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there has beenの意味とは?文法やThere wasとの違い

there has beenの意味とは?文法やThere wasとの違い

there has been の基本的な意味は、「〜があった(今も影響がある)」「〜が起きている」「(今までずっと)〜が存在している」です。

There is(〜がある)に現在完了形(have / has + 過去分詞 been)が組み合わさった表現で、後ろに単数名詞や数えられない名詞が来るときに使われます。

there has beenの基本の意味と3つの訳し方

there has been は、文脈や後ろに続く名詞によって日本語の訳し方が大きく3つに分かれます。単に「〜があった」と機械的に訳すだけでなく、現在の状況とどう結びついているかを意識することが正確な理解への近道です。

1. 出来事の発生・速報「〜が起きた」「〜があった」

事故、計画の変更、事件など、直前に何らかの出来事象が生じ、その結果が今に直結している場面で使います。ニュース報道や業務連絡で最も目にする用法です。

2. 状態の継続「(今までずっと)〜がある」「〜が続いている」

過去のある時点から現在に至るまで、特定の状態や関係性が切れ目なく存在していることを表します。for(〜の間)や since(〜以来)などの期間を表す語句とよく一緒に用いられます。

3. 過去の経験「(これまでに)〜があったことがある」

これまでの歴史や経験の中で、そうした事例や出来事が存在した事実を述べるときに使います。never や before などを伴うことが一般的です。

there has beenの3つの用法
there has been

出来事の発生・速報

  • 〜が起きた
  • 〜があった
  • 直前の出来事で今に直結

状態の継続

  • 〜が続いている
  • 過去から現在まで継続
  • forやsinceと共起

過去の経験

  • 〜があったことがある
  • これまでの前例・事実
  • neverやbeforeと共起

文脈や後ろの名詞によって、現在の状況と結びつく3つの意味に分かれます。

なぜbeenが必要?文法構造とhasになる理由

「なぜ has been という形になるのか」「There has + 名詞 ではだめなのか」と疑問に感じる方も少なくありません。この表現は、中学校で習う There is / are 構文と、現在完了形 have / has + 過去分詞 の2つが合体した構造をしています。

There is構文の本来の主語は「後ろの名詞」

文頭の There は形式的な導入詞であり、文法上の本当の主語ではありません。意味上の主語は、動詞の後ろに置かれる名詞です。

現在完了形との合体プロセス

英語の現在完了形は「have / has + 動詞の過去分詞」で作ります。There is 構文の動詞は be動詞(is や are)ですから、現在完了形にするには be動詞 を過去分詞の been に変化させる必要があります。

  1. 基本の文:There is a change.(変更があります)
  2. 助動詞の has を挿入:There has [be動詞の過去分詞] a change.
  3. is の過去分詞は been:There has been a change.(変更が生じました)

動詞が be動詞 だからこそ、過去分詞の been が必須となります。have / has 単体では「持っている」という他動詞になってしまい、存在を表す文を作ることができません。

There has beenの成り立ち
1基本の文

There is a change.(変更があります)

2助動詞の挿入

現在完了のhasを入れ、後ろを過去分詞に

3isをbeenへ

There has been a change.が完成

There is構文のbe動詞を、完了形のルールに沿って過去分詞beenに変えます。

次の疑問そもそも元の文で主語がどこにあるのか疑問に思った方は、There is構文の文型と主語・倒置の解説で基本構造を整理できます。

There wasとThere has beenの決定的な違い

学校文法でも日常会話でも最も混同しやすいのが、過去形の There was と現在完了形の There has been の違いです。どちらも日本語では「〜があった」と訳されることが多いため同じように見えますが、ネイティブスピーカーが捉えている時間軸の意識はまったく異なります。

過去形と現在完了形の対比表

表は横にスクロールできます →

表現時制の焦点現在の状況との関係使われる場面の例
There was過去の一時点(完全に過去のこと)今はどうなっているか分からない、または今は存在しない昔話、歴史の記述、すでに終わった出来事の報告
There has been過去から現在まで(今につながる)今もその影響や結果が残っている、または今も続いているニュース速報、緊急連絡、業務の最新ステータス共有

具体例で見るニュアンスの差

同じ「事故があった」という文でも、時制によって聞き手に伝わる情報が変わります。

ビジネスの現場でも、会議の時間が変わったことを伝える際に There has been a schedule change. と言うのは、「変更が生じた結果、現在の予定が新しくなっている」という現在の影響を強調するためです。

次の疑問完了形ならではの been の役割をもっと掘り下げたいときは、現在完了形 beenの使い方と省略ルールをあわせて確認してみましょう。

There has beenとThere have beenの使い分け

There has been と There have been のどちらを使うべきかは、後ろに続く「意味上の主語(名詞)」が単数か複数かによって決まります。

判定基準の一覧表

表は横にスクロールできます →

形後ろに来る名詞の種類例文日本語訳
There has been単数可算名詞There has been a mistake.ミスが1件ありました。
There has been不可算名詞(数えられない名詞)There has been much debate.多くの議論がなされてきました。
There have been複数可算名詞There have been many mistakes.いくつものミスがありました。

迷いやすい「a lot of」の判定ルール

a lot of(たくさんの)が続く場合、a が付いているからといって安易に has を選ばないよう注意が必要です。a lot of の後ろに来る実際の名詞が数えられるか数えられないかを確認します。

money、information、progress、traffic などは英語では数えられない名詞(不可算名詞)として扱われるため、量が多くても常に There has been を使用します。

there has beenの意味のイメージ

現在完了3用法別の訳し分けと実践例文

現在完了形が持つ「完了・結果」「継続」「経験」の3つの用法に合わせて、there has been の具体的な文例と自然な日本語訳を確認しましょう。

1. 完了・結果用法(何かが起きて、今その状態にある)

出来事が完了し、その影響が今まさに存在していることを伝えます。just(ちょうど)や already(すでに)などの副詞が挟まることもあります。

2. 継続用法(過去から今までずっと続いている)

過去のある時点から現在に至るまで、状態が途切れず続いていることを表します。期間を示す since や for、あるいは recently(最近)や lately(近頃)とともに多用されます。

3. 経験用法(これまでに〜があったことがある)

過去において「そのような存在や事態があった事実」を現在持っているというニュアンスです。疑問文や否定文で使われる頻度が高くなります。

ニュース・ビジネス頻出のコロケーション10選

ビジネスメールや英語ニュースでは、There has been a/an + [名詞] の形で「〜が生じました」「〜がありました」と報告する定型表現が頻繁に登場します。相性の良い名詞をセットで覚えることで、即座に使いこなせるようになります。

フレーズ意味・ニュアンス例文
There has been a change変更が生じたThere has been a change in our plans.(計画に変更が生じました。)
There has been a delay遅れ・遅延が発生したThere has been a slight delay in shipping.(発送にわずかな遅れが生じております。)
There has been a misunderstanding誤解があったThere has been a misunderstanding between us.(私たちの間に誤解がありました。)
There has been an errorエラー・誤りが発生したThere has been a technical error on the server.(サーバー上で技術的なエラーが発生しました。)
There has been an increase増加があった・増えたThere has been an increase in web traffic.(ウェブのアクセス数が増加しています。)
There has been a decrease減少があった・減ったThere has been a decrease in customer complaints.(顧客からの苦情が減少しました。)
There has been an accident事故が起きたThere has been an accident near the station.(駅の近くで事故が発生しました。)
There has been progress進展・進歩があったThere has been good progress on the negotiations.(交渉に良好な進展が見られました。)
There has been a leak漏洩・漏れがあったThere has been an information leak.(情報の漏洩が発生しました。)
There has been a rise上昇・値上がりがあったThere has been a steady rise in prices.(物価の安定した上昇が続いています。)

否定文・疑問文・短縮形(There's been)の作り方

肯定文だけでなく、否定文や疑問文、会話でよく使われる短縮形もマスターしておきましょう。

否定文の2つの作り方

否定文には、助動詞の has の後ろに not を置く方法と、名詞の直前に no を置く方法の2通りがあります。ビジネスやニュースでは、no を使った表現が好まれます。

疑問文の作り方

助動詞である Has を文頭に出し、Has there been + 主語? の語順にします。

短縮形「There's been」の発音と聞き取り

会話やリスニング試験では、There has been はほぼ確実に There's been と短縮されます。発音は「ゼアーズ ビン」あるいは弱形化して「ゼアズビン」のようにひとまとまりで発音されます。

注意すべき点は、There's のアポストロフィ・エス('s)が is の短縮形ではなく has の短縮形であるという点です。後ろに過去分詞の been が続いているのを聞き取った瞬間に、「現在完了形の文だな」と判断できるよう耳を慣らしておきましょう。

否定文・疑問文・短縮形の形
文パターンの整理

否定文(2通り)

  • has not been any...
  • has been no...

疑問文

  • Has there been...?
  • 助動詞Hasを文頭に出す

短縮形

  • There's been
  • ※ 's は is ではなく has

否定文の2つの作り方や、疑問文の語順、短縮形'sの正体を整理しています。

日常会話でよく使われる短縮表現は、英語の短縮形の英単語の一覧でも確認できます。

よくある間違いとライティング時の注意点

英語を書く際につまずきやすい典型的なミスを2つ取り上げます。

ミス1:beenを省略して「There has a car.」と書いてしまう

英語学習者のライティングで散見されるのが、been を抜かしてしまうミスです。「車がある」と言いたいときは There is a car. です。これを完了形にする場合、動詞である is を過去分詞 been に変化させなければなりません。

has は単なる完了形を作る助動詞にすぎず、文全体の述語動詞としての役割を果たすために been が不可欠です。

ミス2:明確な過去の時を表す副詞と一緒に使ってしまう

現在完了形は「現在とのつながり」を表す文法ルールであるため、完全に過去の一点を指す語句(yesterday、two years ago、in 2020、when I was a child など)と一緒に使うことはできません。

過去の一点を示す言葉を入れたい場合は、現在完了形ではなく必ず There was / were を選ぶようにしましょう。

ライティングで避けるべき2大ミス
⚠️beenの脱落

hasだけでは動詞にならず誤り。be動詞の過去分詞beenを必ず置く。

🚫過去の時と併用

yesterdayなど過去の一点を示す語がある時はThere wasを使う。

beenの脱落と、明確な過去を表す語句との併用に注意しましょう。

次の疑問後ろに置く名詞で「the」を使ってよいか迷ったときは、There is構文にtheが使えない理由を読んでおくと安心です。

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理解度チェック

Q1. There was と There has been の違いの説明として正しいものはどれ?

  1. There was は現在もその影響が残っている場面で使う
  2. There has been は完全に過去の昔話でのみ使う
  3. There was は過去の一時点のことで今への影響は不明
  4. どちらも現在とのつながりを強調する表現である
答えを見る

正解: C. There was は過去の一時点のことで今への影響は不明
There was は過去の一時点の事実を述べており、現在はどうなっているか分からない、または存在しない場合に使います。

Q2. 空欄に入る最も適切な英文はどれ?「利用客から多くの質問が届いています。」

  1. There has been a lot of questions.
  2. There have been a lot of questions.
  3. There was a lot of questions.
  4. There has a lot of questions.
答えを見る

正解: B. There have been a lot of questions.
a lot of の後ろの名詞 questions が複数可算名詞であるため、There have been を使います。

Q3. There has been を使う際の注意点として正しいものはどれ?

  1. yesterdayなど明確な過去を表す語と併用できない
  2. 動詞のbeenは省略してhas単体にしてもよい
  3. 後ろに数えられない名詞が来るときはhaveにする
  4. 短縮形There's beenの'sはisの略である
答えを見る

正解: A. yesterdayなど明確な過去を表す語と併用できない
現在完了形は現在とのつながりを表すため、yesterday など過去の一点を表す副詞とは一緒に使えません。

ネイティブが捉える there has been のコアイメージと意味の感覚

学校英語では「完了」「継続」「経験」の3用法に分類して教えられますが、ネイティブスピーカーは頭の中で用法を細かく意識して使い分けているわけではありません。彼らが捉えている there has been のコアイメージは、「過去に生じた事象の余波が、今この瞬間の目の前に置かれている」という感覚です。

たとえば事故の一報を聞いた際、There was an accident. と言われると「そうか、そんな事故があったんだな」と過去の事実として客観的に受け止めます。しかし There has been an accident. と耳にした場合、ネイティブの頭の中には「今まさに現場が大変なことになっている」「道路が塞がっていて遅刻するかもしれない」といった現在の状況への直結した影響が瞬時に浮かびます。過去の事実そのものよりも「その結果として今どうなっているか」に焦点がある点が、この表現の根本的な意味合いです。

there has been を使う迷いやすい不可算名詞・集合名詞の一覧表

後ろに続く名詞が単数か複数かだけでなく、日本語の感覚では数えられそうに見えて英語では数えられない「不可算名詞」にも注意が必要です。以下の名詞が続く場合は、量が多くても常に There has been を使用します。

名詞意味例文日本語訳
information情報There has been little information released so far.これまでのところ、ほとんど情報が開示されていません。
traffic交通量・アクセスThere has been heavy traffic on the expressway.高速道路で激しい渋滞が発生しています。
progress進捗・進歩There has been significant progress in the negotiations.交渉において著しい進展が見られました。
feedback意見・フィードバックThere has been positive feedback from our clients.クライアントから好意的なフィードバックが寄せられています。
damage損害・被害There has been severe damage to the building.建物に深刻な被害が出ています。
equipment機器・備品There has been new equipment installed in the lab.研究室に新しい機器が導入されました。
news知らせ・ニュースThere has been good news regarding the project.そのプロジェクトに関して良い知らせがありました。

特に news は語尾に s が付いているため複数形と勘違いしがちですが、不可算名詞のため There has been を選びます。意味上の主語が数えられない名詞であるパターンを整理しておくことで、ライティングやスピーキングの際に迷わず正しい形を選択できるようになります。

ビジネスメールや報告でそのまま使える there has been 実践テンプレ

ビジネスの現場では、急な予定変更やシステム障害などを迅速かつ角を立てずに共有する場面で there has been が多用されます。相手に現在の影響を的確に伝えるメールテンプレートをシーン別にご紹介します。

1. システム障害・トラブルの発生報告

There has been an unexpected server outage affecting our services. We are currently investigating the cause.
(弊社のサービスに影響を及ぼす予期せぬサーバー障害が発生いたしました。現在、原因を調査中です。)

2. 納期の遅延連絡

Due to severe weather conditions, there has been a delay in shipment. We sincerely apologize for the inconvenience.
(悪天候の影響により、配送に遅れが生じております。ご不便をおかけし誠に申し訳ございません。)

3. 会議や仕様の変更通知

There has been a slight change in the meeting agenda. Please find the attached document for the updated schedule.
(会議の議題に少々変更がございました。更新されたスケジュールにつきましては添付ファイルをご確認ください。)

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よくある質問

Q. There has beenの意味は?
基本の意味は「〜があった」「〜が生じている」「(ずっと)〜が存在している」です。過去の出来事が現在に影響している場合や、過去から今まで続いている状態を表します。
Q. There wasとの違いは何ですか?
There wasは完全に過去の事実で現在とは切り離されています。一方、There has beenは過去に起きた出来事の影響が今も残っている、または今も続いているニュアンスを含みます。
Q. There have beenとはどう違いますか?
後ろに続く名詞によって使い分けます。単数名詞や数えられない名詞ならThere has been、複数名詞ならThere have beenを用います。
Q. There has been a lot of〜はhasとhaveのどちら?
a lot of の後ろの名詞で決まります。informationやmoneyなど数えられない名詞ならhas been、studentsやquestionsなど複数名詞ならhave beenが正解です。
Q. There's beenの「's」は何の略ですか?
isの略ではなく、現在完了形を作る助動詞hasの省略形です。後ろに過去分詞beenが続いているため、There has beenの短縮形だと判断できます。
Q. There's beenとThere'sは文中でどう見分ければよいですか?
アポストロフィの直後に been があるかどうかで簡単に見分けられます。There's の直後に been が続いていれば there has been の短縮形、a car や a problem などの名詞が直接続いていれば there is の短縮形です。
Q. There has been newsはなぜhaveではなくhasを使うのですか?
news は語尾に s が付いていますが、文法上は単数扱いとなる不可算名詞(数えられない名詞)だからです。複数形ではないため、There have been ではなく There has been を用いるのが正解です。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法There is 構文の発展形(助動詞・完了形)There is / There are の使い方現在完了形の使い方