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TOEFL CBTとは?廃止の経緯と換算表・現行テスト
TOEFL CBT(Computer-Based Testing)は、かつて実施されていたコンピュータ形式のTOEFLですが、2006年9月末に日本国内および全世界で完全に廃止されました。
現在、大学留学や対外的な英語力証明として個人が受験できる公式テストはTOEFL iBT(Internet-Based Testing)です。
英検S-CBTのように現在もコンピュータで受けられるテストと混同されがちですが、TOEFLにおける現行のPC受験はiBTとなります。
TOEFL CBTとは?終了時期と4つのテスト形式
TOEFL CBTとは、Computer-Based Testingの略称で、専用のコンピュータ端末を使って受験する形式のテストです。日本国内では2000年に導入され、2006年9月末まで実施されていました。
その後、インターネット回線を通じて配信・採点される現行のTOEFL iBT(Internet-Based Testing)へと全面的に移行しました。
TOEFLの歴史の中には、名前が似た4つのテスト形式(CBT、PBT、iBT、ITP)が存在します。出願書類の要項や古い文献を読む際に混乱しやすいため、まずはそれぞれの名称、実施時期、現在の状況を以下の表で整理します。
表は横にスクロールできます →
| テスト名称 | 正式名称 | 実施期間(日本) | 現在のステータス |
|---|---|---|---|
| TOEFL CBT | Computer-Based Testing | 2000年〜2006年9月 | 廃止(受験不可) |
| TOEFL PBT | Paper-Based Testing | 1964年〜2017年7月 | 公式テストとしては廃止 |
| TOEFL iBT | Internet-Based Testing | 2005年9月〜現在 | 公式テストとして受付中 |
| TOEFL ITP | Institutional Testing Program | 現在も実施中 | 大学・企業等の団体受験専用 |
なお、英検など他の資格試験では「CBT」という名称が現行形式として使われていますが、TOEFLにおいて「CBT」と言えば過去の廃止された形式を指します。現在、大学への出願や留学を目的として個人で申し込める正規のTOEFLはTOEFL iBT(会場受験、または自宅受験のHome Edition)です。
各テストの詳しい特徴や受験目的別の選び方は、TOEFLの種類と違いを徹底比較で解説しています。
次の疑問現在のTOEFLでどの試験を受ければよいか迷う方は、TOEFLの種類と違いを比較解説した記事で違いを整理できます。
TOEFL PBTとは?CBTからiBTへの変遷
TOEFL PBT(Paper-Based Testing)は、1964年から半世紀以上にわたり実施されていた伝統的な紙と鉛筆によるテストです。問題冊子をめくり、解答用紙のマークシートを塗りつぶす形式で行われていました。
TOEFLテストは時代の技術変化や測定精度の向上に合わせて、以下のように形式を刷新してきました。
- 1964年〜:TOEFL PBTの時代
世界中でペーパー形式の試験が定着しました。紙のマークシートと記述式ライティングで構成されていました。 - 2000年〜2006年:TOEFL CBTの導入と過渡期
ペーパーテストからコンピュータへの移行第1世代としてCBTが導入されました。個人の解答状況によって出題難易度が変わる仕組みが採用されましたが、インターネット技術の普及に伴い、より運用しやすいシステムへと改修されることになりました。 - 2005年9月〜現在:TOEFL iBTの開始と完全移行
高速インターネット網を活用したiBTがスタートしました。世界共通の採点基準を確立し、スピーキングを含む4技能を正確に測る仕組みが整いました。日本国内では2006年9月末にCBTが終了し、iBTへ一本化されました。 - 2017年7月:TOEFL PBTの終了
長年続いたPBTも、インターネット環境が整わない一部地域を除いて2017年7月に終了しました(改訂版ペーパー版も2021年4月に終了)。
このように、TOEFLは「PBT(紙) → CBT(初期コンピュータ) → iBT(現行インターネット配信)」と進化してきました。現在、公的なスコアとして認定されるのはiBTのみです。
紙から初期PC、そして現行のネット配信へと移行してきた歴史です。
各形式の歴史や採点方式の違いは、TOEFL PBT・iBT・ITPの違い比較で詳しく整理しています。
TOEFLのマークシート試験の正体とは
「TOEFL マークシート」という言葉で検索される方の多くは、「TOEFLを紙と鉛筆のマークシートで受験できるのか」という疑問を持っています。結論から言うと、個人が公式スコアを取得するためにマークシートで受けられるTOEFLは現在存在しません。
しかし、現在でもマークシートを使用するTOEFLテストが一部で稼働しています。それがTOEFL ITP(Institutional Testing Program)です。個人受験と団体受験の違いを以下の表で整理します。
| 項目 | TOEFL iBT(個人向け公式テスト) | TOEFL ITP(団体向けテスト) |
|---|---|---|
| 受験形式 | PC(会場または自宅) | マークシート(紙)またはPC |
| 測定技能 | 4技能(R / L / S / W) | 3技能(Listening / Structure / Reading) |
| 受験申込 | 個人で公式サイトから申込 | 所属する大学・企業経由で申込 |
| スコアの用途 | 海外大学・大学院留学、公的ビザ申請 | 学内クラス分け、単位認定、学内交換留学選考 |
| 公式スコア票 | 発行される(世界中で有効) | 学内のみ有効(対外的な証明には使えない) |
大学の英語の授業やプレイスメントテストで「マークシートのTOEFLを受けた」という記憶がある場合、それはTOEFL ITPです。ITPは過去のPBTの問題を再利用して作られており、マークシート形式が残っています。
ただし、ITPのスコアは海外留学の出願や就職活動の公的証明書としては原則として認められません。
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CBT・PBT・iBTのスコア換算表と見方
大学の古い募集要項や学術論文、先輩の留学体験談などで「CBT 213点以上」「PBT 550点以上」といった表記を目にすることがあります。それぞれのテスト形式はスコアの算出尺度が全く異なります。
- TOEFL CBT:0〜300点満点
- TOEFL PBT:310〜677点満点
- TOEFL iBT:0〜120点満点
過去のデータや募集要項の基準値と現行のiBTスコアを照らし合わせるための換算目安は以下の通りです。
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| TOEFL iBT(現行) | TOEFL CBT(旧形式) | TOEFL PBT(旧形式) | 難易度・到達の目安 |
|---|---|---|---|
| 110〜120点 | 270〜300点 | 637〜677点 | 最難関大学院・専門職学位レベル |
| 100〜109点 | 250〜267点 | 600〜633点 | 北米名門大学・大学院の出願基準 |
| 80〜99点 | 213〜247点 | 550〜597点 | 一般的な4年制大学の出願基準 |
| 61〜79点 | 173〜210点 | 500〜547点 | コミュニティカレッジ等の出願基準 |
| 45〜60点 | 133〜170点 | 450〜497点 | 基礎的な英語運用能力レベル |
| 0〜44点 | 0〜130点 | 310〜447点 | 初級レベル |
出願先が古い書類を更新しておらず「CBT 213点以上(またはPBT 550点以上)」と記載されている場合は、現行のTOEFL iBTで約80点が求められていると判断できます。
ただし、セクションごとの最低点(Subscore)が指定されているケースもあるため、古い表記が残っている募集要項を見つけた場合は、必ず出願先の入試課やアドミッションオフィスへ「現行のiBTでは何点が必要か」を事前に問い合わせてください。

次の疑問TOEFLの換算スコアが他試験のどの級に相当するかは、TOEFLスコアと英検の換算表で詳しく照らし合わせられます。
CBTの試験構成と現行iBTとの決定的な違い
TOEFL CBTがどのようなテストであったかを理解することは、英語テストの歴史や学習法の違いを把握するうえで役立ちます。CBTは4つのセクションで構成されていました。
- Listening(リスニング):会話や講義を聴いて解答(コンピュータ適応型)
- Structure(文法・語法問題):空所補充や正誤指摘問題(コンピュータ適応型)
- Reading(リーディング):長文読解問題
- Writing(ライティング):提示されたテーマについてエッセイを1本執筆
1. コンピュータ適応型テスト(CAT)の採用
CBTの大きな特徴は、CAT(Computer-Adaptive Testing)という仕組みです。受験者の正誤状況に応じて、次に表示される問題の難易度がリアルタイムに変化しました。
正解を続けると難しい問題が出題されて高得点につながり、不正解が続くと平易な問題が出題されてスコアの上限が下がります。このため、一度回答を確定すると前の問題に戻って修正することはできませんでした。
2. Structure(文法問題)の廃止とSpeakingの新設
CBTからiBTへ移行した際、最も大きな変革となったのが「独立した文法セクションの廃止」と「Speakingセクションの追加」です。
| 比較項目 | TOEFL CBT(旧形式) | TOEFL iBT(現行形式) |
|---|---|---|
| 文法問題 | Structureセクションあり | 独立セクションなし(読解・作文内で評価) |
| スピーキング | なし(測定なし) | Speakingセクションあり(マイク録音) |
| 複合問題 | なし(単一技能のみ測定) | Integrated Tasks(読んで聴いて話す/書く) |
| 前の問題への後戻り | 不可(CAT形式のため) | 可能(リーディング等で戻って見直し可) |
CBTまでは知識としての英文法が問われていましたが、iBTでは「実際に英語を話せるか」「講義を聴いた上で要約できるか」というコミュニケーションの実践力が重視される設計に変わりました。
古いCBTやPBTの参考書は学習に使えるか
古書店やフリマアプリ等で、過去の「TOEFL CBT問題集」や「TOEFL PBT文法対策」が安価で出品されていることがあります。「古い本でもTOEFL対策に流用できるのか」という疑問に対し、教材の活用判断を整理します。
流用してよい分野:文法知識・語彙・基礎読解
- 英文法・語法の総点検
CBTやPBTのStructureセクションの対策本は、文法規則を体系的に学ぶための教材として非常に優れています。iBTには直接の文法問題はありませんが、正確な英文を読んだり書いたりするための基礎体力作りとして有効です。 - 学術英単語(アカデミック・ヴォキャブラリー)の習得
TOEFLで出題される生物学、天文学、歴史学などの学術語彙は、CBTの時代から現在まで共通しています。単語帳や語彙対策テキストは現在でも十分役立ちます。
流用してはいけない・別途対策が必須な分野
- スピーキング対策
CBTやPBTにはスピーキング試験が存在しなかったため、古い教材には一切対策が含まれていません。iBTを受験する場合は必ず現行の対策教材が必要です。 - ライティング(特に統合型問題)
CBTのライティングは与えられたテーマについて意見を書く独立型(Independent Task)のみでした。現在のiBTで出題される「講義を聴いて論点を整理する統合型(Integrated Task)」や「オンラインディスカッション形式」の対策は古い教材では不可能です。
結論として、基礎的な英語力向上の補助として安価に利用するのは問題ありませんが、試験形式そのものの対策には必ず現行のTOEFL iBT公式問題集や最新テキストを用意してください。
流用してよい分野
- 文法規則の総点検
- 学術英単語の習得
- 基礎的な英文読解
流用不可・別途必須
- スピーキング対策
- 統合型ライティング
- 新形式の出題形式対策
古い教材を現行のiBT対策に流用できる分野とできない分野の分類です。
現在の試験対策に向けた単語力の強化には、TOEFL英単語一覧が役立ちます。
次の疑問現行の試験形式に合わせた教材を探したいときは、TOEFL iBT参考書・問題集の選び方をまとめた記事が参考になります。
今あなたが申し込むべきTOEFLテストの選び方
「TOEFLを受験しなければならない」となった際、どのテストに申し込むべきかは目的によって明確に分かれます。誤った形式を受験してしまうと、提出先でスコアが無効になるため注意が必要です。
1. 海外留学・大学院進学・公式な証明書が必要な場合
迷わずTOEFL iBTを選択してください。海外の大学・大学院、ビザ申請、公的な奨学金プログラム等で指定されるTOEFLスコアは、原則としてiBTのみです。テストセンターで受験する会場形式と、自宅のPCで受験するHome Editionがあります。
2. 日本国内の大学でクラス分けや単位認定を受ける場合
大学側から指定されている形式を確認してください。学内掲示板等で「TOEFL」とだけ書かれていても、大学主催で一斉実施される場合はTOEFL ITP(ペーパーまたはデジタル形式の団体試験)であることが大半です。この場合、個人で公式サイトから申し込む必要はなく、大学の教務課等の案内に従って申し込みます。
テスト選びに迷った際は、スコアの提出先に「TOEFL iBTのオフィシャルスコアが必要か」「TOEFL ITPのスコアでも有効か」を確認することが最も確実です。
TOEFL iBT
- 海外大学・大学院留学やビザ申請
- 公的なスコア証明が必要な人向け
- 個人で公式サイトから申込
- 会場受験または自宅受験を選択
TOEFL ITP
- 学内クラス分けや単位認定
- 学内交換留学の選考向け
- 所属する大学や企業経由で申込
- 対外的な証明には原則使用不可
提出先や目的に応じて選ぶべきテスト形式の違いを整理しました。
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理解度チェック
Q1. 旧形式のTOEFL CBTの特徴として正しいものはどれ?
- マークシートに鉛筆で記入する形式だった
- 回答状況で難易度が変わるため前の問題に戻れなかった
- マイク録音によるスピーキング試験があった
- 0〜120点満点でスコアが算出された
答えを見る
正解: B. 回答状況で難易度が変わるため前の問題に戻れなかった
CBTは正誤状況で難易度が変化するCATが採用され、一度回答を確定すると前の問題に戻って修正できませんでした。
Q2. 団体向けTOEFL ITPについて本文の説明と一致する文は?
- It can be used for visa applications.
- It evaluates test-takers across 4 skills.
- Individuals can apply via the official site.
- Its scores are valid only within the school.
答えを見る
正解: D. Its scores are valid only within the school.
ITPのスコアは学内のみ有効で、海外留学やビザ申請などの公的な証明としては原則認められません。
Q3. 古い募集要項に「CBT 213点以上」とある場合の換算は?
- 現行のTOEFL iBTで約80点
- 現行のTOEFL iBTで約100点
- TOEFL PBTで約500点
- TOEFL iBTで満点
答えを見る
正解: A. 現行のTOEFL iBTで約80点
換算表によると、CBTの213〜247点は現行のTOEFL iBTでは80〜99点(約80点)に相当します。
よくある質問
- Q. TOEFL CBTは現在もどこかで受けられますか?
- 受けられません。TOEFL CBTは2006年9月末に全世界で廃止されました。現在、公式なTOEFLスコアを取得できるのはTOEFL iBTのみです。
- Q. TOEFL CBTは何点満点でしたか?
- TOEFL CBTは0点〜300点満点でした。現行のTOEFL iBT(0〜120点)や、旧PBT(310〜677点)とはスコアスケールが異なります。
- Q. TOEFL PBTとCBTの違いは何ですか?
- PBTは紙と鉛筆によるマークシート形式、CBTは会場のPCを使う形式でした。CBTでは受験者の正誤で難易度が変わる適応型テスト(CAT)が採用されていました。
- Q. 個人で受けられるTOEFLのマークシート試験はありますか?
- ありません。現在マークシート形式で受けられるTOEFLは、大学や企業等の団体向け試験である「TOEFL ITP」のみであり、個人での直接申込はできません。
- Q. 英検S-CBTとTOEFL CBTは関係がありますか?
- 無関係です。「CBT」はコンピュータを使った試験方式の総称です。英検S-CBTは現在実施中の英検ですが、TOEFL CBTは2006年に終了した過去の試験形式です。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部