モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検2級に出る文法範囲と要点まとめ

英検2級文法問題の完全攻略法と頻出パターン演習
英検2級の文法範囲は高校卒業程度であり、大問1(短文の語句空所補充)では文法単独の設問は数問程度にとどまるものの、読解やライティング(要約・意見論述)の土台として文法知識の正確な理解が不可欠です。
準2級までの基礎文法に加え、分詞構文、仮定法過去完了、関係詞の非制限用法、使役動詞や知覚動詞の語法を体系的に整理することで、短期間で安定した合格ラインを確保できます。
英検二級文法範囲と大問1の出題比率
英検2級のレベル基準は「高校卒業程度」と規定されています。中学修了レベルの3級や高校中級レベルの準2級と比べ、文構造の複雑さや求められる構文把握の精度が一段階上がります。ただし、高校英語の全範囲を隅々まで網羅する必要はなく、試験で問われる核となる文法項目は絞り込まれています。
準2級との違いと求められる構文理解
準2級では、第1文型から第5文型までの基本構造や、現在完了形、基本的な関係代名詞(who、which、that)、助動詞の意味の識別などが中心でした。これに対して2級では、文の一部が省略された構文や、修飾語句が長く連なる複文を正確に読み解く力が求められます。
例えば、準2級では主語と動詞が隣接している短文が中心でしたが、2級では関係詞節や分詞による後置修飾、同格表現などが挿入され、主語と動詞が離れた文が標準的に登場します。この構造を見抜けないと、大問1の文法問題だけでなく、長文読解やリスニングでも意味を取り違える要因になります。
大問1における文法問題の比率
大問1は短文の語句空所補充問題で、4つの選択肢から文脈と構造に最も適した1つを選ぶ形式です。大問1の大半は単語や熟語(イディオム)の知識を直接問う問題ですが、純粋な文法構造を問う問題も含まれています。
| 問題の種類 | 主な問われ方 | 対策の優先度 |
|---|---|---|
| 単語・語彙問題 | 文脈に適した動詞・名詞・形容詞の選択 | 極めて高い |
| 熟語・句動詞問題 | 前置詞との組み合わせや慣用表現の識別 | 高い |
| 文法・語法問題 | 時制、準動詞(不定詞・動名詞・分詞)、関係詞、助動詞 | 重要(基礎として必須) |
大問1における文法問題の設問数自体は多くありませんが、語彙問題の選択肢を絞り込む際にも品詞や文型の知識が使われます。文法を正確に理解しておくことは、大問1の解答スピードを上げ、長文読解やライティングでの失点を防ぐ基盤になります。
2級合格に必要な必須文法と深追い不要な文法
高校英語の総合文法書には極めて細かな例外事項や古風な倒置表現、難解な否定構文が多数掲載されていますが、2級対策においてそれらすべてを暗記する必要はありません。
優先して習得すべき必須文法は以下の通りです。
- 仮定法:仮定法過去(If S had V-ed, S would have V-ed)、wish や without を用いた仮定表現
- 分詞・分詞構文:付帯状況を表す with + O + C、接続詞の意味を含んだ分詞構文
- 関係詞:関係代名詞と関係副詞の使い分け、前置詞+関係代名詞、非制限用法(コンマ+関係詞)
- 動詞の語法:使役動詞(make, have, let)、知覚動詞(see, hear, feel)、目的語に動名詞のみを取る動詞
- 受動態の応用:完了形の受動態(have been done)、群動詞の受動態(be taken care of)
一方で、深追い不要な項目としては、極めて稀な倒置構文、擬似関係代名詞(as, but, than)、古語的な仮定法現在(要求・提案を表す動詞の直後で原形を用いる原則は基礎として出ますが、極端に形式的な古文体は不要です)、極めて細かい前置詞の例外用法などが挙げられます。
これらに時間を割くよりも、頻出文法の核となるルールを即座に運用できる状態に仕上げる学習が有効です。
準2級の文構造
- 第1〜第5文型の基本構造
- 主語と動詞が隣接する短文が中心
- 基本的な関係代名詞や完了形
2級の文構造
- 省略構文や修飾語句が連なる複文
- 関係詞節や分詞の後置修飾が挿入
- 主語と動詞が離れた文が標準的
2級では修飾語句や挿入によって主語と動詞が離れた複文の読解力が問われます。
次の疑問出題傾向を踏まえたうえで各単元の対策を掘り下げたいときは、英検2級で問われる文法項目と対策も役立ちます。
英検2級よく出る文法まとめ一覧
短期間で文法の総復習を行えるよう、英検2級で頻出する主要な単元とその重要ポイントを一覧にまとめました。各大問の読解やライティングで直結する知識です。
| 文法単元 | 頻出パターン・公式 | 意味と着眼点 |
|---|---|---|
| 仮定法過去完了 | If S had + 過去分詞, S would/could have + 過去分詞 | 過去の事実に反する仮定。「もし〜だったなら、…だっただろうに」 |
| 関係副詞 | the reason why / the way / where / when | 後ろに完全な文が続く。関係代名詞(後ろが不完全文)との判別が鍵 |
| 分詞構文 | V-ing / 過去分詞 ..., S + V ... | 時、理由、付帯状況を表す副詞節の簡略形。主語の一致関係を確認 |
| 使役動詞 | make / have / let + O + 動詞の原形 | 「Oに〜させる」。受動関係の場合は have/get + O + 過去分詞 |
| 知覚動詞 | see / hear / watch + O + 原形 / 現在分詞 / 過去分詞 | 動作の一部なら現在分詞、完了した一連の動作なら原形 |
| 動名詞のみを目的語にとる動詞 | enjoy, avoid, finish, consider, practice, suggest + V-ing | to 不定詞を取ると文法的な誤りとなる頻出動詞 |
| 助動詞+完了形 | must have + 過去分詞 / cannot have + 過去分詞 | 過去の出来事に対する推量(「〜だったに違いない」「〜だったはずがない」) |
各頻出単元の詳細解説と例文
試験本番で文法項目を正しく見分けるための具体例を示します。
1. 仮定法(過去・過去完了・混合型)英検2級の長文やライティングで頻出するのが仮定法です。過去の事実と異なる事態を想定する仮定法過去完了や、過去の出来事が現在の状態に影響を及ぼしている混合型が問われます。
例文:If he had taken the doctor's advice, he would not be sick today.(もし彼が医師の助言に従っていたなら、今日病気になっていないだろうに。)
前半は過去の事実(従わなかった)、後半は現在の状態(病気である)を示しており、時制の助動詞の形を正確に見分ける必要があります。
2. 関係詞の識別(代名詞と副詞)空所の後ろにある文が完全な構造(主語や目的語が欠けていない)か、不完全な構造(主語や目的語が欠けている)かを素早く判定する力が試されます。
例文:This is the laboratory where the new medicine was developed.(ここがその新薬が開発された研究所です。)
後ろの文(the new medicine was developed)は受動態で完結している完全な文であるため、場所を表す先行詞に対して関係副詞の where(または in which)が適切となります。which を単体で選ぶと文法的な誤りになります。
3. 分詞構文と付帯状況分詞構文は、接続詞と主語を省略して簡潔に情報を伝える手法です。リーディングの長文で頻出するほか、大問1の空所補充でも問われます。
例文:Having finished the assignment, she went out to have dinner with her colleagues.(課題を終えたので、彼女は同僚と夕食を食べに出かけた。)
主節の主語(she)と分詞の意味上の主語が同一であり、主節の動作(went out)よりも前の段階で課題を終えていたことを示すために、完了分詞構文 Having finished が用いられています。
次の疑問頻出ポイントを短時間で確認したいときは、英検2級に出る重要英文法でおさらいできます。
受験者が間違えやすい文法ポイントと判別手順
英検2級で失点しやすい問題には、共通の構造的な落とし穴があります。文型と語法を見落とさずに処理するためのチェックポイントを整理します。
間違えやすいポイントTOP4
第1位:複雑な主語における動詞の単複一致主語の名詞と動詞の間に、前置詞句や関係詞節が挟まることで、動詞の単数形・複数形を誤認してしまうミスが目立ちます。
例文:The quality of these educational programs depends on the teachers.(これらの教育プログラムの質は教師たちに依存している。)
動詞の直前に複数名詞 programs があるため動詞を depend にしたくなりますが、文の真の主語は単数名詞の The quality です。したがって動詞は三人称単数現在の depends となります。
第2位:動詞の語法(to不定詞と動名詞の目的語)動詞によって、直後に置ける準動詞の形が限定されます。特に注意が必要な動詞を整理しておきましょう。
- 動名詞(V-ing)のみを目的語にとる動詞:admit(認める)、avoid(避ける)、consider(検討する)、deny(否定する)、give up(諦める)、mind(気にする)、postpone(延期する)
- to不定詞(to V)のみを目的語にとる動詞:afford(〜する余裕がある)、agree(同意する)、decide(決める)、hope(望む)、manage(どうにかやり遂げる)、refuse(拒否する)
- 両方取れるが意味が大きく異なる動詞:remember to do(忘れずに〜する)/ remember doing(〜したことを覚えている)、regret to do(残念ながら〜する)/ regret doing(〜したことを後悔する)
主節が過去時制であっても、一般的な真理や現在の習慣を述べる場合は従属節が現在形のままになります。また、過去の事実に対する反省や推量には 助動詞 + have + 過去分詞 を正確に選ぶ必要があります。
例文:You should have checked the schedule before leaving home.(家を出る前にスケジュールを確認しておくべきだったのに。)
should have + 過去分詞 は「〜すべきだった(実際はしなかった)」という過去の非難や後悔を表します。単なる should check(現在・未来への助言)との時間軸の違いを区別することが不可欠です。
第4位:受動態にできない自動詞と前置詞が必要な動詞他動詞と自動詞の混同による失点も多発します。例えば discuss(〜について話し合う)、reach(〜に到着する)、approach(〜に近づく)は他動詞であるため、直後に前置詞(about や at)を置いてはいけません。
一方、participate in(〜に参加する)、rely on(〜に頼る)などは自動詞と前置詞がセットで1つの意味を成します。
大問1の文法問題を5秒で見抜く解法プロセス
空所補充問題を解く際は、文章全体を漫然と和訳するのではなく、以下の手順で文法構造から機械的に選択肢を絞り込みます。
- 選択肢の品詞と形を確認する:選択肢が動詞の活用形(原形、過去形、分詞、to 不定詞)で並んでいる場合、純粋な文法・構文問題と判断します。
- 文全体の主語(S)と動詞(V)を特定する:接続詞や関係詞の有無を確認し、文に本動詞がすでに存在するかを確かめます。動詞が足りなければ本動詞を選び、すでに本動詞があれば準動詞(分詞や不定詞)に絞ります。
- 空所の前後の要素(文型)を確認する:空所の直前にある動詞が第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)を取るものか、空所の後ろに目的語があるか(能動態か受動態か)を確認します。
- 時制と主語の数を確認して1つに決定する:文中の時を示す語句(yesterday、by the time、recently など)や主語の単複を手がかりに、最終的な正解を導き出します。
動名詞のみ(V-ing)
- admit
- avoid
- consider
- deny
- give up
to不定詞のみ(to V)
- afford
- agree
- decide
- hope
- manage
両方可能(意味が変化)
- remember
- regret
動詞によって直後に置ける形が決まっているため、動名詞か不定詞かを正しく区別します。
英検2級文法問題の実践演習8問
本番レベルのオリジナル4択文法問題です。正解の理由だけでなく、不正解の選択肢がなぜ誤りなのかまで文法構造の観点から理解を深めてください。
第1問(仮定法過去完了)
問題:If Sarah ( ) the train timetable carefully, she would not have missed her flight this morning.
1. checks
2. has checked
3. had checked
4. would check
正解:3. had checked
全訳:もしサラが列車の時刻表を注意深く確認していたなら、今朝飛行機に乗り遅れることはなかっただろうに。
解説:主節に would not have missed(助動詞の過去形+have+過去分詞)があることから、過去の事実に反する仮定を表す「仮定法過去完了」の文構文であると判断します。仮定法過去完了の if 節の中は had + 過去分詞 の形を取るため、3 の had checked が正解です。
- 1. checks:現在形であり、過去の事実に反する仮定節では使えません。
- 2. has checked:現在完了形であり、仮定法では直説法の完了形は使用しません。
- 4. would check:if 節の中で単純な帰結を表す would は原則として使いません。
第2問(使役動詞の語法)
問題:The manager made all the team members ( ) the safety regulations before entering the factory.
1. review
2. reviewing
3. reviewed
4. to review
正解:1. review
全訳:マネージャーは工場に入る前に、すべてのチームメンバーに安全規則を確認させた。
解説:使役動詞 make は make + O + 原形不定詞(動詞の原形) の形を取り、「Oに(強制的に)〜させる」という意味を表します。
目的語 all the team members と動詞 review の関係は「メンバーが確認する」という能動関係であるため、原形の 1. review が正解です。
- 2. reviewing:使役動詞 make の補語に現在分詞は置けません。
- 3. reviewed:受動関係(規則が確認されるなど)であれば過去分詞が来ますが、ここではメンバーが能動的に確認するため不適切です。
- 4. to review:make は使役動詞であるため、to 不定詞を補語に取ることはできません(受動態に書き換えた場合を除く)。
第3問(関係代名詞と関係副詞)
問題:Mr. Davis explained the primary reason ( ) the proposal had been rejected by the board.
1. which
2. why
3. what
4. who
正解:2. why
全訳:デイビス氏は、その提案が取締役会によって否決された主な理由を説明した。
解説:先行詞が理由を表す the primary reason であり、空所の後ろに続く節(the proposal had been rejected by the board)は受動態で要素が欠けていない完全な文です。したがって、理由を表す関係副詞 2. why が適切です。
- 1. which:関係代名詞は後ろに主語や目的語が欠けた不完全な文を伴うため、完全な文が続くここでは単独で使用できません(for which なら可能)。
- 3. what:先行詞を含む関係代名詞であるため、直前に the primary reason という先行詞がある場合には使えません。
- 4. who:先行詞が人である場合に用いる関係代名詞であるため不適切です。
第4問(動名詞を目的語にとる動詞)
問題:Due to unexpected financial difficulties, the company decided to postpone ( ) the new branch.
1. open
2. to open
3. opening
4. opened
正解:3. opening
全訳:予期せぬ財政難のため、その会社は新しい支店の開設を延期することを決定した。
解説:動詞 postpone(延期する)は、目的語に動名詞(V-ing)のみを取る他動詞です。したがって、3. opening が正解です。
- 1. open:他動詞の直後に動詞の原形を目的語として直接置くことはできません。
- 2. to open:postpone は to 不定詞を目的語に取ることができない動詞の1つです。
- 4. opened:過去形または過去分詞であり、目的語の位置に単独で置くことはできません。
第5問(分詞構文)
問題:( ) from the top of the observation tower, the entire city looked like a miniature model.
1. Seeing
2. Seen
3. To see
4. Having seen
正解:2. Seen
全訳:展望タワーの頂上から見られると、街全体がミニチュア模型のように見えた。
解説:文頭に置かれた分詞構文です。分詞の意味上の主語は主節の主語である the entire city(街全体)です。街は「見る」側ではなく「見られる」側という受動関係(The entire city was seen...)になるため、過去分詞で始まる 2. Seen が正解です。
- 1. Seeing:能動態の現在分詞であり、街が何かを見るという意味になってしまうため文脈上誤りです。
- 3. To see:副詞用法の不定詞(目的を表す「見るために」)と解釈すると主節の文脈と整合しません。
- 4. Having seen:完了形の能動態分詞構文であり、主語である街が能動的に見ていたことになり不適切です。
第6問(助動詞+完了形)
問題:Ken cannot find his house keys anywhere. He ( ) them at the office yesterday evening.
1. must leave
2. should leave
3. must have left
4. ought to leave
正解:3. must have left
全訳:ケンは家の鍵をどこにも見つけられない。彼は昨日の夕方、オフィスに鍵を置き忘れたに違いない。
解説:文末に yesterday evening という過去の時点を示す語句があり、過去の出来事に対して「〜だったに違いない」と強い確信を持って推量しています。過去に対する確信の推量は must have + 過去分詞 で表すため、3. must have left が正解です。
- 1. must leave:現在または未来に対する義務(「出なければならない」)や現在の推量を表すため、過去の出来事には使えません。
- 2. should leave:現在・未来に対する助言や当然を表します。
- 4. ought to leave:should と同様に現在・未来の義務や助言を表すため、過去の文脈に合いません。
第7問(主語と動詞の一致)
問題:A detailed report on the environmental effects of the projects ( ) published next Monday.
1. is
2. are
3. will be
4. have been
正解:3. will be
全訳:そのプロジェクトの環境への影響に関する詳細な報告書が、来週月曜日に公表される予定だ。
解説:文末に next Monday(来週月曜日)という明確な未来を表す語句があります。また、主語は前置詞句(on the environmental effects of the projects)で修飾された A detailed report(単数名詞)です。
未来の受動態を表す 3. will be(will be published)が正解です。
- 1. is:時制が現在形であり、明確な未来の時を示す語句 next Monday と一致しません。
- 2. are:複数動詞の現在形であり、主語が単数名詞 A detailed report である点、および時制の点から二重に誤りです。
- 4. have been:現在完了形であり、未来の時点を表す語句と組み合わせることはできません。
第8問(知覚動詞の受動態)
問題:The famous pianist was seen ( ) the concert hall through the back door late at night.
1. enter
2. to enter
3. entered
4. to be entered
正解:2. to enter
全訳:その有名なピアニストは、夜遅くに裏口からコンサートホールに入るのを目撃された。
解説:能動態では see + O + 原形不定詞(Oが〜するのを見る)という形を取りますが、これを受動態に書き換える場合、原形不定詞の前に to が復活して be seen to do となる規則があります。したがって、2. to enter が正解です。
- 1. enter:能動態であれば正しい形ですが、受動態 was seen の直後には原形をそのまま置くことはできません。
- 3. entered:ピアニストがホールに「入る」という能動動作であるため、過去分詞は不適切です。
- 4. to be entered:受動態の不定詞であり、「ホールに入られる」という意味になり不自然です。

ライティングで文法減点を防ぐ実践ルール
英検2級の合否において、ライティング(要約問題および意見論述問題)は配点比率が極めて高く、文法のミスが命取りになります。文法基準(Grammar)で満点を確保するために、受験者が陥りやすい失点パターンと対策ルールを解説します。
1. 可算名詞と不可算名詞・冠詞の脱落を防ぐ
日本語には冠詞の概念がないため、英作文で最も減点されやすいのが冠詞(a / an / the)の抜けや複数形(-s)の付け忘れです。
数えられる名詞(可算名詞)を単数形で冠詞なしのまま放置することは文法違反となります。一般論を述べる際は、名詞を複数形にするのが最も安全です。
- 誤り:Smartphone is very convenient for student.
- 修正例:Smartphones are very convenient for students.(スマートフォンは学生にとって非常に便利である。)
また、information、advice、news、equipment、trash などの不可算名詞に -s を付けたり、a を付けたりしないよう注意してください。
2. 接続詞と接続副詞の明確な区別
文と文をコンマ(,)だけで繋ぐ「カンマ・スプライス(Comma splice)」は英作文における重大な文法エラーです。however、therefore、moreover は接続詞ではなく「接続副詞」であるため、2つの文をコンマだけで繋ぐ働きはありません。
| 分類 | 語句の例 | 正しい文の繋ぎ方 |
|---|---|---|
| 等位接続詞 | and, but, so, for | 文1, and 文2.(コンマで繋いでよい) |
| 従属接続詞 | because, although, if, when | Because 節, 主節. または 主節 because 節. |
| 接続副詞 | however, therefore, moreover | 文1. However, 文2.(いったんピリオドで区切る) |
誤り:Electric cars are eco-friendly, however they are expensive.
修正例:Electric cars are eco-friendly. However, they are expensive.(電気自動車は環境に優しい。しかしながら、価格が高い。)
3. 要約問題で必須となる構文書き換えルール
要約問題では、本文の英文をそのままコピー&ペーストすると語彙・文法の両面で減点対象となります。原文の構造を正確な文法知識でパラフレーズ(言い換え)する技術が求められます。
最も使いやすいパラフレーズの手法は以下の通りです。
- 能動態と受動態の変換:Many companies adopt this method. → This method is adopted by many companies.
- 副詞節から名詞構文・分詞構文への変換:Because the population is decreasing, ... → Due to the decreasing population, ...
- 品詞の転換:develop technologies rapidly(動詞+副詞) → rapid development of technologies(形容詞+名詞)
4. 意見論述で使える減点ゼロの定型構文
主語や時制の一致でミスを起こさないために、文法構造があらかじめ確定している信頼性の高いテンプレートを活用します。
自分の立場を明確にする際:
I agree with the idea that S + V for the following two reasons.(以下の2つの理由から、私は〜という考えに賛成です。)
第1の理由を展開する際:
First, V-ing allows people to + 動詞の原形.(第一に、〜することは人々が…するのを可能にします。)
allow + O + to do(Oが〜するのを許す・可能にする)を使うことで、自然で論理的な因果関係を表現できます。
第2の理由を展開する際:
Second, it is important for companies to consider V-ing.(第二に、企業にとって〜することを考慮するのは重要です。
)
It is + 形容詞 + for O + to do の形式主語構文を用いることで、主語の単複一致のミスを自然に回避できます。
高校未履修者向けの最短勉強法と学習優先順位
中学生や高校1年生など、学校で高校英文法の全課程を履修していない受験生が短期間で英検2級を突破するための学習ロードマップを整理します。
文法書・教材の選び方と進め方
1,000ページ近くある網羅型の総合英語参考書を最初から通読するのは非効率的です。英検2級に必要な文法力は「ルールを丸暗記すること」ではなく「文の骨格(主語・動詞・修飾関係)を見抜くこと」です。
以下の手順で教材を進めるのが最も効率的です。
- 中学レベルの英文法を完璧にする:関係代名詞の基本格、受動態、現在完了形、助動詞の使い分けに不安がある場合は、まず中学3年分の総復習を数日で完了させます。
- 高校基礎レベルの文法書を1冊仕上げる:講義形式で「なぜその形になるのか」が平易に解説されている高校基礎英文法教材を1冊選び、分詞構文、仮定法、関係詞の単元を集中的に通読します。
- 過去問・実戦問題でアウトプットする:日本英語検定協会公式HPで公開されている直近過去3回分の過去問を活用し、間違えた問題の文法項目を参考書に戻って確認します。
一次試験突破に向けた学習バランスと優先順位
一次試験の配点はリーディング、リスニング、ライティングに均等に配分されているため、大問1の文法問題だけに過度な時間を費やすのは得策ではありません。
| 学習領域 | 学習時間の配分割合 | 学習内容と注力ポイント |
|---|---|---|
| 単語・熟語 | 35% | 2級頻出の動詞・名詞・形容詞の暗記(大問1の得点源) |
| ライティング | 30% | 要約の型、意見論述のテンプレート暗記と減点のない文法記述練習 |
| リスニング | 20% | 過去問の音読・シャドーイング(文構造を瞬時に理解する練習) |
| 文法・構文 | 15% | 頻出重要項目の総整理、大問1および長文精読のための構造把握 |
文法は全体の15%程度の時間配分で基礎を固め、得た知識をすぐにライティングの英文作成や長文読解の精読に応用していくサイクルが最も効率的です。
直前期に確認したい要点チェックリスト
試験会場に向かう前や直前の総仕上げとして、以下のチェック項目に迷いがないか確認してください。
- 使役動詞(make / have / let)の後ろに原形が来ているか(受動態の場合は to が必要か)
- 動名詞のみを取る動詞(enjoy, finish, avoid, consider, postpone 等)を混同していないか
- 仮定法の条件節と主節の時制の組み合わせが整合しているか
- 関係詞の後ろが「完全な文」なら関係副詞、「不完全な文」なら関係代名詞を選べているか
- ライティングで可算名詞が「冠詞なしの単数形」のまま放置されていないか
- However などの接続副詞の前にピリオドが打たれているか(カンマで文を繋いでいないか)
関係代名詞や受動態など中学3年分を数日で総復習
講義形式の参考書で分詞構文・仮定法・関係詞を集中学習
直近3回分の過去問を解き、誤答箇所を参考書で確認
網羅的な通読を避け、中学復習から過去問演習へと段階的に進めましょう。
次の疑問高校基礎レベルに不安がある場合は、土台となる英検準2級で出る文法範囲とポイントを振り返ると理解が深まります。
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理解度チェック
Q1. 大問1の語彙や文法対策における優先度で最も高いものはどれ?
- 文法・語法問題
- 単語・語彙問題
- 熟語・句動詞問題
- 難解な否定構文の暗記
答えを見る
正解: B. 単語・語彙問題
本文の表において、単語・語彙問題の対策優先度は「極めて高い」と明記されています。
Q2. 使役動詞makeを用いた文として本文に基づき正しいものは?
- He made them reviewing the rules.
- He made them review the rules.
- He made them to review the rules.
- He made them reviewed the rules.
答えを見る
正解: B. He made them review the rules.
使役動詞makeは「make + O + 動詞の原形」の形を取るため、原形を用いた文が正解です。
Q3. 英作文でhoweverなどの接続副詞を使う際の注意点はどれ?
- 2つの文をコンマだけで繋いではいけない
- 直後にthat節を続けなければならない
- 文末にのみ配置しなければならない
- 等位接続詞と同じように文を直接繋げる
答えを見る
正解: A. 2つの文をコンマだけで繋いではいけない
接続副詞には文をコンマだけで繋ぐ働きはなく、いったんピリオドで区切る必要があります。
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よくある質問
- Q. 大問1の文法問題は何問くらい出題されますか?
- 大問1(短文の語句空所補充)は全問のうち、大半が単語や熟語の知識を問う設問であり、純粋な文法問題は数問程度です。ただし文法知識は長文読解やライティングの基礎となります。
- Q. 中学生でも英検2級の文法範囲を独学できますか?
- 十分に可能です。高校の分厚い参考書を通読するのではなく、仮定法、関係詞、分詞構文、動詞の語法といった2級の頻出単元に絞って基礎参考書で演習すれば短期間で習得できます。
- Q. 英検2級過去問はどこで手に入りますか?
- 日本英語検定協会の公式ウェブサイトにて、直近過去3回分の過去問(問題冊子、リスニング音源、解答)が無料で公開されています。文法知識の定着度確認に最適です。
- Q. ライティングで文法ミスを減らす最大のコツは?
- 無理に難解な関係詞や仮定法を使おうとせず、主語と動詞が明確な第3文型や、形式主語構文(It is ... for O to do)などの安全なテンプレートを使うことが確実な減点防止になります。
- Q. 単語と文法はどちらを優先して勉強すべきですか?
- 大問1の配点や長文読解への即効性を考えると単語の優先度が高いですが、中学レベルの文法が抜けていると読解も英作文も破綻するため、文法の頻出骨格を先に固めて並行学習するのが理想です。
2026年10月7日更新・モチタン辞典編集部