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英検新試験とは?変更点や新形式の解き方と対策を解説

英検新試験とは?変更点や新形式の解き方と対策を解説

英検新試験とは、実用英語技能検定における筆記試験の問題形式が見直され、ライティングが従来の1題から2題へと拡充され、リーディングの一部設問削減や試験時間の調整が行われた新形式を指します。1級から2級には英文要約問題、準2級と3級にはEメール返信問題が新設されており、書く力が合否を大きく左右します。

英検新試験とは?リニューアルの背景と全体像

実用英語技能検定(英検)の新試験とは、筆記試験における出題構成を見直し、英語で自分の考えや要点を表現する発信力をより的確に測定するために導入された問題形式です。

従来の筆記試験は、リーディング(語彙・読解)の比重が高く、ライティングは意見論述1題のみでした。しかし、学校教育の学習指導要領において「書くこと」「話すこと」の発信技能が重視されるようになった流れを受け、試験内容の大規模な見直しが行われました。

リニューアルの骨子は大きく分けて3点あります。第1に、1級から3級までのすべての級において、ライティング問題が従来の1題から2題へと増設された点です。

第2に、ライティングの負担増加に伴い、1級から3級のリーディングセクション(語彙問題や長文読解問題)の設問数が一部削減された点です。第3に、準2級と3級において、一次試験の筆記試験時間が延長された点です。

一次試験の配点比率は、引き続き日本英語検定協会の尺度であるCSEスコアによって算出され、リーディング・リスニング・ライティングの各技能へ均等に配分されます。

しかし、問題数で見るとライティングの設問数が倍増したため、1問あたりの失点が試験結果に与える影響がより顕著になりました。読解力に偏った対策から、英文を素早く整理して正確に出力する総合的な運用能力への転換が求められます。

なお、試験日程の運用や検定料金などの最新情報は実施団体の公式サイトで確認してください。

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級別の変更点一覧対照表(1級〜3級)

新試験における各級の変更点を整理しました。級によって新設されたライティングの形式や、リーディングの削減項目、試験時間の増減が異なります。

表は横にスクロールできます →

級ライティングの変更リーディングの変更筆記試験時間
1級要約問題が追加(計2題)語彙・読解の設問数を一部削減100分(変更なし)
準1級要約問題が追加(計2題)語彙・読解の設問数を一部削減90分(変更なし)
2級要約問題が追加(計2題)語彙・読解の設問数を一部削減85分(変更なし)
準2級Eメール問題が追加(計2題)語彙・読解の設問数を一部削減75分から80分へ延長
3級Eメール問題が追加(計2題)読解の設問数を一部削減50分から65分へ延長

表の通り、1級・準1級・2級の試験時間は据え置きとなっています。リーディングの設問数は減らされたものの、まとまった英文を読んで要約文を記述する作業が加わったため、時間的な余裕は従来よりも厳しくなっています。

一方、準2級は5分、3級は15分の試験時間延長が設定されており、追加されたEメール作成に充てる時間が確保されています。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

次の疑問高校生をはじめ受験者の多い2級の変更点を集中的に確認したい方は、英検2級の新形式リニューアル対策で詳しい出題傾向をつかめます。

英文要約問題の解き方とテンプレート(1級・準1級・2級)

1級、準1級、2級で新たに導入された「英文要約問題」は、与えられた英文(複数段落で構成される説明文)を読み、指定された語数以内でその要点をまとめる記述形式です。単に元の英文から文をそのまま切り貼り(コピー&ペースト)するだけでは、語彙・文法の項目で大幅に減点される仕組みになっています。

英文要約を解く3つの手順

  1. 各段落のトピックセンテンス(主題文)を特定する:多くの場合、各段落の冒頭または末尾にその段落で言いたい核心が書かれています。具体例や背景描写などの副次的情報は削ぎ落とします。
  2. 全体の論理展開(原因と結果、問題と対策など)を整理する:各段落の要点同士がどのような関係で結ばれているかを把握します。
  3. 自分の言葉で言い換えて(パラフレーズ)記述する:原文の単語を類語に置き換えたり、能動態と受動態を変換したり、品詞を変えたりして簡潔にまとめます。

英文要約の汎用テンプレート

要約文を記述する際は、以下のような論理の型を用意しておくと安定した構成が作れます。

第1文(全体の導入や問題提起):The passage discusses [主題], which causes [主な影響].(この文章は、〜を引き起こしている〜について論じています。)

第2文(展開や対立・原因):While [状況A], [問題点B] has become a major concern.(状況Aである一方で、問題点Bが大きな懸念事項となっています。)

第3文(解決策や将来の展望):To solve this issue, it is important to [対策や結論].(この問題を解決するためには、〜することが重要です。)

2級レベルの実践言い換え例文

原文:Many companies have started to reduce their use of plastic bottles because they harm the environment.(多くの企業が環境を害するという理由でプラスチックボトルの使用を削減し始めています。)

要約用の言い換え例:To protect the environment, numerous businesses are decreasing plastic bottle usage.(環境を保護するため、数多くの事業者がプラスチックボトルの使用量を減らしています。)

このように、Many companies を numerous businesses に、because they harm を目的を表す To protect に言い換えることで、文字数を抑えながら高得点を狙うことができます。

英文要約を解く3ステップ
1主題文の特定

各段落の冒頭や末尾から核心を掴み、具体例を省く

2論理展開の整理

原因と結果、問題と対策など段落同士の関係を把握

3言葉を言い換え

類語への置換や態の変換を行い簡潔に記述する

各段落の骨組みを抜き出し、パラフレーズしてまとめる手順です。

Eメール問題の書き方とテンプレート(準2級・3級)

準2級および3級で新設された「Eメール問題」は、受け取ったEメールに対する返信文を作成する形式です。従来の意見論述(質問に対して理由を2つ述べる形式)に加えて出題されます。メール本文中にある相手からの質問や連絡事項を正確に読み取り、指定された条件に従って過不足なく返答する能力が問われます。

Eメール返信で落としてはいけない採点ポイント

Eメール返信の基本テンプレート

挨拶:Thank you for your e-mail.(メールをありがとうございます。)

質問への返答:Regarding your question, I think that [自分の意見や状況].(あなたのご質問に関して、私は〜だと思います。)

詳細の補足:Also, I would like to know if [確認したい点].(また、〜かどうか知りたいです。)

結び:I am looking forward to hearing from you.(お返事をお待ちしております。)

準2級レベルの実践返信例文

相手からの問いかけが「週末のボランティア活動に参加できるか、また何時に集まれるか」であった場合の返答例です。

Hi Alex,
Thank you for your e-mail. I am glad to join the volunteer event this weekend. I can meet you at the station at nine in the morning. Also, could you please tell me what I should bring?
Best regards,

(アレックスさん、メールをありがとうございます。今週末のボランティアイベントに参加できて嬉しいです。朝の9時に駅でお会いできます。また、何を持参すべきか教えていただけますか。敬具)

指定された質問に明確に答え、相手に対する適切な問いかけを含めることで、内容点・構成点の満点を確実に狙えます。

英検リニューアル・新形式の変更点のイメージ

時間切れを防ぐ本番の解答順序と分単位のタイムマネジメント

新試験において受験者が最も苦戦するのが「時間配分」です。リーディングの設問数が削られたとはいえ、ライティングが2題になったことで、文章を「読む」「考える」「書く」「見直す」というプロセスに想定以上の時間を取られます。

特に試験時間が据え置きの1級・準1級・2級では、従来の解き方のまま臨むと後半のライティングで時間切れになるリスクがあります。

おすすめの解答順序:ライティング先解き法

筆記試験が始まったら、リーディングを大問1から順に解くのではなく、先にライティングから着手することをおすすめします。理由は2つあります。第1に、ライティングは白紙のまま提出するとその技能のスコアがゼロに近くなり合格が極めて困難になるためです。

第2に、残り時間が少なくなった焦りの中で論理的な英文を組み立てるのは非常に難しいためです。マークシート方式のリーディングであれば、残り時間が数分になっても選択肢をマークすることが可能です。

各級の分単位タイムマネジメント案

以下は、筆記試験における推奨の時間配分モデルです。日頃の演習からこの配分を時計で測りながら練習してください。

2級(筆記85分)の時間配分

準2級(筆記80分)の時間配分

3級(筆記65分)の時間配分

推奨される解答順序
1ライティング

白紙を避けるため新形式・意見論述から先に解く

2リーディング

語彙・長文読解を着実にマークシートで解答する

3全体見直し

マークミスや語数不足がないか最終確認を行う

配点影響が大きく時間のかかるライティングから先に解く流れです。

手持ちの旧版過去問やテキストは使える?買い替えの判断基準

新試験の開始に伴い、「手元にある過去問題集や単語帳はもう使えないのか」「すべて新形式版に買い直さなければならないのか」という疑問を持つ方が多くいます。結論から言うと、分野ごとに仕分けを行えば、手持ちの旧版教材を十分に有効活用できます。

そのまま使える部分

買い替えや補補充が必要な部分

旧版教材の活用可否の比較

そのまま使える部分

  • 語彙レベルが変わらない単語帳
  • 形式変更のないリスニング問題
  • 難易度が共通のリーディング過去問
  • 継続出題される意見論述の模範解答

買い足し・工夫が必要

  • 未掲載の要約・Eメール問題集
  • 時間配分を掴む新形式対応の模試

手持ちの旧版教材でそのまま使える分野と買い足しが必要な分野の比較です。

新設された準2級プラスと導入が延期された6級・7級の概要と入試への影響

英検では、問題形式リニューアルだけでなく、新しい級の創設も発表されてきました。新設された「準2級プラス」と、導入時期が延期された「6級」「7級」です。これらがどのような目的で導入され、進学や受験にどう影響するのかを整理します。

準2級プラスの新設目的

準2級(高校中級程度)と2級(高校卒業程度)の間には、合格率や求められる英語力において大きな隔たり(いわゆる「準2級と2級の壁」)が存在していました。

準2級に合格した中高生が2級を目指す際、語彙の抽象度や長文の難易度が急激に上がるため、挫折してしまうケースが少なくありませんでした。準2級プラスは、この2つの級の間に生じる学習の溝を埋め、ステップアップを円滑にする目的で新設されました。

高校受験・大学入試における優遇への影響

高校受験や大学入試における出願資格や加点優遇では、長年にわたり「準2級取得」「2級取得」が明確な基準として定着しています。準2級プラスが導入された直後は、各学校の募集要項において「準2級以上」の優遇枠にそのまま準2級プラスが包含されるケースが一般的と見込まれます。

一方で、2級の出願基準を準2級プラスに引き下げる学校がすぐに急増するとは考えにくいため、大学入試等で確実にアドバンテージを得たい場合は、最終的に2級以上の取得を目標に据えておくのが安全です。

6級・7級の導入背景

6級および7級は、5級(中学初級程度)よりも手前の入門段階として設計されていますが、2026年7月31日に導入時期の延期が発表されました。小学校における外国語活動や英語教育の低年齢化に伴い、英語学習を始めたばかりの小学生や児童が、無理なく挑戦して成功体験を得られる階段として導入される予定でした。

アルファベットの認識や基本的な日常表現を中心とした親しみやすい形式が予定されていましたが、公表済みの問題形式は新たな導入時期にあわせて見直されます。

新設級に向けた語彙強化を進めたいときは、英検準2級プラス 英単語一覧で確認できます。

小中学生がつまずきやすい新形式の壁と保護者のサポート法

新試験の導入により、特に小学生や中学生などの低年齢受験者が苦戦する傾向が顕著になっています。保護者の方がつまずきやすいポイントを把握し、適切に学習をサポートすることが合格への近道です。

つまずきやすいポイント1:要約に必要な「抽象化」の概念

2級を受験する中学生や小学生にとって、英文要約は母語(日本語)でも難しい高度な作業です。具体的なエピソードや具体例を読み飛ばし、「要するに何が言いたいのか」という一段階抽象的な概念にまとめる力が必要です。

対策として、まずは日本語の短い説明文を読んで「この話を一言で言うとどういうこと?」と親子で口頭要約する練習から始めると、英文でも論理の骨組みを捉えやすくなります。

つまずきやすいポイント2:Eメール特有のやり取りとマナー

準2級や3級を受験する小学生・中学生は、日常生活で電子メールを使った経験がほとんどない場合が多く、チャットツールのような短文しか知らないケースがあります。

メールの書き出し(挨拶)、相手の質問に対する丁寧な回答、結びの言葉という一連のコミュニケーションの型を理解させる必要があります。「手紙の書き方と同じだよ」と伝え、基本フォーマットを型として定着させることが大切です。

つまずきやすいポイント3:記述量の増加による解答枠の圧迫

ライティングが2題になったことで、解答用紙に記入するアルファベットの文字数が大幅に増えました。文字を書くスピードが遅いお子様や、筆圧が強すぎるお子様は、下書きに時間を使いすぎて清書が間に合わなくなるトラブルが起きます。

本番前には必ず実際の解答用紙サイズを使い、「下書き用紙には要点のメモだけを書き、解答用紙に直接書きながら推敲する」という実戦練習を積ませてください。

低年齢層がつまずく3つの壁
💡要約の抽象化

具体例を省き一言で要点をまとめる練習を親子で行う

✉️メールのマナー

挨拶・回答・結びといった手紙と同様の型を定着させる

✏️記述量の増加

下書きは要点メモのみにし解答枠へ直接清書する練習を行う

小中学生がつまずきやすい新形式の要点と保護者によるサポート内容です。

※ 試験日・申込期限・料金などは年度や回によって変わります。最新の情報は、各試験・サービスの実施団体の公式サイトでご確認ください(この記事の最終確認日: 2026年10月9日)。

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英検の疑問をすべて見る「英検」のまとめ

理解度チェック

Q1. 新試験における各級の筆記試験時間の変更点として正しいものは?

  1. 1級と2級の試験時間が延長された
  2. 3級は50分から65分へ延長された
  3. 準2級は70分から80分へ延長された
  4. すべての級で試験時間が一律延長された
答えを見る

正解: B. 3級は50分から65分へ延長された
本文の表によると、3級の筆記試験時間は従来の50分から65分へと15分延長されています。

Q2. 英文要約問題の解き方の手順や注意点として適切なものは?

  1. 元の英文の文をそのままコピー&ペーストする
  2. 具体例や背景描写を削らずそのまま盛り込む
  3. 各段落のトピックセンテンスを特定する
  4. 段落ごとの要点の関係性は整理せず記述する
答えを見る

正解: C. 各段落のトピックセンテンスを特定する
要約を解く手順として、各段落の冒頭や末尾にあるトピックセンテンスを特定し副次的情報は削ぐと記載されています。

Q3. Eメール返信の基本テンプレートとして本文にある結びの文は?

  1. Thank you for your e-mail.
  2. I am glad to join the event.
  3. Regarding your question, I think that.
  4. I am looking forward to hearing from you.
答えを見る

正解: D. I am looking forward to hearing from you.
本文のEメール返信の基本テンプレートにおいて、結びの表現として「I am looking forward to hearing from you.」が紹介されています。

よくある質問

Q. 新形式になって合格率は下がりましたか?
配点比率は各技能均等(CSEスコア)であるため、合格基準そのものが極端に厳しくなったわけではありません。ただし、ライティングの比重が高まったため、書く対策を怠った受験者は不合格になりやすくなっています。
Q. 要約問題で原文の文をそのまま写すとどうなりますか?
原文の表現をそのまま丸写し(コピー)した箇所が多いと、語彙力や文法力の項目で大幅に減点されます。同義語への言い換えや品詞の変換、構文の組み替えを行う必要があります。
Q. S-CBT試験も新試験の形式に変更されていますか?
はい、コンピュータを使って受験するS-CBT試験においても、従来型の紙の試験と全く同じ出題形式・問題数・時間配分の新形式が適用されています。
Q. 面接(二次試験)の形式も変更されましたか?
二次試験の面接形式については、従来の出題構成から大きな変更はありません。変更の中心はあくまで一次試験の筆記試験(リーディング・ライティング)です。
Q. 新設の準2級プラスを受験しないと2級は受けられませんか?
いいえ、どの級からでも自由に受験できます。準2級を取得した後に準2級プラスを経由せず、直接2級を受験して合格を目指すことも可能です。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部