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動名詞の受動態の基本と使い方

動名詞の受動態の基本と使い方

動名詞の受動態はbeing + 過去分詞で表し、「〜されること」と訳します。能動態の動名詞doing(〜すること)に対して、主語や動作の受け手が「被害・恩恵・影響を受ける側」になる場合に用いられます。

動名詞の受動態の公式と基本例文

動名詞の受動態は、動名詞を作る-ingと受動態を作るbe + 過去分詞が合体した形です。beがbeingに変わり、後ろに動詞の過去分詞が続きます。

動名詞の受動態の基本公式

being + 過去分詞(訳:〜されること)

能動態の動名詞と受動態の動名詞の文構造を比較してみましょう。

能動態では「ほめる(praising)」という動作を行う側ですが、受動態では「ほめられる(being praised)」という動作を受ける側になります。動名詞が名詞の役割を果たすため、文の主語(S)、他動詞の目的語(O)、補語(C)、前置詞の目的語の位置にそのまま入ります。

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形英語の形日本語の訳例文
能動態の動名詞doing〜することScolding children is tough.(子どもを叱ることは大変だ。)
受動態の動名詞being done〜されることNobody likes being scolded.(叱られることが好きな人はいない。)

基本となる受け身の表現を復習したいときは、受動態の作り方と使い方の例文集を参考にしてください。

能動文から受動態の動名詞への変形

動名詞の受動態を正確に理解するために、普通の文(能動文)から受動態の文を経て、動名詞の受動態へと変化するプロセスを3段階で確認します。

  1. ステップ1(元の能動文):The teacher scolds Ken.(先生がケンを叱る。)
  2. ステップ2(文全体を受動態にする):Ken is scolded by the teacher.(ケンは先生に叱られる。)
  3. ステップ3(受動態の内容を動名詞句にする):Ken dislikes being scolded by the teacher.(ケンは先生に叱られることを嫌がる。)

ステップ2の受動態における述語動詞is scoldedのうち、isを動名詞のbeingに変えることで、being scolded(叱られること)という名詞のかたまりが完成します。他動詞dislikesの目的語として「叱られること」を置くため、この形になります。

動名詞の受動態への変形プロセス
1元の能動文

The teacher scolds Ken.(先生がケンを叱る)

2文を受動態に

Ken is scolded by the teacher.(ケンは叱られる)

3動名詞句化

Ken dislikes being scolded by the teacher.

元の能動文を受動態にし、述語動詞をbeingに変える3段階の変形手順です。

次の疑問基本文の書き換えに不安が残る方は、まず中学英語の受動態まとめでbe動詞と過去分詞のルールをおさらいしておくと安心です。

否定形や前置詞がつく重要語順

動名詞の受動態では、否定語のnotを置く位置や、前置詞と組み合わせるときの語順について明確なルールがあります。テストや作文で間違えやすいポイントを整理します。

否定形は「not being + 過去分詞」

動名詞を否定する場合、否定語のnotやneverは必ず動名詞の直前に置きます。受動態でも同じルールが適用され、beingの前にnotを配置します。

being not invitedのような語順にはならない点に注意してください。

前置詞の後ろに置くパターン

前置詞の後ろには名詞相当語句しか置けないため、動詞を置く場合は必ず動名詞にします。前置詞の直後にbeing + 過去分詞を置く形は、日常会話でも資格試験でも頻出します。

他動詞の目的語になるパターン

動名詞を目的語にとる動詞(hate、dislike、enjoy、avoidなど)の後ろにも、そのまま動名詞の受動態を配置できます。

否定語・前置詞と組み合わせる重要語順
⚠️否定語の位置

not/neverは直前に置く(not being 過去分詞)。

🔗前置詞の直後

名詞相当語句しか置けないためbeing 過去分詞にする。

🎯他動詞の目的語

hateやavoidなど動名詞をとる動詞の後ろに置く。

否定語の位置や前置詞の直後など、動名詞の受動態で間違えやすい3つのポイントです。

進行形受動態との見分け方

「動名詞の受動態」と「進行形の受動態」は、どちらもbeing + 過去分詞という文字列を含むため、混同されやすい文法項目です。しかし、文構造(文のどの要素になっているか)を確認すれば明確に見分けることができます。

瞬時に判別する判定基準

文の中で直前に「主語+be動詞」が存在し、文全体の述語動詞(V)になっている場合は「進行形の受動態」です。一方、前置詞の後ろや動詞の目的語、主語など「名詞の枠組み」に入っている場合は「動名詞の受動態」です。

項目動名詞の受動態進行形の受動態
基本公式being + 過去分詞be動詞 + being + 過去分詞
文中での役割名詞の働き(主語・目的語・前置詞の目的語)文全体の述語動詞(V)
日本語の基本訳〜されること(今まさに)〜されているところだ
例文I hate being interrupted.(私は邪魔されることが嫌いだ。)The road is being repaired.(道路は現在工事中[修理されているところ]だ。)

判別フローチャート

  1. ステップ1:being + 過去分詞の直前を見る。
  2. ステップ2:直前に主語に対するbe動詞(is、are、was、wereなど)があり、文の述語動詞になっているか確認する。
    → はい:進行形の受動態(〜されている最中だ)
    → いいえ:ステップ3へ
  3. ステップ3:前置詞の直後にあるか、あるいは動詞の目的語・主語などの「名詞の位置」にあるか確認する。
    → はい:動名詞の受動態(〜されること)
動名詞か進行形かの判別チャート
1直前を確認

being+過去分詞の直前を確認する

2be動詞の有無

直前に主語に対するbe動詞があり文のVなら「進行形の受動態」

3名詞の位置か

前置詞の後ろや動詞の目的語・主語の位置なら「動名詞の受動態」

being+過去分詞の直前の語や文中での役割から2つの用法を判別する流れです。

動名詞の受動態の作り方と意味のイメージ

次の疑問述語動詞として使われる形を詳しく確認したいときは、進行形の受動態の作り方を合わせて読むと構造の違いがはっきり分かります。

意味上の主語がつく場合の語順

動名詞が表す動作の受け手を文の主語と異なる人物に指定したい場合、動名詞の前に「意味上の主語」を置きます。受動態の動名詞でもこのルールが適用されます。

意味上の主語の置き方

動名詞の意味上の主語は、原則として「所有格(my、his、theirなど)」または口語でよく使われる「目的格(me、him、themなど)」をbeingの直前に置きます。

基本語順:所有格/目的格 + being + 過去分詞(〜が…されること)

文全体の主語と動名詞の受け手が一致している場合は、意味上の主語を書く必要はありません(例:I hate being kept waiting.「私は[自分が]待たされるのが嫌いだ」)。主語と受け手が食い違う場合にのみ、直前に意味上の主語を補います。

意味上の主語を伴う基本語順
主語+動詞+前置詞+所有格/目的格+being + 過去分詞

She was upset about her son being scolded.彼女は息子が叱られたことに対して腹を立てていた。

動名詞の動作の受け手を指定する場合、beingの直前に所有格や目的格を置きます。

動名詞の完了受動態と時制のズレ

動名詞が表す「される」という出来事が、文全体の述語動詞(基本時制)よりも「前の時点」で起きたことを明確に表したい場合、動名詞の完了形と受動態を組み合わせた「完了受動態」を使います。

完了受動態の公式

having been + 過去分詞(訳:〜されたこと/〜されたのを)

完了のhaving + 過去分詞と、受動態のbe + 過去分詞が組み合わさり、having been + 過去分詞の形になります。

文の述語動詞is(現在)よりも前の過去の出来事(昨日叱られたこと)を指すため、having been scoldedとなります。

分類能動態受動態
単純形(同時制)doing(〜すること)being done(〜されること)
完了形(前の時制)having done(〜したこと)having been done(〜されたこと)

時制のズレを含む表現をもっと練習したい場合は、動名詞の受動態と完了形の例文集で確認できます。

不定詞の受動態との比較と使い分け

英語で「〜されること」を表す準動詞には、動名詞の受動態のほかに「不定詞の受動態」もあります。形と使い分けを比較して整理しましょう。

不定詞の受動態の公式

to be + 過去分詞(訳:〜されること)

動名詞の受動態(being + 過去分詞)と不定詞の受動態(to be + 過去分詞)は、どちらを目的語に取るかが直前の動詞によって決まります。

動詞のタイプ使う形例文
動名詞のみを目的語にとる動詞being + 過去分詞He avoided being seen.(彼は見られるのを避けた。)
不定詞のみを目的語にとる動詞to be + 過去分詞She wants to be loved.(彼女は愛されたいと望んでいる。)
両方とれる動詞(like, hateなど)どちらも可I hate being told / to be told what to do.(私はあれこれ指図されるのが嫌いだ。)
前置詞の直後being + 過去分詞のみThank you for being invited.(ご招待いただき感謝します。)

前置詞の直後には不定詞(to be done)を置くことができません。前置詞の後ろで「〜されること」を表す場合は、必ず動名詞の受動態(being + 過去分詞)を選択します。

次の疑問「〜されること」を表すもう一つの形については、不定詞の受動態の用法と例文で使える構文やニュアンスの違いを整理できます。

例外注意!能動形で受動を意味する動詞

入試や各種英語試験で最大の頻出トラップとなるのが、need、want、requireの後ろに動名詞を続ける構文です。形は能動態(doing)のままですが、意味は「〜される」という受動になります。

need -ing = need to be done

主語が無生物で「〜される必要がある」と言いたい場合、動名詞を使うときはbeing + 過去分詞ではなく、能動形の動名詞を使います。不定詞を使って書き換える場合は通常の受動態になります。

動名詞でThis bicycle needs being repaired.とするのは誤りです。日常会話でもwant -ing(〜される必要がある)、require -ing(〜されることを要する)で同じ現象が起きます。

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動詞動名詞を使う場合(能動形)不定詞を使う場合(受動形)日本語訳
needneeds repairingneeds to be repaired修理される必要がある
wantwants washingwants to be washed洗われる必要がある
requirerequires cleaningrequires to be cleaned清掃される必要がある

確認演習問題で定着度をチェック

理解度を確認するための練習問題です。空所補充・整序問題に挑戦してみましょう。

問題

  1. 【空所補充】彼女は子ども扱いされるのが嫌いだ。
    She dislikes (   ) like a child.
    (A) treating (B) to treat (C) being treated (D) been treated
  2. 【並べ替え】彼は会議に招待されなかったことに怒っていた。
    He was angry at ( not / invited / being / to ) the meeting.
  3. 【誤文訂正】次の文の誤っている箇所を1つ選び、正しく直してください。
    This computer needs being fixed immediately.

解答と解説

  1. 正解:(C) being treated
    解説:dislikeは動名詞を目的語に取ります。彼女自身が扱うのではなく「扱われる」という受動の意味になるため、動名詞の受動態being treatedが適切です。
  2. 正解:He was angry at being not invited to ... ではなく not being invited to
    整序の並び:not being invited to
    解説:前置詞atの後ろに動名詞を置きます。否定語notは動名詞beingの直前に置くため、not being invited toの語順になります。
  3. 正解:being fixed → fixing(または to be fixed)
    解説:needの後ろに動名詞を置いて「〜される必要がある」を表す場合、能動形の動名詞fixingを使います。受動態の形にしたい場合は不定詞を用いてto be fixedとします。

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英文法の疑問をすべて見る「受動態」のまとめ

理解度チェック

Q1. 動名詞の受動態を否定形にする際の正しい語順はどれ?

  1. not being + 過去分詞
  2. being not + 過去分詞
  3. being + 過去分詞 not
  4. not to be + 過去分詞
答えを見る

正解: A. not being + 過去分詞
動名詞を否定する場合、否定語のnotは動名詞の直前に置くため、not being + 過去分詞の語順になります。

Q2. 「車が修理される必要がある」を表す英文として正しいのは?

  1. The car needs being repaired.
  2. The car needs repairing.
  3. The car needs to repair.
  4. The car needs repaired.
答えを見る

正解: B. The car needs repairing.
needの後に動名詞を置いて「〜される必要がある」を表す場合、受動の意味でも能動形の動名詞(repairing)を使います。

Q3. 述語動詞より前の出来事を表す動名詞の受動態の形はどれ?

  1. having done
  2. being done
  3. having been done
  4. to have been done
答えを見る

正解: C. having been done
述語動詞よりも前の時点で「〜されたこと」を表す完了受動態の公式は、having been + 過去分詞です。

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よくある質問

Q. 動名詞の受動態の否定文はどこにnotを置く?
動名詞の受動態の否定文では、notをbeingの直前に置いて「not being + 過去分詞」の語順にします。being not 過去分詞の形にはならないため注意してください。
Q. beingは省略できますか?
動名詞の受動態においてbeingは省略できません。beingを省いて過去分詞だけにしてしまうと、前置詞の目的語や動詞の目的語としての名詞の働きが成り立たなくなります。
Q. 前置詞の後ろはto be doneでもいい?
前置詞の直後には不定詞を置くことができません。前置詞の後ろで「〜されること」を表したい場合は、必ず動名詞の受動態「前置詞 + being + 過去分詞」を用います。
Q. need being doneと書いても通じますか?
文法的な誤りとみなされます。「〜される必要がある」を表す場合は、能動形の動名詞「need -ing」か、不定詞の受動態「need to be 過去分詞」のいずれかを使います。

2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法受動態の作り方と使い方動名詞の使い方動名詞の受動態と完了形