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whatの関係代名詞と疑問詞の違いと見分け方
関係代名詞のwhatと疑問詞(間接疑問文)のwhatの根本的な違いは、「先行詞を含む名詞節として『〜すること・もの』と訳すか」、それとも「未知の事柄を指す疑問詞として『何(を・が)』と訳すか」という点にあります。
どちらも名詞節を作り節内が不完全文になる点は共通していますが、主節の動詞の意味や文脈に着目すれば明確に見分けることができます。
一目でわかる違いと比較表
関係代名詞のwhatと疑問詞のwhatは、文法構造が非常によく似ています。最初に対比表で全体像を確認しましょう。
| 項目 | 関係代名詞のwhat | 疑問詞(間接疑問)のwhat |
|---|---|---|
| 基本的な日本語訳 | 「〜すること」「〜するもの」 | 「何」「何を」「何が」 |
| 節の品詞 | 名詞節(文のS・O・Cになる) | 名詞節(文のS・O・Cになる) |
| 節内の構造 | 不完全文(SまたはOが欠落) | 不完全文(SまたはOが欠落) |
| 先行詞 | 不要(what自体に含まれる) | 不要(疑問詞のため存在しない) |
| 言い換え表現 | the thing(s) which / that | 言い換え不可 |
| 結びつきやすい動詞 | like, eat, make などの具体動詞 | ask, wonder, decide などの疑問動詞 |
上の表の通り、文法的な枠組み(名詞節になること、後ろに不完全文が続くこと)は両者で共通しています。そのため、意味の焦点が「物・事(the thing)」にあるのか、「未知の疑問(what)」にあるのかを見極めることが判別の基礎となります。
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共通点と構造上の仕組み
見分け方を学ぶ前に、なぜこの2つがこれほど混同されやすいのか、構造上の共通点と根本的な仕組みを理解しておきましょう。
共通点1:どちらも文中で名詞節になる
関係代名詞のwhatが導く節も、疑問詞のwhatが導く節も、文全体の中では大きな「名詞のカタマリ(名詞節)」として機能します。名詞節であるため、主節の主語(S)、目的語(O)、補語(C)、前置詞の目的語のいずれかの位置に配置されます。
- 主語(S)になる例:What he said is true.(彼が言ったことは本当だ/彼が何を言ったかは本当だ)
- 目的語(O)になる例:I understand what you mean.(あなたが言いたいことがわかります)
- 補語(C)になる例:This is what I wanted.(これが私の欲しかったものです)
- 前置詞の目的語になる例:Listen to what she says.(彼女の言うことに耳を傾けなさい)
共通点2:whatの後ろは必ず不完全文になる
どちらのwhatも代名詞としての役割を兼ねているため、whatに続く節の中身は、主語(S)または他動詞・前置詞の目的語(O)が1つ欠けた「不完全文」になります。
- 目的語が欠けている構造:what [ S + V + (O欠落) ] 例:what she bought(彼女が買ったもの/彼女が何を買ったか)
- 主語が欠けている構造:what [ (S欠落) + V + O ] 例:what happened yesterday(昨日起きたこと/昨日何が起きたか)
相違点:先行詞を含む書き換えができるか
決定的な相違点は「先行詞の有無」です。通常の関係代名詞(whichやthat)は直前に名詞(先行詞)を必要としますが、関係代名詞のwhatは先行詞の役割を持つ名詞(the thingやthe things)を自分自身の中に内包しています。そのため、以下の書き換えが成立します。
- what he wants = the thing which he wants(彼が欲しがっているもの)
- what matters most = the thing that matters most(もっとも重要なこと)
一方、疑問詞のwhatは「何」という疑問の対象そのものを指しているため、the thing whichに置き換えると本来の疑問の意味が消えてしまい、不自然な文になります。
主語(S)
- What he said is true.
目的語(O)
- I understand what you mean.
補語(C)
- This is what I wanted.
前置詞の目的語
- Listen to what she says.
関係代名詞も疑問詞も、文全体では名詞節として4つの位置に入ります。
次の疑問名詞節を作る仕組みをもっと広く整理したいなら、間接疑問文と関係代名詞の見分け方を確認すると理解が深まります。
主節の動詞で見分ける3ルール
英文解釈において、whatがどちらであるかを素早く正確に判定する最も強力な基準は「主節の動詞の性質」です。主節の動詞は大きく3つのグループに分類できます。
ルール1:疑問・不確定を表す動詞なら「疑問詞」
主節の動詞が「疑問」「調査」「不確定」を意味する場合、目的語には疑問詞節(間接疑問)が続きます。これらの動詞の後ろにあるwhatは100%疑問詞と判断して差し支滅ありません。
- 代表的な動詞:wonder(〜かしらと思う)、ask(尋ねる)、inquire(問い合わせる)、doubt(疑問に思う)
- I wonder what he will say.(彼は何と言うだろうか。)
- She asked me what I was looking for.(彼女は私に何を探しているのかと尋ねた。)
これらの文で「彼が言うこと」や「私が探しているもの」と置き換えてしまうと、疑問を抱いて尋ねているニュアンスが崩れてしまいます。
ルール2:思考・伝達動詞は文脈で判断する
know(知っている)、tell(伝える)、remember(覚えている)、forget(忘れる)、decide(決める)などの動詞は、後ろに関係代名詞節と疑問詞節のどちらも取ることができます。この場合は文脈に応じた判断が必要です。
| 動詞 | 疑問詞(何)が自然な文脈 | 関係代名詞(こと・もの)が自然な文脈 |
|---|---|---|
| know | Do you know what time it is? (今何時か知っていますか) | I know what you need right now. (君が今必要なものは知っているよ) |
| remember | I don't remember what she wore. (彼女が何を着ていたか覚えていない) | I still remember what she said to me. (彼女が私に言ってくれた言葉を今も覚えている) |
| tell | Please tell me what happened. (何が起きたのか教えてください) | He told me what he had seen there. (彼はそこで見たものを私に話した) |
ルール3:動作・具体動詞なら「関係代名詞」
主節の動詞が疑問や情報伝達とは無関係の一般的な動作動詞(行為の対象として物理的なモノや具体的な事柄を要求する動詞)である場合、その目的語となるwhatはほぼ確実に関係代名詞です。
- 代表的な動詞:eat(食べる)、buy(買う)、make(作る)、give(与える)、like(好む)、destroy(破壊する)
- I ate what she cooked for me.(私は彼女が作ってくれたものを食べた。)
- He gave me what I needed.(彼は私が求めていたものをくれた。)
- She bought what was on sale.(彼女はセールになっていたものを買った。)
「彼女が何を料理したかを食べた」では日本語として意味が成立しないことからも、関係代名詞であることが明白です。
主節の動詞に応じた具体的な例文をもっと確認したいときは、関係代名詞 what の使い方の例文集を参考にしてください。
文頭whatの処理と構文見極め
文頭にWhatが出てきた際、直接疑問文なのか、関係代名詞節が主語になっているのかを一瞬で見分けるための明確な処理手順があります。
ステップ1:文末の約物(ピリオドかクエスチョンか)を見る
文頭にWhatがある場合、最初に文末を確認します。
- 文末が「?」で倒置(助動詞+S+Vなど)がある場合 = 直接疑問文の疑問詞
What did you buy yesterday?(昨日何を買いましたか?) - 文末が「.(ピリオド)」の場合 = 名詞節(関係代名詞節または間接疑問節)
ステップ2:文全体の第2動詞(本動詞)を探す
文末がピリオドの場合、文頭のWhatから始まる節全体が文の主語(S)になっています。どこまでが主語節なのかを確定させるには「2つ目の動詞(第2動詞)」を探します。
原則として、what節の範囲は「第2動詞の直前まで」となります。
- 例文:[What he said at the meeting] (V1: said) is (V2: is) completely wrong.
- 主語節(S):What he said at the meeting
- 本動詞(V):is
- 補語(C):completely wrong
- 和訳:彼が会議で言ったことは完全に間違っている。
このように第2動詞の前で区切ることで、どれほど長い修飾語が挟まれていても骨格を正確に把握できます。
末尾が「?」か「.(ピリオド)」かを見る
「?」なら直接疑問文、「.」なら名詞節(主語)
文全体の2つ目の動詞(本動詞)を見つける
第2動詞の直前までをwhatの主語節とする
文末の記号を確認し、ピリオドの場合は第2動詞の直前までを主語と見なします。

どちらでも訳せる文の解釈基準
学習者から頻繁に寄せられる疑問として、「I know what he likes. は関係代名詞なのか疑問詞なのか」という問題があります。結論から言うと、このような文脈ではどちらで解釈しても文法的に正しく、伝える客観的意味もほぼ同じになります。
両義的な文が生まれる理由
思考動詞とともに使われる場合、以下の2つの解釈が同時に成り立ちます。
- 関係代名詞として解釈:I know [the thing which he likes].(私は彼が好きなものを知っている。)
- 間接疑問詞として解釈:I know [what he likes].(私は彼が何を好きなのかを知っている。)
「彼が好きなものを知っている」状態と「彼が何を好きなのかを知っている」状態は、現実世界において指し示している状況が完全に一致します。英語を母語とする話者も、日常会話でこの2つを厳密に区別して発話しているわけではありません。
試験・実務での割り切り基準
学習目的やテストの形式に応じた判断基準を整理しておくと、迷いなく対応できます。
| 場面 | 推奨される対応と判断基準 |
|---|---|
| 高校入試・定期試験 | 「〜すること/もの」で自然なら関係代名詞、「何」で自然なら疑問詞と訳出する。書き換え問題(the thing which)が出題されていれば関係代名詞として処理する。 |
| 大学入試(下線部和訳) | 主節の動詞が疑問動詞でない限り、日本語として最も自然に流れる訳語を採用する。文脈上どちらでも通る場合は減点対象にならない。 |
| TOEIC・実務リーディング | 厳密な文法区別は不要。「what以下の内容」として大意を把握し、読解スピードを優先する。 |
次の疑問what 以外の単語でも見分けに迷う場合は、疑問詞と関係代名詞の見分け方で共通の判断基準を掴めます。
whichやthatとの決定的な違い
関係代名詞のwhatを正しく使うためには、一般的な関係代名詞であるwhichやthatとの違いも整理しておく必要があります。最大の違いは「先行詞が直前に必要かどうか」です。
表は横にスクロールできます →
| 関係代名詞 | 先行詞の有無 | 節全体の品詞 | 例文 |
|---|---|---|---|
| which / that | 直前に必要 | 形容詞節(名詞を修飾) | This is the book [which I bought]. (これが私の買った本です) |
| what | 不要(含んでいる) | 名詞節(S/O/Cになる) | This is [what I bought]. (これが私の買ったものです) |
whichやthatが導く節は、前にある名詞を修飾する「形容詞」の役割を果たします。これに対して、whatが導く節は名詞そのものとして機能します。
したがって、直前に先行詞となる名詞が存在するときにwhatを用いることはできません。空所補充問題などで直前に名詞がある場合はwhichやthat、名詞がなく他動詞や前置詞が直前にある場合はwhatを選択するのが鉄則です。
理解度チェック演習問題
学んだ知識を定着させるために、判別問題に挑戦してみましょう。各文のwhatが「関係代名詞」か「疑問詞」かを判別し、適切な和訳を作成してください。
問題
- No one knows what will happen next.
- What she told me yesterday turned out to be a lie.
- I cannot decide what I should wear to the interview.
- Take what you want from the refrigerator.
解答と解説
- 正解:疑問詞(または関係代名詞)
訳例:「次に何が起こるかは誰にもわからない。」(「次に起こることは誰にもわからない」も可)
解説:動詞がknowであり、未知の未来の出来事についての叙述であるため、疑問詞として「何が」と解釈するのがより自然です。 - 正解:関係代名詞
訳例:「昨日彼女が私に話したことは、嘘だと判明した。」
解説:文末がピリオドで、文頭のWhatからyesterdayまでが主語節を形成しています。第2動詞はturned outです。「彼女が言ったこと」として先行詞the thing whichで置き換え可能です。 - 正解:疑問詞
訳例:「面接に何を着ていくべきか決められない。」
解説:主節の動詞が「決定する」を意味するdecide(否定形)であり、選択の選択肢について悩んでいる状態を表すため、疑問詞「何を」が適切です。 - 正解:関係代名詞
訳例:「冷蔵庫から欲しいものを自由に取ってください。」
解説:動詞Takeは具体的な動作動詞であり、「欲しい物(the things that you want)」を指しているため関係代名詞です。
- No one knows what...疑問詞:未知の未来を表し「何が」と訳すのが自然
- What she told me...関係代名詞:第2動詞turned outの直前までが主語節
- cannot decide what...疑問詞:動詞decideが選択の悩みを表す
- Take what you want...関係代名詞:具体的な物を表しthe thingsに置換可
各問題文のwhatが疑問詞か関係代名詞かを見極めるチェックリストです。
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理解度チェック
Q1. 関係代名詞whatと疑問詞whatの共通点はどれ?
- 直前に修飾する名詞(先行詞)が必要である
- the thing whichに必ず言い換えられる
- 導く節の中身が主語や目的語の欠けた不完全文になる
- 主節の動詞には疑問動詞しか使えない
答えを見る
正解: C. 導く節の中身が主語や目的語の欠けた不完全文になる
どちらのwhatも代名詞の役割を兼ねるため、続く節は主語や目的語が欠けた不完全文になります。
Q2. 主節の動詞から見てwhatが100%疑問詞となる文はどれ?
- Take what you want from the desk.
- She asked me what I was looking for.
- This is what I bought yesterday.
- He ate what she cooked.
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正解: B. She asked me what I was looking for.
主節の動詞がaskのように「疑問」「不確定」を表す場合、目的語に続くwhat節は疑問詞節になります。
Q3. 関係代名詞whichやthatとwhatの最大の違いは何?
- 直前の先行詞を必要とするかどうか
- 文末にピリオドを置けるかどうか
- 節の中で動詞を2つ使えるかどうか
- 後ろに完全な文が続くかどうか
答えを見る
正解: A. 直前の先行詞を必要とするかどうか
whichやthatは直前に先行詞が必要ですが、whatは自身に先行詞を含むため直前の先行詞が不要です。
よくある質問
- Q. what節の見分け判定フローは?
- まず文末が「?」なら直接疑問文です。ピリオドの場合、主節の動詞を見ます。askやwonderなら疑問詞、eatやbuyなど具体動詞なら関係代名詞、knowなど思考動詞なら文脈で「何」か「こと・もの」の自然な方を選びます。
- Q. what is Sの慣用表現の訳は?
- whatを用いた慣用表現には、what S is(現在のSの姿)、what S wasやwhat S used to be(過去のSの姿)があります。これらはすべて関係代名詞whatから派生した重要構文です。
- Q. what is calledの品詞は?
- what is called(いわゆる〜)で使われているwhatは関係代名詞です。全体で挿入句や修飾語のように働き、what is called Aで「いわゆるA」という意味を表します。
- Q. 先行詞があるのにwhatは使える?
- 使えません。関係代名詞whatは自身の中にthe thing(s)という先行詞を含んでいるため、直前に修飾される名詞がある場合はwhichやthatを使う必要があります。
- Q. 入試で区別を問う問題は出る?
- 「下線部のwhatと同じ用法のものを選べ」という識別問題が高校入試や大学入試で出題されます。主節の動詞の性質と、the thing whichに書き換え可能かどうかを基準に正誤を判断します。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部