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it to 構文の文型と記号の振り方
It is ... to do(it to 構文)の文型は第2文型(SVC)です。文頭の It が形式主語(S)、is などの be 動詞が述語動詞(V)、直後の形容詞や名詞が補語(C)に該当し、文末の to 不定詞 は文法上「真主語(意味上の本来の主語)」として扱われます。
テストの文型判別では、文頭の It に「S」、形容詞や名詞に「C」を振り、to 不定詞 は外置された真主語として識別します。
it to 構文の基本文型は第2文型
代表的な it to 構文である It is + 形容詞/名詞 + to do は、文型分類において第2文型(SVC)として扱われます。文法書では「形式主語構文」や「仮主語構文」と説明されることが多いですが、英語の基本5文型の枠組みに当てはめると、主要素(S・V・C)は前半部分で完結しています。
具体的な要素の対応関係は以下のとおりです。
| 英語の要素 | 5文型上の記号 | 文法上の役割 |
|---|---|---|
| It | S | 形式主語(仮主語) |
| is | V | 述語動詞(be動詞) |
| important / easy など | C | 主格補語(形容詞または名詞) |
| to study English | 真主語 | 意味上の主語(名詞的用法の to 不定詞) |
例文で構造を確認してみましょう。
It is important to learn English.(英語を学ぶことは重要です)
・It [S] + is [V] + important [C] + to learn English [真主語]
文頭の It はそれ自体に具体的な意味を持たず、後ろにある to learn English を指し示しています。構造上は S+V+C が成立しているため、文型判別問題では第2文型と答えるのが正解です。
次の疑問基本となるSVCの感覚を掴みたいときは、第2文型(SVC)の例文で主語と補語の結びつきを確認してみましょう。
真主語 to 不定詞の文型上の扱い
「後ろの to 不定詞 が真主語なら、文全体の主語は It と to 不定詞 のどちらなのか」という疑問を持つ学習者は少なくありません。この疑問に対する文法的な位置づけを整理します。
本来の文構造と後置(外置)の関係
it to 構文は、本来主語の位置にあった to 不定詞(名詞的用法)を文末へ移動させ、空いた主語の位置に代名詞の It を置いた形です。
・元の文:To learn English is important.(S: To learn English / V: is / C: important)
・it to 構文:It is important to learn English.(S: It / V: is / C: important / 真主語: to learn English)
英語には「長い情報や新しい情報を文の後ろに置く」という情報構造上の原則(エンド・ウェイトの原則)があります。主語が To learn English のように長くなると、動詞 is が現れるまでに時間がかかり、文全体の骨格が把握しにくくなります。
これを避けるために、形式主語 It を立てて先に骨格(It is important)を提示し、具体的な内容を後から述べる仕組みが取られています。
テストでの記号の振り方
定期テストや大学入試の文型記号(S, V, O, C, M)を振る問題では、文法基準によって以下の2通りの指定がなされます。
- 形式主語を S とする指定(最も一般的):
It [S] is [V] important [C] と振り、to learn English は丸括弧などで囲んで「真主語」と注記するか、修飾的な同格要素として扱います。 - 真主語を本来の S とみなす指定:
問題の指示で「真の要素を答えよ」とされる場合は、It を仮主語(形式上の語)として除外記号を付け、to learn English 全体に「S」を振るケースがあります。
文型そのものを問われた場合は、どちらの捉え方であっても主格補語 C が存在するため「第2文型(SVC)」である点に変わりはありません。
形式主語をSとする指定
- It に [S] を振る(最も一般的)
- is に [V]、important に [C]
- to不定詞は真主語と注記または同格扱い
真主語を本来のSとする指定
- 「真の要素」を答える指示の形式
- It には除外記号を付ける
- to 不定詞全体に [S] を振る
問題の指示により、形式主語をSとするか真主語をSとするかが分かれます。
意味上の主語 for や of の文型
it to 構文では、to 不定詞 の動作主を明示するために for + 人 や of + 人 が挿入されることがあります。この前置詞句は、5文型の分類上は主要素(S・V・O・C)には含まれず、すべて修飾語(M)として扱われます。
for + 人 が入る場合
一般的な難易や重要性を表す形容詞では for + 人 を用います。
It is easy for him to solve the problem.(彼にとってその問題を解くのは簡単です)
・It [S] + is [V] + easy [C] + for him [M] + to solve the problem [真主語]
前置詞句 for him は文の主要素ではないため、文型は変わらず第2文型(SVC)です。
of + 人 が入る場合
人の性質や性格を表す形容詞(kind, nice, careless, foolish など)の後では of + 人 を用います。
It was kind of you to help me.(私を手伝ってくれて親切でしたね=手伝ってくれてありがとう)
・It [S] + was [V] + kind [C] + of you [M] + to help me [真主語]
こちらも前置詞句 of you は修飾語 [M] となるため、文型は第2文型(SVC)です。文型を答える際に for him や of you を目的語(O)と誤認しないよう注意してください。
for + 人
- 一般的な難易・重要性の形容詞
- 例: easy, important
of + 人
- 人の性質や性格を表す形容詞
- 例: kind, nice, careless, foolish
for も of も文型上は修飾語(M)となり、直前の形容詞で使い分けます。
次の疑問前置詞の使い分けに迷ったら、不定詞の意味上の主語forとofの違いで人の性質を表す形容詞のルールを整理できます。
形式目的語構文の文型は第5文型
it to 構文の発展形として、動詞の後ろに it と to 不定詞 を配置する構文があります。これは「形式目的語構文」と呼ばれ、文型は第5文型(SVOC)になります。
It is C to do と S V it C to do の対応関係
形式主語構文(SVC)と形式目的語構文(SVOC)は、構造が完全にパラレル(平行関係)になっています。
表は横にスクロールできます →
| 構文の種類 | 基本パターン | 文型 | 対応する関係 |
|---|---|---|---|
| 形式主語構文 | It is C to do | 第2文型(SVC) | to do = C(主語=補語) |
| 形式目的語構文 | S + V + it + C + to do | 第5文型(SVOC) | it(to do) = C(目的語=補語) |
形式目的語を取る代表的な動詞
この構文で頻出する動詞には、make, find, think, consider, believe などがあります。
I found it difficult to read this book.(私はこの本を読むのが難しいと分かった)
・I [S] + found [V] + it [形式目的語 O] + difficult [目的格補語 C] + to read this book [真目的語]
The internet makes it easy to communicate with others.(インターネットは他者と連絡を取ることを容易にする)
・The internet [S] + makes [V] + it [O] + easy [C] + to communicate with others [真目的語]
どちらの文も、目的語 it の実質的な中身が後ろの to 不定詞 であり、目的格補語 C と「O=C」の意味関係を形成しています。したがって、文型判別では確実に第5文型(SVOC)と分類します。

次の疑問itを挟む目的語と補語の関係を深く知りたいときは、第5文型(SVOC)の解説が参考になります。
It takes / costs の文型分析
時間を表す It takes ... to do や、費用を表す It costs ... to do も it to 構文の仲間ですが、補語(C)ではなく目的語(O)を取るため、第2文型ではなく第3文型(SVO)または第4文型(SVOO)に分類されます。
| 表現 | 文型パターン | 記号の分析 |
|---|---|---|
| It takes time to do | 第3文型(SVO) | It [S] + takes [V] + two hours [O] + to do [真主語/修飾語] |
| It takes person time to do | 第4文型(SVOO) | It [S] + takes [V] + me [O1] + two hours [O2] + to do [真主語/修飾語] |
| It costs person money to do | 第4文型(SVOO) | It [S] + costs [V] + him [O1] + 10 dollars [O2] + to do [真主語/修飾語] |
例文で確認してみましょう。
It took me three hours to finish the homework.(私がその宿題を終えるのに3時間かかった)
・It [S] + took [V] + me [間接目的語 O] + three hours [直接目的語 O] + to finish the homework [真主語/M]
It takes の後ろにある語句(時間・人)は名詞であり、主語とイコールの関係にならないため補語(C)ではなく目的語(O)です。It is 形容詞 to do(SVC)と混同しないよう区別して整理しておきましょう。
直読直解スラッシュリーディング
it to 構文を英語の語順のまま理解するには、スラッシュリーディングを活用して文型ごとに意味のカタマリを捉える練習が有効です。日本語の後ろから返り読みをせず、文型の核となる情報を先に受け止めます。
第2文型(SVC)の直読直解
It is dangerous / for children / to play near the river.
・直読直解:それは危険だ / 子どもたちにとって / 川の近くで遊ぶことは
・自然な訳:子どもたちが川の近くで遊ぶのは危険です。
It is my dream / to travel around the world.
・直読直解:それは私の夢だ / 世界中を旅行することは
・自然な訳:世界中を旅することが私の夢です。
第5文型(SVOC)の直読直解
She thinks it natural / to follow the rules.
・直読直解:彼女はそれを当然だと思う / ルールに従うことを
・自然な訳:彼女はルールに従うのは当然のことだと考えています。
文頭の It is C や S V it C の段階で「何がどういう状態なのか」の結論を先に受け止めてから、to 不定詞 で具体的な行動を補足する感覚を身につけると、長文読解のスピードが大きく向上します。
It is C や S V it C で何がどういう状態か受け止める
for children など意味上の主語を補足する
to 不定詞で具体的な行動の内容をつかむ
文頭の結論を先に受け止めてから、後ろの具体的な内容を補足します。
強調構文と it to 構文の見分け方
It is ... that 〜(強調構文)の中には、that の代わりに to 不定詞が使われるケースは原則ありませんが、テストでは「形式主語構文(it to / it that)なのか強調構文なのか」を文型で見分ける問題がよく出題されます。
| 判別項目 | 形式主語構文(it to / it that) | 強調構文(It is ... that) |
|---|---|---|
| 文型 | 第2文型(SVC) | 元の文の文型(SV, SVOなど) |
| It is と接続要素を消去 | 完全な文が成立しない | 完全な文が成立する |
| はさまれる語句 | 形容詞・名詞 | 名詞・副詞(句・節) |
見分け方の原則は「It is と後ろの接続部を取り除いたときに、文として成立するかどうか」です。
・形式主語構文:It is true that he passed the exam.
It is と that を消すと「true he passed the exam」となり、文が成立しません(true は補語 C なので不可欠)。
・強調構文:It was in London that I met her.
It was と that を消すと「I met her in London.(第3文型 SVO)」となり、完全な文が復元できます。
It is 形容詞 to do の構文は、形容詞が補語 C として機能している第2文型であるため、強調構文と構造的に混同することはありません。
テストでよくある文型判別の誤り
定期テストや入試の文型問題で失点しやすいパターンを3つ解説します。
1. to 不定詞を目的語(O)と誤認する
It is necessary to wear a mask. において、to wear a mask を動詞 is の目的語(O)と答えてしまうミスです。
be 動詞は目的語を取らず、It と to wear a mask は意味上同一(主語の関係)であるため、文型は SVO ではなく SVC です。
2. 意味上の主語を目的語(O)と答える
It is hard for him to accept the result. において、for him を目的語と判断して SVO や SVOC とするミスです。前置詞を伴う句はすべて修飾語(M)であり、主要素にはなれません。
3. find it C to do の it を除外して SVC とする
I found it impossible to contact him. で、it を無視して I found impossible だけを見て誤った分析をするミスです。
it は形式目的語 [O]、impossible は目的格補語 [C] であり、第5文型(SVOC)として記号を振る必要があります。
be動詞は目的語を取らず主語と意味上同一。SVOではなくSVCと判断する。
前置詞句は主要素になれず修飾語(M)扱い。SVOやSVOCにしない。
it は形式目的語[O]、直後は補語[C]として第5文型(SVOC)と分析する。
テストで失点しやすい3つのパターンと正しい判断基準です。
文型の基礎や要素の区別を復習したいときは、5文型の見分け方とMの役割を確認しておくと安心です。
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理解度チェック
Q1. It is easy for him to solve it.の文型はどれ?
- 第1文型(SV)
- 第2文型(SVC)
- 第3文型(SVO)
- 第5文型(SVOC)
答えを見る
正解: B. 第2文型(SVC)
for him は修飾語(M)であり主要素ではないため、文型は第2文型(SVC)のままです。
Q2. 第5文型(SVOC)に分類される英文はどれですか?
- It is important to learn English.
- It took me three hours to finish it.
- It is kind of you to help me.
- I found it difficult to read this book.
答えを見る
正解: D. I found it difficult to read this book.
形式目的語 it を [O]、difficult を [C] とする形式目的語構文は第5文型です。
Q3. It takes me two hours to doの文型はどれ?
- 第2文型(SVC)
- 第3文型(SVO)
- 第4文型(SVOO)
- 第5文型(SVOC)
答えを見る
正解: C. 第4文型(SVOO)
me(人)と two hours(時間)の2つの目的語を取るため、第4文型に分類されます。
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よくある質問
- Q. it to 構文は何文型ですか?
- 基本の It is 形容詞/名詞 to do は第2文型(SVC)です。It が形式主語(S)、is が動詞(V)、直後の語が補語(C)となり、to 不定詞は真主語として扱われます。
- Q. 文全体の主語は It と to のどちら?
- 文法・文型上の主語は文頭の It(形式主語)です。一方、文の意味・内容上の本来の主語は to 不定詞(真主語)となります。学校テストでは It を S と扱うのが一般的です。
- Q. make it C to do は何文型?
- 第5文型(SVOC)です。it が形式目的語(O)、直後の形容詞や名詞が目的格補語(C)、文末の to 不定詞が真目的語になります。
- Q. for 人 は文型要素に入りますか?
- 入りません。for 人 や of 人 は前置詞句であるため、5文型の分類上は修飾語(M)として扱われ、S・V・O・C の主要素には含まれません。
- Q. It takes 時間 to do の文型は?
- It takes 時間 to do は第3文型(SVO)、It takes 人 時間 to do は第4文型(SVOO)に分類されます。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部