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自動詞と他動詞の覚え方|丸暗記を脱する本質と厳選リスト

自動詞と他動詞の覚え方|丸暗記を脱する本質と厳選リスト

自動詞と他動詞は、辞書のすべての単語を丸暗記する必要はありません。英語に存在する動詞の大半は文脈によって自動詞にも他動詞にもなる両用動詞であり、実際に覚えるべきなのは「前置詞を必要とする純粋な自動詞」と「前置詞をつけそうになる例外的な他動詞」の限られたグループだけです。

動作のエネルギーが主語で完結するか、それとも直後の対象へ向かうかという本質を捉え、名詞を直接続けられるかというリズムで整理すれば、暗記量は大幅に削減できます。

自動詞他動詞は覚えるしかない?丸暗記を減らす前提知識

英語学習において「自動詞と他動詞は理屈が通用しないから覚えるしかない」と言われることがあります。しかし、すべての動詞について「これは自動詞」「これは他動詞」と1語ずつ機械的に暗記しようとするのは非常に非効率です。

なぜなら、現代英語の一般的な動詞の多くは、文脈や文構造に応じて自動詞としても他動詞としても使える「両用動詞」だからです。

たとえば、open という単語は The door opened.(ドアが開いた)という文では目的語を取らない自動詞として機能し、He opened the door.(彼はドアを開けた)という文では目的語を取る他動詞として機能します。

同様に run も He runs fast.(彼は速く走る)なら自動詞ですが、He runs a company.(彼は会社を経営している)となれば他動詞です。

change、start、move、stop など、日常的に頻出する基礎動詞の多くがこの性質を持っています。

したがって、目指すべき学習戦略は「すべての動詞の自他を分類して覚える」ことではありません。「原則として動詞はどちらの役割も担える」という事実を受け入れた上で、「必ず前置詞を伴って動作の対象を示す自動詞」や「日本語の感覚だと前置詞を挟みたくなるが、直接名詞を取る他動詞」といった、試験や英会話で誤りが多発する特定の例外グループだけに暗記の労力を集中させることが最短ルートです。

動詞の性質と学習の優先度
動詞の自他分類

一般的な基礎動詞(両用動詞)

  • open(開く/開ける)
  • run(走る/経営する)
  • change / start
  • move / stop

集中的に覚える例外グループ

  • 必ず前置詞を伴う自動詞
  • 直接名詞を取る他動詞

多くの動詞は両用であるため、特定の例外グループに絞って暗記します。

効率的な単語学習の手順を確認したいときは、英単語の覚え方(記憶に残る方法)を参考にしてください。

自動詞と他動詞の根本的な違いと「〜を」で判断する落とし穴

自動詞と他動詞を混同してしまう最大の原因は、学校教育などでよく使われる「日本語で『〜を』が付くものが他動詞」という教え方に頼り切ってしまう点にあります。この基準は一見わかりやすい反面、日本語の助詞感覚と英語の文法構造が一致しない場面で確実に破綻します。

動作のエネルギーがどこに向かうかで見分ける

両者の違いは、動作のエネルギーが主語自身で完結しているか、それとも他の対象(目的語)へ直接届いているかという視点で捉える必要があります。

日本語の助詞「〜を」「〜に」で覚えると失敗する理由

日本語では「部屋に入る」「彼に連絡する」「その問題について議論する」のように、「〜に」や「〜について」という助詞を使う表現が多数存在します。これを機械的に英語へ直そうとすると、前置詞が不要な他動詞であるにもかかわらず、不必要な前置詞を補ってしまうミスが生じます。

たとえば、reach は他動詞なので reach Tokyo(東京に到着する)と言いますが、日本語の「東京『に』着く」に引っ張られて reach to Tokyo と誤用するケースが後を絶ちません。

また、contact も他動詞であるため contact him(彼に連絡する)が正解ですが、「彼『に』」という助詞から contact to him と書いてしまう学習者が非常に多く見られます。

動詞の自他は日本語訳の助詞ではなく、「直後の名詞に直接影響が及んでいるかどうか」という英語本来の構文規則で整理しなければなりません。

自動詞と他動詞の根本的な違い

自動詞(SV / SVC)

  • 動作が主語自身で完結する
  • 外の対象に直接作用しない
  • 目的語(名詞)を直接置けない
  • 名詞を置くには前置詞が必要

他動詞(SVO / SVOO / SVOC)

  • 動作が直後の対象へ直接届く
  • 目的語に影響を与える
  • 前置詞を介さず名詞を直結する
  • 「〜に」の訳でも前置詞は不要

日本語の助詞ではなく、動作のエネルギーの向かう先で見分けます。

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優先して覚えるべき自動詞とセットになる前置詞一覧

試験や実用英語において、後ろに対象を取るときに「必ず特定の前置詞を伴わなければならない自動詞」は優先的にインプットすべきグループです。これらは動詞単体ではなく、後ろの前置詞と結びついたひとかたまりの成句として記憶します。

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動詞セットの前置詞意味例文
lookat〜を見るLook at the whiteboard.(ホワイトボードを見なさい。)
listento〜を聴くShe is listening to music.(彼女は音楽を聴いている。)
apologizeto / for(人)に謝る / (事)を謝るI apologized to him for the delay.(私は遅れについて彼に謝罪した。)
arriveat / in〜に到着するWe arrived at the station on time.(私たちは時間どおりに駅に到着した。)
agreewith / to(人・意見)に賛成する / (提案等)に同意するI completely agree with you.(私はあなたに完全に賛成です。)
graduatefrom〜を卒業するHe graduated from college last year.(彼は昨年大学を卒業した。)
complainabout / of〜について不満を言うThey complained about the noise.(彼らは騒音について不満を言った。)
belongto〜に所属しているThis book belongs to me.(この本は私のものです。)
replyto〜に返事をするPlease reply to this email promptly.(このメールに速やかに返信してください。)
waitfor〜を待つI am waiting for the bus.(私はバスを待っています。)

たとえば graduate は日本語で「大学を卒業する」と言うため他動詞と錯覚されがちですが、英語では自動詞であるため graduate college とは言えず、graduate from college と前置詞 from を補う必要があります。

同様に listen も listen music ではなく listen to music と発音するリズムをセットで身につけます。

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前置詞をつけて間違いやすい要注意な他動詞一覧

日本人が最も英作文や資格試験の空所補充で減点されやすいのが、「日本語の語感から前置詞を置きたくなるが、実際は前置詞が一切不要な他動詞」です。これらの動詞の後ろには、前置詞を挟まず直接名詞(目的語)を置きます。

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動詞よくある誤り(不要な前置詞)正しい用法例文
discussdiscuss aboutdiscuss + 目的語Let's discuss the project.(そのプロジェクトについて議論しましょう。)
marrymarry withmarry + 目的語He married her last spring.(彼は昨年の春に彼女と結婚した。)
resembleresemble to / withresemble + 目的語She resembles her mother closely.(彼女は母親によく似ている。)
mentionmention aboutmention + 目的語He mentioned the problem yesterday.(彼は昨日その問題について言及した。)
enterenter into(場所)enter + 建物・部屋She entered the room quietly.(彼女は静かに部屋に入った。)
reachreach to / atreach + 目的地The train reached the station safely.(列車は無事に駅に到着した。)
contactcontact to / withcontact + 相手Please contact us at any time.(いつでも私たちにご連絡ください。)
visitvisit tovisit + 場所・人We visited Kyoto last week.(私たちは先週京都を訪れた。)
attendattend to(出席)attend + 会議・学校He attended the meeting yesterday.(彼は昨日会議に出席した。)
approachapproach toapproach + 対象A typhoon is approaching Japan.(台風が日本に近づいている。)

discuss about the matter や marry with him と言ってしまうのは、典型的な干渉エラーです。会話や試験では「動詞の直後に名詞がポンと直接入る心地よさ」を体になじませておくことが、誤りを防ぐ盾となります。

英語の自動詞と他動詞の見分け方・覚え方のイメージ

間違いやすい表現を例文でまとめて確認したいときは、前置詞が不要な他動詞(注意すべき他動詞)の例文集が役立ちます。

次の疑問前置詞が必要な動詞と不要な動詞の境界をまとめて整理したいなら、自動詞・他動詞と前置詞の使い分けで一覧を確認できます。

混同しやすい要注意ペア(lie/layなど)の見分け方と活用変化

語形や発音が酷似しているため、入試問題や文法テストで頻繁に出題される動詞ペアが存在します。これらは「自動詞(主語が自ら動く)」と「他動詞(対象を動かす)」の関係になっており、不規則な活用変化を含めて整理して覚える必要があります。

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動詞自・他意味原形 - 過去形 - 過去分詞 - 現在分詞
lie自動詞横たわる、あるlie - lay - lain - lying
lay他動詞〜を横たえる、〜を置くlay - laid - laid - laying
rise自動詞上がる、昇るrise - rose - risen - rising
raise他動詞〜を上げる、〜を育てるraise - raised - raised - raising
sit自動詞座るsit - sat - sat - sitting
set他動詞〜を置く、〜を設定するset - set - set - setting

lie と lay の明確な見分け方

もっとも混乱を招くのが lie と lay です。自動詞の lie(横たわる)の過去形が lay であり、これが他動詞の原形 lay(〜を横たえる)と同形になるためです。

見分ける基準は常に「後ろに目的語(名詞)があるかないか」です。laid the baby のように直後に名詞があれば他動詞の lay 系統、lay on the grass のように直後に前置詞句が来ていれば自動詞 lie の過去形です。

また、他動詞の raise や lay は、日常語として「育てる(子や作物を上に向かわせる)」「卵を産み落とす」といった具体的な対象を操作する意味合いを持ちます。

文構造ごとの違いを具体的な文で確かめたい場合は、自動詞と他動詞の違いと見分け方の例文集をご覧ください。

自動詞・他動詞の感覚を定着させる3ステップ学習法

知識として表を覚えただけでは、実際の英会話や長文読解、ライティングのスピードに対応できません。感覚として身につけるための具体的な手順を3つのステップで紹介します。

ステップ1:単語帳の「自」「他」マークを見るのをやめ、後ろのリズムで捉える

単語帳の片隅にある小さな「自」「他」という記号を目で追うだけの暗記は記憶に残りません。単語を覚える際は、後ろに名詞が直接置けるかどうかの「リズム」でインプットします。

たとえば discuss を覚えるときは、単語単体ではなく discuss the plan(計画を議論する)のように「動詞+名詞」の2語セットでリズムよく発声します。

逆に look の場合は look at the picture のように「前置詞込みのまとまり」で覚えます。

ステップ2:英和辞典を引いたときに文型表示(SV・SVO)を確認する

英文を読んでいて知らない動詞に出会ったとき、あるいは自他が怪しい動詞を調べるときは、訳語だけでなく辞書の例文の構造に目を向けます。多くの辞書では自動詞に [自]、他動詞に [他] と記された上で、[自SV] や [他SVO] といった文型が明記されています。

後ろに前置詞が来ている例文が多いか、目的語が直接来ているかを1つ確認するだけで、その動詞の持つエネルギーの方向性が頭に定着します。

ステップ3:例文単位で声に出してコロケーションを身体化する

頭で「marry は他動詞だから前置詞は不要」と論理的に考えるのではなく、Will you marry me?(私と結婚してくれますか?)という有名なフレーズを何度も声に出して染み込ませます。

marry with me という不自然な音を聞いた瞬間に違和感を覚えるレベルまで、代表的な例文を音読して身体化することが実戦で迷わない秘訣です。

自他の感覚を身につける3ステップ
1リズムで把握

「自」「他」マークではなく、後ろに名詞が直結するかリズムで捉える

2文型表示を確認

辞書を引いた際、SVかSVOかなどの文型表記と例文構造を確認する

3例文を音読

代表的な例文を何度も声に出し、正しい語のつながりを身体化する

単語単体での暗記を脱し、文型確認と音読を通して身体化します。

自動詞・他動詞の使い分けで迷ったときの対処法まとめ

実際の英文作成や会話の最中に「この動詞は自動詞だったか、他動詞だったか」と迷った場合は、次の3つの判断軸に立ち返ってください。

  1. 動詞の動作が主語自身で完結しているか:走る・座る・横たわる・到着するなど、主語の身動きだけで話が終わるなら自動詞であり、後ろに名詞を置くには前置詞が必要です。
  2. 動作が直後の相手や物に直接突き刺さっているか:議論する・訪問する・結婚する・言及するなど、動作が相手に直接向かう場合は他動詞であり、名詞を直接続けます。
  3. 原則は両用動詞であることを思い出す:もし例外リスト(discuss や apologize to など)に載っていない一般的な動詞であれば、その多くは自動詞・他動詞の両方で機能します。過度に文法記号を恐れず、文脈に合わせて表現を組み立ててください。

例外的な動詞のリストをスマートに押さえ、あとは英文の中で使われる語のつながり(コロケーション)に親しんでいくことで、自動詞と他動詞の使い分けは自然と苦にならなくなります。

迷ったときの3つの判断軸
👤主語自身で完結?

走る・座るなど身動きだけで完結するなら自動詞。名詞には前置詞が必要。

🎯相手に直接届く?

議論や訪問など相手に直接向かうなら他動詞。名詞をそのまま直結させる。

🔄原則は両用動詞

特定の例外リスト外の一般動詞なら、多くは文脈次第で自他どちらも可能。

英文作成や会話で自他に迷った際は、この3点に立ち返って判断します。

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英文法の疑問をすべて見る「英語自動詞他動詞」のまとめ

理解度チェック

Q1. 本文に基づき、英文として正しいものはどれですか?

  1. She entered into the room quietly.
  2. Let's discuss about the project.
  3. He graduated college last year.
  4. The train reached the station safely.
答えを見る

正解: D. The train reached the station safely.
reachは他動詞なので前置詞は不要です。enterやdiscussも他動詞のため前置詞は不要で、graduateは自動詞のためfromが必要です。

Q2. 本文で説明されている自動詞と他動詞の性質はどれですか?

  1. 自動詞は動作が主語自身で完結し目的語を直接取らない
  2. 他動詞は動作の対象を示すために必ず前置詞を伴う
  3. 現代英語の動詞はすべて自動詞か他動詞の一方に決まる
  4. 日本語で「〜に」と訳す動詞は英語では必ず自動詞になる
答えを見る

正解: A. 自動詞は動作が主語自身で完結し目的語を直接取らない
自動詞は動作が主語自身で完結し名詞を直接置けません。他動詞は前置詞なしで名詞を直接置き、多くの動詞は両用動詞です。助詞での判断は破綻します。

Q3. 混同しやすいlieとlayの見分け方として正しいものは?

  1. lieは他動詞で後ろに目的語(名詞)を直接置く
  2. layは自動詞で過去形になるとlieと同形になる
  3. 直後に目的語(名詞)があるかないかで判断する
  4. 主語が自ら動く動作を表す場合は他動詞のlayを使う
答えを見る

正解: C. 直後に目的語(名詞)があるかないかで判断する
本文では、lieとlayを見分ける基準は常に「後ろに目的語(名詞)があるかないか」であると説明されています。

よくある質問

Q. 自動詞と他動詞は覚えるしかないのですか?
すべてを覚える必要はありません。英語の動詞の大半は両用動詞であり文脈で使い分けられます。前置詞を必要とする純粋な自動詞や、前置詞をつけやすい他動詞など、例外的な頻出語に絞って覚えるのが効率的です。
Q. 覚えるべき自動詞の優先順位はどう判断しますか?
試験や会話で対象を示す際に決まった前置詞を要求する動詞が最優先です。look at、listen to、apologize to、arrive at など、前置詞とセットで決まり文句になっているものを優先して覚えましょう。
Q. なぜ discuss about は間違いなのですか?
discuss は他動詞であり、その単語自体に「〜について話し合う」という他者・対象へ向かう意味が含まれているためです。後ろに直接目的語(名詞)を取るため、about などの前置詞を挟むと重複となり文法的な誤りになります。
Q. 辞書にある「自」「他」の記号はどう活用すべきですか?
記号そのものを暗記するのではなく、その下に載っている例文の構造を確認するために使います。直後に前置詞があるか、それとも直接名詞が置かれているかを見て、前置詞や目的語を含んだかたまりで発音して覚えるのが効果的です。
Q. lie と lay の簡単な見分け方はありますか?
直後に名詞(目的語)があるかどうかで見分けます。lie は自動詞なので直後に名詞を置けず前置詞が続きます。lay は他動詞なので直後に寝かせる対象(赤ちゃんや本など)の名詞が直接置かれます。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部