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「いただきます」はスペイン語で何と言う?
言い方6通りと場面別の使い分け
食卓で周りの人に声をかけるなら、最も無難なスペイン語は Buen provecho です。実はスペイン語には、日本の「いただきます」と1対1で対応する決まった挨拶がありません。そのため、自分が食べ始める合図なのか、料理を作ってくれた人への感謝なのか、場面に応じて自然な表現を選び分ける必要があります。
「いただきます」のスペイン語の言い方(6通り)
ふつう|食事前・控えめ|これから〜をいただきます
- 02Buen provecho.
ふつう|食事前・相手に
食事を共にする相手や、食事中の人の前を通る際に「召し上がれ」「ごゆっくり」のニュアンスで交わす定番の挨拶です。同席者全員に向けて自然に使える最も無難な一言です。
- 03Que aproveche.
丁寧|食事前・丁寧に
Buen provechoと同義ですが、より丁寧で上品な響きを持つ表現です。スペイン本土で好まれ、レストランの店員がお客に料理を運んだ際や、目上の人と同席する際に適しています。
- 04Voy a comer.
ふつう|自分が食べる
「これから食べます」と宣言する表現です。同席者へのお祈りや配慮ではなく、「自分がいまから口をつけるよ」という個人的な行動の合図として、友人や同僚の前で軽く使われます。
ふつう|食事への感謝
料理を振る舞ってくれたホストやご馳走してくれた相手に「お食事をありがとうございます」と感謝を伝えるフレーズです。食前だけでなく食後に席を立つ際のお礼としても重宝します。
- 06A comer.
カジュアル|家族への声かけ
「ご飯だよ」「さあ食べよう」と呼びかける気さくな一言です。料理を作った人が家族を食卓に呼ぶときや、友人と揃って「いざ食べよう」と箸をつける場面で気軽に用いられます。
場面別の使い分け
| 場面 | おすすめの言い方 | ひとこと |
|---|---|---|
| 同席者と一緒に食事を始めるとき | Buen provecho. | 「いただきます」「召し上がれ」を兼ねる最も一般的な表現 |
| 料理を勧められて受け取るとき | Tomaré ~. | 「〜をいただきますね」と控えめに伝える |
| 高級店や改まった席で同席するとき | Que aproveche. | 品のある丁寧な響きで敬意を示せる |
| 友人や同僚と「さあ食べよう」と言うとき | A comer. | 親しい間柄で合図としてかける気軽な言葉 |
| ごちそうになる・振る舞われたとき | Gracias por la comida. | 作ってくれた人への感謝を行動で表す |
| 離れた席の同僚などに「お先に食べるね」 | Voy a comer. | 自分のこれからの動作を伝える一言 |
スペイン語圏では、日本の「命をいただく」という精神的な独り言の文化とは異なり、同席者とのコミュニケーションや料理人への敬意を表す言葉が交わされます。誰に向かって言う言葉なのかを意識して使い分けましょう。
直訳が通じない理由・よくある間違い
日本語の「いただきます」を直訳しようとすると、不自然な会話になりがちです。文化の違いを理解しておきましょう。
- Recibo la comida と直訳してしまう: recibir(受け取る)を使うと、「物理的に物資を受領した」という事務的な意味になり、食前の挨拶としては全く機能しません。
- 一人で Buen provecho と呟く: この言葉は他者への「美味しく召し上がれ」という祈願であるため、一人で食べる際に独り言として発するのは不自然です。
- 食前感謝の対象を取り違える: 日本では命や作法に感謝しますが、西語圏では作ってくれた人への Gracias や、神への祈り(カトリックの食前祈祷)が中心となります。
物理的に物資を受領した事務的意味になり挨拶にならない
他者への祈願表現のため一人で呟くのは不自然
命ではなく作ってくれた人への感謝や神への祈りが中心
直訳や独り言を避け、文化や相手に合わせた表現を意識しましょう。
言われたときの返事
- Igualmente. — あなたもね(相手もこれから食べる場合)
- Gracias, igualmente. — ありがとう、あなたも召し上がれ
- Gracias. — ありがとう(相手が食べない・通りすがりの場合)
- Muchas gracias, que aproveche a ti también. — どうもありがとう、あなたも美味しく食べてね
相手もこれから食べる場合
- Igualmente.(あなたもね)
- Gracias, igualmente.
- Muchas gracias, que...
相手が食べない・通りすがり
- Gracias.(ありがとう)
相手も一緒に食事をするかどうかで適切な返答が分かれます。
次に読む
- いただきますのスペイン語発音食事の会話スクリプトやネイティブに通じる発音のコツが分かります。→
- 「ありがとうございます」はスペイン語で何と言う?食事をごちそうになった後にも使える、感謝の伝え方と返答を学べます。→
- 「よろしくお願いいたします」はスペイン語で何と言う?同じく直訳しにくい定番の挨拶について、場面別の使い分けが分かります。→
単語力を測る
よくある質問
- Q. 一人で外食するときは何と言えばいい?
- 一人で食事を始めるときは、特に何も言わなくて大丈夫です。スペイン語圏の食前の言葉は相手に向けた挨拶であるため、独り言を口にする習慣はありません。ただし、店員が料理を置いた際には Gracias とお礼を伝えましょう。
- Q. 「ごちそうさま」はスペイン語で何と言う?
- 食後には Gracias por la comida(ごちそうさまでした)や Estaba muy rico(とても美味しかったです)と伝えます。家庭なら作った人へ、レストランなら店員やシェフに向けて笑顔で伝えるのが自然です。
- Q. レストランで他のお客に声をかけられたら?
- すれ違いざまや隣の席の人から Buen provecho と声をかけられることがよくあります。その際は笑顔で Gracias(ありがとう)と返すか、相手も食事中なら Gracias, igualmente(ありがとう、あなたもね)と返答しましょう。
2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部
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