モチタン辞典 › モチタン英文法辞典 › 再帰代名詞(myself・yourself)の使い方

再帰代名詞(myself・yourself)の使い方
再帰代名詞(myselfやyourselfなど)は、主語と目的語が同じ人・物を指すときに「〜自身を」と表す「再帰用法」と、「自分自身で」と主語や目的語を際立たせる「強調用法」の2つの使い方があります。
他動詞の目的語に置く基本ルールや、by oneselfなどの重要イディオム、meとの使い分けを押さえることで、自然で正確な英文が作れるようになります。
- 主語と目的語が同じ人や物を指すときに使う再帰用法があります(30字)
- 名詞を強めて「自分自身で」と表し、文から削れる強調用法があります(33字)
- by oneselfなど前置詞と作る慣用表現やmeとの違いも重要です(33字)
先に読むと分かりやすい: 代名詞の一覧と使い方
再帰代名詞(myself・yourself)の使い方とは(結論)
再帰代名詞とは、人称代名詞に -self(複数形は -selves)を付けた語で、「〜自身」という意味を表します。語の働きは大きく分けて2つあります。
1つ目は主語が行う動作の対象(目的語)が主語自身であるときに用いる「再帰用法」、2つ目は名詞の意味を強めて「他ならぬその人自身で」と述べる「強調用法」です。
英語の人称代名詞に対応する再帰代名詞の一覧は次のとおりです。1人称・2人称は所有格(my, your, our)に、3人称は目的格(him, her, it, them)にそれぞれ -self / -selves を付けるのが原則の形です。
表は横にスクロールできます →
| 人称 | 人称代名詞(主格) | 再帰代名詞(単数) | 再帰代名詞(複数) |
|---|---|---|---|
| 1人称 | I / we | myself /maɪˈsɛlf/(私自身) | ourselves /aʊərˈsɛlvz/(私たち自身) |
| 2人称 | you | yourself /jɔːrˈsɛlf/(あなた自身) | yourselves /jɔːrˈsɛlvz/(あなたたち自身) |
| 3人称(男性) | he | himself /hɪmˈsɛlf/(彼自身) | themselves /ðəmˈsɛlvz/(彼ら自身) |
| 3人称(女性) | she | herself /hərˈsɛlf/(彼女自身) | themselves /ðəmˈsɛlvz/(彼女ら自身) |
| 3人称(物・事) | it / they | itself /ɪtˈsɛlf/(それ自身) | themselves /ðəmˈsɛlvz/(それら自身) |
主語と目的語が同じときの再帰用法
英語では、動作をする側(主語)と動作を受ける側(目的語)が同じ人物や物である場合、目的語に通常の人称代名詞ではなく再帰代名詞を使わなければならないという規則があります。これを「再帰用法」と呼びます。
日常会話で頻出する表現に May I introduce myself?(自己紹介してもよろしいですか?)があります。直訳すると「私自身を紹介する」となり、紹介する人と紹介される人が同一人物であるため myself を使います。
相手に自己紹介を促すときは Could you introduce yourself briefly?(簡単に自己紹介していただけますか?)となります。
また、パーティーや旅行などで使われる Enjoy yourself.(楽しんでね)も代表例です。英語の enjoy は他動詞であり、「自分自身を楽しませる」という構造をとるため再帰代名詞が必要です。目的語が欠落すると文法的に不自然になるため、文の必須要素として再帰代名詞が機能します。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
文の要素を強める強調用法
強調用法は、主語や目的語などの名詞を「他の誰でもなく、まさにその人自身が」と際立たせる使い方です。再帰用法との決定的な違いは、文の骨格(主語・動詞・目的語・補語)には含まれず、文から取り除いても文法が成立する修飾語として機能する点です。
例えば I made the necklace myself.(自分でそのネックレスを作ったよ)という文では、myself を削っても I made the necklace.(私はネックレスを作った)という完全な文が残ります。
あえて myself を加えることで「他人に頼まず、自分の手で作った」という事実を強調しています。
強調用法の再帰代名詞は、文末に置かれるのが一般的ですが、強調したい名詞の直後に置くこともできます。I can do it myself.(自分でできます)のように文末へ置くと自然な会話表現になり、I myself saw the accident.(私自身がその事故を見ました)のように主語の直後へ置くと、より改まった強い響きになります。
再帰用法
- 主語と動作の対象が同じときに使用
- 動詞の目的語など文の必須要素
- 取り除くと文法が不自然になる
強調用法
- 名詞を「その人自身で」と際立たせる
- 文の骨格には含まれない修飾語
- 取り除いても完全な文が成立する
文から取り除いたときに文法が成立するかどうかが決定的な違いです。
前置詞とセットで覚える慣用表現
再帰代名詞は特定の前置詞と結びつくことで、定型的な意味を持つ慣用表現を作ります。日常会話や試験で必ず押さえておきたい表現を整理します。
- by oneself(一人で/自力で):他人の助けを借りずに行う状態を表します。He can do it by himself now.(彼はもう一人でできます)のように用います。alone(単独で)に近いニュアンスです。
- for oneself(自分のために/独力で/自分の目で):他人に頼らず自分の利益や判断で行うことを示します。See for yourself.(自分の目で確かめてみて)という定型句が有名です。
- in itself(それ自体は/本来):物事の本質を取り出して述べるときに使います。The plan in itself is good.(計画それ自体は良い)のように名詞の補足説明として機能します。
- help oneself to ...(〜を自由に取って食べる・飲む):来客をもてなす際の定番表現で、Please help yourself.(どうぞご自由に召し上がってください)として広く使われます。
一人で/自力で。他人の助けを借りない状態を表す。
自分のために/独力で/自分の目で確かめること。
それ自体は/本来。物事の本質を取り出して述べる。
〜を自由に取って食べる・飲む。もてなしの定番表現。
前置詞と結びついて決まった意味を表す代表的なフレーズです。
日本人が間違いやすいmeとmyselfの混同
日本人の英語学習者によく見られる誤用が、目的格の me を使うべき場面で myself を使ってしまう、あるいはその逆のミスです。
代表的な誤りが「Please contact John or myself.」という表現です。ビジネスの場で myself を「丁寧な me」と誤解して用いる人が多いですが、文法的に誤りです。
この文の主語は You(省略)であり、目的語である私とは一致していません。主語と目的語が異なるため、正しくは Please contact John or me. です。
迷ったときは「John or」を隠して Please contact me. が自然に通るかを確認すると判断できます。
反対に、主語と同一人物を指す場面で I cut me while cooking. のように me を使ってしまうのも誤りです。動作主と対象が同じである場合は、必ず I cut myself while cooking.(料理中に手を切ってしまった)と再帰代名詞を使わなければなりません。
me(通常の目的格)
- 主語と目的語が異なる人物のときに使う
- 例:Please contact John or me.
- 主語Youと私(me)は別人
myself(再帰代名詞)
- 主語と目的語が同一人物のときに使う
- 例:I cut myself while cooking.
- 切った主語(I)と切られた対象が一致
主語と動作の対象(目的語)が同じ人物かどうかで見分けます。
再帰代名詞を見分ける2つの判断手順
英文を読んだり書いたりする際に、再帰代名詞を正しく扱うための判断手順は次の2ステップです。
- ステップ1:その語を取り除いたとき、文が文法的に成立するかを確認する。
取り除いて文が成り立たなければ、動詞や前置詞の目的語になっている「再帰用法」です。取り除いても文が完全な形を保っていれば、意味を添えているだけの「強調用法」と判定できます。 - ステップ2:主語と目的語が同じ対象を指しているかを確認する。
同一人物・同一物であれば再帰代名詞を選びます。動作の受け手が主語と別人であれば、通常の目的格(me, him, them など)を選びます。
この2つの視点を持っておくだけで、空所補充問題や英作文でのミスを確実に防ぐことができます。
文から取り除いても文法が成立するか確認する。
成り立たなければ「再帰用法」、成り立てば「強調用法」。
主語と同一対象なら再帰代名詞、別人なら通常の目的格を選ぶ。
取り除けるかと主語との一致を確認することで確実に判断できます。
辞典の例文で見る再帰代名詞(myself・yourself)の使い方
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| She introduced herself earlier. ▶ | さっき彼女が自己紹介してたよ。 | 主語Sheと目的語herselfが同一の再帰用法 |
| I can do it myself. ▶ | 自分でできます。 | 取り除いても文が成立する文末の強調用法 |
| Help yourself. ▶ | ご自由にどうぞ。 | 日常会話で使われる慣用表現の命令文 |
| I made the necklace myself. ▶ | 自分でそのネックレスを作ったよ。 | 「自分自身の手で作った」と際立たせる強調用法 |
| See for yourself. ▶ | 自分で確かめてみて | 「自分の目で確かめる」という意味のfor oneself |
| Enjoy yourself. ▶ | 楽しんでね。 | 他動詞enjoyの目的語として必須の再帰用法 |
| May I introduce myself? I'm Robert. ▶ | 自己紹介します。私はロバートです。 | 「自己紹介する」という定番の再帰動詞表現 |
| That's great! He can do it by himself now. ▶ | それはすごいね!もう自分でできるよ。 | 「他人の助けを借りずに自力で」を表すby himself |
辞書に出てくる「oneself」の置き換え方
英語の辞書や単語帳でイディオムを調べると、enjoy oneself や help oneself to ... のように oneself という表記がよく使われます。この oneself は「主語に合わせて適切な再帰代名詞に変化させて使う」ためのプレースホルダー(仮の表記)です。実際の文で使う際は、主語の人称や単数・複数に合わせて形を置き換える必要があります。
| 主語の種類 | 主語の例 | 置き換える再帰代名詞 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 1人称単数 | I | myself | I enjoyed myself at the party.(私はパーティーを楽しみました。) |
| 2人称(単数/複数) | you | yourself / yourselves | Please help yourself to the coffee.(コーヒーをご自由にどうぞ。) |
| 3人称単数 | he / she | himself / herself | She taught herself French.(彼女はフランス語を独学しました。) |
| 複数名詞 | the students / they | themselves | They introduced themselves to the class.(彼らはクラスで自己紹介しました。) |
| 不特定の一般人 | one | oneself | One should take care of oneself.(人は誰しも健康に気をつけるべきです。) |
なお、主語が everyone や someone などの不定代名詞の場合は、文法上は単数扱いですが、性別を特定しない現代英語の語法として themselves で受けるケースも増えています。辞書の表記通りにそのまま oneself と発音・記述してしまわないよう注意しましょう。
TOEIC対策にも役立つ再帰代名詞の解法ステップ
TOEICなどの短文空所補充問題(Part 5)では、選択肢に he、him、his、himself のように同一語の人称代名詞が並び、瞬時の見極めを求められる問題が頻出します。文構造を把握して次の2ステップで確認すると素早く正解を絞り込めます。
ステップ1:文の要素(S・V・O)が揃っているか確認する
空欄を取り除いても文として完全な構造が成立している場合、その空欄には文の骨格を邪魔しない副詞的要素が入ります。この位置に入る代名詞は「強調用法」の再帰代名詞のみです。例えば The CEO ( ) approved the budget. であれば、空欄がなくても文が成立するため、主語を強調する himself や herself が正解になります。
ステップ2:他動詞や前置詞の直後に目的語があるか確認する
他動詞や前置詞の後ろに空欄があり、目的語が欠落している場合は「再帰用法」か「通常の人称代名詞(目的格)」の二者択一になります。判定の決め手は主語との同一性です。主語と同一人物を指すなら再帰代名詞、別の人物を指すなら通常の目的格を選びます。
- Tom loves himself.(トムは自分自身のことが好きだ:主語と目的語が同一人物)
- Tom loves him.(トムは彼のことが好きだ:him はトム以外の別の男性)
前置詞の後ろに置かれる場合も同様で、She looked at herself in the mirror.(彼女は鏡に映る自分を見た)のように、動作の対象が主語自身に戻る場合は再帰代名詞が必須となります。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
空所に最も適する語を選びなさい。 I cut ( ) while cooking.
答えと解説
正解: myself
料理中に切った動作主(I)と切られた対象が同一人物なので、再帰代名詞 myself を使います。次の文のうち、文法的に正しいものを1つ選びなさい。
答えと解説
正解: Please contact John or me.
主語(省略された You)と目的語(私)は別人なので、myself ではなく目的格の me を用います。下線部の myself の用法として正しい説明を選びなさい。 I made the necklace _myself_.
答えと解説
正解: 取り除いても文が成立する強調用法
myself を削っても完全な文が残るため、他人に頼まず自分の手で作ったと際立たせる強調用法です。「See for yourself.」の日本語の意味として最も適切なものを選びなさい。
答えと解説
正解: 自分の目で確かめてみて。
for oneself は「自分のために/独力で/自分の目で」を表し、この文は「自分の目で確かめてみて」を意味します。「彼はもう一人でできます」という意味を表す空所に入る表現を選びなさい。 He can do it ( ) now.
答えと解説
正解: by himself
by oneself は「一人で/自力で」という意味で、他人の助けを借りずに行う状態を表します。
よくある質問
- Q. myselfはmeの丁寧な表現として使えますか?
- 使えません。myselfは主語と目的語が一致するとき、または名詞を強調するときにのみ使います。主語と異なる場面でmeの代わりにmyselfを使うのは文法的な誤りです。
- Q. by myselfとaloneにはどんなニュアンスの違いがありますか?
- aloneは物理的に「一人だけで」いる客観的な状態を指します。一方、by myselfは「他人の助けを借りず自力で」という自立のニュアンスを含むことがあります。
- Q. 再帰代名詞の単数形と複数形の区別はどこを見ますか?
- 指し示す名詞(主語など)の数を見ます。単数は-self(myself, yourselfなど)、複数は-selves(ourselves, yourselves, themselves)となります。特にyouは相手が1人ならyourself、2人以上ならyourselvesと変化します。
- Q. 「独学する」を再帰代名詞で表現するにはどう言いますか?
- 動詞の teach と再帰代名詞を組み合わせて teach oneself と表現します。「自分自身に教える」という構造から「独学する」という意味になります。例えば「彼は独学でプログラミングを学びました」は He taught himself programming. と言います。
- Q. 前置詞の後に置く再帰代名詞で、by oneself と for oneself はどう使い分けますか?
- by oneself は「他人の助けを借りずに独力で」または「一人きりで(単独で)」という状況を表します。一方、for oneself は「自分のために」または「他人に頼らず自分の目で・自分の判断で」という意図を表します。例えば「自分の目で確かめる」は see for yourself と表現します。
2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部
モチタン英文法辞典で続けて学ぶ
「名詞・代名詞・つなぎ」の項目(33)
分からない用語は 文法用語のやさしい辞典 へ
📘 モチタン英文法辞典のトップへ(全260項目)