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動詞と前置詞の組み合わせ完全整理

動詞と前置詞の組み合わせ完全整理

動詞の後ろに前置詞が必要かどうかは、その動詞が「自動詞」か「他動詞」かで決まります。直接名詞(目的語)に働きかける他動詞には前置詞が不要であり、主語の動作だけで意味が完結する自動詞が対象物を導く際には前置詞が必須です。

前置詞の持つ空間的コアイメージを組み合わせることで、無数のイディオムも丸暗記せずに論理的に整理できます。

動詞と前置詞の基本ルールと見分け方

英語の動詞を正しく使うための最初の分かれ道は、その動詞が他動詞であるか自動詞であるかという点にあります。他動詞は、動作の対象となる目的語へ直接エネルギーを及ぼすため、前置詞を挟まずに直後に名詞を置きます。

一方、自動詞は主語自身の動作で完結するため、外にある対象や方向、場所を指し示す際には、橋渡し役として前置詞を補う必要があります。

他動詞と自動詞の構文対比

両者の構造上の違いを整理すると、以下のようになります。

前置詞が必要となる動詞の多くは、動詞単体では「向かう先」や「対象」を指定できません。たとえば、look は「視線を向ける」という自分自身の動作を表すため、「何に向かって視線を向けているのか」を相手に伝えるには、対象の一点を指し示す前置詞 at が必要になります。

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動詞の種類目的語の接続方法文構造例文
他動詞直接名詞をつなぐ(前置詞不要)動詞 + 名詞I reached the station.(駅に到着した。)
自動詞前置詞を介して名詞をつなぐ動詞 + 前置詞 + 名詞I arrived at the station.(駅に到着した。)
他動詞と自動詞の構文対比

他動詞パターン

  • 目的語へ直接エネルギーを及ぼす
  • 前置詞を挟まずに名詞を置く
  • 構文: 主語+他動詞+目的語
  • 例: She joined the team.

自動詞パターン

  • 主語自身の動作で完結する
  • 橋渡し役として前置詞を補う
  • 構文: 主語+自動詞+前置詞+名詞
  • 例: She listened to the music.

目的語を直接取る他動詞と、前置詞を介してつなぐ自動詞の違いです。

動詞ごとの具体的な使い方を確認したいときは、自動詞と他動詞の違いと見分け方の例文集を参考にしてください。

前置詞の要否で迷う代表的動詞

日本語の語順や助詞(「〜に」「〜について」)の感覚に引っ張られると、本来は不要な前置詞をつけてしまったり、逆に必要な前置詞を落としてしまったりします。日常会話や試験で頻出する誤用パターンを確認しておきましょう。

前置詞が不要な代表的他動詞(余計につけやすい例)

以下の動詞はすべて他動詞であるため、直後に目的語を直接置きます。前置詞を挟むと文法的な誤りになります。

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動詞誤った表現正しい表現例文
discussdiscuss about the plandiscuss the planWe discussed the budget yesterday.(私たちは昨日予算について議論した。)
marrymarry with hermarry herHe married a doctor last year.(彼は昨年医師と結婚した。)
contactcontact to the officecontact the officePlease contact our support desk.(当社のサポート窓口へご連絡ください。)
mentionmention about the issuemention the issueShe did not mention the problem.(彼女はその問題について言及しなかった。)
reachreach to the goalreach the goalThey reached the airport in time.(彼らは時間通りに空港に到着した。)
approachapproach to the buildingapproach the buildingThe train approached the station.(列車が駅に近づいた。)

前置詞が必須な代表的自動詞(落としやすい例)

以下の動詞は目的語を取る際に前置詞が必須となる自動詞です。名詞をそのまま続けることはできません。

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動詞+前置詞前置詞の意味合い例文意味
listen to対象へ注意を向ける(到達・方向)She listens to classical music.彼女はクラシック音楽を聴く。
look at特定の一点を見る(対象の一点)Look at the whiteboard.ホワイトボードを見なさい。
wait for対象を求めて待つ(目的・対価)I am waiting for the bus.私はバスを待っている。
apologize for原因・理由に対して謝るHe apologized for his mistake.彼は自分のミスを謝罪した。
graduate from起点・離脱を表すShe graduated from university.彼女は大学を卒業した。
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動詞につく前置詞覚え方の基本イメージ

動詞につく前置詞のイディオムは、アルファベット順に丸暗記するのではなく、前置詞が持っている「空間的コアイメージ」を動詞の持つ原義に掛け合わせることで、すっきりと意味を理解できます。主要な前置詞のコアイメージを押さえておくと、初見の組み合わせでも意味を推測できるようになります。

主要前置詞のコアイメージ一覧

覚え方の実践手順

  1. 動詞本来の動作(何をする動作か)を確認する。
  2. 前置詞の空間イメージ(矢印、点、接触、分離など)を思い浮かべる。
  3. 二つを合成して、なぜその意味になるのか納得した上で例文を音読する。
イディオムの覚え方実践手順
1動作の確認

動詞本来の何をする動作かを確認する

2イメージ想起

矢印や点などの前置詞の空間像を描く

3合成と音読

二つを合成して納得した上で音読する

動詞本来の動作と前置詞の空間イメージを合成して理解する3段階です。

次の疑問前置詞だけでなく動詞自体の原義も整理したいときは、基本動詞のコアイメージと例文をあわせて確認すると理解が深まります。

前置詞イディオムの意味変化と使い分け

同じ動詞であっても、後ろに続く前置詞が異なると全体の意味や使いどころが大きく変化します。日常会話や資格試験で差がつきやすい代表的な組み合わせを比較します。

1. agree with と agree to

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表現対象意味とニュアンス例文
agree with人・意見その考えに同感・同意する(同伴の with)I agree with your opinion.(あなたの意見に賛成です。)
agree to提案・計画・条件提示された案を受け入れる・応じる(到達の to)They agreed to the proposal.(彼らはその提案に同意した。)

2. hear from と hear of / hear about

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表現対象意味とニュアンス例文
hear from人人から手紙・メール・電話などの連絡がある(起点の from)I haven't heard from Ken lately.(最近ケンから連絡がない。)
hear of人・物事の存在〜の噂や存在を耳にする(関連・認知の of)Have you ever heard of him?(彼の噂を耳にしたことがありますか。)
hear about出来事・詳細〜についての詳しい事情・話を聞く(周辺の about)I heard about the accident.(その事故について詳しく聞いた。)

3. think of と think about

表現ニュアンス例文
think ofふと思い浮かべる、想起する、意見を持つI cannot think of his name.(彼の名前が思い出せない。)
think about時間をかけてじっくりと思案する、考慮するI need time to think about the offer.(その申し出について考える時間が必要だ。)

4. succeed in と succeed to

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表現意味前置詞の働き例文
succeed in〜に成功する枠組み・分野の中(in)で成果を収めるHe succeeded in passing the exam.(彼は試験に合格することに成功した。)
succeed to〜を継承する次の世代へ方向性を持って向かう(to)She succeeded to the family business.(彼女は家業を継いだ。)
動詞と前置詞の組み合わせ一覧のイメージ

表現の幅を広げたい方は、日常会話で差がつく英語イディオム一覧もあわせて確認してみてください。

前置詞別・頻出イディオム一覧表

日常会話や各種検定試験で特に使用頻度が高い動詞と前置詞のイディオムを、前置詞別に整理しました。重要度フラグが高いものは必須表現です。

頻出表現一覧

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前置詞表現意味重要度例文
forlook for〜を探す必須I am looking for my keys.(鍵を探しています。)
forapply for〜に申し込む・応募する高He applied for the new position.(彼は新しい役職に応募した。)
forcare for〜を好む・世話をする中She cares for her elderly parents.(彼女は高齢の両親の世話をしている。)
tolook forward to〜を楽しみに待つ必須I look forward to seeing you.(あなたに会えるのを楽しみにしています。)
tolead to〜につながる・引き起こす高Hard work leads to success.(努力は成功につながる。)
ataim at〜を目指す・狙う高This program aims at beginners.(この講座は初心者を対象にしている。)
atstare at〜をじっと見つめる中Do not stare at strangers.(見知らぬ人をじろじろ見てはいけない。)
withdeal with〜に対処する・処理する必須We must deal with the issue quickly.(早急にその問題に対処しなければならない。)
withcomply with〜に従う・遵守する高You must comply with the rules.(規則を遵守しなければなりません。)
ondepend on〜に頼る・依存する・次第である必須It depends on the weather.(それは天気次第です。)
onrely on〜を信頼する・当てにする必須You can rely on our support team.(私たちのサポートチームを頼ってください。)
fromsuffer from〜に苦しむ・悩まされる高Many people suffer from allergies.(多くの人がアレルギーに苦しんでいる。)
aboutcare about〜を気にかける・重視する高He really cares about his friends.(彼は本当に友人を大切に思っている。)

「動詞+A+前置詞+B」型の頻出構文

動詞の直後に直接目的語(名詞A)を置き、そのあとに前置詞を介して名詞Bを配置する構文パターンです。動詞と前置詞が離れているため文構造を見落としやすいですが、前置詞ごとの機能パターンを押さえておくと読解も英作文も格段に正確になります。

1. 供給・付与を表す with(AにBを与える)

構文意味例文
provide A with BAにBを供給するThe hotel provides guests with free Wi-Fi.(ホテルは宿泊客に無料Wi-Fiを提供する。)
supply A with BAにBを補給するThey supplied the village with clean water.(彼らは村に清潔な水を供給した。)
equip A with BAにBを装備させるThe car is equipped with GPS.(その車はGPSを装備している。)

2. 分離・阻止を表す from(AをBから引き離す・防ぐ)

構文意味例文
prevent A from BAがBするのを防ぐ・妨げるThe heavy rain prevented us from leaving.(大雨のため私たちは出発できなかった。)
stop A from BAがBするのをやめさせるNothing can stop him from trying.(何者も彼の挑戦を止めることはできない。)
distinguish A from BAとBを区別するIt is hard to distinguish fact from fiction.(事実と虚構を区別するのは難しい。)

3. 伝達・想起を表す of(AにBのことを思い出させる・知らせる)

構文意味例文
remind A of BAにBを思い出させるThis photo reminds me of my hometown.(この写真は私に故郷を思い出させる。)
inform A of BAにBを知らせるPlease inform us of your decision.(あなたの決定を私たちにお知らせください。)
convince A of BAにBを納得させる・確信させるShe convinced them of her innocence.(彼女は彼らに自身の無実を納得させた。)
動詞+A+前置詞+Bの基本型
主語+動詞+目的語A(名詞)+前置詞 + 名詞B

The hotel provides guests with free Wi-Fi.ホテルは宿泊客に無料Wi-Fiを提供する。

他動詞の直後に目的語Aを置き、前置詞を介して名詞Bを導く構文の型です。

句動詞の語順ルール:分離型と非分離型

「動詞+前置詞」のように見える組み合わせには、厳密には「前置詞を伴う自動詞(前置詞イディオム)」と、「副詞を伴う他動詞(句動詞・群動詞)」の2種類が存在します。この違いは代名詞を置く位置に厳格なルールをもたらします。

非分離型(動詞 + 前置詞)

前置詞を伴う自動詞の場合、前置詞の後ろにしか目的語を置けません。名詞であっても代名詞であっても語順は変わりません。

分離型(動詞 + 副詞)

turn off(消す)や pick up(拾う)の off や up は前置詞ではなく「副詞」です。目的語が普通の名詞である場合は後ろに置くことも間に挟むこともできますが、it や them などの代名詞になった場合は、必ず動詞と副詞の間に挟まなければなりません。

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目的語の種類可否例文判定
通常の名詞後ろに置くTurn off the light.正しい
通常の名詞間に挟むTurn the light off.正しい
代名詞(it)間に挟むTurn it off.正しい
代名詞(it)後ろに置くTurn off it.不自然・誤り

長文読解やリスニングでは、代名詞が挟まることで動詞と副詞の結びつきを見失いやすいため、この語順ルールを理解しておくことが重要です。

非分離型と分離型の語順

非分離型(動詞+前置詞)

  • 前置詞を伴う自動詞のパターン
  • 前置詞の後ろにしか目的語を置けない
  • 代名詞を間に挟むことは不可
  • 正: looked at it / 誤: looked it at

分離型(動詞+副詞)

  • 副詞を伴う他動詞のパターン
  • 名詞なら後ろでも間でも配置可能
  • 代名詞(it等)は必ず間に挟む
  • 正: Turn it off / 誤: Turn off it

前置詞イディオムと副詞を伴う句動詞における代名詞の位置の違いです。

受け身の文での語順に迷ったときは、群動詞(句動詞)の受動態と前置詞の連続(英文法)が役立ちます。

次の疑問代名詞を挟む句動詞の語順パターンを網羅して定着させたい方は、英語の群動詞・句動詞一覧と覚え方で確認できます。

理解度チェック練習問題

学んだ知識を確認するための練習問題です。空欄に入る最も適切な語を考えてみてください。

問題

  1. We need to (      ) the marketing plan before the meeting starts.
    (A) discuss    (B) discuss about    (C) discuss to
  2. I completely agree (      ) you on this matter.
    (A) to    (B) with    (C) for
  3. This fragrance always reminds me (      ) my childhood.
    (A) to    (B) with    (C) of
  4. Please turn (      ) before leaving the room.
    (A) off it    (B) it off    (C) of it
  5. The snowstorm prevented the plane (      ) taking off.
    (A) to    (B) for    (C) from

解答と解説

  1. 正解: (A) discuss
    解説: discuss は他動詞であるため、前置詞 about を挟まずに直接目的語(the marketing plan)を取ります。
  2. 正解: (B) with
    解説: 「人」やその「意見」に同意する場合は、同伴を表す with を用いて agree with とします。
  3. 正解: (C) of
    解説: 「AにBを思い出させる」は remind A of B の型を用います。
  4. 正解: (B) it off
    解説: turn off は分離型の句動詞であり、目的語が代名詞 it の場合は間に挟む必要があります。
  5. 正解: (C) from
    解説: 「AがBするのを防ぐ」は分離を表す from を用いて prevent A from B と表現します。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「前置詞」のまとめ

理解度チェック

Q1. 本文で「前置詞が不要な他動詞」と説明されている語はどれ?

  1. arrive
  2. discuss
  3. listen
  4. wait
答えを見る

正解: B. discuss
discussは他動詞であるため、直後に前置詞aboutなどを挟まず目的語を置きます。

Q2. 次のうち、文法的に正しい英文はどれ?

  1. Please contact to the office.
  2. He married with a doctor.
  3. She did not mention the problem.
  4. They reached to the airport.
答えを見る

正解: C. She did not mention the problem.
mentionは他動詞のため前置詞は不要です。contactやmarry等も不要です。

Q3. 句動詞turn offの目的語がitの時の正しい語順は?

  1. turn it off
  2. turn off it
  3. turn of it
  4. it turn off
答えを見る

正解: A. turn it off
turn offのような分離型の句動詞では、代名詞は動詞と副詞の間に挟みます。

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よくある質問

Q. 自動詞か他動詞か見分ける方法は?
辞書で「自」「他」の表記を確認するのが最も確実です。意味の上では「〜を」「〜に」という直接の対象がないと意味が成り立たない動作が他動詞、その人単独で動作が完結するものが自動詞です。
Q. 前置詞イディオムは丸暗記が必要?
丸暗記は不要です。前置詞が持つ「方向(to)」「接触(on)」「起点・分離(from)」などの空間イメージを、動詞の原義と結びつけて理屈で理解すると定着しやすくなります。
Q. 前置詞の後ろには何詞が来ますか?
前置詞の後ろには必ず「名詞」または「代名詞」「動名詞(〜ing)」が来ます。動詞の原形を直接置くことはできません。
Q. 句動詞と前置詞イディオムの違いは?
前置詞イディオムは「自動詞+前置詞」で代名詞を後ろに置きます。句動詞(動詞+副詞)は代名詞を間に挟む「turn it on」のような語順ルールを持ちます。

2026年10月7日更新・モチタン辞典編集部