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to go throughの意味と使い方を徹底解説
to go through(go through)の基本は「トンネルのような空間やプロセスを通り抜ける」ことであり、文脈に応じて大きく4つの意味に分かれます。
①困難やつらいことを経験する、②書類や荷物を詳しく調べる・精査する、③手続きや契約が正式に通る、④お金や資源を使い果たす、の4つを押さえれば大半の場面を正確に理解できます。
go throughの4大意味まとめ
go through は日常会話からビジネス文書まで頻出の句動詞です。辞書には多数の語義が並びますが、目的語(または主語)に何が来るかによって以下の4パターンに整理できます。
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| 分類 | 日本語の意味 | 後ろに続く語句の典型例 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| ① 苦難・試練 | (つらいことを)経験する・耐え抜く | hard times, pain, a crisis | She is going through a hard time.(彼女はつらい時期を経験しています。) |
| ② 調査・確認 | (書類等を)詳しく調べる・精査する | documents, contract, bag | Let's go through the details together.(詳細を一緒に1つずつ確認しましょう。) |
| ③ 手続き・取引 | (法案・申請が)正式に通る・承認される | (主語に)deal, law, application | The contract went through smoothly.(その契約は無事に成立しました。) |
| ④ 資源・金銭 | (お金や物を)使い果たす・消費する | money, savings, supplies | He went through all his savings in a year.(彼は1年で貯金をすべて使い果たしました。) |
前置詞throughのコアイメージ
なぜ1つの表現で「耐える」「調べる」「成立する」「使い果たす」という一見異なる意味になるのでしょうか。その理由は前置詞 through のコアイメージにあります。
through の基本概念は「3次元の空間・トンネル・一定の期間・プロセスの入り口から入り、中を通過して、反対側の出口へ抜け出る」という動きです。これに「進む」を表す動詞 go が組み合わさることで、以下のように派生します。
- 暗いトンネル(試練・苦難)を進んで出口へ向かう → 「つらい時期を耐え忍びながら経験する」
- 書類の束やリスト(項目群)の最初から最後までくまなく目を通過させる → 「入念に調べる・精査する」
- 審査プロセス(パイプライン)を最初から最後まで通過して完了する → 「承認される・成立する」
- 蓄えの山(資源や資金)を端から端まで突き抜けて消費し尽くす → 「使い果たす」
このように、「何かのプロセスを端から端まで通り抜ける」という1つの軸からすべて説明できます。
空間・期間・プロセスの始点に入る
端から端までプロセスを進む
出口へ抜け出て完了・到達する
入り口から中を通り反対側へ抜ける動きが、4つの意味すべての根底にあります。
次の疑問イメージをつかんだら、口に出して定着させるためにthroughの発音記号と読み方のコツも確認しておきましょう。
意味①:困難や試練を経験する
もっとも頻繁に使われるのが、つらい状況や困難な出来事を乗り越えている最中であることを表す用法です。単に客観的事実として「経験する」と述べる experience に比べ、精神的・肉体的な負荷を耐え忍んでいるという共感や重みが加わります。
例文を見てみましょう。
- She has gone through a lot since last year.
(彼女は昨年から本当に多くのつらいことを経験してきました。) - I understand what you are going through.
(あなたがどんなに大変な状況にあるか、痛いほど分かります。) - Our company went through a severe financial crisis.
(当社は深刻な財政危機を経験しました。)
相手の不幸や大変な状況を気遣う場面で、be going through a lot(多くの大変なことを抱えている)や go through a rough patch(一時的な困難・スランプの時期を過ごす)といった形が日常的によく使われます。
experience
- 客観的事実として「経験する」
- 単なる出来事の経歴を述べる
go through
- 精神的・肉体的な負荷を耐え忍ぶ
- 乗り越えている最中の共感や重みがある
客観的事実を述べるexperienceに対し、go throughは耐え忍ぶ重みが加わります。
次の疑問つらい試練だけでなく幅広く状況を伝えたいときは、「経験する」の英語と動詞表現でニュアンスの違いを整理できます。
意味②:書類や持ち物を精査する
書類、データ、持ち物などを目的語に取る場合、「最初から最後まで漏れなく調べる」「点検する」という意味になります。
ここで学習者が最も迷いやすいのが look through との違いです。look through は「ざっと目を通す」「斜め読みする」という軽めのニュアンスになりやすいのに対し、go through は「項目を1つずつ順番に確認・照合する」という高い精密さを表します。
- Let's go through the checklist before we start the project.
(プロジェクトを開始する前に、チェックリストを1項目ずつ確認しましょう。) - The customs officer went through my luggage thoroughly.
(税関職員が私の荷物を隅々まで入念に調べました。) - I need to go through my unread emails this afternoon.
(今日の午後、未読メールを1通ずつ確認して片付けなければなりません。)
go through
- 最初から最後まで漏れなく調べる
- 項目を1つずつ順番に確認・照合する
- 高い精密さを表す
look through
- ざっと目を通す・斜め読みする
- 軽めのニュアンスになる
go throughは項目を1つずつ精査し、look throughはざっと目を通します。

意味③:手続き・契約・審査が通る
この用法では、手続き・申請・契約・法案などが主語になり、自動詞として「無事に承認される」「成立する」という意味になります。日本語の「通る」に近い感覚で、受動態にせず能動態のまま用いるのが特徴です。
- Has your visa application gone through yet?
(ビザの申請はもう通りましたか?) - The merger deal finally went through yesterday.
(合併の取引が昨日、ついに正式に成立しました。) - We hope the new legislation will go through the parliament next month.
(私たちは、新しい法案が来月議会を通過することを期待しています。)
決済や振り込みが完了した際にも The payment didn't go through.(支払いが処理されませんでした/決済が通りませんでした)のように頻繁に用いられます。
実務でよく使う表現は契約・書類の英単語の一覧でも確認できます。
意味④:お金や資源を使い果たす
お金、燃料、備品、食料などを目的語に置くと、「ものすごい勢いで消費する」「使い切る」という意味になります。手元にあった資源の山を通り抜けて空っぽにしてしまうイメージです。
- They went through five gallons of water during the hike.
(彼らはハイキング中に5ガロンもの水を飲み干しました。) - He went through his monthly salary in just one week.
(彼はわずか1週間で1か月分の給料を使い果たしてしまいました。) - The printer goes through ink very quickly.
(このプリンターはインクの消費が非常に早いです。)
似た句動詞との違いと比較表
go through と混同しやすい類似表現を比較して整理しておきましょう。特に pass through と go through with は誤用が目立ちます。
表は横にスクロールできます →
| 表現 | 中核の意味 | 使い分けのポイント | 例文 |
|---|---|---|---|
| go through | 精査する/耐え忍ぶ/使い果たす | プロセス全体に深く関与し、通過する | I went through the report.(報告書を精査した) |
| pass through | (場所を)一時的に通過する・通り過ぎる | 物理的な空間を素通りする、立ち寄るだけ | We passed through Kyoto on our way to Osaka.(大阪へ向かう途中で京都を通り抜けた) |
| look through | (書類などに)ざっと目を通す | 精査ではなく全体を素早くチェックする | I looked through the newspaper.(新聞にざっと目を通した) |
| go through with | (困難や反対を押し切って)最後までやり遂げる | with が付くと「決心した計画を実行に移す」意志を表す | She decided to go through with the surgery.(彼女はその手術を受けることを決意した) |
語順ルールと不定詞to go through
文法面で注意すべきルールが「語順」です。go through は「自動詞 go + 前置詞 through」から成る句動詞であるため、目的語は必ず through の後ろに置きます。
- 正しい語順:go through the files / go through them
- 誤った語順:go the files through / go them through(代名詞であっても間に挟むことはできません)
不定詞(to go through)で頻出の構文
検索語である「to go through」の形は、助動詞的構文や修飾構造で頻繁に登場します。
- have to go through(〜を経験しなければならない/〜を確認しなければならない)
You will have to go through security screening.(保安検査を通過しなければなりません。) - prepare to go through(〜を通過する準備をする)
We need to prepare to go through a strict audit.(厳しい監査を受ける準備をする必要があります。) - a lot / so much to go through(目を通すべき・耐えるべき大量の事柄)
I have a lot of paperwork to go through today.(今日、目を通さなければならない書類が山ほどあります。)
go through the files / go through themファイルを精査する/それらを精査する
代名詞であっても間に挟まず、目的語は必ずthroughの後ろに置きます。
ビジネスと会話の実用フレーズ集
実際の会話やビジネスメールでそのまま使える定番フレーズをまとめました。
ビジネスで役立つ丁寧な表現
- Could we go through the agenda first?
(まず議題を順に確認してもよろしいでしょうか?) - I would like to go through the changes with you.
(変更点についてご一緒に確認させていただきたく存じます。) - We are doing our best to ensure the transaction goes through.
(取引が無事に成立するよう全力を尽くしております。)
日常会話で役立つ共感・近況フレーズ
- I know you are going through a difficult time right now.
(今あなたが大変な時期を過ごしていることはよく分かっています。) - She is going through a lot of stress at work.
(彼女は職場で強いストレスにさらされています。) - We all go through rough patches in life.
(人生においては誰しも思い通りにいかない時期を経験するものです。)
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理解度チェック
Q1. 書類などを確認する際のgo throughとlook throughの違いは?
- go throughはざっと目を通し、look throughは精査する
- go throughは項目を1つずつ精査し、look throughはざっと目を通す
- go throughは受動態でのみ使い、look throughは能動態で使う
- go throughは印刷物のみに使い、look throughはデータに使う
答えを見る
正解: B. go throughは項目を1つずつ精査し、look throughはざっと目を通す
look throughが「ざっと目を通す」のに対し、go throughは項目を1つずつ順番に確認・照合する高い精密さを表します。
Q2. 「ビザの申請が通った」を表す英文として、正しい語順のものはどれ?
- My visa application went through.
- My visa application was gone through.
- I went my visa application through.
- The office went through with my visa.
答えを見る
正解: A. My visa application went through.
申請や契約が承認される意味では、手続きなどが主語になり、受動態にせず能動態の自動詞として用いられます。
Q3. 代名詞themを目的語にする場合の正しい語順ルールはどれ?
- go them through の順に置く
- go through them の順に置く
- through go them の順に置く
- go them through with の順に置く
答えを見る
正解: B. go through them の順に置く
go throughは自動詞と前置詞から成る句動詞のため、代名詞であっても間に挟めず必ずthroughの後ろに置きます。
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よくある質問
- Q. go throughは受け身(受動態)にできますか?
- 「書類が精査された」という意味では The files were gone through by the team. のように受動態で使われることがありますが、日常会話では能動態が好まれます。なお「契約が成立した」という意味では自動詞のため受動態にできず、The contract went through. と表現します。
- Q. experienceとgo throughのニュアンスの違いは?
- experience は良いことにも悪いことにも使える中立的・客観的な「経験する」です。一方、go through が困難に対して使われるときは、「苦しいトンネルの中を耐えながら前へ進む」という当事者の苦痛や重み、精神的プロセスが強く意識されます。
- Q. go through withとは何が違うのですか?
- go through with は末尾に with が加わることで、「ためらい・困難・周囲の反対などがあるにもかかわらず、決めた計画や行動を最後までやり抜く・断行する」という意味になります。単なる go through とは用法が異なるため注意が必要です。
- Q. go through itとgo it throughはどちらが正しい?
- go through it が正解です。through は前置詞なので、目的語(名詞や代名詞 it/them など)は必ず through の後ろに置きます。go it through や go the document through のように語を間に挟む語順は文法的に誤りです。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
look through
experience
examine
get through