モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › there would beの意味

there would beの意味と使い方

there would beの意味と使い方

there would beの基本的な意味は「〜があるだろう」「〜が存在するだろう」です。存在を表すthere is / there areに助動詞wouldが加わった形で、非現実の仮定(もし〜なら…があるだろう)、過去から見た未来(時制の一致)、または断定を避けた控えめな推量として使われます。

確実な未来を表すthere will beに比べて、控えめで仮定的なニュアンスを持つのが特徴です。

there would beの基本意味と構造

there would beは、存在を表すthere is / are(〜がある)に、推量や仮定を表す助動詞wouldが組み合わさった表現です。助動詞の後ろには動詞の原形が続く規則があるため、isやareが原形のbeに変化してthere would beという形になります。

日本語では主に次のように訳されます。

日常会話からビジネス文書、学術論文、洋楽の歌詞まで幅広く使われる表現です。まずは基本的な文構造の例文を確認しましょう。

If we changed the plan, there would be several problems.
(もし私たちが計画を変更すれば、いくつかの問題が生じるだろう。)

この文では、現実に計画を変えたわけではなく「仮に変えたとしたら」という条件を受けて、「問題が存在するだろう」と述べています。

there would beの文構造
There+would+be+several problems

If we changed the plan, there would be several problems.もし私たちが計画を変更すれば、いくつかの問題が生じるだろう。

there is/areのbe動詞が助動詞wouldの後で原形beに変化します。

次の疑問そもそも there 構文の主語の位置や語順ルールを再確認したいときは、There is構文の文型と倒置の仕組みをあわせて押さえておくと安心です。

3つの使われ方と見分け方

英文を読んだり聞いたりしたとき、there would beには大きく分けて3つの文法的な役割があります。文脈によってどれに当てはまるかを見分けることが重要です。

1. 仮定法過去(もし〜なら…があるだろう)

条件節(if節など)を伴い、現在の事実とは異なる状況や、実現の可能性が低い状況を仮定して「もしそうなら、〜があるだろう」と述べる使い方です。

If you took this job, there would be a lot of opportunities to travel.
(もしこの仕事を引き受けるなら、旅行する機会がたくさんあるだろう。)

2. 時制の一致(過去から見た未来)

主節の動詞がsaidやthoughtなどの過去形になっている場合、本来there will beだった文が時制の一致によってthere would beに変化します。「〜があるだろうと(そのとき)言った/思った」という意味になります。

The weather forecast said there would be heavy rain in the evening.
(天気予報はその日の夕方に大雨が降るだろうと言っていた。)

3. 控えめな推量・断定避け(おそらく〜があるだろう)

明示的なif節がなくても、話し手が「おそらく〜だろう」「〜があると考えられる」と断定を避けて丁寧に意見を述べる使い方です。ビジネスなどで角を立てずに予測を述べる際にも重宝されます。

Without further discussion, there would be some confusion among the team.
(これ以上の話し合いがなければ、チーム内にいくらかの混乱が生じるだろう。)

分類目印となるサイン日本語訳の目安
仮定法過去文中にIf節やwithoutなどの仮定表現があるもし〜なら、…があるだろう
時制の一致直前の主節がsaid, thought, knewなどの過去形…があるだろうと〜した
控えめな推量条件節はないが、断定を避けて予測しているおそらく…があるだろう/あるはずだ

次の疑問仮定法や過去の推量など would 自体の持つ幅広い役割を整理したいときは、助動詞wouldの意味と使い方の解説が手引きになります。

there will beとの違い

学習者が最も迷いやすいのが、there will beとthere would beの使い分けです。どちらも日本語では「〜があるだろう」と訳されることがありますが、確信度と現実味に明確な差があります。

there will beは「現実の未来にそれが起こる・存在する」という高い確信を表します。一方、there would beは「仮の話」であるか、あるいは「控えめに推測している」状態を表します。

表は横にスクロールできます →

表現ニュアンス確信度・現実性例文
there will be現実の未来の確定・強い予測高い(実際に起こる見込み)There will be a meeting tomorrow.(明日会議があります。)
there would be仮定の話、または控えめな推量低い(仮の話、または遠慮がち)There would be a meeting if the manager arrived.(部長が到着すれば会議があるだろう。)

たとえば、予定表に記載されている公式な予定を伝えるときはthere will beを使います。これに対して、「もし予算が承認されたら新しい部署ができるだろう」といった条件付きの未来や、「反対意見が出るかもしれませんね」と柔らかく伝えるときはthere would beを選びます。

根本的なニュアンスの違いを確認したいときは、will・would の違いを解説した記事が役立ちます。

could beやmight beとの比較

there would beのほかに、助動詞を用いた存在表現としてthere could beやthere might beがあります。それぞれのニュアンスと確信度のグラデーションを整理しておくと、状況に応じた正確な使い分けができます。

表は横にスクロールできます →

表現助動詞のニュアンス意味確信度
there will be強い意志・確実な未来必ず〜があるだろう高(約90〜100%)
there would be仮定に基づく結果・推量(条件があれば)〜があるだろう中〜高(条件次第)
there could be潜在的な可能性(〜もあり得る)〜があることもあり得る中(約50%)
there might be控えめな可能性(ひょっとすると)ひょっとすると〜があるかもしれない低〜中(約30〜40%)

例文で比較してみましょう。

There would be a risk if we proceeded.
(もし進めるなら、リスクが生じるだろう。=条件が満たされれば高い確率でリスクがある)

There could be a risk.
(リスクが存在する可能性もある。=潜在的にあり得る)

There might be a risk.
(ひょっとしたらリスクがあるかもしれない。=不確実だがゼロではない)

there would beの意味のイメージ

助動詞ごとのニュアンスの差を深掘りしたいときは、could・would の違いを合わせて参考にしてください。

次の疑問might be に触れたついでに may be とのニュアンス差も知りたいなら、may beとmight beの違いを解説した記事で確信度の違いを整理できます。

It would beとの違い

日本人学習者が混同しやすいもう一つの表現がIt would beです。どちらも文頭に置かれて推量を表しますが、指し示す対象と文構造が異なります。

there would beは「人や物の存在」を表す構文です。後ろには必ず名詞(主語)が続きます。

there would be + 名詞
There would be no problem.(何の問題もないだろう。)

これに対してIt would beのitは、特定の状況、事柄、あるいは後ろに置かれるto不定詞やthat節の内容を指します。後ろには主に形容詞が続き、話し手の感想や状況の評価を表します。

It would be + 形容詞(+ to do / that...)
It would be nice to see you again.(またお会いできたら素敵ですね。)

項目there would beIt would be
中心の意味何かが「存在する」ことの推量状況や事柄に対する「性質・感想・評価」
後ろに続く語名詞(人、物、事態など)形容詞(nice, difficult, great など)
代表的な例文There would be a delay.(遅延が生じるだろう。)It would be difficult.(それは難しいだろう。)

否定形there wouldn't beの使い方

there would beの否定形は、助動詞wouldの直後にnotを置いたthere would not beです。会話やくだけた文章では短縮形のthere wouldn't beがよく使われます。

意味は「〜はないだろう」「〜は存在しないだろう」です。

Without your support, there wouldn't be any success.
(あなたの支援がなければ、いかなる成功もなかっただろう。)

If we left now, there wouldn't be much traffic.
(今出発すれば、交通量はそれほど多くないだろう。)

また、notを使わずに後ろにno + 名詞を置くことで、「〜はまったくないだろう」と強い否定を表すこともできます。

There would be no excuse for such an error.
(そのような過失に対して弁解の余地はないだろう。)

2つの否定表現のパターン

there wouldn't be

  • wouldの直後にnotを置く
  • 会話等でよく使われる短縮形
  • 例:there wouldn't be much traffic

there would be no

  • notを使わずno+名詞を置く
  • 「まったく〜ない」と強く否定
  • 例:There would be no excuse...

would notを使う形と、no+名詞を続ける強い否定の2通りがあります。

短縮形there'd beの読み方と識別法

洋楽の歌詞や日常会話、映画のセリフなどでthere'd beという表記をよく目にします。発音は「ゼアド・ビー」のように読まれます。

ここで多くの学習者が「この'dはwouldなのか、それとも過去完了のhadなのか」という疑問を抱きます。見分け方は非常にシンプルで、直後の動詞の形を確認するだけです。

助動詞wouldの後ろには原形が来るため、直後がbeであれば必ずthere would beです。一方、助動詞hadの後ろには過去分詞が来るため、beenが続いていればthere had been(〜があった)となります。

If you were here, there'd be nothing to worry about.
(あなたがここにいれば、何も心配することはないだろうに。)
※直後がbeなのでthere would beの短縮形です。

He realized that there'd been a mistake.
(彼は手違いがあったことに気づいた。)
※直後がbeenなのでthere had beenの短縮形です。

there'dの直後による識別法

there'd be

  • 後ろが動詞の原形be
  • there would be の短縮形
  • 例:there'd be nothing to worry about

there'd been

  • 後ろが過去分詞been
  • there had been の短縮形
  • 例:there'd been a mistake

直後に動詞の原形が続くか過去分詞が続くかで元の単語を見分けられます。

そのまま使える頻出テンプレート集

there would beは決まった名詞と結びついてチャンク(塊)として使われることが多いため、型ごと覚えておくと英文読解や英会話で素早く対応できます。実用性の高い頻出パターンを紹介します。

1. There would be no need to...(〜する必要はないだろう)

不要であることを穏やかに伝える定番表現です。

If we automated this process, there would be no need to do it manually.
(この工程を自動化すれば、手作業で行う必要はなくなるだろう。)

2. There would be no point in...(〜しても意味がないだろう)

無意味であることを論理的に指摘するフレーズです。inの後ろには動名詞(-ing)が続きます。

There would be no point in arguing about what has already happened.
(すでに起きてしまったことについて議論しても意味がないだろう。)

3. There would be no reason to...(〜する理由はないだろう)

正当な理由が見当たらないことを示す表現です。

If the results are accurate, there would be no reason to doubt them.
(もし結果が正確であるなら、それらを疑う理由はないだろう。)

4. There wouldn't be any... without...(〜がなければ…はないだろう)

何かの重要性や感謝を強調するときによく使われる構文です。

There wouldn't be this community without your dedication.
(あなたの献身がなければ、このコミュニティは存在しないだろう。)

5. There would be enough time for...(〜のための十分な時間があるだろう)

時間的な余裕があることを予測するフレーズです。

If we take the early train, there would be enough time for lunch before the meeting.
(早い電車に乗れば、会議の前に昼食をとる十分な時間があるだろう。)

そのまま使える頻出テンプレート
💡no need to...

〜する必要はないだろう(不要を穏やかに伝える)

⚠️no point in...

〜しても意味がないだろう(無意味を論理的に指摘)

❓no reason to...

〜する理由はないだろう(正当な理由がない)

⏰enough time for...

〜のための十分な時間があるだろう(余裕を予測)

決まった名詞と結びついたチャンクとして覚えると便利です。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. there would beの説明として最も適切なものは?

  1. 現実の未来に確実に起こる予定だけを表す
  2. 人や物の存在に推量や仮定が加わった表現
  3. 直後に必ず形容詞を置いて感想を述べる
  4. 直前の主節が現在形の時しか使えない
答えを見る

正解: B. 人や物の存在に推量や仮定が加わった表現
there would beは存在を表す表現に推量や仮定のwouldが合わさったもので、後ろには名詞が続きます。

Q2. 短縮形there'd beの「'd」の識別法は?

  1. 直後が原形のbeならwouldの短縮形
  2. 直後が原形のbeならhadの短縮形
  3. 文頭に置かれているならhadの短縮形
  4. 直後に名詞があればhadの短縮形
答えを見る

正解: A. 直後が原形のbeならwouldの短縮形
助動詞wouldの後ろには動詞の原形が続くため、直後がbeであればthere would beの短縮形です。

Q3. 「潜在的な可能性(〜もあり得る)」を表す表現は?

  1. there will be
  2. there would be
  3. there could be
  4. there might be
答えを見る

正解: C. there could be
本文の比較表において、there could beは潜在的な可能性(〜もあり得る)を表すと説明されています。

Nathan英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

よくある質問

Q. there would beの訳し方は?
基本の訳は「〜があるだろう」「〜が存在するだろう」です。文脈に応じて「(もし〜なら)〜があるだろう」「(そのとき)〜があるだろうと思った」などと訳します。
Q. there will beとの違いは?
there will beは「現実の未来に確実に〜がある」という強い予測を表します。一方、there would beは仮定の話や、断定を避けた控えめな推量を表します。
Q. there'd beの'dは何の略?
後ろに原形のbeが続いているため、wouldの短縮形です。もし後ろが過去分詞のbeen(there'd been)であればhadの短縮形になります。
Q. Ifがなくても使えますか?
使えます。条件節がなくても、話し手が「おそらく〜だろう」と断定を避けて控えめに意見を述べるときや、時制の一致の環境で頻繁に用いられます。
Q. It would beとの使い分けは?
there would beは名詞が続いて「〜が存在するだろう」を表します。It would beは形容詞が続いて「それは〜だろう」と状況や感想を述べるときに使います。

2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法There is 構文の発展形(助動詞・完了形)There is / There are の使い方willとwouldの特別用法(意志・依頼・過去の習慣)