モチタン辞典 › 読みもの › 英語の言い方 › 「有給」の英語表現まとめ
有給の英語表現まとめ!使い分けと実践フレーズ
有給休暇は英語でpaid leaveと表現するのが最も一般的です。アメリカ英語ではpaid vacation、イギリス英語ではpaid holidayやannual leaveが広く使われ、外資系企業では有給全般をPTO(Paid Time Off)と呼ぶことが標準的です。

有給休暇を表す英語一覧と米英・PTOの使い分け
「有給休暇」に該当する英語表現は複数存在し、国や地域、職場の制度によって使い分けられます。まずは基本となる主要な単語と使い分けを整理します。
| 英語表現 | 主な地域・場面 | ニュアンス・特徴 |
|---|---|---|
| paid leave | 全般(国際標準) | 法律や公的文書、ビジネス全般で使える最も客観的な総称 |
| paid vacation | アメリカ英語 | まとまった休暇や個人のバカンスに使われる表現 |
| paid holiday | イギリス英語 | イギリスや英連邦諸国で好まれる表現(祝日を指す場合もある) |
| annual leave | イギリス・オーストラリア | 会社から年単位で付与される年次有給休暇の正式名称 |
| PTO(Paid Time Off) | アメリカ・外資系企業 | 有給・私用・病欠などを統合した包括的休暇制度の略称 |
paid leaveとunpaid leaveの違い
形容詞のpaidは「給与が支払われる(有給の)」を意味します。一方、給与が支給されない無給休暇のことはunpaid leaveと呼びます。単にleaveと言うだけでも文脈によっては休暇を指しますが、有給であることを明確に示したい場合はpaidを付けます。
外資系で標準的なPTO(Paid Time Off)とは
外資系企業やグローバルIT企業では、PTOという用語が頻繁に交わされます。これはPaid Time Offの頭文字を取った略語で、有給休暇、私用休(パーソナル休暇)、軽い病気による休み(シックリーブ)を一本化して付与する福利厚生制度を指します。
上司に有給を申請する際もtake PTOのように名詞として自然に用いられます。
単なる「休み(day off / vacation)」との概念の違い
日常会話で「明日休みなんだ」と言うときはday off(仕事が休みの日)をよく使いますが、これはシフト制の休日や定休日も含まれ、有給休暇であるかどうかは問いません。給与が保証された制度としての休暇を強調する場合は、paid leaveやpaid vacationを用いる必要があります。
英語の言い方は、話して覚えよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
「有給を取る・消化する・残数」の動詞フレーズ
有給休暇に関する会話ややり取りでは、名詞だけでなく前後に付く動詞の組み合わせ(コロケーション)が極めて重要です。実務でそのまま役立つ表現を用例とともに紹介します。
「有給を取る」を表す表現
最も基本となる動詞はtakeです。日数や期間に応じて語順を調整して使います。
- I am planning to take two days of paid leave next week.
(来週、2日間の有給休暇を取る予定です。) - I will take a paid day off this Friday.
(今週の金曜日に有給休暇を1日取得します。) - She took three days of PTO to attend her friend's wedding.
(彼女は友人の結婚式に出席するため、3日間の有給休暇を取りました。)
また、有給を「申請する」という事務手続きのニュアンスを込めたい場合は、動詞requestやapply forを用います。
- I would like to request three days of annual leave.
(3日間の年次有給休暇を申請したく存じます。) - You need to apply for paid leave at least one week in advance.
(少なくとも1週間前には有給休暇を申請する必要があります。)
「有給を消化する・使い切る」を表す表現
有給休暇を「使う」「消化する」場合はuseを用い、「すべて使い切る」場合は句動詞のuse upがぴったりです。
- I need to use my remaining paid vacation before the end of the year.
(年末までに残りの有給休暇を消化しなければなりません。) - He used up all his PTO by September.
(彼は9月までにすべての有給休暇を使い切ってしまいました。)
「有給の残り日数」を伝える表現
有給の残日数を言いたいときは、動詞haveにdays of paid leave leftやPTO days remainingを組み合わせます。
- I still have five days of paid leave left for this fiscal year.
(今年度はまだ有給休暇が5日残っています。) - How many PTO days do you have left?
(有給休暇はあと何日残っていますか?) - I have three remaining days of annual leave that I can roll over to next year.
(翌年に繰り越せる年次有給休暇が3日残っています。)
職場で役立つ定型表現を増やしたいときは、ビジネスの例文集も参考になります。
上司へ送る有給申請のビジネスメールテンプレート
上司やチームリーダーに有給休暇の取得を事前申請する際の英文メールテンプレートです。休む日程、業務の引き継ぎ状況、緊急時の連絡可否を明確に伝える構成が望まれます。
事前申請のフォーマルメール例
件名と本文の具体例です。波括弧の部分をご自身の状況に合わせて書き換えてご使用ください。
Subject: Paid Leave Request: [氏名] - [開始日] to [終了日]
Dear [上司のファーストネーム],
I would like to request [日数] days of paid leave from [開始日] to [終了日] for personal reasons. I will be back in the office on [復帰日].
Ahead of my time off, I will ensure that all my current tasks are completed. [同僚の名前] has kindly agreed to cover any urgent client inquiries in my absence. I have already handed over the ongoing project details to [同僚の名前].
During this period, I will have limited access to my email, but I can be reached on my mobile phone at [電話番号] in case of an emergency.
Thank you very much for your understanding.
Best regards,
[あなたの氏名]
(日本語訳:
件名:有給休暇の申請:[氏名] - [開始日]〜[終了日]
[上司の名前]さん
私用のため、[開始日]から[終了日]まで[日数]日間の有給休暇を申請したく存じます。
[復帰日]に出社いたします。
休暇に入る前に、現在の業務はすべて完了させておく予定です。不在中の緊急の顧客対応については、[同僚の名前]さんが引き受けてくれることになっています。
進行中のプロジェクトの詳細については、すでに[同僚の名前]さんに引き継ぎを済ませました。
休暇中はメールの確認が限られますが、緊急の場合は携帯電話([電話番号])までご連絡いただけます。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
敬具
[あなたの氏名])
押さえておくべき構成の要点
- 期間の明示:いつからいつまで休み、いつ復帰するかを正確に書きます。
- 業務のカバー体制:誰に代理や引き継ぎを頼んでいるかを明記し、上司の不安を解消します。
- 連絡手段:メールを定期的に確認できるのか、完全に見ないのか、緊急連絡先はどうするのかを記載します。
申請日数と開始日〜終了日、復帰日を明記
休暇前に現在の担当タスクを終わらせると明言
不在中の急ぎの案件を引き継ぐ同僚の名前を提示
メール確認状況や連絡可能な携帯番号を記載
申請から緊急時対応の提示まで、メールに盛り込むべき流れを整理できます。
チャットで即使えるカジュアル連絡と前日当日フレーズ
ビジネスチャットツールの普及に伴い、メールではなくチャットで手短に有給の取得を共有するケースが増えています。1行〜2行でスマートに連絡できる実践的なフレーズを紹介します。
SlackやTeamsで事前に共有するチャット表現
- Hi team, just letting you know that I will be taking PTO this Friday (Oct 18th). [同僚名] will be covering for me.
(チームの皆さん、今週金曜日(10月18日)に有給をいただきます。[同僚名]さんが業務をカバーしてくれます。) - Quick heads-up: I'll be on annual leave tomorrow. I'll catch up on everything on Monday!
(手短な共有です:明日年休を取ります。月曜日にすべて確認しますね!) - FYI, I will be off next Monday for personal reasons. See you all on Tuesday.
(情報共有です、私用のため来週月曜日はお休みをいただきます。火曜日によろしくお願いします。)
前日や当日に急遽有給を取る場合のチャット表現
急用や私用で前日・当日に取得を連絡する際は、迷惑を最小限に抑える配慮を簡潔に伝えます。
- Hi [上司名], something urgent came up, so I will need to take a day off tomorrow. I have coordinated with [同僚名] regarding urgent matters.
([上司名]さん、急用ができたため、明日急遽お休みをいただきたく存じます。緊急の案件については[同僚名]さんと調整済みです。) - Good morning, everyone. I am taking a personal day today to handle an urgent matter. I will be checking messages periodically.
(皆さんおはようございます。本日は急用に対応するため、私用休暇をいただきます。メッセージは定期的に確認する予定です。)

不在時の自動返信メール(OOO)の英文テンプレート
有給休暇を取得する際、社外のクライアントや社内関係者に向けてメールの自動応答(Auto-reply)を設定します。英語圏では不在通知のことをOOO(Out of Officeの略)と呼びます。
社外・取引先向けの丁寧な不在通知
Subject: Out of Office: [あなたの氏名]
Thank you for your email. I am currently out of the office on annual leave from [開始日] to [終了日], returning on [復帰日].
During this time, I will have no access to my email. For urgent inquiries, please contact [代理担当者名] at [メールアドレス], who will be happy to assist you.
Otherwise, I will respond to your message as soon as possible after my return on [復帰日].
Sincerely,
[あなたの氏名]
(日本語訳:
件名:不在通知:[あなたの氏名]
メールをいただきありがとうございます。私は現在、[開始日]から[終了日]まで年次有給休暇のため不在にしております。
[復帰日]に戻る予定です。
この間、メールを確認することができません。お急ぎのご用件がございましたら、代理の[代理担当者名]([メールアドレス])までご連絡いただければ幸いです。
その他の件につきましては、[復帰日]の復帰後に速やかにご返信差し上げます。
敬具
[あなたの氏名])
社内向けの簡潔な不在通知
社内向けには過度にかしこまらず、要点だけを明記したシンプルな文面が好まれます。
Subject: OOO: [あなたの氏名] ([開始日] - [終了日])
Hi all, I am on PTO through [終了日] and will return on [復帰日]. I will not be checking Slack or email while I am away. If you need immediate assistance, please reach out to [同僚名]. Thanks!
(日本語訳:
件名:不在通知:[あなたの氏名]([開始日]〜[終了日])
皆さんこんにちは。[終了日]まで有給休暇を取得しており、[復帰日]に戻ります。不在中はSlackやメールを確認しません。至急のサポートが必要な場合は、[同僚名]さんまでご連絡ください。よろしくお願いいたします!)
社外・取引先向け
- メールへの感謝から始める丁寧なトーン
- 不在期間と復帰予定日を明確に記載
- メール確認不可の旨と代理の連絡先を提示
- 復帰後に速やかに返信する旨を添える
社内向け
- 要点だけを明記したシンプルな文面
- 件名にOOOと期間を簡潔に記載
- 有休(PTO)期間と復帰日を手短に共有
送る相手に合わせて記載する情報の詳細度を使い分けます。
角を立てない有給理由の伝え方と英語圏のマナー
英語で有給を申請する際、「どこまで詳細に理由を書くべきか」「お詫びの言葉を入れるべきか」で迷う日本人は少なくありません。欧米を中心とする英語圏ビジネスの常識と表現パターンを解説します。
有給の理由は「for personal reasons」で十分
英語圏の職場ではプライバシーの尊重が重視されるため、有給申請時に個人的な事情を事細かに説明する必要はありません。最も汎用性が高く、プロフェッショナルな言い回しはfor personal reasons(私用のため)やfor personal mattersです。
- I would like to take a day off on Friday for personal reasons.
(私用のため、金曜日に休暇を1日取得したく存じます。) - I need to take care of some family matters next Monday.
(来週月曜日は家庭の用事に対応するためお休みをいただきます。)
リフレッシュ目的の休暇であれば、ポジティブに旅行の予定を伝えることも歓迎されますが、義務ではありません。
「申し訳ありません」の謝罪は不要!感謝と段取りを伝える
日本人のビジネスメールで定番の「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」を、I am very sorry for causing trouble.と直訳して書くのは避けたほうが無難です。
有給休暇は労働者の正当な権利であるため、休暇を取ること自体を過度に謝罪すると、かえって自信がなさそうに見えたり不自然に受け取られたりします。
謝罪する代わりに、「事前の業務引き継ぎ」を確実に明記し、チームの協力に対して「感謝」を伝えるのが英語圏で好まれるマナーです。
| 日本語の発想(謝罪ベース) | 英語圏の好ましい表現(感謝・段取りベース) |
|---|---|
| ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 | Thank you for your understanding.(ご理解いただきありがとうございます。) |
| 不在でお手数をおかけします。 | Thank you for covering for me while I am away.(不在中のサポートをありがとうございます。) |
| 急な連絡で大変恐縮です。 | I appreciate your flexibility on short notice.(急なお願いにもかかわらず柔軟にご対応いただき感謝いたします。) |
半休・時間休の表現と有給以外の休暇英語一覧
丸1日休む全休だけでなく、「午前だけ休む」「病院に行くため2時間抜ける」といったケースも日常的です。半休や時間休の英語表現と、有給以外の休暇用語を整理します。
半休(半日休暇)を表す英語
半日の休みはhalf-day offと表現します。午前半休はmorning off、午後半休はafternoon offと言い換えるとより明確です。
- I would like to take a half-day off this Wednesday.
(今週の水曜日に半休を取得したいです。) - I am taking the morning off tomorrow for a medical checkup, and I will be in the office by 1:00 PM.
(健康診断のため明日の午前中は半休をいただき、午後1時までに出社します。) - I will take the afternoon off today.
(本日は午後半休をいただきます。)
時間休(数時間の離脱)を表す英語
数時間単位で仕事を抜ける場合は、動詞take a few hours offやstep awayが使われます。
- I need to take two hours off this afternoon to visit the bank.
(銀行へ行くため、今日の午後に2時間お休みをいただきます。) - I will be stepping away from my desk for an hour between 2:00 PM and 3:00 PM.
(午後2時から3時までの1時間、デスクを外します。)
有給以外の主な休暇の種類
理由や目的に応じて、使われる英語表現が異なります。契約や就業規則でもよく見られる休暇一覧です。
| 休暇の種類 | 英語表現 | 内容・備考 |
|---|---|---|
| 病気休暇(病欠) | sick leave | 病気や怪我による休養。有給の場合も無給の場合もある |
| 産休(産前産後休業) | maternity leave | 母親が取得する出産前後の休暇 |
| 育休(父親向け) | paternity leave | 父親が取得する育児休暇(両親共通はparental leave) |
| 忌引休暇 | bereavement leave / compassionate leave | 近親者の不幸や葬儀の際に取得する特別休暇 |
| 生理休暇 | menstrual leave | 月経困難症などにより取得する休暇 |
| サバティカル休暇 | sabbatical leave | 長期勤続者等に付与される研究・自己啓発等の長期休暇 |
半休(半日)
- half-day off(半休)
- morning off(午前半休)
- afternoon off(午後半休)
時間休(数時間)
- take hours off(数時間休む)
- step away(デスクを外す)
休む長さや時間帯に応じて使い分ける表現の一覧です。
職場のやり取りで使う語彙を広げたいときは、ビジネス英語の英単語も役立ちます。
理解度チェック
Q1. 米国の外資系などで使われる「PTO」の説明として正しいものは?
- 給与が支給されない無給休暇のこと
- 有給・私用・病欠などを統合した包括的休暇制度
- 母親のみが取得できる産前産後の休暇制度
- 法律や公的文書だけで使われる長期休暇の総称
答えを見る
正解: B. 有給・私用・病欠などを統合した包括的休暇制度
PTOはPaid Time Offの略で、有給・私用・病欠などを一本化して付与する包括的休暇制度を指します。
Q2. 「午後半休を取得します」と伝える英文として適切なものはどれ?
- I will step away from my desk all day.
- I need to take care of my PTO left.
- I will take the afternoon off today.
- I will apply for paternity leave today.
答えを見る
正解: C. I will take the afternoon off today.
半日の休みはhalf-day offと呼び、午後半休はafternoon offと表現します。
Q3. 英語圏で有給を申請する際のマナーとして本文で推奨されている対応は?
- 迷惑をかけることへの謝罪の言葉を重ねる
- 休暇を取る個人的な事情を事細かに説明する
- 謝罪ではなく引き継ぎの明記や感謝を伝える
- 急な休みでも事前の業務調整や連絡は控える
答えを見る
正解: C. 謝罪ではなく引き継ぎの明記や感謝を伝える
有給は正当な権利のため過度な謝罪は避け、業務引き継ぎの明記や協力への感謝を伝えるのが好ましいマナーです。
よくある質問
- Q. アメリカとイギリスで有給の言い方は違いますか?
- はい、異なります。アメリカ英語ではpaid vacationが主に使われ、イギリス英語ではpaid holidayやannual leaveが広く用いられます。外資系企業では米英問わず包括的にPTOと呼ぶことが一般的です。
- Q. 外資系でよく聞く「PTO」とは何の略ですか?
- PTOはPaid Time Offの略です。有給休暇だけでなく、私用休暇や軽度の病欠などをまとめて付与し、従業員が自由に取得できる制度を指します。口頭でも「ピー・ティー・オー」とそのまま発音されます。
- Q. 有給を申請する際に「私用のため」は英語でどう言いますか?
- 最も自然で失礼のない表現はfor personal reasonsです。もう少しフランクに言いたい場合はfor personal mattersも使われます。プライベートな詳細まで説明する必要はありません。
- Q. 英語で有給を取るときに「迷惑をかけてすみません」と謝るべきですか?
- 謝罪する必要はありません。英語圏では有給取得は権利とみなされるため、謝罪よりも「引き継ぎを済ませたこと」を明記し、Thank you for your understanding.(ご理解に感謝します)と感謝を伝えるのがマナーです。
- Q. 「有給を取る」の最も自然な動詞は何ですか?
- 最も一般的な動詞はtakeです。take a paid leave、take paid vacation、take PTOのように表現します。上司に正式に申請する手続きの場ではrequestやapply forも使われます。
2026年9月27日更新・モチタン辞典編集部