モチタン辞典 › 読みもの › 英語の言い方 › 「様々な経験・たくさんの経験」英語

「様々な経験」の英語表現と使い分け

「様々な経験」の英語表現と使い分け

「様々な経験」を英語で表す場合、個別の体験を指す日常会話ならvarious experiences、職務上の知識やスキルを指すビジネスならdiverse experienceやa wide range of experienceを使うのが最も自然です。

可算名詞(experiences)と不可算名詞(experience)の区別を押さえることで、履歴書や面接でも的確にアピールできます。

「様々な経験」の英語表現早見表

「様々な経験」「たくさんの経験」「幅広い経験」を表す代表的なフレーズを一覧で整理しました。伝えたいニュアンスや使用場面(日常会話・ビジネス・履歴書)に合わせて適切な表現を選択してください。

表は横にスクロールできます →

英語表現日本語のニュアンス可算/不可算主な使用場面
various experiences様々な具体的体験・出来事可算(複数形)日常会話・留学エッセイ
a variety of experiences多種多様な体験可算(複数形)日常会話・面接
diverse experience多様な実務経験・知見不可算(単数扱い)ビジネス・英文履歴書
a wide range of experience幅広い職務経験・分野不可算(単数扱い)ビジネス・自己PR
a lot of experienceたくさんの業務経験・知識不可算(単数扱い)日常会話・カジュアルな面談
many experiences多くの個別体験・エピソード可算(複数形)日常会話・旅の思い出

英語のexperienceは、日本語の「経験」と異なり、個別のエピソードを数える場合と、総合的な知見やスキルとして数えずに扱う場合で形が変わります。それぞれの特徴を詳しく確認していきましょう。

Nathan英語の言い方は、話して覚えよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

「様々な経験」を表す基本フレーズ

「様々な経験」を直訳するときに最もよく使われるのがvariousやa variety ofを用いた表現です。それぞれの語感と適切な使い方を解説します。

1. various experiences(個々の様々な体験)

variousは「多種多様な」「種々さまざまな」を意味する形容詞です。後ろに可算名詞の複数形であるexperiencesを置くことで、「留学したこと」「ボランティアをしたこと」「トラブルに対処したこと」といった個々の具体的な出来事を指します。

例文:I had various experiences during my study abroad in Canada.
(カナダ留学中に様々な経験をしました。)

例文:She shared various experiences from her backpacking trip.
(彼女はバックパック旅行での様々な経験を話してくれました。)

2. a variety of experiences(多種多様な体験)

a variety ofは「変化に富んだ」「多彩な」というニュアンスを強調するフレーズです。単に数が多いだけでなく、種類や内容が多岐にわたっていることを伝える際に好まれます。

例文:Working at a startup offered me a variety of experiences.
(スタートアップ企業で働くことで、多種多様な経験が得られました。)

例文:Children should be exposed to a variety of experiences.
(子どもたちは多種多様な経験に触れるべきです。)

variousとa variety ofの比較

various experiences

  • 個々の様々な具体的体験を指す
  • 後ろに可算名詞の複数形を置く
  • 留学や旅行の出来事などに使う

a variety of experiences

  • 多種多様・変化に富んだ体験
  • 種類や内容が多岐にわたるニュアンス
  • スタートアップや子どもの体験に好適

個々の具体的な体験か、種類の多様性を強調するかで使い分けます。

「たくさんの経験・多くの経験」の英語

「たくさんの経験」「多くの経験」と言いたい場合、指している内容が「業務知識・総合的スキル」なのか「個別のエピソード・回数」なのかによって、語句の組み合わせが変わります。

1. 不可算名詞として「たくさんの経験(知識・スキル)」を述べる場合

仕事や活動を通じて蓄積された知識・技量・年数としての「たくさんの経験」には、不可算名詞のexperienceを用います。数量を表す語にはa lot ofやmuch、extensiveなどを合わせます。

例文:He has a lot of experience in web design.
(彼はウェブデザインにおいてたくさんの経験を持っています。)

例文:She has extensive experience in international sales.
(彼女は国際営業において非常に多くの経験を有しています。)

ビジネス文書や面接では、a lot of experienceよりもextensive experienceやconsiderable experienceを用いると、よりプロフェッショナルな響きになります。

2. 可算名詞として「多くの個別体験」を述べる場合

人生における出来事、旅先でのエピソードなど、個別に数えられる出来事の数が「多い」と言いたい場合は、複数形のexperiencesに対してmanyやa lot ofを使います。

例文:I went through many experiences that changed my perspective on life.
(人生観を変えるような多くの経験を経験しました。)

例文:We had a lot of unforgettable experiences during the festival.
(お祭りの間に私たちは忘れられない多くの経験をしました。)

「たくさんの経験」の使い分け
たくさんの経験

不可算(知識・スキル)

  • a lot of experience
  • extensive experience
  • considerable experience

可算(個別の体験談)

  • many experiences
  • a lot of experiences

蓄積された知識・スキルか個別の出来事かによって語句が変わります。

「幅広い経験」を履歴書でアピールする英語

就職活動の面接や英文履歴書(Resume/CV)で「幅広い経験」をアピールする場合、口語的な表現を避け、実務能力を端的に示すフォーマルな定型句を用いることが重要です。

1. a wide range of experience(幅広い経験)

最も広く使われる信頼性の高い表現です。異なる業務領域、複数の職種、多面的なプロジェクトに関わってきた実績を端的に伝えられます。

例文:I have a wide range of experience in customer service and team management.
(私は顧客対応およびチームマネジメントにおいて幅広い経験があります。)

例文:The role requires a wide range of experience across marketing channels.
(その役職にはマーケティングチャネル全般にわたる幅広い経験が求められます。)

2. diverse experience(多角的な・多様な経験)

異なる業界、多文化環境、複数の専門領域など、質の異なる背景を持っていることを強調できる表現です。

例文:My diverse experience in both finance and tech allows me to solve complex problems.
(金融とITの双方における私の多様な経験は、複雑な課題の解決に役立ちます。)

3. broad experience(広い視野に基づく経験)

特定の狭い領域にとどまらず、業界全体や事業全体を広く見渡せる経験を指します。

例文:She brings broad experience in supply chain operations to our department.
(彼女はサプライチェーン運用における幅広い経験を私たちの部門にもたらしてくれます。)

表現フォーマル度強調される強み
a wide range of experience高対応できる業務範囲の広さ・柔軟性
diverse experience高異なる環境や専門分野を横断した多様性
broad experience中〜高全体像を俯瞰できる総合的な見識
「様々な経験・たくさんの経験」英語のイメージ

応募書類全体の書き方やフォーマットは、英文履歴書(レジュメ)の書き方で確認できます。

可算名詞と不可算名詞の判別ルール

英語のexperienceで最も間違えやすいのが「sをつけるべきか(可算名詞)、つけないべきか(不可算名詞)」という文法ルールです。判断基準を対比表で確認しましょう。

項目不可算名詞(an/s なし:experience)可算名詞(a/an あり、複数形:experiences)
意味経験値、知識、実務経験、熟練度個別の体験、具体的な出来事、思い出
イメージ水や空気のように蓄積される「量」1つ2つと数えられる「個別のイベント」
修飾する語much, a lot of, broad, extensivemany, a few, various, several
代表的な文脈職歴、スキル、就職活動の履歴書旅行、留学、人生のハプニング、試練
例文He has three years of experience.
(彼には3年の実務経験がある。)
She shared her travel experiences.
(彼女は旅行の体験談を共有した。)

迷ったときの判断チェックフロー

  1. その「経験」は「1回、2回」と個々のエピソードとして指差せるか? → 指差せるなら可算(an experience / experiences)
  2. その「経験」は仕事や訓練を通じて蓄積された知識・スキル・実績の塊か? → 蓄積されたものなら不可算(experience)

例えば、「マーケティングの経験が豊富です」と言う場合、マーケティングという業務を通じて得た総合的な知見を指すため、不可算名詞のexperienceを使います。

名詞ごとの具体的な区別の仕方は、可算名詞と不可算名詞の見分け方の例文集で整理されています。

次の疑問冠詞の有無や具体的な例文をさらに深掘りしたい場合は、experienceの可算・不可算の詳しい解説も役立ちます。

「経験を積む」の動詞とundergoの誤用

名詞のexperienceを使う際、どのような動詞と組み合わせるか(コロケーション)によって自然さが大きく変わります。また、誤用されやすい動詞undergoの注意点についても解説します。

1. 「経験を積む・得る」の正しい動詞

2. 注意:undergo various experiences は不自然

英作文で「様々な経験をする」と言おうとして、辞書で見かけたundergoを使い、undergo various experiencesと書いてしまうケースがよく見られます。しかし、この表現はネイティブスピーカーにとっては不自然に聞こえます。

動詞undergoは、以下のような「困難」「試練」「医療的処置」などを「受ける・耐え忍ぶ」という受動的・負担のかかる文脈で用いる単語です。

一般的な人生体験やポジティブなキャリア形成に対してundergo various experiencesと書くと、「何か過酷な実験や手術をあれこれ受けたのか」という奇異な印象を与えてしまいます。

「様々な経験をする」と言いたい場合は、have various experiencesやgain a variety of experiences、またはgo through various experiences(困難を含め色々なことを通り抜けてきたニュアンス)を使いましょう。

「経験を積む」の動詞の使い分け
💼gain

知識や技能を自ら獲得する。ビジネスで最頻出の動詞。

⏳accumulate

長い年月をかけて経験を着実に積み上げ、蓄積する。

🗣️get

日常的・口語的な表現で「経験を得る」ことを表す。

⚠️undergo(注意)

困難や手術を受ける文脈で使い、経験を積むには不自然。

文脈に合わせて適切な動詞を組み合わせましょう。

困難や試練について伝える言い回しは、「辛い経験・大変な経験」英語で解説しています。

次の疑問gain以外に「経験を重ねる」を自然に伝える動詞を知りたいときは、「経験を積む・重ねる」英語表現で確認できます。

直訳NGから改善!「〜した経験がある」

日本語の「〜した経験がある」を英語にする際、必ずしも名詞experienceを使う必要はありません。英語では動詞をそのまま活用するか、現在完了形を用いる方が簡潔で自然な文になります。

表は横にスクロールできます →

言いたいこと直訳気味の不自然な文(Before)自然な英語(After)改善のポイント
海外に住んだ経験があるI have an experience of living abroad.I have lived abroad.現在完了形(have + 過去分詞)でシンプルに経験を表す
営業の経験があるI have an experience in sales.I have experience in sales.
または I worked in sales.
スキルとしての経験ならanを外し不可算にする、あるいは過去形の動詞で述べる
失敗した経験があるI have an experience that I failed.I have experienced failure.
または I have failed before.
動詞experienceを用いるか、失敗した事実を直接述べる

日本語話者は「経験」という名詞に引っ張られてhave an experience of doingと英作文してしまいがちですが、英語では「過去に何をしたか」を動詞で端的に述べるのが基本です。

履歴書・自己PRで使える実践例文集

英文履歴書や採用面接、留学の志望動機書(エッセイ)ですぐに応用できる実践的な文例をまとめました。

1. 英文履歴書のサマリー(職務要約)で使える文例

例文:Results-driven professional with a wide range of experience in corporate communications.
(企業広報において幅広い経験を持つ、結果重視のプロフェッショナル。)

例文:Marketing specialist with diverse experience across digital advertising and brand strategy.
(デジタル広告およびブランド戦略にわたる多様な経験を有するマーケティングスペシャリスト。)

2. 面接の自己PRで使える文例

例文:Throughout my career, I have gained valuable experience in leading cross-functional teams.
(これまでのキャリアを通じて、部門横断的なチームを率いる貴重な経験を積んでまいりました。)

例文:My broad experience in overseas logistics enables me to identify supply chain risks quickly.
(海外物流における私の幅広い経験により、サプライチェーンのリスクを迅速に特定することができます。)

3. 留学エッセイや日常会話で使える文例

例文:Living with a host family gave me a variety of experiences that helped me understand local culture.
(ホストファミリーと暮らしたことで、現地の文化を理解するのに役立つ様々な経験ができました。)

例文:Volunteering at the community center was a truly rewarding experience for me.
(地域センターでのボランティア活動は、私にとって本当にやりがいのある経験でした。)

続けて読む

英語の言い方の疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. 「海外に住んだ経験がある」を自然に表現した英文はどれ?

  1. I have an experience of living abroad.
  2. I have lived abroad.
  3. I underwent living abroad.
  4. I have diverse experiences of abroad.
答えを見る

正解: B. I have lived abroad.
「〜した経験がある」は名詞を使わず、現在完了形(have + 過去分詞)で端的に表すのが自然です。

Q2. 実務経験や知識・スキルとしての「経験」の特徴はどれ?

  1. 必ずaやanをつける
  2. 複数形のsをつける
  3. 水や空気のように数えない不可算名詞
  4. undergoと一緒に使うのが一般的
答えを見る

正解: C. 水や空気のように数えない不可算名詞
仕事や活動を通じて蓄積された知識やスキルとしての経験は、不可算名詞(単数扱い)として扱います。

Q3. 動詞「undergo」を使うのが適切な文脈はどれ?

  1. 手術や過酷な試練を受ける文脈
  2. キャリアで様々なスキルを積む文脈
  3. 旅先で楽しい思い出を作る文脈
  4. 留学で多種多様な体験をする文脈
答えを見る

正解: A. 手術や過酷な試練を受ける文脈
undergoは手術や苦難など、困難や負担のかかる事態を「受ける・耐え忍ぶ」文脈で用いる動詞です。

よくある質問

Q. 「色々な経験」をカジュアルに言うには?
日常会話ではI've done a lot of different things.(色々なことをやってきました)やI've had all kinds of experiences.(あらゆる種類の経験をしました)が自然です。
Q. experienceは複数形にできますか?
はい。「個別の出来事や体験談」を指す場合は可算名詞としてexperiencesと複数形にできます。一方、蓄積された知識や実務経験を指す場合は不可算名詞(experience)となります。
Q. 「未経験」は英語で何と言いますか?
「実務未経験」はno prior experienceやwithout experienceと言います。「未経験歓迎」の求人票ではNo experience required.という表現が一般的です。
Q. 「人生経験が豊富」を英語で表すには?
have a lot of life experienceや、形容詞を用いてbe experienced in life、またはhave rich life experiencesと表現します。
Q. 「経験を活かす」は英語でどう言いますか?
動詞leverageやutilize、applyを使い、leverage my experienceやapply my previous experience to this roleと表します。

2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法可算名詞と不可算名詞の見分け方