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want to 文法の完全解説
want to の後ろには必ず「動詞の原形」が続き、「〜したい」という動作の希望を表します。文法上は「不定詞の名詞的用法」であり、文型は want が他動詞、to + 動詞の原形 が目的語(O)となる第3文型(SVO)です。
名詞が欲しいときは want + 名詞、行動したいときは want to + 動詞の原形 を使います。
want to の基本公式と文法的な仕組み
want to は日常会話から試験英語まで極めて頻出する基本表現です。まず、その形と文法的な構造を正確に理解しましょう。
基本公式:want to + 動詞の原形
もっとも大切なルールは、to の直後には必ず「動詞の原形」を置くという点です。動詞に過去形の -ed をつけたり、三人称単数の -s をつけたり、動名詞の -ing にしたりすることはできません。
- I want to sleep.(私は眠りたいです。)
- She wants to study English.(彼女は英語を勉強したいと思っています。)
- They want to visit Japan.(彼らは日本を訪れたがっています。)
文法上の位置づけ:不定詞の名詞的用法(第3文型 SVO)
学校文法において、want to + 動詞の原形 は「不定詞の名詞的用法」に分類されます。不定詞(to + 動詞の原形)がひとかたまりの名詞となって、「〜すること」という意味を持ちます。
文型で見ると、次のように第3文型(SVO)を構成しています。
- 主語(S):I
- 動詞(V):want
- 目的語(O):to go home(家に帰ること)
つまり、直訳すると「私は【家に帰ること】を欲している」となり、自然な日本語として「家に帰りたい」という意味になります。
| 要素 | 語句 | 文法的な役割 |
|---|---|---|
| 主語(S) | I | 動作主(私は) |
| 述語動詞(V) | want | 他動詞(〜を欲する) |
| 目的語(O) | to read this book | 名詞句・不定詞の名詞的用法(この本を読むこと) |
目的語になれる品詞は名詞だけです。そのため、動詞をそのまま want read と並べることはできず、名詞の役割に変えるために to が必要になります。
次の疑問基本を覚えたら、旅行などで定番のI want to go toの意味と使い方もあわせて確認してみましょう。
want と want to の違いと判定手順
初心者が英作文や会話で最初につまずきやすいのが、「want の後ろに to を付けるべきか付けないべきか」という点です。違いは後ろに続く品詞が「名詞」か「動詞」かという点にあります。
使い分けのルール
- want + 名詞:物が欲しい(対象が「物・人・金銭・時間」などの名詞)
- want to + 動詞の原形:〜したい(対象が「行く・食べる・見る」などの行動・動作)
表は横にスクロールできます →
| 表現 | 後ろに来る語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| want | 名詞 | 〜が欲しい | I want a cup of coffee.(コーヒーが1杯欲しいです。) |
| want to | 動詞の原形 | 〜したい | I want to drink coffee.(コーヒーを飲みたいです。) |
どちらも「コーヒーを求める」状況で使えますが、直接名詞の coffee を置く場合は to を入れず、drink(飲む)という動作を置く場合は to を補います。
後ろに置く語の判定手順
迷ったときは、自分が言いたい内容が「物」なのか「行動」なのかを次の手順で確認してください。
- 言いたい日本語の末尾を確認する
- 「〜が欲しい(物)」であれば、want + 名詞 を選択する(例:水が欲しい → want water)
- 「〜したい(動作)」であれば、動詞の原形を思い浮かべてその前に to を補う(例:水を飲みたい → want to drink water)
- 直後に代名詞や名詞があるのに誤って to を挟んでいないか確認する(× I want to a new phone. → ○ I want a new phone.)
言いたい日本語の末尾が物か動作かを見る
物ならwant+名詞、動作ならwant to+原形
名詞の直前に誤ってtoを挟んでいないか確認
言いたい内容が物か動作かを確認し、to の有無を正しく選びます。
want to do と want to be の使い分け
「〜したい」という表現には、一般的な動作を表す want to do のほかに、状態や職業などを表す want to be があります。この2つの違いを整理しましょう。
want to be の基本構造
be は be動詞の原形です。be の後ろには「名詞」または「形容詞」が続き、「〜になりたい」「〜という状態でありたい」という意味を作ります。
- want to be + 名詞:〜(職業・人物など)になりたい
- want to be + 形容詞:〜(状態)になりたい、〜でありたい
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| パターン | 後ろに続く語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| want to + 一般動詞 | 動詞の原形 | 〜したい(動作) | I want to teach English.(英語を教えたい。) |
| want to be + 名詞 | 名詞(職業など) | 〜になりたい(存在) | I want to be an English teacher.(英語の先生になりたい。) |
| want to be + 形容詞 | 形容詞(状態) | 〜でありたい(状態) | I want to be happy.(幸せになりたい/幸せでいたい。) |
よくある比較例文
動作を表す一般動詞と、状態を表す be の違いを例文で見比べてみてください。
- I want to play baseball.(野球がしたいです。=動作)
- I want to be a professional baseball player.(プロ野球選手になりたいです。=職業・存在)
- He wants to help others.(彼は他人を助けたいと思っています。=動作)
- He wants to be helpful.(彼は役に立つ存在でありたいと思っています。=状態)
「〜になりたい」と言いたいときに、名詞だけを置いて I want to teacher. とすることはできません。必ず動詞の原形として be を挟む必要があります。
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否定文・疑問文・時制のルール
want to を使った否定文・疑問文・時制の変化は、一般動詞の基本文法にそのまま従います。主語の人称や時制(現在・過去)によって形が変わるポイントを確認しましょう。
三人称単数現在(wants to)
主語が三人称単数(he, she, it や人の名前)で現在形の場合、want に s をつけて wants to にします。後ろの動詞は原形のままです。
- Ken wants to buy a new computer.(ケンは新しいパソコンを買いたがっています。)
- My mother wants to travel to France.(私の母はフランスへ旅行したがっています。)
否定文(don't / doesn't / didn't want to)
「〜したくない」という否定文を作る場合は、主語と時制に合わせて do not (don't)、does not (doesn't)、did not (didn't) を want の前に置きます。助動詞の後ろなので、want は常に原形に戻ります。
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| 時制・主語 | 形 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 現在(1人称・2人称・複数) | don't want to | I don't want to go outside today. | 今日は外出したくありません。 |
| 現在(三人称単数) | doesn't want to | He doesn't want to talk about it. | 彼はそのことについて話したがっていません。 |
| 過去(全主語共通) | didn't want to | We didn't want to miss the train. | 私たちは電車に乗り遅れたくありませんでした。 |
疑問文(Do / Does / Did you want to 〜?)
「〜したいですか?」と尋ねる場合は文頭に Do、Does、Did を置きます。
- Do you want to join us?(私たちに参加したいですか?/一緒に来ない?)
- Does she want to leave early?(彼女は早く帰りたがっていますか?)
- Did you want to see me?(私に会いたかったのですか?/何かご用でしたか?)
会話表現として、相手に対する Do you want to + 動詞の原形? は、単に希望を聞くだけでなく「〜しない?」「〜しようよ」というカジュアルな勧誘・提案のニュアンスで非常によく使われます。

want 人 to(人に〜してほしい)の構文
want の後ろに「人」を挟むと、「人に〜してほしい」という相手への要求や依頼を表す構文になります。テストや実用英会話でも頻出の重要文型です。
第5文型(SVOC)の構造
この構文は文法的には第5文型(SVOC)です。「人」が目的語(O)、「to + 動詞の原形」が目的格補語(C)となり、目的語と補語の間に「意味上の主語+述語」の関係が成立します。
| 要素 | 語句 | 文法的な役割 |
|---|---|---|
| 主語(S) | I | 要求する人(私は) |
| 述語動詞(V) | want | 動詞(〜を望む) |
| 目的語(O) | you | 行動する人(あなたが) |
| 補語(C) | to listen carefully | 行動内容(注意深く聞くこと) |
目的語に入る代名詞は、目的格(me, you, him, her, us, them)を使います。
- My parents want me to go to college.(両親は私に大学へ行ってほしいと思っています。)
- I want him to come to the party.(私は彼にパーティーに来てほしいです。)
否定文の2つの形とニュアンスの違い
「人に〜してほしくない」と言いたいとき、英語には2通りの語順が存在します。この使い分けはテストや読解で差がつくポイントです。
| パターン | 例文 | ニュアンス |
|---|---|---|
| don't want 人 to do | I don't want you to worry. | 「心配してほしくない」(一般的で柔らかい表現) |
| want 人 not to do | I want you not to worry. | 「心配しない状態でいてほしい」(否定が動作に直結し、やや強い指示・改まった響き) |
日常会話では前者の don't want + 人 + to do が圧倒的に多く使われます。後者の want + 人 + not to do は否定の対象を強調したい場面や、公的な発言で好まれます。
実際の会話で使える例文をさらに確認したいときは、want 人 to doの使い方の例文集を参考にしてください。
次の疑問人に何かを求める似た文型として、expect 人 to doの意味・使い方も整理しておくと表現の幅が広がります。
wanna と would like to の使い分け
実際の英語コミュニケーションでは、場面に応じたスタイルの使い分けが欠かせません。口語の短縮形 wanna と、丁寧な表現である would like to を整理します。
口語の短縮形 wanna の注意点
wanna は want to がくだけた会話の中で発音通りに綴られたスラング的表記です。映画や音楽、親しい友人とのチャットでは頻繁に使われます。
- I wanna go home.(= I want to go home. 家に帰りたい。)
- What do you wanna do?(何がしたいの?)
ただし、wanna には次の厳密なルールとマナーがあります。
- ビジネスメール、公式文書、学校の英作文・試験では一切使えません(減点の対象になります)。
- 三人称単数(wants to)を wanna と短縮することは原則ありません(口語では he wants to が he wansta と聞こえることはあっても標準的表記ではありません)。
- 「want a + 名詞」の短縮としても発音上使われることがあります(例:I wanna dog. = I want a dog.)。
ビジネスや大人向けの would like to
大人の日常会話やビジネスシーンにおいて、I want to は自己主張が直接的すぎ、「〜したい!」という子どものようなニュアンスに聞こえることがあります。相手に敬意を払う場面では would like to を使うのが国際的なマナーです。
表は横にスクロールできます →
| 場面・関係性 | 適切表現 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| ビジネス・接客・改まった場 | would like to | I would like to confirm the schedule. | 日程を確認させていただきたいのですが。 |
| 友人・同僚・カジュアル | want to | I want to check the schedule. | 日程を確認したいな。 |
| 親しい友人・SNS・チャット | wanna | Wanna check the schedule? | 日程チェックする? |
相手に希望を聞く際も、Do you want to 〜?(〜したい?)より Would you like to 〜?(〜なさいますか?)のほうが一段と丁寧で角が立ちません。
親しい間柄のスラングからビジネスで使える丁寧表現までの度合いです。
丁寧な依頼や提案で使われる表現について詳しく知りたい方は、if you would like toの意味を参考にしてください。
次の疑問ビジネスや旅先でより丁寧にお願いしたいときは、would like toの意味と使い方を詳しく押さえておくと安心です。
want to 文法のよくある間違いと対策
日本人の英語学習者がよくやってしまう文法エラーをまとめました。減点を防ぐための見直しチェックリストとして活用してください。
ミス1:want to の後ろに動名詞(-ing)を置いてしまう
to の後ろに動詞の -ing 形を続けてしまう間違いが非常に多く見られます。英語の want は目的語に動名詞を取ることはできません。
- × I want to going shopping.
- ○ I want to go shopping.(買い物に行きたいです。)
- × She wants watching the movie.
- ○ She wants to watch the movie.(彼女はその映画を見たがっています。)
ミス2:want + 名詞 なのに to を入れてしまう
後ろが名詞なのに、手癖で to を挟んでしまうミスです。
ミス3:三人称単数の s を忘れる、あるいは余分につける
主語が he や she の場合、変化するのは want のみです。後ろの動詞は原形を保ちます。
- × He want to play soccer.(want に s が抜けている)
- × He wants to plays soccer.(play に余計な s がついている)
- ○ He wants to play soccer.(彼はサッカーをしたがっています。)
ミス4:過去形の語順ミス
否定文の過去形では、didn't の後ろの want は原形に戻します。
- × I didn't wanted to go.
- ○ I didn't want to go.(私は行きたくありませんでした。)
- to の後ろに -ing を置いていないか動名詞ではなく動詞の原形を置く
- 名詞の前に余計な to を入れていないか物・名詞が続く場合は want 直結
- 三人称単数の s の位置が合っているか変化するのは want のみで動詞は原形
- 否定の過去形で want が原形かdidn't の後ろは原形に戻す
英作文や会話で見落としがちな文法ミスを事前に確認しましょう。
理解度チェック練習問題
学んだ文法知識が定着しているか、以下の練習問題で確認してみましょう。
第1問(空所補充)
カッコに入るもっとも適切な語を下から1つ選んでください。
My sister ( ) to be a doctor in the future.
A. want
B. wants
C. wanting
D. is want
正解:B
主語 My sister は三人称単数で、現在の希望を表しているため、動詞に s を付けた wants が正解です。be が続いているので「医者になりたい」という意味になります。
第2問(誤文訂正)
次の英文の文法的な間違いを正しく直してください。
I don't want him know the secret.
解答・解説正解:I don't want him to know the secret.
「彼にその秘密を知ってほしくない」という「want + 人 + to + 動詞の原形」の構文です。目的語である him の後ろには to が必須となります。
第3問(並べ替え問題)
日本文に合うように、カッコ内の語句を正しい順序に並べ替えてください。
「私たちは昨晩、その映画を見たくありませんでした。」
We ( watch / want / didn't / that movie / to ) last night.
正解:We didn't want to watch that movie last night.
過去の否定文なので didn't want to の語順になり、その後ろに動詞の原形 watch を置きます。
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理解度チェック
Q1. 「want」の直後に置く語について、正しい説明はどれ?
- 名詞を置く場合でも必ず to を挟む
- 動作を表す動詞を置く場合は to を補う
- 動詞を置くときは -ing 形にする
- to の直後には動詞の過去形を置く
答えを見る
正解: B. 動作を表す動詞を置く場合は to を補う
「want to + 動詞の原形」で動作を表します。名詞を直接続ける場合は to を入れず、動名詞(-ing)は使えません。
Q2. 「先生になりたい」を表す英文として、正しいものはどれ?
- I want to a teacher.
- I want to teacher.
- I want to be a teacher.
- I want be a teacher.
答えを見る
正解: C. I want to be a teacher.
職業などの名詞を続けて「〜になりたい」を表すときは、動詞の原形として be を挟んで「want to be + 名詞」の形にします。
Q3. 「want」の口語短縮形「wanna」の注意点はどれ?
- 公式文書や試験の英作文では使えない
- 三人称単数(he や she)で主に使用する
- 後ろに動名詞を置くルールがある
- ビジネスメールで使うことが推奨される
答えを見る
正解: A. 公式文書や試験の英作文では使えない
wanna は会話的なスラング表記のため、ビジネス文書や学校の英作文・試験では使えず、減点の対象になります。
よくある質問
- Q. want to は第何文型ですか?
- 第3文型(SVO)です。want が他動詞(V)、to + 動詞の原形(不定詞の名詞的用法)が目的語(O)となります。
- Q. want の後ろに ing は使えますか?
- 通常の「〜したい」という意味では使えません。必ず want to + 動詞の原形を用います。動名詞を直接目的語に取ることは原則できません。
- Q. want to と hope to の違いは何ですか?
- want to は自分の強い欲求を表し、hope to は「そうなることを願う・期待する」という実現への前向きな望みや控えめなニュアンスを表します。
- Q. I want you は告白の意味になりますか?
- 単体で I want you. と言うと「あなたが欲しい」という強い恋愛感情や性的なニュアンスを含みます。「〜してほしい」と頼む場合は必ず I want you to do と続けます。
- Q. wanna は試験やビジネスで使えますか?
- 使えません。wanna は口語短縮形のスラングであるため、学校のテスト、資格試験、ビジネスメールでは減点やマナー違反となります。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部
want
want to
want to be