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不定詞と動名詞の使い分け|見分け方の規則と意味の違い
動詞の目的語に不定詞(to+動詞の原形)を使うか動名詞(動詞の-ing形)を使うかは、主節の動詞が持つ「時間的な意識」で決まります。基本の判断基準は「これからすること(未来志向)=不定詞」「すでにしたこと・現実のこと(過去・一般)=動名詞」です。
この規則を押さえるだけで、大半の動詞は丸暗記せずに正しく使い分けられます。
- 不定詞はこれから行う「未来」、動名詞は「過去や現実の動作」を表す動詞の後ろに置きます。
- rememberやstopなど、後ろに不定詞か動名詞のどちらを置くかで意味が大きく変わる動詞があります。
- likeなどの好みを表す動詞は両方使え、前置詞の後ろには必ず動名詞を置きます。
先に読むと分かりやすい: 不定詞(to 不定詞)の3用法動名詞の使い方
不定詞と動名詞の使い分けとは(結論)
英語で「〜すること」を文の目的語にする際、形はto do(不定詞の名詞的用法)とdoing(動名詞)の2種類があります。どちらを置くかは直前の動詞によって決まります。
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| 分類 | 形 | 基本の意味合い | 代表的な動詞 |
|---|---|---|---|
| 不定詞 | to+動詞の原形 | これから向かう動作(未来志向・前向き・未完了) | want, hope, decide, promise |
| 動名詞 | 動詞の-ing形 | すでに行ったこと・進行中のこと(過去志向・反復・現実) | enjoy, finish, give up, avoid |
| 両方(意味変化あり) | 文脈に応じて選択 | 不定詞=未来の行為/動名詞=過去・実際の行為 | stop, remember, forget, try, regret |
| 両方(意味変化ほぼなし) | どちらでも可 | 継続的な好みや開始・開始後の状態 | like, love, start, begin |
どちらを使うべきか迷ったときは、その動作が「これから向かう未来の行為」なのか、「すでに体験したこと・普段から行っている現実」なのかを考えるのが使い分けの最短ルートです。
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「未来志向」と「過去・一般」の見分け方
不定詞の to /tə/ は、前置詞の to と同源であり、「ある方向へ向かって到達する」矢印のイメージを持っています。そのため、目的語に不定詞をとる動詞は「これから〜したい」「〜する予定だ」といった未来志向・前向きな気持ちを表すものが中心になります。
一方、動名詞の -ing /ɪŋ/ は、現在進行形と同じ語尾であり、「生き生きとした動作の真っ最中」や「これまでに経験した事実」を表します。
したがって、目的語に動名詞をとる動詞は「すでに始まっている動作をやめる」「今行っていることを楽しむ」「現実に起きていることを避ける」といったニュアンスを持ちます。
例えば want to study /wɑːnt tə ˈstʌdi/(勉強したい)は、今は勉強しておらず「これから勉強に向かいたい」状態です。
それに対して enjoy studying /ɪnˈdʒɔɪ ˈstʌdiɪŋ/(勉強を楽しむ)は、実際に勉強している最中の体験を味わっている状態を指します。
不定詞(to do)
- 前置詞toと同源で到達する矢印のイメージ
- 「これから〜したい」未来志向・前向き
- 例:want to study(勉強に向かいたい)
動名詞(-ing)
- 進行形と同じ語尾で動作の真っ最中を表す
- 「経験した事実」「今行っていること」
- 例:enjoy studying(勉強の最中を味わう)
「これから向かう」不定詞と「真っ最中・経験」の動名詞の根本的な違いを整理しました。
不定詞(to do)だけを目的語にとる動詞
「これから先に行うこと」を望んだり、計画したり、約束したりする動詞の後ろには不定詞を置きます。これらの動詞の後ろに動名詞を置くことはできません。
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| want /wɑːnt/ | 〜したい | I want to see you.(あなたに会いたい。) |
| hope /hoʊp/ | 〜することを望む | We hope to visit next year.(来年訪れたいと願っています。) |
| decide /dɪˈsaɪd/ | 〜することを決める | She decided to study abroad.(彼女は留学することを決めた。) |
| promise /ˈprɑːmɪs/ | 〜することを約束する | He promised to call me.(彼は私に電話すると約束した。) |
| refuse /rɪˈfjuːz/ | 〜することを断る | They refused to accept the offer.(彼らは提案を受け入れるのを拒んだ。) |
| plan /plæn/ | 〜する計画を立てる | I plan to buy a new computer.(新しいパソコンを買う予定です。) |
どの動詞も動作の基準点から見て「その先に行う行為」を対象としている点が共通しています。
動名詞(-ing)だけを目的語にとる動詞
「現にやっていること」や「過去に経験したこと」を終える、楽しむ、または避ける動詞は、動名詞だけを目的語にとります。不定詞をとることはできません。
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| enjoy /ɪnˈdʒɔɪ/ | 〜して楽しむ | They enjoy playing tennis.(彼らはテニスをして楽しんでいる。) |
| finish /ˈfɪnɪʃ/ | 〜し終える | I finished writing the report.(レポートを書き終えた。) |
| stop /stɑːp/ | 〜するのをやめる | I can't stop laughing.(笑うのが止まらない。) |
| avoid /əˈvɔɪd/ | 〜するのを避ける | He avoids driving at night.(彼は夜間の運転を避けている。) |
| give up /ɡɪv ʌp/ | 〜することを諦める | She gave up smoking.(彼女は禁煙した。) |
| mind /maɪnd/ | 〜するのを気にする | Would you mind opening the door?(ドアを開けていただけますか?) |
動作が具体的に存在しているからこそ、「終える」「やめる」「嫌がる」という判断が成り立ちます。
両方とれて意味が変わる5つの重要動詞
以下の5つの動詞は、目的語に不定詞をとるか動名詞をとるかで意味が大きく変わります。試験や実務で最も間違いやすいポイントです。
| 動詞 | 不定詞(to do):未来・目的 | 動名詞(doing):過去・実際の試行 |
|---|---|---|
| stop | 〜するために立ち止まる(※目的を表す副詞的用法) He stopped to check the map.(地図を見るために立ち止まった) | 〜するのをやめる Stop being noisy.(うるさくするのをやめて) |
| remember | 忘れずに〜する(これからする) Remember to bring your umbrella.(忘れずに傘を持ってきてね) | 〜したことを覚えている(過去のこと) I remember meeting her once.(一度彼女に会ったのを覚えている) |
| forget | 〜するのを忘れる(未完了) Don't forget to bring an umbrella.(傘を持ってくるのを忘れないで) | 〜したことを忘れる(過去の事実) I'll never forget seeing that sunset.(あの夕日を見たことは決して忘れない) |
| try | 〜しようと努める(努力・挑戦) I'll try to fix it.(直してみるよ) | 試しに〜してみる(実際やってみる) Try restarting the router.(ルーターを再起動してみて) |
| regret | 残念ながら〜する(通知など) We regret to inform you.(遺憾ながらお知らせいたします) | 〜したことを後悔する(過去の行為) Do you regret quitting your job?(仕事を辞めたことを後悔していますか?) |
「未来(これから)」か「過去(すでにしたこと)」かの対比を当てはめると、違いを明確に把握できます。
両方使えて意味がほぼ同じ動詞と前置詞の規則
動詞の中には、不定詞と動名詞のどちらを目的語にとっても意味がほとんど変わらないグループがあります。
- 好みを表す動詞: like /laɪk/, love /lʌv/, hate /heɪt/, prefer /prɪˈfɜːr/
- 開始・継続を表す動詞: start /stɑːrt/, begin /bɪˈɡɪn/, continue /kənˈtɪnjuː/
例えば I like to swim. と I like swimming. は日常会話ではほぼ同じ「泳ぐのが好きだ」という意味で使われます。厳密には不定詞が「習慣・選択」、動名詞が「行為そのものの楽しさ」を帯びることがありますが、入れ替えても文法的に誤りではありません。
前置詞の後ろは必ず動名詞
英語の鉄則として、前置詞(about, for, in, of など)の後ろに動詞を置く場合は、必ず動名詞(-ing)にします。不定詞は前置詞の直後に置けません。
例えば「英語を学ぶことに興味がある」は interested in learning English となり、in to learn とは言えません。
好みを表す動詞
- like
- love
- hate
- prefer
開始・継続を表す動詞
- start
- begin
- continue
前置詞の直後(鉄則)
- 必ず動名詞(-ing)
- 例:interested in learning
両方使える動詞の2大グループと、前置詞の後ろに来る形の鉄則を分類しました。
辞典の例文で見る不定詞と動名詞の使い分け
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| I'll try to fix it. ▶ | 直してみるよ | try to は「努力して〜しようとする」意味を表す |
| Don't forget to bring an umbrella. ▶ | 傘を忘れないでください。 | forget to do で「これから〜するのを忘れる」を表す |
| I can't stop laughing. ▶ | 笑うのが止まらない。 | stop doing で「今している動作をやめる」を表す |
| Remember to bring your umbrella. ▶ | 傘を忘れないでね。 | remember to do で「忘れずにこれから〜する」を表す |
| Try restarting the router. ▶ | ルーターを再起動してみて。 | try doing で「試しに実際に〜してみる」を表す |
| Do you regret quitting your job? ▶ | 仕事を辞めたことを後悔していますか? | regret doing で「過去に行った行為を後悔する」を表す |
| Stop being noisy. ▶ | うるさくするのをやめて。 | stop の目的語に動名詞 being を用いて中止を指示 |
| I tried to buy tickets for the concert, but they sold out in minutes. ▶ | コンサートのチケットを買おうとしたけど、数分で売り切れてしまった。 | tried to buy は「買おうと試みたが買えなかった」 |
不定詞動名詞使い分けの覚え方|動名詞をとる動詞「MEGAFEPS」
動名詞(-ing)だけを目的語にとる代表的な動詞は、頭文字をつなげた「MEGAFEPS(メガフェプス)」という語呂合わせを使うと効率よく覚えられます。中学英語から各種英語試験まで頻出する動詞の多くを網羅できます。
| 頭文字 | 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| M | mind | 気にする・嫌がる | He doesn't mind waiting.(彼は待つことを気にしません。) |
| E | enjoy | 楽しむ | She enjoys reading books.(彼女は読書を楽しんでいます。) |
| G | give up | 諦める・やめる | Don't give up learning.(学ぶことを諦めないでください。) |
| A | avoid | 避ける | Avoid making careless mistakes.(不注意な間違いを避けてください。) |
| F | finish | 終える | I finished cleaning my room.(部屋の掃除を終えました。) |
| E | escape | 逃れる・免れる | He escaped being injured.(彼は怪我を免れました。) |
| P | practice | 練習する | She practices playing the piano.(彼女はピアノの演奏を練習しています。) |
| S | stop | やめる | Please stop talking.(話すのをやめてください。) |
これらの動詞はすべて「頭の中で具体的に思い浮かぶ現実の行為」や「すでに行っている動作を中断・回避する」というコアイメージで共通しています。丸暗記だけに頼らず、動名詞が持つ「現実志向」の性質と結びつけて記憶するのが定着のコツです。
主語や補語になる場合の不定詞と動名詞の違い
不定詞も動名詞も、目的語だけでなく文の主語や補語(「〜すること」)として使えます。文法上はどちらも名詞の役割を果たしますが、日常会話での自然さやニュアンスに明確な違いがあります。
主語として使う場合
文頭に置く主語としては、動名詞を用いるのが最も一般的で自然です。動名詞は「日頃の行為」や「一般的な事実」を素直に表します。一方、不定詞をそのまま文頭に置くと、論文や演説のように改まった響きや格言のような堅苦しい印象を与えます。
- Learning languages is exciting.(言語を学ぶことは刺激的です。※日常的で自然)
- To learn languages is exciting.(言語を学ぶということは刺激的である。※硬い響き)
不定詞を主語にしたい場合は、文頭に形式主語の it を置き、It is exciting to learn languages. のように真の主語を文末へ移動させる形が好まれます。
補語(be動詞の後ろ)として使う場合
主語を説明する補語の位置では、動名詞は「普段の行動・実績」、不定詞は「これからの目標・果たすべき役割」を表す傾向があります。
- My hobby is taking photos.(私の趣味は写真を撮ることです。※習慣として実際に行っていること)
- My goal is to pass the exam.(私の目標は試験に合格することです。※これから達成に向かうこと)
前置詞のtoと不定詞のtoを見分ける方法
「to の後ろには動詞の原形が来る」と思い込んでいると、look forward to seeing you や be used to living alone のような表現で迷ってしまいます。この混乱は、「不定詞の to」と「前置詞の to」を区別することで解消できます。
見分け方の原則は、「to の直後に通常の名詞を代入できるかどうか」です。前置詞の to は「〜へ」「〜に向かって」という方向・対象を表すため、後ろに具体的な名詞を置いても自然な文が成立します。前置詞の後ろには動詞の原形は置けず、必ず動名詞(-ing)を置くという英語の絶対規則があるため、動詞を続ける際は動名詞になります。
| 判別ステップ | 前置詞の to(後ろは -ing) | 不定詞の to(後ろは動詞の原形) |
|---|---|---|
| 名詞を後ろに置けるか | 置ける(自然に意味が通る) | 置けない(意味が破綻する) |
| 名詞を置いた検証例 | look forward to the party(パーティーを楽しみに待つ) | want the apple は言えるが want to the apple は不可 |
| 動詞を置くときの形 | look forward to meeting you(あなたに会うのを楽しみに待つ) | want to meet you(あなたに会いたい) |
迷ったときは「to の後ろに名詞(または代名詞 it)をそのまま当てはめられるか」を試すと、動名詞を選ぶべきか原形を選ぶべきかを即座に判断できます。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
空所に最も適切な語句を選びなさい。 She decided ( ) abroad next year.
答えと解説
正解: to study
decideは「これから先に行うこと」を決める未来志向の動詞なので、目的語には不定詞(to+動詞の原形)をとります。次のうち、文法的に誤りを含む英文はどれですか。
答えと解説
正解: I plan buying a new computer.
planは「これから先に行うこと」を表す動詞のため、目的語には動名詞ではなく不定詞(to buy)を置きます。次の文の日本語訳として最も適切なものを選びなさい。 I remember meeting her once.
答えと解説
正解: 一度彼女に会ったのを覚えている。
rememberの後ろに動名詞(-ing)を置くと、「(過去に)〜したことを覚えている」という意味になります。文脈に合うように、空所に入る適切な組み合わせを選びなさい。 He stopped ( ) the map, and then we continued ( ).
答えと解説
正解: to check / walking
「地図を見るために立ち止まる」は目的を表す不定詞を用い、継続を表すcontinueの後ろには動名詞(または不定詞)を置きます。「前置詞の後ろの動詞の形」に関する説明として、本文に照らして正しいものを選びなさい。
答えと解説
正解: 前置詞の後ろに動詞を置く場合は、必ず動名詞にする。
英語の鉄則として、前置詞(about, for, in, of など)の直後には不定詞は置けず、必ず動名詞(-ing)を置きます。
よくある質問
- Q. 不定詞と動名詞にニュアンスの違いはありますか?
- あります。不定詞(to do)はこれからの行動に向かう「未来的・前向き・抽象的」な響きを持ちます。一方、動名詞(doing)は「過去の経験・現に行っている動作・具体的」な事実の響きを帯びます。
- Q. stop to do は目的語ではないのですか?
- 目的語ではありません。「〜するために(立ち止まる)」という目的を表す不定詞の副詞的用法です。stop の文法的な目的語になれるのは動名詞(doing)だけで、「〜するのをやめる」という意味になります。
- Q. look forward to の後ろはなぜ動名詞ですか?
- ここでの to は不定詞の to ではなく、方向を表す「前置詞の to」だからです。英語では前置詞の直後には動名詞を置く規則があるため、look forward to hearing from you のように -ing 形が続きます。
- Q. used to do と be used to doing の違いは何ですか?
- 形は似ていますが全く別の表現です。used to do は「かつて〜していた(今はしていない)」という過去の習慣・状態を表し、to の後ろは動詞の原形(不定詞)が続きます。一方、be used to doing は「〜することに慣れている」という状態を表し、ここでの to は前置詞なので後ろには動名詞(-ing)が続きます。
- Q. 会話で to do と -ing のどちらを使うか迷ったときはどう判断すればよいですか?
- その動作が「これから行う未来の行為」なら to do、「すでに経験したこと・普段やっている動作そのもの」なら doing(-ing)を選ぶのが最も確実な判断基準です。また、文頭で「〜することは」と主語にしたいときは、動名詞(doing)から文を始めるのが最も自然で間違いがありません。
2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部
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「準動詞」の項目(31)
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