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TOEFL iBTとPBTの違いを比較!ITPとの関係も解説

TOEFL iBTとPBTの違いを比較!ITPとの関係も解説

TOEFL iBTとPBTの決定的な違いは、パソコンで4技能を測定する現行の公式テスト(iBT)か、紙と鉛筆で受けていた旧形式テスト(PBT)かという点です。

現在、日本国内で個人が公式のTOEFL PBTを受験することはできず、学校や職場で受ける「紙のTOEFL」の正体は過去問を再利用した団体向けテストのTOEFL ITPです。海外留学の出願にはiBTの公式スコアが求められます。

TOEFL iBTとPBTの違い一覧と現状

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)を受験しようとして要項を確認すると、iBTやPBT、さらにはITPといった複数の名称が並んでおり、どれを受験すればよいのか迷う学習者は少なくありません。

まず理解しておくべき最も重要な事実は、TOEFL PBTは公式テストとしては全世界的にほぼ終了しており、日本国内で個人が一般受験することはできないという点です。

したがって、現在「TOEFLの公式スコアを取得して海外大学へ出願する」という場合は、パソコンを用いて受験するTOEFL iBTを受験する以外の選択肢はありません。現在目にする「紙形式のTOEFL」は、PBTそのものではなく、その過去問を用いた学内・団体テストであるTOEFL ITPを指しています。

表は横にスクロールできます →

項目TOEFL iBTTOEFL PBT(参考・旧形式)TOEFL ITP(団体向け)
受験方式パソコン(インターネット経由)紙と鉛筆(マークシート+記述)紙と鉛筆(マークシート方式)
測定スキル4技能(Reading, Listening, Speaking, Writing)3技能+記述(Listening, 文法, Reading, 記述)3技能(Listening, 文法, Reading)
スコア範囲0〜120点(各技能0〜30点)310〜677点(TWEは別枠評価)310〜677点(レベル1の場合)
スピーキングあり(マイクに向かって録音)なしなし
文法単独問題なし(ライティング内で間接測定)あり(Structure & Written Expression)あり(Structure & Written Expression)
個人受験可否可能(全国のテストセンター・自宅)不可(公式テストは原則終了)不可(所属団体でのみ受験可能)
公式スコア効力世界中の高等教育機関で有効(過去の公式テスト。現在は新規取得不可)学内選考・クラス分け等に限定

このように、iBTとPBTは実施形式だけでなく、求められる英語スキルの幅やスコアの採点尺度もまったく異なります。自分が受けるべき試験を見極めるために、それぞれの具体的な相違点を詳しく確認していきましょう。

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iBTとPBTの試験方式と測定スキルの差

TOEFL iBT(Internet-based Test)とTOEFL PBT(Paper-based Test)の最大の違いは、測定するスキルの構成と試験方式にあります。

iBTは、英語圏の大学で実際に講義を受け、ディスカッションを行い、学術的なエッセイを執筆できるかどうかを総合的に評価するために設計されました。そのため、英語の4技能すべてが必須とされています。

測定スキルの決定的な違い:スピーキングと文法セクション

旧形式のPBTには、スピーキングセクションが存在しませんでした。その代わりに、短文の空所に適切な語句を補う問題や、下線部から文法的な誤りを指摘するStructure & Written Expression(文法問題)が独立したセクションとして設けられていました。

一方、現行のiBTでは独立した文法問題セクションは廃止されており、文法力はライティングやスピーキングの表現精度の中で総合的に判定されます。

複合課題(Integrated tasks)の有無

iBTの際立った特徴として、Integrated tasks(複合問題)の存在が挙げられます。これは「短いパッセージを読んだ後に講義を聴き、その内容を要約して話す(または書く)」というように、複数のスキルを組み合わせて答える形式です。

PBTにはこのような統合型問題はなく、読解は読解、聴解は聴解と完全に独立していました。

例文として、学術環境でよく使われる指示文を確認しておきましょう。

The professor discusses two examples of animal adaptation.(教授は動物の適応に関する2つの具体例について論じている。)

Summarize the points made in the lecture, explaining how they cast doubt on the reading passage.(講義で述べられた要点をまとめ、それらがどのように読解文章に疑問を投げかけているかを説明しなさい。)

試験時間と身体的な受験負荷の比較

新形式に改定されたTOEFL iBTの所要時間は約2時間です。かつてのPBTは記述試験を含めて約3時間から3時間半を要していました。試験時間そのものは短縮されたものの、iBTは画面を見続けながらヘッドセットで音声を聴き、マイクに向かって即座に英語で回答を吹き込む必要があるため、受検者が感じる集中力の消費は旧PBTに比べて大きくなる傾向があります。

iBTとPBTの構成・特徴比較

TOEFL iBT

  • PC経由で4技能を測定
  • 文法単独セクションは廃止
  • スピーキング(録音)あり
  • 複数スキルを統合した複合課題あり

TOEFL PBT

  • マークシート+記述式英作文
  • 文法・語法セクションが独立
  • スピーキングセクションなし
  • 各スキルが完全に独立した出題

4技能を総合測定するiBTと、文法単独問題を含む旧PBTの違いです。

次の疑問パソコンを使う試験形式の仕組みを詳しく確認したいときは、CBTとIBT試験方式の違いも参考になります。

TOEFL ITPとPBTの違いと混同の理由

検索語「toefl itp pbt 違い」や「toefl pbt itp 違い」で調べる方の多くは、大学の掲示板やシラバスに「紙のTOEFLを実施する」と書かれていて混乱しています。「PBTは廃止されたと聞いたのに、なぜ大学でペーパーテストが行われるのか」という疑問が生じるのは当然です。

結論から言うと、現在日本の大学や企業で実施されているペーパー形式のTOEFLは、すべてTOEFL ITP(Institutional Testing Program)です。

PBTとITPが同じもののように見える理由は、ITPが「過去に公式テストとして実施されたTOEFL PBTの過去問をそのまま再利用して作られているテスト」だからです。

項目TOEFL PBTTOEFL ITP
位置づけ一般公開されていた公式テスト(過去の形式)学校や企業など団体向けの非公式テスト
問題の内容新作問題として世界で一斉実施過去のPBTテスト問題を再利用(アンコール実施)
受験の申し込み個人で公式窓口から申し込み(過去)所属する学校・企業の案内に従って申し込み
公式スコア票Official Score Reportが発行されたInstitutional Score Report(学内成績票)のみ
外部への効力世界中の大学へ出願可能だった原則として学内選考・単位認定・クラス分けのみ

なぜITPが広く使われ続けているのか

大学がITPを採用する主な理由は、導入コストの低さと運営の手軽さにあります。iBTを受験する場合、受検者全員分のパソコン、安定した高速インターネット回線、遮音性の高いブース、マイク付きヘッドセットを準備しなければなりません。

一方、ITPであれば大講義室と再生用スピーカー、マークシート用紙を用意するだけで数百人規模の学生を同時に測定できます。

ただし、ITPでどれほど高い点数を取得しても、それはあくまで「その団体内部でのみ有効な参考記録」に過ぎません。ETS(試験開発・運営元)は、ITPの成績票を海外の大学へ公式スコアとして直接送付するサービスを行っていません。

Official Score Reports can only be issued for the TOEFL iBT test.(公式スコア票はTOEFL iBTテストに対してのみ発行されます。)

TOEFL iBTとPBT・ITPのスコア換算表

大学の募集要項や留学プログラムの出願要件を見ると、「iBT 80点以上、またはPBT 550点以上」といった併記を頻繁に見かけます。また、TOEFL ITPのスコアスケールはPBTとまったく同一(310点〜677点)であるため、ITPの点数をiBTに換算したい場合にも同じ基準を用います。

以下に、公式に示されている換算基準および一般的な比較目安をまとめました。自分の持っている紙形式(PBT/ITP)のスコアがiBTのどのレベルに相当するのかを確認してください。

TOEFL iBT スコアTOEFL PBT / ITP スコア一般的な英語力の目安・出願水準
100〜120点600〜677点海外トップ校・大学院の直接学部入学レベル
88〜99点570〜599点米国の名門州立大学などの標準的な出願基準
79〜80点550点一般的な4年制大学への学部留学の最低基準ライン
61点500点コミュニティカレッジ(短大)や語学学校の基準
45〜60点450〜499点日常会話はある程度できるが学術英語には補習が必要
32〜44点400〜449点基礎的な文法やリスニング力に課題がある段階
0〜31点310〜399点初級レベル(基礎からの学習が必要)

「PBT 550点」と「iBT 80点」の体感難易度の違い

換算表の上では「PBT 550点=iBT 80点前後」とされていますが、多くの日本人学習者にとって、実際に取得する難易度はiBT 80点のほうが格段に高く感じられます。

PBT(およびITP)はリスニング・文法・リーディングの3技能であり、すべて選択式のマークシート問題です。日本の学校教育で培った読解力と文法知識を活かしやすいため、スピーキングが苦手な方でも対策次第で550点に到達しやすい傾向があります。

対してiBTでは、避けて通れないスピーキングセクションとライティングセクションが存在するため、アウトプットの訓練を積んでいないと80点に届かないケースが珍しくありません。

Applicants must meet the minimum score requirement of 80 on the TOEFL iBT.(出願者はTOEFL iBTで最低80点の基準を満たさなければならない。)

TOEFL PBT・iBT・ITPの違い比較のイメージ

募集要項に今もPBTが残る理由と注意点

現在受験できないはずのTOEFL PBTが、なぜ今も大学の募集要項や交換留学の要件に記載されているのでしょうか。この疑問に対する答えは「要項の記述が過去の規定を踏襲したまま残っているから」です。

海外や国内の大学の要項を作成する際、過去の入試要項の文面を更新する過程で、歴史的互換性の基準として「iBT 80 / PBT 550」という併記がそのまま維持されているケースが多々あります。

また、ごく一部の地域で例外的に行われていた改訂版ペーパーテスト(Paper-delivered Test)の存在を想定して併記を残している大学もあります。

募集要項を見る際の3大注意点

  1. 「PBT」と書いてあっても「ITP」で代用できるとは限らない: 募集要項に「PBT 550点」とある場合、それは公式のPBTスコアを指しています。学内試験のITPスコアを勝手に提出しても、出願書類として受理されないケースがほとんどです。ITPが利用できる場合は、要項に明示的に「TOEFL ITP可」と記載されています。
  2. スコア有効期限の壁: TOEFLの公式スコアの有効期間は受験日から2年間です。公式PBTはすでに新規受験ができないため、実質的に今から公式PBTの有効なスコア票を取り寄せて提出することは不可能です。
  3. 海外大学への出願はiBTの公式送付が原則: 海外の高等教育機関へ出願する場合、ETSから出願先大学コードへ直接スコアを電子的または書面で送付するOfficial Score Reportが必須となります。学内で配布された紙の成績票のコピーを提出しても認められません。

The admissions committee does not accept institutional test results.(入試選考委員会は団体向けテスト(ITP)の結果を受理しません。)

募集要項確認時の3大注意点
⚠️ITP代用の不可

PBT表記があっても学内ITPは使えない場合が多い

⏳有効期限2年

新規受験できないPBTの有効スコア提出は実質不可能

✉️公式送付が原則

海外大出願にはETS直接送付の公式スコアが必須

要項にPBT表記が残っていてもITPで代用できない点などに注意しましょう。

目的別:あなたが受けるべきTOEFLの判断

自分がどの試験を受けるべきかは、英語を提出する「目的」によって明確に分かれます。スピーキングが苦手だからといってペーパーテストに逃げようとしても、目的に合っていなければ受験料と時間を浪費することになりかねません。

1. 海外大学・大学院への正規留学・ビザ申請

結論:TOEFL iBT一択です。海外の大学へ直接学位取得を目指して進学する場合や、一部の査証申請において語学力を証明する場合は、iBTの公式スコアが必須となります。ITPやPBTの過去スコアで代用することはできません。

2. 日本の大学における協定校への「交換留学」学内選考

結論:大学の募集要項を厳密に確認する必要があります。学内での一次選考に限り「TOEFL ITP 500点以上」を認めている大学は多数存在します。

ただし、学内選考を通過した後に留学先の大学へ提出する書類としては、結局TOEFL iBTのスコア提出を求められるケースが多いため、最初からiBTを見据えて対策を進めるのが安全です。

3. 大学のクラス分け・単位認定・大学院入試

結論:TOEFL ITPで十分な場合が多いです。入学直後のプレイスメントテストや、英語科目の単位免除、国内大学院の入試要項で「TOEFL ITPの成績証明書を提出可」と記載されている場合は、高額なiBTを無理に受験する必要はありません。

Check the application guidelines carefully before registering for the exam.(試験に申し込む前に、出願要項を注意深く確認してください。)

目的別の受験テスト分類
TOEFLの選択

TOEFL iBT一択

  • 海外大学への正規留学
  • 海外大学院への出願
  • 一部のビザ申請

要項を厳密に確認

  • 協定校への交換留学選考
  • 学内選考通過後の出願

TOEFL ITPで十分

  • 大学のクラス分け
  • 英語科目の単位認定
  • 国内大学院入試(要項指定時)

提出先の条件や目的に合わせて適切なTOEFLテストを選択します。

出願先や用途に応じた全体の比較については、TOEFLの種類と違いを比較解説で詳しくまとめています。

中古のPBT対策本をITP対策に使う方法

古書店やフリマアプリで「TOEFL PBT問題集」と書かれた参考書を見かけ、「これは現在大学で受けるTOEFL ITPの勉強に使えるのだろうか」と疑問に思う学習者は多くいます。結論として、PBT対策本はTOEFL ITPの学習教材として極めて高い学習効果を発揮します。

前述の通り、TOEFL ITPの問題そのものがPBTの過去問から構成されているため、出題形式・文法項目・リスニングの設問構造は完全に同一です。現在書店で手に入るITP公式問題集の冊数は限られているため、過去のPBT用教材は貴重な演習材料となります。

中古PBT教材を使う際の実践的な注意点

This practice test reflects the exact format of the paper-based exam.(この練習テストは、ペーパー形式の試験の正確な形式を反映しています。)

中古PBT教材を使う際の注意点

ITP対策としてPBT本を活用する際に確認すべき実践ポイントです。

※ 試験日・申込期限・料金などは年度や回によって変わります。最新の情報は、各試験・サービスの実施団体の公式サイトでご確認ください(この記事の最終確認日: 2026年10月9日)。

独学での演習と並行して効率よく進めたい場合は、TOEFL ITP対策おすすめアプリも役立ちます。

次の疑問試験ごとの語彙対策に迷ったら、iBTとITPの英単語レベル比較と学習法をあわせて役立ててみてください。

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TOEFL・IELTSの疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. 現在、海外大学へ公式スコアを出願する唯一の試験形式は?

  1. TOEFL PBT
  2. TOEFL ITP
  3. TOEFL iBT
  4. 改訂版ペーパーテスト
答えを見る

正解: C. TOEFL iBT
PBTは公式テストがほぼ終了しており、海外大学出願の公式スコアにはiBTを受験する以外の選択肢はありません。

Q2. TOEFL ITPの特徴として本文の説明に合致するものは?

  1. 個人で公式窓口から申し込む
  2. スピーキングセクションがある
  3. 過去のPBT問題を再利用している
  4. 公式スコア票が海外大学へ送られる
答えを見る

正解: C. 過去のPBT問題を再利用している
ITPは過去に公式テストとして実施されたTOEFL PBTの過去問を再利用して作られている団体向けテストです。

Q3. 「公式スコア票はiBTにのみ発行される」を表す英文は?

  1. Official Score Reports can only be issued for the TOEFL iBT test.
  2. Applicants must meet the minimum score requirement of 80 on the TOEFL iBT.
  3. The admissions committee does not accept institutional test results.
  4. Check the application guidelines carefully before registering for the exam.
答えを見る

正解: A. Official Score Reports can only be issued for the TOEFL iBT test.
本文中に「Official Score Reports can only be issued for the TOEFL iBT test.」と記載されています。

よくある質問

Q. 個人でPBTを受験する方法は現在ありますか?
現在、日本国内で個人が公式にTOEFL PBTを受験する方法はありません。公式テストはiBTへ完全移行しました。紙形式で受けられるのは学校や企業が主催する団体向けのTOEFL ITPのみです。
Q. スピーキングが苦手ならITPで留学できますか?
海外の大学への正規留学ではITPは使えません。ただし、日本の大学が実施する交換留学の学内選考であれば、ITPスコアで応募できる場合があります。最終的な留学先の出願条件を確認してください。
Q. 募集要項の「PBT 550点」はiBT何点ですか?
公式な換算基準において、PBT 550点はTOEFL iBTの約79〜80点に相当します。ただしマークシート方式のPBTに比べ、4技能を課されるiBTで80点を取得するほうが体感難易度は高くなります。
Q. TOEFL CBTとは何ですか?PBTとの違いは?
CBT(Computer-based Test)は、PBTとiBTの過渡期に実施されていた旧世代のコンピュータ試験です。現在は全世界で完全に廃止されており、受験することもスコアを利用することもできません。
Q. PBTとITPのスコアに有効期限はありますか?
TOEFLの公式スコアの有効期間は受験日から2年間です。ITPも通常は取得から2年以内のスコアが学内選考等で求められますが、取り扱いは提出先機関の規定によります。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部