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英検の問題はどう変わる?新形式の変更点と対策法まとめ
英検の問題形式は、3級から1級までの上位5つの級でライティングが1題から2題へと増え、リーディングの設問数が一部削減される形へと変わりました。
4級と5級に変更はありません。筆記試験で求められる発信力と情報処理の比重が高まっており、各技能に均等配分されるCSEスコアの仕組み上、増設された新形式ライティングへの対応が合否を左右します。
英検の問題はどう変わる?新形式の全体像
実用英語技能検定(英検)の試験形式は、思考力・判断力・表現力をより多面的に測定する目的で見直しが行われました。今回の変更において重要な軸となるのは、ライティング技能の強化とリーディング問題の再編です。
主な変更ポイント
- 対象級の限定:変更の対象は1級、準1級、2級、準2級、3級の5つの級です。基礎段階である4級と5級の問題形式に変更はありません。
- ライティングが2題へ増加:全対象級でライティングの出題数が従来の1題から2題へと倍増しました。1級・準1級・2級には要約問題、準2級・3級にはEメール問題が新たに加わっています。
- リーディング設問の削減:ライティングの負担増加に伴い、筆記試験全体のバランスを考慮して、語彙問題や長文読解の設問数が一部削減されました。
- 試験時間の調整:一部の級では筆記試験時間が数分延長されましたが、据え置きの級もあります。
知識の有無を問う形式から、与えられた英文の趣旨を正しく把握し、自分の言葉で要約・返信する実践的なコミュニケーション能力を測る形式へとシフトしています。
対象級
- 1級・準1級
- 2級・準2級
- 3級
- ※4級・5級は対象外
ライティング強化
- 1題から2題へ倍増
- 1〜2級:要約
- 準2〜3級:Eメール
その他見直し
- リーディング設問削減
- 一部級で時間延長
- 思考・表現力重視へ
変更対象となる級と、主な改定ポイントの整理です。
【級別】問題形式と設問数の変更点一覧
級ごとにリーディングの削減数、ライティングの追加内容、試験時間の違いを対比表で確認します。自分が受験する級の変更箇所を正しく押さえておくことが対策の第一歩です。
表は横にスクロールできます →
| 級 | 筆記試験時間 | リーディング設問数 | ライティング出題数・形式 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 100分(変更なし) | 41問から35問へ削減(語彙・長文読解を削減) | 2題(従来の意見論述 + 新形式の要約) |
| 準1級 | 90分(変更なし) | 41問から31問へ削減(語彙・長文読解を削減) | 2題(従来の意見論述 + 新形式の要約) |
| 2級 | 85分(変更なし) | 38問から31問へ削減(語彙・長文読解を削減) | 2題(従来の意見論述 + 新形式の要約) |
| 準2級 | 延長(75分から80分へ) | 37問から29問へ削減(語彙・長文読解を削減) | 2題(従来の意見論述 + 新形式のEメール返信) |
| 3級 | 延長(50分から65分へ) | 30問(変更なし) | 2題(従来の意見論述 + 新形式のEメール返信) |
1級から2級までは試験時間が据え置きである一方、リーディングの設問が削減され、その浮いた時間を使って要約問題を解く設計になっています。準2級と3級は試験時間そのものが延長され、Eメール問題の解答時間が確保されています。リスニングの出題数や形式に関しては、全級を通じて大きな改変はありません。
次の疑問各級の配分をさらに細かく把握したい方は、英検の級別問題数と出題形式一覧で全体の構成を整理できます。
日程や会場によって問題用紙の内容は変わるのか
受験者の間で疑問に挙がりやすいのが、「試験日や受験会場、受験方式によって問題が変わるのか」という点です。結論から言うと、試験実施日や受験方式によって出題される問題の内容は異なります。
会場・日程別の出題パターン
英検の一次試験には、本会場(公開会場)での受験と、学校・塾などの準会場での受験があります。準会場は複数の実施日(金曜日・土曜日・日曜日など)から選択できる仕組みになっているため、問題の漏洩を防ぐ目的で、実施日程ごとに異なる問題冊子が用意されています。
本会場で実施される問題と準会場で実施される問題も別内容です。
英検S-CBTでの出題
コンピュータを使用して1日で4技能を受験する英検S-CBTにおいても、実施日や時間帯(午前・午後など)によって異なる出題パターンが用いられます。公平性を保つため、どの問題パターンであっても難易度や語彙水準、評価基準は同一の尺度になるよう厳密に調整されています。
「特定の日程や会場のほうが問題が簡単になる」ということはありません。自分のスケジュールや学習進度に合わせて最適な受験方式を選択してください。
本会場(公開会場)
- 指定日程での一次試験実施
- 準会場とは異なる別内容の問題冊子
- 難易度・評価基準は共通
準会場(学校・塾)
- 金・土・日など複数日程から選択
- 漏洩防止のため実施日程ごとに別問題
- 難易度・評価基準は共通
英検S-CBT
- PCで1日に4技能を受験
- 実施日や午前・午後で出題が異なる
- 同一尺度になるよう厳密に調整
日程や会場により出題は異なりますが公平性は保たれます。
次の疑問試験当日の扱いが気になるなら、英検問題用紙の持ち帰り・書き込みルールもあわせて確認しておくと安心です。
新形式問題の特徴と書き方テンプレート
新しく追加された要約問題とEメール返信問題は、いずれも「ゼロから自分の意見を自由に書く」問題ではありません。元の英文に書かれている情報を正しく読み取り、ルールに従って出力する技術が求められます。型を身につけておけば安定した得点源にできます。
1級〜2級:要約問題の解き方とテンプレート
要約問題は、3〜4段落程度(級により語数は異なる)の説明文を読み、指定された語数内でその要点を簡潔にまとめる形式です。本文の文章をそのまま書き写す(丸写しする)と減点対象となるため、paraphrase(言い換え表現)を用いる必要があります。
文章全体の論理構造は「第1段落:トピックと現状」「第2段落:利点・理由①」「第3段落:課題・理由②」のように構成されていることが多いため、各段落のトピックセンテンス(主張文)を抜き出して言い換えるのが基本手順です。
- 第1文(導入・背景):
The passage explains that [全体のトピックや現状].
(本文では〜という現状が説明されている。) - 第2文(1つ目のポイント):
First, proponents argue that [1つ目のメリットや特徴].
(第一に、支持者は〜と主張している。) - 第3文(2つ目のポイント/対比):
However, others point out that [課題や反対意見].
(しかしながら、〜という点を指摘する意見もある。) - 第4文(まとめ・今後の見通し):
Therefore, it is necessary to [まとめの文].
(したがって、〜することが必要とされている。)
準2級・3級:Eメール返信問題の解き方とテンプレート
Eメール問題は、受信した短いEメールを読み、その返信文を作成する形式です。メール文中に下線部で示された質問や特定の疑問点が含まれており、それに対して過不足なく答える必要があります。挨拶から結びまでの自然なやり取りを維持しつつ、問われている内容に具体性を持たせて答えます。
- 冒頭の挨拶とお礼:
Thank you for your email.
(メールをありがとう。) - 下線部の質問への返答:
Regarding your question, I think that [質問に対する直接の答え].
(あなたの質問に関してですが、私は〜だと思います。) - 理由・詳細の追加:
This is because [具体的な理由や説明].
(なぜなら、〜だからです。) - 結びの言葉:
I hope this helps. See you soon!
(参考になれば嬉しいです。また近いうちに会いましょう!)
指定語数を大きく下回ったり超過したりすると減点されるため、返信すべき質問の数を正確に把握して文量を調整してください。
The passage explains that〜で全体のトピックや現状を述べる
First, proponents argue that〜で1つ目のメリットを示す
However, others point out that〜で課題や反対意見を述べる
Therefore, it is necessary to〜で今後の見通しを整理する
各段落の要点を抜き出し、言い換えて記述する手順です。

ライティング2題を解き切る理想の時間配分
問題形式が変わったことで最も多くの受験者が直面する課題が、「筆記試験の時間が足りない」という事態です。リーディングの設問数が減ったとはいえ、ライティングが2題になった負担は大きく、無計画に大問1から順番に解き進めるとライティングが未完成のまま終了してしまうリスクがあります。
筆記試験が始まったら、配点の高いライティングから先に解く、あるいはリーディングに明確な制限時間を設けて強制的に切り替える戦略が有効です。
級別の分単位時間配分モデル(筆記試験)
表は横にスクロールできます →
| 級 | 筆記試験全体 | リーディング目標時間 | ライティング目標時間(2題合計) | 見直し時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 100分 | 45〜50分 | 45分(要約15〜20分/意見論述25〜30分) | 5分 |
| 準1級 | 90分 | 40〜45分 | 40分(要約15分/意見論述25分) | 5分 |
| 2級 | 85分 | 40〜45分 | 35分(要約15分/意見論述20分) | 5分 |
| 準2級 | 80分 | 45分 | 30分(Eメール10分/意見論述20分) | 5分 |
| 3級 | 65分 | 35分 | 25分(Eメール10分/意見論述15分) | 5分 |
普段の演習からストップウォッチを使い、「リーディングの大問1(語彙)は1問30秒以内で処理する」「長文読解で迷った問題は印をつけて後回しにする」といったルールを徹底してください。ライティングで白紙を作ってしまうと、その時点で一次試験の突破は極めて困難になります。
合否を分けるCSEスコア均等配分の仕組み
英検の一次試験では、リーディング、リスニング、ライティングの3技能に対して、それぞれ同じ割合の英検CSEスコアが割り振られています。素点の満点は技能ごとに異なりますが、最終的な合否判定に用いられるスコア尺度は各技能で均等です。
ライティングの1問が持つ重み
例えば2級の一次試験では、リーディングが31問、リスニングが30問あるのに対し、ライティングはわずか2題しかありません。それにもかかわらず、ライティングのCSEスコア満点はリーディングやリスニングと同じです。
これは、ライティングにおける1問あたりの得点価値が、リーディングの記号問題1問よりも圧倒的に高いことを意味します。リーディングの語彙問題を5問多く正解する努力をするよりも、ライティングの2題で構成ルールを守り、語彙・文法の減点を最小限に抑えて安定した評価を得るほうが、総合CSEスコアを大きく引き上げることができます。
「読解で点数を稼いで作文のミスを補う」という戦略は成り立ちにくくなっています。ライティング2題を確実に基準以上の質で書き切ることが、新形式における最短の合格ルートです。
新設級「準2級プラス」の位置づけと概要
英検の体系における新たな動きとして、準2級と2級の間に準2級プラスという新しい級が新設されます。この級が作られた背景には、高校生をはじめとする受験者が準2級に合格した後、2級の壁に阻まれて学習が停滞しやすいという実態があります。
新設の目的と難易度の目安
準2級は高校中級程度、2級は高校卒業程度と位置づけられていますが、この2つの級の間には要求される語彙数や英文の抽象度に大きな開きがあります。準2級プラスは、このギャップを埋めるステップアップの場として設けられました。
| 級 | レベルの目安 | 新設級との関係 |
|---|---|---|
| 2級 | 高校卒業程度 | 上位目標(大学入試・共通テストレベルの基礎) |
| 準2級プラス | 高校中級〜高校卒業程度の中間 | 準2級合格後の学習継続を後押しする中間ステップ |
| 準2級 | 高校中級程度 | 中学校修了から高校基礎レベル |
受験すべきかどうかの判断基準
準2級プラスを受験すべきかどうかは、目的と現在の学力によって判断が分かれます。
- 受けるべき人:準2級には合格したものの、2級の過去問を解くと語彙や長文の難易度が高すぎて歯が立たないと感じる人。学習のモチベーションを途切れさせず、段階的にステップアップしたい人。
- 受けなくてもよい人:大学受験や推薦入試の出願基準として「2級以上」が明確に求められている人。すでに準2級を高得点で通過し、2級の単語帳や長文読解にスムーズに取り組めている人は、直接2級を目指すほうが時間効率が良いと言えます。
次の疑問新設級のレベル感が気になる方は、英検準2級プラスの難易度と違いを読むと目標設定に役立ちます。
手持ちのテキスト・過去問を活用する勉強法
「問題形式が変わったなら、古い過去問集や参考書は買い直さなければならないのか」と悩む必要はありません。出題形式が変わったのは主にライティングと設問数であり、測定されている英語力の本質や出題されるテーマ、語彙の難易度自体は変わっていないからです。
旧形式のテキストを新形式対策に活かす手順
- 語彙問題・文法問題の対策:過去問に収録されている大問1の短文空所補充問題はそのまま活用できます。設問数が削減されただけで出題傾向は同じであるため、頻出単語や熟語を覚える教材として十分機能します。
- 長文読解を要約の練習台にする:旧形式の長文読解問題(特に大問3の説明文)は、新形式の要約問題の格好のトレーニング素材になります。長文を1段落ずつ読み、各段落の要旨を英語1文でまとめる練習を行うことで、読解力と要約力を同時に鍛えられます。
- 意見論述の過去問ストックを解く:新形式でも従来の意見論述問題は引き続き1題出題されます。過去問に掲載されているトピック(環境問題、テクノロジー、教育など)の英作文演習はそのまま直結します。
新形式の要約問題やEメール問題の形式的な演習については、日本英語検定協会の公式サイトで公開されているサンプル問題や過去問の最新回を印刷して取り組み、手持ちの教材と組み合わせて対策を進めてください。なお、試験の最新日程や検定料などの公式情報は、実施団体の公式サイトで確認してください。
大問1の短文空所補充は設問数が減っただけなので、頻出単語や熟語の習得にそのまま使える。
大問3などの説明文を段落ごとに読み、英語1文で要旨をまとめることで要約の練習台にする。
新形式でも意見論述は1題出題されるため、過去問に載っているトピックの演習をそのまま活かす。
既存の過去問集やテキストを活用して対策するポイントです。
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理解度チェック
Q1. 新形式の変更対象に含まれていない級はどれですか?
- 3級
- 4級
- 準2級
- 2級
答えを見る
正解: B. 4級
変更対象は1級から3級までの5つの級であり、4級と5級の問題形式に変更はありません。
Q2. 要約問題で減点を防ぐための重要な注意点はどれですか?
- 本文の文章をそのまま書き写す
- 自分の意見をゼロから自由に追加する
- 言い換え表現(paraphrase)を用いる
- 各段落のトピックセンテンスを省く
答えを見る
正解: C. 言い換え表現(paraphrase)を用いる
本文の文章をそのまま丸写しすると減点対象となるため、言い換え表現を用いる必要があります。
Q3. Eメール返信のテンプレートで冒頭に置く表現はどれですか?
答えを見る
正解: A. Thank you for your email.
Eメール返信問題のテンプレートにおいて、冒頭の挨拶とお礼にはThank you for your email.を用います。
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よくある質問
- Q. 問題が変わって難易度や合格率は上がった?
- 全体の語彙水準や要求される文法レベルは変わっていません。ただし、ライティングが2題になったことで時間管理の難易度は上がりました。CSEスコアによる統計的処理が行われるため、合格率が極端に変動することはありません。
- Q. 要約問題で本文の単語をそのまま使うと減点?
- 主要なキーワード(固有名詞やテーマとなる名詞)を使うことは問題ありませんが、本文の文構造をそのまま丸写し(コピー&ペースト)すると減点対象となります。品詞を変えたり、類義語を使ったりして言い換える力が必要です。
- Q. 試験日や受験会場によって問題内容は違う?
- はい、問題内容は異なります。本会場と準会場、また準会場の異なる実施日程や英検S-CBTでは、問題漏洩を防ぐためそれぞれ別の問題パターンが使用されます。ただし、どの問題でも評価基準と難易度は均等に保たれています。
- Q. 新設の準2級プラスは入試で使えますか?
- 入試優遇や単位認定の基準は各教育機関・大学によって異なります。従来通り「2級以上」を指定している学校が多いため、出願に利用する場合は志望校の募集要項を事前に確認してください。
- Q. ライティングはどの順番で解くのが正解ですか?
- 配点比率の高いライティングから先に解き始める方法がおすすめです。先にライティング2題を規定時間内で確実に書き終えてから、残りの時間でリーディングを解くことで、時間切れによる大減点を防ぐことができます。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
summary
in addition
however
therefore