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whoとthatの使い分け|先行詞が人の場合の基準とルール
先行詞が「人」でカンマのない普通の文(限定用法)であれば、関係代名詞はwhoとthatのどちらを使っても文法的に正解です。ただし、カンマの後や前置詞の直後ではthatが使えないという絶対ルールが存在します。
また、whoは「その人の個性や人柄」、thatは「条件や分類」に焦点が当たる語感の違いがあり、フォーマルな場面や試験ではwhoを選ぶのが確実です。
一目でわかるwhoとthatの使い分け基準表
先行詞が「人」の場合に関係代名詞whoを使うべきか、thatを使うべきかの判断基準を一覧にまとめました。文法的に不可となる条件と、文脈に応じた推奨度を確認してください。
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| 条件・文脈 | who の使用 | that の使用 | 推奨される選択 |
|---|---|---|---|
| 通常の修飾(カンマなし/限定用法) | 使用可能 | 使用可能 | 文脈による(どちらも正解) |
| カンマの後(非限定用法/継続用法) | 使用可能 | 使用不可 | who(whom)のみ |
| 前置詞の直後(例:with ...) | 使用可能(whom) | 使用不可 | whom のみ |
| 先行詞が「人+物・動物」 | 使用不可 | 使用可能 | that のみ |
| 強い修飾語(the only, 最上級など) | 使用可能 | 好まれる | that が好まれる傾向 |
| フォーマル(学術論文・公的文書) | 標準的 | 避ける傾向 | who が無難 |
| 日常会話・カジュアルな会話 | 使用可能 | 頻出 | どちらでも自然 |
| 学校のテスト・入試・検定試験 | 確実に正解 | 採点基準による | who が安全 |
迷ったときは「カンマの後と前置詞の直後以外はどちらでも通じるが、人を人間として尊重する響きを持たせるならwhoが最も安全」と覚えておくと安心です。
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大原則:限定用法ならどちらを使っても文法的に正解
カンマで区切らずに先行詞をそのまま後ろから修飾する「限定用法」では、先行詞が人である場合、主格(〜が)でも目的格(〜を・に)でもwhoとthatのどちらを用いても文法上の誤りにはなりません。
主格(主語の役割をする場合)の例文
I know the woman who lives next door.
(私は隣に住んでいる女性を知っています。)
I know the woman that lives next door.
(私は隣に住んでいる女性を知っています。)
上記の2文は、どちらも正しい英語です。口頭の会話ではthatが日常的に使われており、文法的な間違いではありません。
目的格(目的語の役割をする場合)の例文
The person who I met yesterday was very kind.
(私が昨日会った人はとても親切でした。)
The person that I met yesterday was very kind.
(私が昨日会った人はとても親切でした。)
目的格の場合、正式な文法ではwhomを用いるのが伝統的ですが、現代英語では日常会話・フォーマル問わずwhoまたはthatを使うのが主流です。さらに目的格では関係代名詞そのものを省略することも日常的です。
次の疑問限定用法での基本を押さえたら、関係代名詞whoの使い方と例文で主格や目的格の具体的な文パターンも確認できます。
thatを使ってはいけない2つの絶対ルール
「thatは万能で何にでも置き換えられる」と誤解されがちですが、明確にthatの使用が禁じられている構造が2つあります。ここを間違えると文法問題で減点対象になります。
1. 非限定用法(カンマの後)ではthatは使えない
先行詞についての補足説明を付け加える「カンマ+関係代名詞」の形(非限定用法・継続用法)では、関係代名詞thatを使うことはできません。先行詞が人の場合は、必ずwho(目的格ならwhomまたはwho)を使います。
○ My father, who works at a hospital, is very busy.
(私の父は、病院で働いているのですが、とても忙しいです。
)
× My father, that works at a hospital, is very busy.(非文:カンマの後にthatは置けない)
関係代名詞のthatは「どの人・物かを限定・特定する」ために先行詞と直結して使われる語であるため、すでに特定されている対象に対してカンマで間を置き、後から補足情報を添える用法には文法上使えません。
2. 前置詞の直後ではthatは使えない
前置詞を関係代名詞の直前に置く構造において、thatを用いることはできません。先行詞が人の場合は前置詞 + whomの形をとる必要があります。
○ This is the teacher with whom I studied English.
(この方が、私が一緒に英語を勉強した先生です。)
× This is the teacher with that I studied English.(非文:前置詞の直後にthatは置けない)
ただし、前置詞を文末に残す形であればthatを使うことも可能です。
△ This is the teacher that I studied English with.(口語表現としては成立します)
カンマの直後はthat不可。補足説明ではwhoを使う。
前置詞+thatは不可。前置詞+whomの形をとる。
関係代名詞thatが文法上禁止される2つの構造を押さえましょう。
先行詞が物の場合の使い分けについては、whichとthatの使い分けで詳しく解説しています。
次の疑問that特有の制限や好まれる条件をまとめて整理したいときは、関係代名詞thatの特別ルールをあわせて読むと理解が深まります。
whoよりもthatが好まれるケース
先行詞が人であっても、特定の条件が重なるとwhoよりもthatを用いるのが自然とされるケース、あるいはthatしか使えないケースがあります。
1. 先行詞が「人 + 物・動物」の組み合わせであるとき
先行詞に人と物(または動物)が並んでいる場合、人を受けるwhoや物を受けるwhichを単独で使うことができないため、両方に共通して使えるthatを選択します。
Look at the boy and his dog that are playing in the park.
(公園で遊んでいる男の子と犬を見てください。)
2. 先行詞に強い限定語(the only, all, 最上級など)が付くとき
先行詞にthe only(唯一の)、all(すべての)、any(どんな〜も)、no(一人も〜ない)、形容詞の最上級などが付く場合、伝統的な英語文法ではthatが好まれます。
She is the only person that understands my situation.
(彼女は私の状況を理解してくれる唯一の人です。)
He was the greatest leader that ever lived.
(彼はかつて生きた中で最も偉大な指導者でした。)
現代英語ではこれらの場合でもwhoが使われることが増えていますが、資格試験や文法問題では伝統的なルールに基づきthatを正解と設定している場合があります。
先行詞の組み合わせ
- 人+物・動物
強い限定語の付加
- the only
- all / any / no
- 形容詞の最上級
先行詞が人でもthatが優先される2つの代表的なケースです。

ネイティブが感じるニュアンスの違い:人柄 vs 属性
文法書では「どちらを使ってもよい」と書かれることが多い限定用法のwhoとthatですが、英語を母語とする話者の感覚では、選ぶ語によって受ける印象が異なります。
who:その人の個性・感情・人間性に光が当たる
whoは「人間」という存在そのものを強く意識させる語です。話者が対象の人物に感情移入していたり、相手を一人の尊重すべき個人として捉えていたりするときは、自然とwhoが選ばれます。
We are looking for a mentor who cares about each student.
(私たちは、生徒一人ひとりに寄り添ってくれる温かいメンターを探しています。)
※その人の人柄や温かみに意識が向いています。
that:分類・条件・属性で対象を絞り込む記号的な響き
一方、thatは先行詞を「〜という条件に当てはまるカテゴリー」として識別・特定する響きを持ちます。人物そのものの内面よりも、「その条件を満たす要素」としてドライに扱う語感を含みます。
We need an applicant that meets all the technical requirements.
(技術的な要件をすべて満たしている応募者が必要です。)
※人間性というよりも、「条件を満たす枠」として応募者を客観的に特定しています。
同一場面での対比
I prefer working with people who are honest.
(私は、誠実な心を持った人たちと一緒に働くのが好きです。=人柄への共感)
I prefer working with people that are honest.
(私は、「誠実である」という基準に当てはまる人たちと一緒に働くのが好きです。=条件による分類)
そのため、家族や親しい友人など、敬愛や親しみのある特定の個人をthatで受けると、人によっては「物を指しているような無機質さ」を感じることがあります。
who(人間性に光)
- 個性・感情・人柄を重視
- 尊重すべき個人として捉える
- 家族や友人に使うと自然
that(条件で分類)
- 基準や属性で客観的に特定
- 条件を満たす要素としてドライに処理
- 親しい人に使うと無機質な印象も
ネイティブスピーカーが感じる2つの関係代名詞の語感の違いです。
場面別の使い分け:会話・ビジネス・論文での基準
文章を書く媒体やコミュニケーションの場によって、どちらの語を選ぶべきかの標準的なマナーが異なります。
学術論文・フォーマルなライティング
学術論文、公的報告書、厳格なビジネス文書では、人を先行詞とする関係代名詞にはwhoを用いることが強く推奨されます。多くのスタイルガイド(APAスタイルやシカゴ・マニュアル・オブ・スタイルなど)でも、人を指す場合はwhoまたはwhomを用いるよう指示されています。
人をthatで受けると文体がくだけすぎて見えたり、文法的な厳密さに欠けると判断されたりするリスクがあるためです。
ビジネスメール・商談
日常的なビジネスメールではどちらも通じますが、顧客やクライアント、上司など敬意を払うべき相手を指す場合はwhoを選ぶのが無難です。
The client who visited our office yesterday sent an email.(昨日オフィスを訪れた顧客からメールがありました。)
日常会話
友人や家族とのくだけた会話では、thatが極めて高い頻度で使われます。発音が短く軽いため、テンポよく話す場面ではwhoよりもthatのほうが言いやすいと感じる話者も多くいます。
媒体や会話の硬さに応じたwhoとthatの適切な使い分けです。
学校のテストや入試・TOEICではどちらを書くべきか
英語のテストや入試において、先行詞が人である関係代名詞の空欄補充や英作文が出題された場合、どのように対応すべきかを解説します。
記述式テスト・英作文では「who」を書くのが最も安全
学校の定期試験や大学入試の自由英作文では、先行詞が人であればwhoを書いておくのが最も確実です。
現代文法では限定用法のthatも正解ですが、採点基準によっては「人にはwho、物にはwhich」という基礎の理解を確認する意図で出題されており、thatと書くと学校の定期テストなどで△(減点)や確認を求められるケースがゼロではありません。whoを書いて減点されることは絶対にありません。
「that」を選ばせる試験問題のサイン
逆に、選択問題などで意図的にthatを選ばせる問題には、前述の「明確なサイン」が含まれています。
- 先行詞に the only や the first が付いている
- 先行詞が「人と犬」のように混合している
- 選択肢の中に who がなく、that だけが存在する
このようなサインがない限り、先行詞が人の場合はwhoを第一選択として考えるのが試験対策としての定石です。
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理解度チェック
Q1. 先行詞が人の場合、thatが使えない文法構造はどれ?
- 先行詞に the only が付いている文
- 限定用法で主格の関係代名詞を使う文
- カンマの後に置く非限定用法の文
- 日常会話でカジュアルに話す文
答えを見る
正解: C. カンマの後に置く非限定用法の文
非限定用法(カンマの後)や前置詞の直後では関係代名詞thatを使うことができません。先行詞が人の場合はwhoやwhomを用います。
Q2. 先行詞が人でもthatが好まれる・使われる条件はどれ?
- 先行詞が「人+物・動物」の組み合わせのとき
- 学術論文や公的報告書に書くとき
- 前置詞を関係代名詞の直前に置くとき
- 相手の人柄や人間性に光を当てたいとき
答えを見る
正解: A. 先行詞が「人+物・動物」の組み合わせのとき
先行詞が「人+物・動物」のときはwhoもwhichも単独で使えないためthatを使います。またthe onlyや最上級が付く場合もthatが好まれます。
Q3. 空欄に入る最も適切な英文は? Look at the boy and his dog ( ) in the park.
- who is playing
- which is playing
- that are playing
- whom are playing
答えを見る
正解: C. that are playing
先行詞が「人+動物」(the boy and his dog)の組み合わせである場合、関係代名詞はthatを選択します。複数扱いのため動詞はareとなります。
よくある質問
- Q. whoとthatは完全に置き換え可能ですか?
- 通常の限定用法(カンマなし)であれば基本的に置き換え可能です。ただしカンマの後(非限定用法)や前置詞の直後ではthatは使えずwhoしか使えません。
- Q. 人をthatで受けると失礼になりますか?
- 日常会話では失礼にはなりませんが、人柄よりも条件や分類を意識させる響きがあるため、親しい人や目上の人を改まった文脈で指す場合はwhoを使うのが望ましいです。
- Q. 学校の定期テストでthatと書いたらバツになりますか?
- 文法的には正解ですが、教員や学校の採点方針によっては「whoの習得度を見る問題」として減点される可能性があります。安全策としてwhoを書くのが確実です。
- Q. 先行詞がsomeoneのときはwhoとthatのどちらですか?
- どちらも使えます。特定の人柄に目を向ける場合はwho、条件に合う人全般を指す場合はthatが自然ですが、日常会話でも文章でも大きな差はありません。
- Q. whomとthatはどう使い分ければいいですか?
- 前置詞の直後(with whomなど)ではthatは使えません。前置詞がない通常の目的格であればwhom、who、thatのいずれも使え、省略することも可能です。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部