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for what関係代名詞の構造と用法を例文で解説

for what関係代名詞の構造と用法を例文で解説

英文で見かける for what は文法的に正しい表現であり、その正体は「前置詞 for + 関係代名詞 what が作る名詞節(〜すること・もの)」です。直前に先行詞を必要とする for which とは異なり、what 自体が先行詞を内包しているため、直前に名詞は置きません。

for what関係代名詞の正体と文構造

英語の読解や英作文で for what という並びに出会ったとき、「前置詞の直後に関係代名詞が来てよいのか」と疑問を持つ方が少なくありません。結論から言うと、この表現はきわめて標準的な文法構造です。

「前置詞+関係代名詞」ではなく「前置詞+名詞節」

一般に「前置詞+関係代名詞」というと in which や with whom などの「直前の先行詞を修飾する形容詞節」を思い浮かべる方が多いはずです。しかし、for what の構造はそれらとは根本的に異なります。

関係代名詞 what は、それ自体の中に先行詞(the thing(s) which)を含んでいます。そのため、what が導く節全体がひとつの大きな「名詞の塊(名詞節)」になります。

前置詞の後ろには必ず名詞(前置詞の目的語)が必要ですから、前置詞 for の目的語として what 節が丸ごと置かれているのが for what の正体です。

この文では、for の後ろに what you did(あなたがしたこと)という名詞節が置かれています。what を the things that に分解すると、Thank you for the things that you did. となり、文法的に整っていることがよく分かります。

what節内部の文構造は必ず不完全になる

関係代名詞 what を使う際の普遍的な文法規則として、what の後ろに続く節の中は「主語(S)」または「目的語(O)」が欠けた不完全な文になります。上記の例文 what you did では、動詞 did の目的語が欠けており、その欠けた目的語の役割を what が担っています。

for whatの文構造
Thank you+for+what you did

Thank you for what you did.あなたがしてくれたことに対して感謝します。

前置詞forの後ろにwhatが導く名詞節が丸ごと置かれる構造です。

基礎から例文を確認したい方は、関係代名詞 what の使い方の例文集を参考にしてください。

前置詞+whichと前置詞+whatの違い

文法問題や英作文で最も混同しやすいのが、for which(前置詞+関係代名詞 which)と for what(前置詞+関係代名詞 what)の使い分けです。この2つの違いは「直前に先行詞となる名詞があるかどうか」と「導く節の品詞」の2点に集約されます。

項目前置詞 + which(例:for which)前置詞 + what(例:for what)
直前の先行詞(名詞)必要(直前に修飾される名詞がある)不要(直前に名詞を置いてはならない)
節全体の品詞形容詞節(直前の名詞を修飾する)名詞節(前置詞の目的語になる)
書き換え—for the thing(s) which...
節内部の構造完全な文(前置詞が移動しているため)不完全な文(主語または目的語が欠落)

具体的な例文で比較してみましょう。

もし He was blamed the reason for what he said. のように先行詞と what を同時に並べてしまうと、先行詞の二重取りとなり文法的な誤りになります。

次の疑問前置詞がない通常の文でも迷いやすい方は、関係代名詞whichとwhat違いを確認しておくと判別がより明確になります。

for what関係代名詞の用法と重要表現

前置詞 for は「対象・理由・交換・対価」などを表すため、特定の動詞や形容詞と結びついて for what... の形を作ります。

理由・対象を表す動詞との結びつき

感謝、謝罪、賞賛、非難などを表す動詞は、理由を示す前置詞 for を伴います。その for の後ろに「〜したこと」という意味で what節 が続きます。

対価・代償を表す動詞との結びつき

支払い(pay for)や交換を表す文脈でも、支払う対象として what節 がよく使われます。

会話や文章で頻出する慣用表現:for what it's worth

for what を含む固定フレーズとして頻出するのが for what it's worth です。直訳すると「それが持っている価値に対して」ですが、会話では「参考までに」「役に立つかどうか分かりませんが」という前置きの控えめな表現として用いられます。

for whatの主な用法
for whatの用法

理由・対象

  • 感謝・謝罪
  • 賞賛・非難

対価・代償

  • 支払い(pay for)
  • 交換・価値

慣用表現

  • for what it's worth

前置詞forの意味合いに応じて主に3つの文脈で用いられます。

in what関係代名詞の用法と慣用句

検索でも関心の高い in what は、前置詞 in(〜において、〜の状態で)の目的語として関係代名詞 what節 が置かれた形です。特に論説文やニュース記事などで頻繁に目にする形があります。

慣用表現:in what is called...(いわゆる〜の中で)

関係代名詞 what を用いた重要表現に what is called(いわゆる〜)があります。これに前置詞 in が付いた in what is called... は、「いわゆる〜と呼ばれるものの中で」「いわゆる〜において」という意味を表します。

この文では、in の後に what is called a smart city(いわゆるスマートシティと呼ばれるもの)という名詞節が続いています。

状況や外見を表す in what seems/seemed to be...

ニュースなどで事実を客観的・慎重に描写する際、in what seems to be... や in what appeared to be...(〜と思われる状況・場所の中で)という形が多用されます。

what の後ろには動詞 appeared や is believed が直接続いており、主語が欠けた不完全な文になっている点に注目してください。

前置詞+whatの使い方のイメージ

of what関係代名詞の用法とコロケーション

of what も前置詞 of の後ろに what節 が配置された構造です。英語には「形容詞 + of」や「動詞 + of」のコロケーションが多く存在するため、実用英語において非常に高い頻度で登場します。

感情・認識を表す形容詞 + of what

人の認識や感情を表す形容詞(aware, proud, mindful, critical など)は前置詞 of を取ります。その対象として what節 が続きます。

情報・伝達を表す動詞 + of what

話す、思い出させる、知らせるなどの意味を持つ動詞(remind, speak, inform, convince など)と結びつくパターンです。

前置詞+whatの頻出パターン比較一覧

表は横にスクロールできます →

表現典型的な前置詞の機能代表的なコロケーション・文脈例文の日本語訳の要点
for what理由・原因・対価thank / apologize / pay / blame〜したことに対して(感謝・謝罪など)
in what場所・状況・範囲in what is called / in what seems to beいわゆる〜の中で/〜と思われる状況で
of what対象・内容・関連be aware of / be proud of / remind A of〜の内容について(認識・誇示など)

疑問詞For what?と関係代名詞for whatの見分け方

学習者をつまずかせるもうひとつの要因が、日常会話で使われる疑問表現 What... for? や For what?(何のために=Why)との混同です。両者は同じ単語の組み合わせですが、文法的な役割がまったく異なります。

文脈と語順で見分ける判別手順

  1. 文末にクエスチョンマーク(?)があるか確認する
    文末が ? で終わり、独立した文や聞き返しとして使われていれば疑問詞です。For what? 単体で「何のために?」「どういう目的で?」という質問になります。
  2. 節の内部が疑問文の倒置を起こしているか確認する
    疑問詞の場合、文頭に For what が来ると助動詞やbe動詞が主語の前に出ます(例:For what purpose did you do that?)。一方、関係代名詞の what節 は名詞節であるため、語順は必ず平叙文(主語+動詞)のままです。
  3. 全体の主節があるか確認する
    関係代名詞の for what... は文全体の一部(前置詞句)に過ぎません。文全体を見渡したとき、主節の主語や動詞が別に存在していれば関係代名詞です。
疑問詞と関係代名詞の違い

疑問詞 For what

  • 文末がクエスチョンマーク(?)
  • 助動詞やbe動詞が前に出る倒置
  • 「何のために?」と問う独立文

関係代名詞 for what

  • 文末はピリオドなど平叙文
  • 節内は平叙文の語順(S+V)
  • 文全体の主節の一部(前置詞句)

文末の記号、語順(倒置の有無)、主節の有無の3点で判別します。

次の疑問間接疑問文などで両者の区別に迷ったときは、関係代名詞whatと疑問詞whatの違いを押さえておくと文脈からスムーズに見分けられます。

試験で迷わない空所補充の解法手順と演習問題

TOEICや大学入試の文法問題では、空所の直前に前置詞があり、選択肢に which と what(あるいは that)が並ぶ問題が定番です。瞬時に正解を導くための解法フローを身につけましょう。

3ステップ判別テクニック

  1. 空所の直前を見る:前置詞の直前に修飾対象となる「名詞(先行詞)」が存在するか確認します。名詞があれば which などの関係代名詞、名詞がなければ what が有力候補になります。
  2. 空所の後ろの文構造を見る:後ろの節が不完全な文(SまたはOが欠落)であることを確認します。完全な文が続いている場合は関係副詞や接続詞の検討が必要です。
  3. 全体の意味を確認する:「〜すること・もの」という意味で前置詞の目的語として成立していれば what が正解です。

実践確認問題

次の空所に入る最も適切な語を1つ選んでください。

Question: The committee expressed deep concern about [  ] was described in the annual report.
(A) which
(B) what
(C) that
(D) in which

【正解】(B) what

【解説】
前置詞 about の直前には先行詞となる名詞が存在しません。したがって形容詞節を導く (A) which や (D) in which は不適切です。

また、前置詞の目的語に関係代名詞の that を置くことはできません。空所の後ろには主語が欠けた受動態の節 was described... が続いており、不完全な構造です。

先行詞を含み「〜されたこと」という名詞節を作ることができる (B) what が正解となります。
(全訳:委員会は、年次報告書に記載されていた内容について深い懸念を表明した。)

空所補充の3ステップ判別法
1前置詞の直前

先行詞となる名詞の有無を確認する

2空所の後ろ

SまたはOが欠けた不完全文か確認する

3全体の意味

「〜すること・もの」で意味が通るか確認

空所の直前、後ろの文構造、文全体の意味の順に確認します。

試験対策として、関係代名詞whatとthat違いの整理もあわせて確認しておくと便利です。

前置詞の後ろで使えない規則などは、関係代名詞thatの特別ルールで詳しく解説しています。

前置詞+関係代名詞whatのまとめ

for what をはじめとする「前置詞 + 関係代名詞 what」の重要ポイントを整理します。

この仕組みを頭に入れておくと、英文読解で長い前置詞句に出会った際も構図を見失わず、正確に文意を把握できるようになります。

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理解度チェック

Q1. 文法構造としての「for what」の正体は何ですか?

  1. 直前の名詞を修飾する形容詞節
  2. 疑問詞と前置詞が倒置した副詞節
  3. 先行詞が省略された完全な文
  4. 前置詞 for の目的語となる名詞節
答えを見る

正解: D. 前置詞 for の目的語となる名詞節
for what は「前置詞+関係代名詞」ではなく、前置詞 for の目的語として what が導く名詞節が置かれた構造です。

Q2. 関係代名詞「what」が導く節の特徴として正しいものは?

  1. 節の内部は主語や目的語が欠けた不完全な文になる
  2. 直前に修飾対象となる名詞(先行詞)が必要である
  3. 節の内部は疑問文のように語順が倒置する
  4. 節の内部は主語と目的語が揃った完全な文になる
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正解: A. 節の内部は主語や目的語が欠けた不完全な文になる
関係代名詞 what は先行詞を含むため直前に名詞を置かず、what が導く節の中は主語または目的語が欠けた不完全な文になります。

Q3. 空所に入る最も適切な英文を選んでください。He apologized [ ].

  1. the reason for what he said
  2. for what he did yesterday
  3. for what did he do yesterday
  4. for which he did yesterday
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正解: B. for what he did yesterday
直前に先行詞を置かず、平叙文の語順で不完全な文を導く名詞節「for what he did yesterday」が文法的に正しい形です。

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よくある質問

Q. for whatの前に先行詞を置いてはいけない理由は?
関係代名詞whatは「the thing(s) which」の意味をあらかじめ含んでいるためです。先行詞を置くと名詞が連続して文法崩壊を起こします。
Q. for whichとfor whatの簡単な見分け方は?
直前の名詞の有無です。「名詞 + for which(修飾する名詞あり)」、「動詞/形容詞 + for what(直前に先行詞の名詞なし)」と判断できます。
Q. in what is calledの訳し方は?
「いわゆる〜の中で」「いわゆる〜において」と訳します。what is called(いわゆる〜)全体が前置詞inの目的語になった慣用表現です。
Q. for what it's worthとはどういう意味ですか?
「参考までに」「役に立つか分かりませんが」という意味の口語・慣用表現です。自分の意見や情報を控えめに提供するときに前置きとして使われます。
Q. What... for?とWhyの違いは何ですか?
どちらも「なぜ・何のために」を意味しますが、Whyが理由全般を問うのに対し、What... for?は「何の目的・用途で」という具体的な動機を口語的に尋ねる傾向があります。

2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部

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