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分詞構文の完了形havingを徹底整理

分詞構文の完了形havingを徹底整理

分詞構文の完了形having+過去分詞は、分詞が表す動作や状態が主節の動詞よりも「前の時点」であることを示す文法形式です。通常の分詞構文(doing)が主節と同時を表すのに対し、主節との間に明確な「時制のズレ」が存在する場合に用いられます。

接続詞節からの書き換え手順や受動態having beenの省略ルール、一般動詞haveとの判別法を順を追って確認していきましょう。

完了形分詞構文の公式と時制のズレの仕組み

分詞構文において、接続詞節の中の出来事が主節の出来事よりも時間的に古いことを明確にしたい場合、分詞の完了形であるhaving+過去分詞を使用します。

英語の準動詞(不定詞・動名詞・分詞)には、すべて共通の原則があります。それは「完了形(have / having+過去分詞)の形をとることで、主節の時制よりも1つ前の時制を表す」という点です。

不定詞の完了形(to have+過去分詞)や動名詞の完了形(having+過去分詞)と同じく、分詞構文のhaving+過去分詞も、主節の基準時よりも過去へ時間を1コマ巻き戻すマーカーとして機能しています。

基本公式は以下の通りです。

この形を見るだけで、読者は「分詞構文の内容は、主節のVよりも前に起きたことだ」と直感的に把握できます。時制の対比関係をまとめると下表のようになります。

分詞構文の形主節の時制との関係時間のイメージ
Doing ...(通常形)主節の時制と「同時」主節が現在なら分詞も現在、主節が過去なら分詞も過去
Having done ...(完了形)主節の時制より「1つ前」主節が現在なら分詞は過去・現在完了、主節が過去なら分詞は大過去(過去完了)

このように、分詞構文自体には独立した時制の絶対値(現在・過去)は刻まれておらず、あくまで主節の動詞を基準とした「相対的な時間のズレ」を示している点を押さえることが理解の第一歩です。

動名詞での時制の表し方を復習したいときは、動名詞の受動態と完了形の例文集を参考にしてください。

次に読む分詞構文と動名詞・分詞の違い文頭の -ing が分詞構文なのか動名詞なのかを見分ける基準が分かります。

通常の分詞構文と完了形の違いと2大意味の訳し方

通常の分詞構文(現在分詞doingで始まるもの)と完了形の分詞構文(having+過去分詞)の違いを、具体的な例文で比較してみましょう。

1. 時間差がある場合(完了形)とない場合(通常形)の比較

まずは通常の分詞構文の例文です。

Walking along the street, I met an old friend.
(通りを歩いているとき、私は旧友に会った。)

旧友に会った(met=過去)のと、通りを歩いていた(walking)のは「同時」です。したがって通常の現在分詞を用います。これに対して、次の文を見てみましょう。

Having finished my homework, I went to bed.
(宿題を終えたあとで、私は就寝した。)

ベッドに入った(went to bed=過去)時点よりも前に、宿題を終える動作(having finished)が完了しています。明確な時間差が存在するため、Finishing my homeworkとするのではなく、完了形のHaving finishedを用います。

2. 完了形分詞構文の主な2つの意味と訳し方

完了形の分詞構文は、文脈に応じて主に「時(〜したあとで)」または「理由(〜したので)」のいずれかで解釈されます。

文脈から「順序」が主眼であれば「〜したあとで」、「因果関係」が主眼であれば「〜したので」と訳出すると自然な日本語になります。

例外:時間の前後関係が自明な場合の代用

日常会話や一部の文章では、動作の順序が常識的に明らかである場合(例: 鍵を開けて部屋に入る、財布を取り出して払うなど)、時間差があってもhaving doneの代わりに通常のdoingが用いられることがあります。

しかし、試験や正確な論述文では、時制の差を明示するために完了形を用いるのが標準ルールです。

通常形と完了形分詞構文の違い

通常の分詞構文(Doing)

  • 主節の時制と「同時」を表す
  • 時間差がない場面で使用
  • 例: Walking along the street, I met...

完了形の分詞構文(Having done)

  • 主節の時制より「1つ前」を表す
  • 明確な時間差が存在する
  • 例: Having finished my homework, I went...

主節の動作に対して同時か時間差があるかで形を使い分けます。

基本の形を復習したいときは、分詞構文の作り方と意味の例文集を確認してみましょう。

次の疑問節の中で使われる had + 過去分詞との混同を防ぎたいときは、had ppとhaving ppの違いで文構造の差を整理できます。

接続詞節からの書き換え3ステップと元の文への戻し方

接続詞を含む複文から完了形の分詞構文を作る手順と、逆に分詞構文から接続詞節へ戻す手順を身につけましょう。

接続詞節から完了形分詞構文を作る3ステップ

  1. ステップ1: 接続詞を消す
    節の先頭にあるafter、as、because、sinceなどの接続詞を削除します。
  2. ステップ2: 主語の一致を確認して消す
    接続詞節の主語と主節の主語が同一であることを確認し、接続詞節の主語を消します。(主語が異なる場合は独立分詞構文となり、主語を残す必要があります)
  3. ステップ3: 動詞の時制を比較し、「1つ前」なら Having+過去分詞 に変換する
    接続詞節の動詞が主節の動詞よりも過去であれば、動詞をhaving+過去分詞に変えます。

具体例で見てみましょう。

元の文: Because I had seen the movie before, I didn't want to watch it again.

完了形分詞構文から元の複文へ復元する手順

読解時にHaving+過去分詞に出会った場合は、逆の手順で頭の中で復元します。

  1. 主節の主語を分詞構文の前に補う。
  2. 前後の論理関係を考え、適切な接続詞(after、because、sinceなど)を補う。
  3. 分詞having+過去分詞を、主節の時制より1コマ古い時制の定形動詞に戻す。
    ・主節が現在形なら → 過去形または現在完了形へ
    ・主節が過去形なら → 過去完了形(had+過去分詞)へ

例文: Having lost his wallet, Ken could not buy lunch.
復元: 主節がcould not buy(過去)なので、財布を失くしたのは大過去(過去完了)です。

接続詞は理由のbecauseが適切です。
→ Because Ken had lost his wallet, he could not buy lunch.

完了形分詞構文の作成3ステップ
1接続詞を消す

節の先頭にあるafterやbecauseなどを削除する

2主語を消す

接続詞節と主節の主語が一致することを確認して消す

3時制を変換

主節より過去ならHaving+過去分詞に変える

接続詞と主語を消し、時制が主節より1つ前ならHaving+過去分詞にします。

時制のズレの全パターン解説:過去・現在完了・過去完了

接続詞節の元の時制が「過去形」「現在完了形」「過去完了形」のいずれであっても、主節との間に相対的なズレがあれば、分詞構文ではすべてhaving+過去分詞という同じ形に集約されます。この仕組みを各パターンで整理します。

表は横にスクロールできます →

元の従属節の時制主節の時制書き換え後の分詞構文時間関係
過去形現在形Having+過去分詞従属節(過去)< 主節(現在)
現在完了形現在形Having+過去分詞従属節(過去からの完了)< 主節(現在)
過去完了形過去形Having+過去分詞従属節(大過去)< 主節(過去)
過去形過去形(明確な前後関係)Having+過去分詞従属節(先に発生)< 主節(後に発生)

パターン1: 従属節が「過去形」 × 主節が「現在形」

従属節が過去の出来事であり、主節が現在の状態を述べているケースです。

元の文: Since she spent all her money yesterday, she has no cash now.
分詞構文: Having spent all her money yesterday, she has no cash now.
(昨日全財産を使ってしまったので、彼女は今現金を持っていない。)

パターン2: 従属節が「現在完了形」 × 主節が「現在形」

従属節が「〜し終えたところだ」「〜した経験がある」という完了・経験を表し、主節が現在の動作・状態であるケースです。

元の文: As I have already eaten lunch, I am not hungry now.
分詞構文: Having already eaten lunch, I am not hungry now.
(すでに昼食を済ませてしまったので、私は今お腹が空いていない。)

パターン3: 従属節が「過去完了形(大過去)」 × 主節が「過去形」

試験で最も多く出題されるのがこの形式です。主節が過去形で、それ以前に起きた事象を分詞構文で表します。

元の文: After he had failed the entrance exam twice, he finally passed it on his third attempt.
分詞構文: Having failed the entrance exam twice, he finally passed it on his third attempt.
(入試に2度不合格になっていたあとで、彼は3度目の挑戦でついに合格した。)

いずれのパターンでも、分詞構文の形は一律having+過去分詞になります。形が同じになるからこそ、文脈と主節の動詞の時制から逆算して正確な元の時制を読み取る力が求められます。

完了形分詞構文の作り方と時制のイメージ

時制の根本的な基準の違いは、現在完了・過去完了の違いで詳しく整理できます。

否定文の語順:Not having 過去分詞のルール

完了形分詞構文を否定文にする際、語順に迷う学習者が非常に多く見られます。結論から言うと、否定語(notまたはnever)は常にhavingの直前に置きます。

準動詞の否定形は「否定語を準動詞の直前に置く」という全般的な文法原則(not to do、not doingなど)に従います。完了形分詞構文でも全く同様です。

例文で構造を確かめてみましょう。

元の文: Because I had not slept well the night before, I felt drowsy during the lecture.
分詞構文: Not having slept well the night before, I felt drowsy during the lecture.
(前夜よく眠れていなかったため、私は講義中うとうとしてしまった。)

強い否定を表すneverを用いる場合も位置は同じです。

元の文: As she had never met him in person, she did not recognize him at the station.
分詞構文: Never having met him in person, she did not recognize him at the station.
(彼女は彼に直接会ったことが一度もなかったため、駅で彼だと気づかなかった。)

「Having not」としてしまう誤りは、英作文や正誤判定問題で頻出の引っかけポイントですので、確実にNot having doneの順序で定着させましょう。

完了形分詞構文の否定文公式
Not / Never+having+slept well+the night before,+I felt drowsy...

Not having slept well the night before, I felt drowsy during the lecture.前夜よく眠れていなかったため、私は講義中うとうとしてしまった。

notやneverなどの否定語は常にhavingの直前に配置します。

受動態having beenの用法と省略ルール

分詞構文の意味上の主語が「〜される」という受け身の関係にあり、かつ主節よりも古い時制である場合、完了形受動態の分詞構文having been+過去分詞を用います。

受動態の完了形分詞構文の成り立ち

「完了形(having+過去分詞)」と「受動態(be+過去分詞)」を合成すると、having been+過去分詞になります。

元の文: Because the book had been written in simple English, it was easily understood by children.
分詞構文: Having been written in simple English, the book was easily understood by children.
(簡単な英語で書かれていたため、その本は子どもたちに容易に理解された。)

having been の省略と文頭の過去分詞

分詞構文において、beingやhaving beenはしばしば省略されます。そのため、having beenが脱落し、文頭に過去分詞(p.p.)だけが残る形が頻繁に現れます。

ここで疑問が生じます。「文頭に過去分詞がポツンと置かれている場合、それは通常の受動態分詞構文(Being省略)なのか、完了形受動態(Having been省略)なのか」という点です。

省略前の完全な形省略後の形主節との時制関係
Being+過去分詞過去分詞 ...主節と「同時」の受け身(〜されて)
Having been+過去分詞過去分詞 ...主節より「前」の受け身(〜されたあとで/されていたので)

省略されてしまうと表面上の形はどちらも同じ「過去分詞始まり」になります。判断基準は文脈です。主節の動作に至る前にその受動的な状態がすでに完了していたのか、あるいは主節と同時進行なのかを文意から読み解きます。

ただし、文章の書き手が時間差を強く際立たせたい場合は、あえてHaving beenを省略せずに残す傾向があります。

完了形受動態の成り立ちと省略
12要素の合成

完了形(having+p.p.)と受動態(be+p.p.)を合体

2完全な形

Having been written in simple English...

3省略の発生

Having beenを省略し過去分詞Writtenで開始

完了形と受動態が合体し、Having beenが省略されると過去分詞だけが残ります。

次の疑問having been が省略されて過去分詞から始まる形を詳しく確認したいときは、分詞構文の受動態・過去分詞の解説が役立ちます。

一般動詞haveと完了形havingの識別フローチャート

文頭にHavingが現れたとき、それが「完了形の分詞構文」なのか、それとも「持っている・食べる・過ごす」を意味する一般動詞haveの通常の分詞構文なのかを見分ける必要があります。

両者の見分け方は明快で、Havingの直後に何が続いているかを確認するだけで判別可能です。

3秒でわかる判別フロー

  1. 文頭のHavingの直後を見る。
  2. 直後が過去分詞(p.p.)なら → 完了形の分詞構文(主節より前の出来事)
  3. 直後が名詞(目的語)なら → 一般動詞 have の通常の分詞構文(〜を持っていて/食べて)

次の2つの文を比較してみましょう。

例文A: Having no car, he had to walk to the office every day.
Havingの直後にあるのはno car(名詞句)です。

これは一般動詞haveの現在分詞であり、完了形ではありません。「車を持っていなかったので」という主節(過去)と「同時」の理由を表します。

例文B: Having repaired the car, he drove it to the office.
Havingの直後にあるのはrepaired(他動詞repairの過去分詞)です。

こちらは完了形の分詞構文であり、「車を修理したあとで」という主節(drove=過去)より前の出来事を表します。

表は横にスクロールできます →

英文Havingの直後の品詞分類意味
Having breakfast, I checked the news.名詞(breakfast)一般動詞have朝食を食べながら(同時)
Having eaten breakfast, I left the house.過去分詞(eaten)完了形分詞構文朝食を食べ終えたあとで(時間差)
Having a bad cold, she stayed in bed.名詞(a bad cold)一般動詞haveひどい風邪をひいていたので(同時)
Having recovered from a cold, she went to work.過去分詞(recovered)完了形分詞構文風邪から回復したので(時間差)

直後の語が動詞の過去分詞形か名詞かを見るだけで、構造の把握ミスを防ぐことができます。

実戦テスト演習:書き換えと空所補充問題

学んだ知識を定着させるために、書き換え問題と空所補充問題に取り組みましょう。

問題編

【問1】次の複文を、分詞構文を用いた文に書き換えなさい。
After she had graduated from university, she moved to New York.

【問2】次の分詞構文を、接続詞(Because / Since など)を用いた複文に戻しなさい。
Having worked all day, Ken was completely exhausted last night.

【問3】文脈に合うように、( )内の動詞を適切な形に変えなさい。
( not / see ) the movie before, I was surprised by its ending.

【問4】空所に入る最も適切なものを1つ選びなさい。
(   ) in a foreign country, she is accustomed to dealing with cultural differences.
ア) Raising
イ) Having raised
ウ) Having been raised
エ) Being raising

解答と解説

【問1の正答】Having graduated from university, she moved to New York.
解説: 接続詞Afterを消し、主語sheを消します。

従属節はhad graduated(過去完了)、主節はmoved(過去)であり、従属節の方が1コマ古い時制なので、完了形分詞構文Having graduatedにします。

【問2の正答】Because Ken had worked all day, he was completely exhausted last night.
解説: 主節の時制がwas(過去)なので、分詞構文Having workedはそれより過去である過去完了形(had worked)に復元します。

主語Kenを従属節に置き、主節側は代名詞heで受けます。接続詞は理由を表すBecauseやAs、Sinceが適切です。

【問3の正答】Not having seen
解説: 主節の時制はwas surprised(過去)です。それ以前に「映画を見ていなかった」ことが理由となるため完了形を用います。否定語notは分詞の直前に配置するため、Not having seenが正解です。

【問4の正答】ウ) Having been raised
解説: 主語sheと動詞raise(〜を育てる)の関係は「育てられた」という受動態です。

また、現在異文化に対応できる(is accustomed=現在)のに対し、育ったのは過去の出来事なので時制のズレが生じています。したがって完了形受動態のHaving been raised(ウ)が適切です。

(なお、Having beenが省略されてRaised単体でも成立しますが、選択肢の中ではウが文法的に合致した完全形です)

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英文法の疑問をすべて見る「分詞構文」のまとめ

理解度チェック

Q1. 完了形分詞構文が表す時制についての説明で正しいものは?

  1. 主節の時制に関わらず常に過去の出来事を表す
  2. 主節の時制よりも1つ前の時制を表す
  3. 主節の出来事と完全に同時に起きたことを表す
  4. 主節の時制よりも未来の予定や動作を表す
答えを見る

正解: B. 主節の時制よりも1つ前の時制を表す
完了形分詞構文は独立した絶対値ではなく、主節の時制よりも時間を1コマ巻き戻した「1つ前」の時制を表します。

Q2. 完了形分詞構文を否定文にする際の語順として正しいものは?

  1. Having not done
  2. Having done not
  3. Not having done
  4. Having done never
答えを見る

正解: C. Not having done
準動詞の否定形は否定語を直前に置く原則があるため、notやneverは常にhavingの前に置きます。

Q3. 空所に最も適した英文を選びなさい。( ) no cash, he walked.

  1. Having had
  2. Having
  3. Having been
  4. Had
答えを見る

正解: B. Having
直後に名詞(no cash)が続く場合は、一般動詞haveを用いた通常の分詞構文(Having)になります。

分詞構文の完了形から過去形・現在完了形を見分ける判定法

主節が現在形の場合、Having+過去分詞 を元の複文へ書き戻す際に「過去形」と「現在完了形」のどちらを選べばよいか迷うことがあります。この判断は、分詞節の中に含まれる時間表現のキーワードと文脈に注目することで迷わず解決できます。

判別キーワードと文脈の手がかり

過去の1点を特定する語句があれば「過去形」、現在の状況につながる完了や経験を示す語句があれば「現在完了形」に復元します。

元の時制見分けるキーワード・文脈書き戻しの例文
過去形yesterday, last night, two days ago, 特定の過去の年号などHaving lost his key yesterday, he cannot enter the room now.
(昨日鍵を失くしたので、彼は今部屋に入れない。)
→ Because he lost his key yesterday...
現在完了形already, just, before, for years, 回数を表す語などHaving visited Kyoto twice, she knows many good temples.
(京都を2度訪れたことがあるので、彼女は良い寺院をたくさん知っている。)
→ Since she has visited Kyoto twice...

明確なキーワードがない場合でも、「過去の出来事そのもの」を理由にしている場合は過去形、「完了した動作の結果として今どうなのか」を強調している場合は現在完了形に復元すると自然です。

長文読解で分詞構文の完了形を返り読みせず直読直解するコツ

英語の長文読解において、文頭の Having+過去分詞 を見かけるたびに主節まで目を走らせてから「〜したあとで」「〜したので」と日本語に訳し戻す(返り読みをする)と、読解のスピードが大きく落ちてしまいます。文章を左から右へ流れるように理解するには、時系列に沿った「2段階ステップ」で捉えるのがコツです。

時系列順にイメージする2ステップ

  1. 文頭の Having+過去分詞 を見たら、即座に「まず【過去の出来事】が起きた」と頭の中で場面をセットする
  2. コンマを越えて主節に入ったら、「そのあとで/その結果として【主節の動作・状態】になった」と順送りでつなぐ

次の例文で頭の動かし方を練習してみましょう。

Having missed the last train, we decided to take a taxi home.
(終電を逃してしまったので、私たちはタクシーで帰宅することにした。)

この文では、まず「終電を逃した(先に起きたこと)」と受け止め、その後に「だからタクシーで帰ることに決めた(あとの行動)」と時間の流れに沿ってそのまま情景を思い浮かべます。接続詞の種類を細かく特定しなくても、出来事の前後関係を順番通りに追うだけで文意は瞬時に把握できます。

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よくある質問

Q. having aloneで省略されることはある?
完了形分詞構文でhavingだけが省略されることはありません。省略が起きるのは受動態の「having been+過去分詞」全体が省略されて過去分詞だけが残るケースです。
Q. 完了形分詞構文の主語が主節と違うときは?
独立分詞構文のルールに従い、havingの直前に意味上の主語を残します。例:「The rain having stopped, we went out.(雨がやんだので外出した)」
Q. 現在完了の文もhaving+過去分詞にする?
はい。接続詞節が現在完了形(have done)で主節が現在形の場合、主節より前の完了状態を示すため、分詞構文に直すと「having+過去分詞」になります。
Q. having been省略とbeing省略の見分け方は?
文頭に過去分詞だけがある場合、文脈から判断します。主節の出来事より過去の出来事ならhaving beenの省略、主節と同時進行ならbeingの省略です。
Q. 完了形の分詞構文は日常会話でも頻繁に使われますか?
日常会話では Having+過去分詞 はやや堅い表現とみなされることが多く、After I finished... や Because I had... のように通常の接続詞を使った文で話すのが一般的です。一方で、ニュース記事、学術論文、小説、TOEICなどのビジネス文書では頻繁に用いられます。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法分詞構文の作り方と意味完了分詞構文(having done)の使い方