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英検準3級はある?レベルの真相と3級合格の全手順
実用英語技能検定(英検)に「準3級」や「英検準三級」という級は存在しません。現在実施されている級は、5級、4級、3級、準2級、準2級プラス、2級、準1級、1級の全8級です。
一般に「準3級レベル」と呼ばれる英語力は、4級(中学中級程度)を修了し、中学卒業レベルである3級へステップアップする移行期の実力を指しています。
英検準3級は実在する?全8級一覧と誤解される理由
結論から申し上げますと、英検に「準3級」という名称の級は設置されたことがなく、現在も存在しません。実用英語技能検定の現行区分は以下の8区分です。
- 1級(大学上級程度)
- 準1級(大学中級程度)
- 2級(高校卒業程度)
- 準2級プラス(高校上級程度)
- 準2級(高校中級程度)
- 3級(中学卒業程度)
- 4級(中学中級程度)
- 5級(中学初級程度)
「準」が付く級は、1級の手前の「準1級」、2級の手前の「準2級」、そして「準2級プラス」のみです。3級の手前に「準3級」が存在すると誤解されやすい理由には、大きく分けて2つの要因があります。
理由1:上位級に「準」が付く級が多いため
英検を受験し始めたばかりの方や保護者の方が、「2級の下に準2級があるのだから、3級の下にも準3級があるはずだ」と推測してしまうケースが後を絶ちません。級の並び順の連想から、検索ワードとして「英検準3級」や「英検準三級」と入力されることがよくあります。
理由2:4級と3級の難易度差が極めて大きいため
4級まではマークシート形式の筆記試験とリスニングのみですが、3級からは記述式の「ライティング(英作文・Eメール)」と対面式の「二次試験(面接)」が加わります。
試験形式が大きく変わるため、学習者の体感として「4級と3級の間に中間レベルの級が1つ挟まっていてもおかしくない」と感じられることが、準3級という俗称が定着している背景です。
実用英語技能検定に準3級はなく、5級から1級までの全8区分で構成されます。
次の疑問準1級や準2級がなぜ設けられているのか気になる方は、英検に準級が存在する理由と各級の違いを確認してみましょう。
英検準3級レベルとは?4級・3級・準2級の比較
検索語として使われる「英検準3級レベル」とは、具体的には中学2年生修了から中学3年生前半の実力、もしくは英検4級には合格できるが3級には届かない境界線を意味しています。各級の位置づけと試験の構成を比較表で確認しましょう。
表は横にスクロールできます →
| 項目 | 英検4級 | 英検3級(準3級の本来の目標) | 英検準2級 |
|---|---|---|---|
| 目安レベル | 中学中級程度(中2修了) | 中学卒業程度(中3修了) | 高校中級程度(高2修了) |
| 必要語彙数 | 約600〜1,300語 | 約1,250〜2,100語 | 約2,600〜3,600語 |
| 一次筆記 | 35分(マーク式のみ) | 65分(マーク式+英作文) | 80分(マーク式+英作文) |
| 一次リスニング | 約30分(全問2回放送) | 約25分(第1部1回、第2・3部2回放送) | 約25分(すべて1回放送) |
| 二次試験(面接) | なし(録音式スピーキングテスト任意) | あり(対面面接 約5分) | あり(対面面接 約6分) |
| 合格基準(CSE) | 一次 622点 / 1000点 | 一次 1103点 / 1650点 二次 353点 / 550点 | 一次 1322点 / 1800点 二次 406点 / 600点 |
表から分かる通り、4級から3級へ進む段階で、語彙数が約2倍に増えるだけでなく、リスニングの放送回数が一部「1回のみ」へと変わり、さらにライティングと二次試験の面接が課されます。この変化に適応できていない段階が、いわゆる「準3級レベル」の実力帯です。
次の疑問4級から3級へスムーズにステップアップしたい方は、4級から3級への具体的な学習手順を合わせて参考にしてください。
30秒レベル判定シート|受けるべき級を診断
「4級を受けるべきか、それとも3級に挑戦すべきか」「3級を飛ばして準2級を受けてよいか」と悩んでいる方向けの判定チェックシートです。当てはまる項目の数を確認してください。
チェックリストA(4級から3級への挑戦判定)
- 現在完了形(have done)や関係代名詞(who, which)の基本構造が理解できる
- What is your favorite subject?(あなたの好きな教科は何ですか)のような英語の質問に、英語で1〜2文の返答ができる
- 日常会話で使われる英単語を1,000語以上知っている
- 短い英語のメモや電子メールを読んで、要点を日本語で説明できる
チェックリストAで3項目以上当てはまる場合は、4級を受験せず直接3級に挑戦して合格を目指せます。当てはまる項目が2個以下の場合は、まず4級を確実に仕上げるか、3級の基礎文法学習から着手してください。
チェックリストB(3級から準2級への飛び級判定)
- 学校の中学3年間で習う文法全般(受動態・分詞の後置修飾・仮定法の基礎など)をすべて理解している
- 過去の英検3級の過去問題を解いた際、筆記・リスニングともに75%以上正解できる
- 日常的な社会的話題(環境問題やボランティアなど)について、25〜35語程度で意見を理由付きで書ける
- 面接形式で英語の質問を受けた際、詰まることなく自然に英語で受け答えができる
チェックリストBで3項目以上当てはまる場合は、3級を飛ばして準2級を受験しても合格圏内に届く実力があります。高校入試の内申書で加点対象となる級は地域によって「3級以上」と「準2級以上」に分かれます。志望校の募集要項を確認し、必要基準に合わせて受験級を選択してください。
- 現在完了形や関係代名詞の基本構造が理解できるhave done、who、whichなど
- 英語の質問に1〜2文で英語の返答ができるWhat is your favorite subject?など
- 日常会話の英単語を1,000語以上知っている
- 短い英語のメモやメールの要点を日本語で説明できる
3項目以上当てはまる場合は、4級を受けずに直接3級に挑戦できます。
3級をスキップして上位級を狙う学習法は、英検準2級対策の完全ガイドで詳しく解説しています。
英検3級の試験概要とCSEスコアの合格基準点
準3級を探していた方が受験すべき正式な級である「英検3級」について、試験構成と合格基準スコア(英検CSEスコア)を整理します。
一次試験の構成と時間
一次試験は、筆記試験(リーディング・ライティング)65分と、リスニングテスト約25分で構成されます。
- リーディング:短文の語句空所補充、会話文の文空所補充、長文の内容一致選択問題(合計約30問)
- ライティング:質問に対して自分の意見とその理由を2つ書く英作文問題、およびEメールの返信文を書く問題
- リスニング:第1部(会話の応答文選択・1回放送)、第2部(会話の内容一致選択・2回放送)、第3部(物語・説明文の内容一致選択・2回放送)
二次試験の構成と時間
二次試験は、面接委員と1対1で行うスピーキングテストです。所要時間は約5分間です。問題カードに印刷された約30語のパッセージの音読、そのパッセージに関する質問、イラストに関する質問、受験者自身の意見や日常に関する質問が出題されます。
合格基準点(英検CSEスコア)
英検の合否は、正答数(素点)ではなく「英検CSEスコア」で判定されます。配点は各技能均等に配分されています。
表は横にスクロールできます →
| 試験区分 | 技能 | 満点スコア | 合格基準スコア |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング / ライティング / リスニング | 各550点(計1650点) | 1103点 |
| 二次試験 | スピーキング | 550点 | 353点 |
一次試験は3技能の合計で合否が決まるため、仮にリーディングで点数が伸び悩んでも、ライティングやリスニングで高得点を獲得できれば合格基準の1103点を超えることが可能です。特定の技能をゼロ点にせず、バランスよく得点することが求められます。

英検3級ライティング対策|即効得点テンプレート
4級合格者が3級で不合格になる最大の障壁が、ライティング(英作文)です。しかし、出題パターンと記述の型(テンプレート)を身につければ、短期間で安定した得点源に変えられます。
意見論述問題の構成テンプレート
ライティングではEメール問題(15〜25語)と、質問に対して「自分の考え」と「2つの理由」を記述する英作文(25〜35語)が出題されます。以下の枠組みをそのまま活用してください。
I think that [自分の意見].(私は〜だと思います。)
I have two reasons.(理由は2つあります。)
First, [理由1].(1つ目に、〜です。)
Second, [理由2].(2つ目に、〜です。)
実践例文と書き方の手順
出題例:Which do you like better, reading books or playing video games?(読書とテレビゲームをするのとでは、どちらが好きですか。)
解答例:
I like reading books better. I have two reasons. First, I can learn many new words from books. Second, reading is very interesting for me.
(訳:私は読書のほうが好きです。
理由は2つあります。1つ目に、本から多くの新しい言葉を学べるからです。2つ目に、読書は私にとってとても面白いからです。)
減点を防ぐための重要ルール
- 語数制限(25〜35語)を守る(短すぎても長すぎても減点対象になります)。
- 難しい単語を使おうとせず、綴りに自信のある平易な単語を選ぶ。
- 理由の文では、主語と動詞を省略せずに完結した文(First, it is fun. など)を書く。
- 文頭の文字は大文字にし、文末にはピリオド(.)やクエスチョンマーク(?)を忘れない。
英検3級面接の流れと沈黙を防ぐ英語フレーズ
英検3級の二次試験(面接)は、入室から退室まで約5分で進行します。面接官の指示を正しく把握し、落ち着いて発話するための手順と表現を身につけましょう。
入室から退室までの手順
- 入室:係員の指示でドアをノックして入室し、Hello. と挨拶して面接カードを手渡します。
- 着席:Please sit down. と促されたら、Thank you. と答えて着席します。
- 簡単な会話:氏名・受験級の確認と、How are you today? といった簡単な挨拶を交わします。
- 問題カードの受け取り:パッセージ(英文)とイラストが印刷されたカードを受け取ります。
- 英文の音読(20秒の黙読後):タイトルから順番に、落ち着いた速度で声に出して読みます。
- パッセージに関する質問(Q1):英文の内容についての問いに答えます(カードを見ながら回答可)。
- イラストに関する質問(Q2・Q3):イラスト中の人物の行動や状況について答えます。
- カードを裏返す指示:Please turn over the card. と言われたら、机の上に伏せます。
- 自分自身に関する質問(Q4・Q5):日常生活や好みの話題について、自分の言葉で答えます。
- 退室:カードを返却し、Thank you. Have a nice day. と挨拶して退出します。
沈黙を避けるための聞き返しフレーズ
面接で最も避けるべき行動は、質問が聞き取れなかったときに無言で黙り込むことです。自然に聞き返す表現を用いれば、態度点(アティチュード)を損なわずに聞き直すことができます。
- Pardon?(もう一度おっしゃっていただけますか。)
- Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか。)
- Excuse me?(すみません、もう一度お願いします。)
自然な聞き返しは各質問で1回程度であれば減点の対象になりません。聞き取れなかったときは焦らずに上記のフレーズを発声してください。
ノックして挨拶し面接カードを提出。指示後に着席
氏名・級の確認と簡単な挨拶を交わす
カードを受け取り20秒黙読後、タイトルから音読
パッセージ内容(Q1)とイラスト(Q2・3)に回答
カードを裏返し、日常や好みの話題(Q4・5)に回答
問題カードを返却し、挨拶をして退室する
入室から退室まで約5分で進行します。指示に合わせて落ち着いて受け答えしましょう。
従来型と英検S-CBTの違いと受験方式の選び方
英検3級は、紙のマークシートと対面面接で行う「従来型検定」のほかに、コンピュータを使って受検する「英検S-CBT」でも受検できます。2つの方式の違いは以下の通りです。
| 項目 | 従来型検定 | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 試験会場 | 本会場(大学・高校等)または準会場(学校・塾) | テストセンター(専用会場) |
| 実施日程 | 年3回(主に日曜実施) | 原則毎週土日(一部平日も実施) |
| 日程の構成 | 一次試験と二次試験で別日程(2日) | 1日で4技能すべてを測定(1日完結) |
| スピーキング方式 | 面接委員との対面面接 | ヘッドセットを装着しマイクへ吹き込み録音 |
| 筆記解答方式 | 紙のマークシートおよび記述用紙 | 画面を見ながらマウス操作および紙への手書き |
小学生・中学生はどちらを選ぶべきか
タイピングや画面操作に慣れていない小中学生や、対面でのコミュニケーションが得意な方は、従来型検定が向いています。一方で、「部活動や学校行事で従来型の日程が合わない方」や「高校入試の出願期限が迫っており、早期に合格スコアを取得したい方」は、毎週受検機会があり1日で完結する英検S-CBTが適しています。
どちらの方式で合格しても、付与される資格やCSEスコアの効力は完全に同等です。
次の疑問PCを使った受験形式に不安がある方は、英検3級S-CBTの詳しい受験の流れと注意点を押さえておくと安心です。
独学で3級に最短合格する4つの勉強ステップ
「準3級レベル」から正式な3級合格へ到達するための、独学で無理なく進められる4段階の学習手順です。
ステップ1:重要単語・熟語の習得(目標:約1,500語)
まずは中学3年間で登場する頻出単語を定着させます。英検3級の語彙問題では、動詞の過去形や過去分詞形、前置詞を含む熟語(連語)が頻出します。単語を目で追うだけでなく、声に出して発音しながら覚えることが、リスニングとスピーキングの土台になります。
ステップ2:中学英文法の総復習
3級の出題範囲である以下の文法項目を重点的に確認してください。
- 現在完了形(I have lived here for three years. など)
- 受動態(This room is cleaned every day. など)
- 不定詞・動名詞(to visit / visiting など)
- 関係代名詞の主格(a girl who speaks English など)
- 比較表現(as ... as / better than など)
ステップ3:リスニングの「1回聞き」順応
4級と異なり、3級の第2部と第3部は音声が1回しか流れません。問題冊子の選択肢を放送が始まる前に素早く先読み(目を通す作業)し、「何についての会話が流れるか」をあらかじめ予測して聞き取る練習を積んでください。
ステップ4:過去問3回分の演習と面接リハーサル
過去問を時間を測って解き、時間配分に慣れます。筆記試験65分のうち、ライティングには最低でも15分を残せるようリーディングを35分以内で解き切るペースを身につけましょう。
面接対策は、家族や学校の先生に面接官役を頼み、入室から退室まで声に出して通し練習を2〜3回行うことで本番の緊張を大幅に和らげられます。
約1,500語を目標に、発音しながら定着させる
現在完了や受動態、不定詞、関係代名詞などを確認
選択肢を素早く先読みし、1回放送の聞き取りに慣れる
過去問3回分で時間配分を掴み、面接の通し練習を行う
語彙と文法の土台作りから始め、リスニング順応と過去問演習へ進めましょう。
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理解度チェック
Q1. 英検4級と3級の試験形式の違いとして正しいものは?
- 3級から対面式の二次試験(面接)が加わる
- 4級にはリスニング試験が存在しない
- 3級はすべてのリスニング問題が2回放送される
- 4級には記述式のライティング問題がある
答えを見る
正解: A. 3級から対面式の二次試験(面接)が加わる
4級まではマーク式筆記とリスニングのみですが、3級からは記述式ライティングと対面の二次試験が加わります。
Q2. 英検3級の面接で質問を聞き直す際の表現はどれ?
- Please sit down.
- Could you say that again, please?
- I have two reasons.
- Have a nice day.
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正解: B. Could you say that again, please?
質問が聞き取れなかったときは、沈黙を避けるためにCould you say that again, please?などを使って聞き直します。
Q3. 従来型検定と比較した英検S-CBTの特徴はどれ?
- 一次試験と二次試験が別日程で行われる
- スピーキングテストは面接委員と対面で行う
- 1日で4技能すべてを測定できる
- 取得できる資格の効力が従来型より低い
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正解: C. 1日で4技能すべてを測定できる
英検S-CBTは原則毎週土日に専用会場で実施され、1日で4技能すべてを測定して完結する方式です。
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よくある質問
- Q. 英検準3級という級はありますか?
- 存在しません。英検の級は5級、4級、3級、準2級、準2級プラス、2級、準1級、1級の全8区分です。準3級と探している方は「3級」の受験を目指すことになります。
- Q. 英検準3級レベルは中学何年生程度ですか?
- 俗に言われる英検準3級レベルは、中学2年生修了から中学3年生前半程度を指します。正式な英検3級の到達目標レベルは「中学卒業程度」に設定されています。
- Q. 高校入試で優遇されるのは3級からですか?
- 多くの高校入試で内申点加点や判定優遇の対象となるのは「3級以上」からです。ただし、私立上位校や一部の公立校では「準2級以上」を条件とする場合もあります。
- Q. 小学生でも英検3級に合格できますか?
- 十分合格可能です。ただし3級からはライティング記述と面接が加わるため、ローマ字・英単語を正しく手書きする練習と、英語の質問に声を出して答える面接練習が欠かせません。
- Q. 4級に合格した直後でも3級に受かりますか?
- 現在完了形などの未習文法と約500〜800語の追加語彙を補い、英作文と面接の型を練習すれば合格できます。過去問でリーディングとリスニングの正答率を確認してみましょう。
2026年10月7日更新・モチタン辞典編集部
interview
vocabulary
grammar
attitude