。
1. 他動詞の目的語になる場合(最も頻出)例文:I think that he is honest.
訳:私は彼が正直であると思います。
thatの後ろはhe(主語)+ is(動詞)+ honest(補語)の第2文型が揃った完全文です。このthatは会話や日常の文章でよく省略されます。
2. 文の主語になる場合例文:That she passed the exam surprised everyone.
訳:彼女が試験に合格したということは全員を驚かせました。
thatから始まる節全体が文の大きな主語になっています。主語が長くなるのを避けるため、形式主語のitを用いてIt surprised everyone that she passed the exam.と書き換えるのが一般的です。
3. 補語になる場合例文:The problem is that we do not have enough time.
訳:問題は、私たちに十分な時間がないということです。
be動詞の後ろで主語The problemの内容を説明する補語(C)として完全文を導いています。
副詞節をつくる接続詞 that
接続詞thatは、特定の構文において副詞節(程度・結果・原因)をつくることがあります。
- 感情の原因:I am glad that you liked the present.(プレゼントを気に入ってくれてうれしいです)
- 結果(so ... that 構文):It was so cold that the river froze.(とても寒かったので川が凍りました)
- 目的(so that ... 構文):He spoke loudly so that everyone could hear.(全員に聞こえるように彼は大きな声で話しました)

同格のthatと関係代名詞thatの違い
文法問題や読解で多くの学習者がつまずくのが「名詞の後ろにあるthat」の識別です。名詞の直後にあっても、後ろが完全文であれば関係代名詞ではなく「同格の接続詞」になります。
同格のthatとは
「〜という(事実・知らせなど)」という意味で、直前の抽象名詞の内容をそのまま説明する用法です。直前の名詞とthat以下の完全文が「A = B」のイコール関係で結ばれます。
例文:The news that our team won the championship spread quickly.
訳:私たちのチームが優勝したという知らせはすぐに広まりました。
thatの後ろはour team(主語)+ won(動詞)+ the championship(目的語)という過不足のない完全文です。したがって、このthatは関係代名詞ではなく同格の接続詞です。
見分け方の具体例比較
| 例文 | 後ろの文構造 | thatの品詞 |
|---|---|---|
| The news that he told us was shocking.(彼が私たちに話してくれた知らせは衝撃的だった) | 不完全文(toldの目的語が欠落) | 関係代名詞 |
| The news that he resigned was shocking.(彼が辞任したという知らせは衝撃的だった) | 完全文(he resignedで完結) | 同格の接続詞 |
どちらも直前にThe newsという名詞がありますが、後ろの文が欠落しているか整っているかで品詞が明確に分かれます。
同格のthatを導きやすい代表的な名詞一覧
- fact(事実):the fact that ...
- news(知らせ):the news that ...
- idea(考え・着想):the idea that ...
- rumor(噂):the rumor that ...
- thought(思い・考え):the thought that ...
- promise(約束):the promise that ...
- possibility(可能性):the possibility that ...
- conclusion(結論):the conclusion that ...
完全文と不完全文を動詞から見抜く手順
「完全文か不完全文かの判定が苦手」という原因の多くは、動詞が自動詞か他動詞かを見分けられていないことにあります。次の手順で確認すると迷いません。
手順1:主語(S)の有無を確認する
thatの直後に主語となる名詞や代名詞がなく、動詞が配置されている場合は即座に「不完全文(主格の関係代名詞)」と判断できます。
手順2:動詞が他動詞か自動詞かを確認する
thatの後ろに主語がある場合、動詞の性質をチェックします。
- 他動詞の場合:目的語(何・誰を)が必要な動詞です。例えばvisit、discuss、makeの後ろに名詞がなければ目的語が欠けているため「不完全文」です。目的語があれば「完全文」です。
- 自動詞の場合:目的語を必要としない動詞です。例えばstay、happen、arrive、liveなどは単体で文が完結するため、直後に名詞がなくても「完全文」になります。
- 受動態の場合:動詞が受動態(be + 過去分詞)になっている文は、基本的にそれだけで目的語を必要としないため「完全文」として扱います。例:The issue was resolved.(完全文)
手順3:前置詞の後ろを確認する
文末に前置詞(in、at、about、forなど)が単独で置かれており、その直後に名詞がない場合は、前置詞の目的語が欠落した「不完全文」です。
例文:This is the house that he lived in.
自動詞livedですが、末尾の前置詞inの後ろに名詞がないため不完全文であり、このthatは関係代名詞です。
直後に主語がなく動詞なら即座に不完全文
他動詞なら目的語の有無、自動詞なら完結を確認
be+過去分詞なら基本的に目的語不要で完全文
末尾の前置詞の後ろに名詞がなければ不完全文
主語の有無と動詞・前置詞の性質を順に確認して判定します。
that・関係副詞・whatの違い
空所補充問題では、thatのほかにwhatや関係副詞(where、when、whyなど)との判別も頻出です。それぞれの文法的な特徴を整理して比較します。
thatと関係副詞の違い
関係副詞(where、when、why、how)は、後ろに文の要素が揃った「完全文」が続きます。接続詞thatも完全文をとるため混同しやすいですが、修飾の役割が異なります。
表は横にスクロールできます →
| 語句 | 直前の名詞(先行詞) | 後ろの文構造 | 節の役割 |
|---|---|---|---|
| 関係代名詞 that | 名詞(人・物) | 不完全文 | 形容詞節(名詞を修飾) |
| 接続詞 that(名詞節) | なし(動詞の後など) | 完全文 | 名詞節(S・O・Cになる) |
| 同格の接続詞 that | 抽象名詞(事実・情報) | 完全文 | 名詞節(名詞の内容説明) |
| 関係副詞(where等) | 場所・時・理由・方法 | 完全文 | 形容詞節(先行詞を修飾) |
| 関係代名詞 what | 先行詞なし(含むため) | 不完全文 | 名詞節(〜のこと/もの) |
whatとthatの最速見分けルール
試験でthatとwhatの選択に迷ったときは、以下の2ステップで解けます。
- 空所の前に修飾される名詞があるか
名詞があればwhatは使えません(whatは先行詞を含んでいるため直前に名詞を置きません)。 - 空所の後ろが完全文か不完全文か
名詞がなく、後ろが不完全文ならwhatが正解です。後ろが完全文なら接続詞thatが正解です。
返り読みを防ぐthatの読解手順
長文読解でthatに出会うたびに文末まで行って戻る「返り読み」をしていると、読解速度が落ちてしまいます。左から右へ流れるように識別する読み方を身につけましょう。
1. 動詞の直後にあるthatを見たら
know that ...やsay that ...のように他動詞の直後にthatが来たら、頭の中で「〜という内容を(知っている/言っている)」と予想し、直後のS + Vをひとかたまりの内容としてそのまま読み進めます。
2. 名詞の直後にあるthatを見たら
名詞の後ろにthatが来たら、まずは「どんな名詞なのかを説明する合図」と捉えます。
- 後ろに動詞がすぐ来たら:「〜する[名詞]」と補足する(主格関係代名詞)。
- 後ろにS + Vが来たら:動詞の後ろに目的語が欠けていれば「Sが〜する[名詞]」(目的格関係代名詞)、過不足なく文が揃っていれば「Sが〜するという[名詞]」(同格)と処理します。
どちらの場合でも「後ろから名詞を修飾・説明している」という本質的な流れは同じであるため、返り読みせず左から右へと情報を追加していく意識が有効です。
「〜という内容を」と予想しS+Vをそのまま読む
「どんな名詞かを説明する合図」と捉えて構える
主格と判断し「〜する[名詞]」と補足する
O欠落なら「Sが〜する」、完備なら同格と処理
thatの直前の品詞に合わせて後ろの展開を予測しながら読み進めます。
理解度を確かめる実戦演習5問
学んだ知識を使って、次の文のthatの用法(関係代名詞/接続詞/同格)を判定してみましょう。空所補充問題も含まれています。
第1問
The rumor that they are getting divorced turned out to be false.
下線部のthatの用法を答えてください。
正解:接続詞(同格)
解説:直前にThe rumor(噂)という抽象名詞があります。後ろのthey are getting divorcedは第2文型で要素が欠けていない完全文です。「彼らが離婚するという噂」とイコールの関係をつくる同格の接続詞です。
第2問
I lost the watch that my grandfather gave me for my birthday.
下線部のthatの用法を答えてください。
正解:関係代名詞(目的格)
解説:直前にthe watchという先行詞があります。後ろの文の動詞gaveは「人に物を与える」という2つの目的語をとる第4文型動詞ですが、gave meの後に「何を」にあたる直接目的語が抜けています。不完全文なので目的格の関係代名詞です。
第3問
She realized ( ) she had left her umbrella on the train.
空所に入る適切な語を that / what / which から選んでください。
正解:that
解説:動詞realizedの目的語になる節を導きます。後ろの文she had left her umbrella on the trainは主語・動詞・目的語が揃った完全文です。
先行詞がなく完全文を導くため、名詞節をつくる接続詞thatが入ります。whatやwhichは後ろに不完全文を伴うため不可です。
第4問
The hotel that we stayed at during the trip was wonderful.
下線部のthatの用法を答えてください。
正解:関係代名詞(目的格)
解説:先行詞はThe hotelです。後ろの節を見ると、前置詞atの後ろに本来あるべき目的語(名詞)が欠落しています。前置詞の目的語が欠けた不完全文を導いているため、関係代名詞です。
第5問
He was so tired ( ) he fell asleep immediately.
空所に入る適切な語を答えてください。
正解:that
解説:so + 形容詞 + that ...(非常に〜なので…)の構文です。後ろにはhe fell asleep immediatelyという完全文が続いており、結果を表す副詞節をつくる接続詞thatが入ります。
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理解度チェック
Q1. thatが「関係代名詞」であると判定できる条件はどれ?
- 後ろの文で主語や目的語が欠けている
- 後ろの文の要素がすべて揃っている
- 直前に「事実・知らせ」などの名詞がある
- 動詞の直後に置かれて名詞節をつくる
答えを見る
正解: A. 後ろの文で主語や目的語が欠けている
後ろの文で主語(S)や他動詞・前置詞の目的語(O)が欠けている不完全文であれば、関係代名詞です。
Q2. 「同格の接続詞」としてthatが使われている文はどれ?
- I think that he is honest.
- The news that he resigned was shocking.
- I bought a computer that works fast.
- The book that she recommended was good.
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正解: B. The news that he resigned was shocking.
直前に抽象名詞The newsがあり、後ろにhe resignedという完全文が続いてイコール関係を表しています。
Q3. whatとthatの見分け方に関する説明で正しいものは?
- 直前に名詞があるときはwhatを使う
- 直前に名詞がなく後ろが完全文ならwhat
- 直前に名詞がなく後ろが不完全文ならwhat
- whatは後ろに完全文を伴う
答えを見る
正解: C. 直前に名詞がなく後ろが不完全文ならwhat
whatは先行詞を含み直前に名詞を置きません。名詞がなく、後ろが不完全文ならwhat、完全文なら接続詞thatです。
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よくある質問
- Q. 同格のthatは省略できますか?
- 同格のthatは原則として省略できません。動詞の目的語になる接続詞thatや目的格の関係代名詞thatは日常的によく省略されますが、同格のthatを省略すると名詞が連続して文構造の把握が極めて困難になるためです。
- Q. 関係代名詞thatとwhichの使い分けは?
- 先行詞に最上級、all、every、first、onlyなどの限定語が含まれる場合や、先行詞が「人と物」の両方である場合はthatが好まれます。一方、コンマを伴う非制限用法や前置詞の直後ではthatは使えずwhichを用います。
- Q. thatと関係副詞の違いを一言で言うと?
- 後ろに完全文が続く点は同じですが、関係副詞は直前の「時・場所・理由」を修飾する形容詞節をつくり、接続詞that(名詞節)は文の主語や目的語になります。先行詞が抽象名詞で完全文なら同格のthatです。
- Q. thatの後ろが完全文か見分ける一番簡単な方法は?
- 主語があるか確認し、次に動詞の後ろに必要な目的語があるか、文末の前置詞の後ろが空いていないかを見ます。動詞の直後や前置詞の直後に名詞が足りなければ不完全文、不足がなければ完全文です。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部