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businessとbusinessesの違いと使い分け

businessとbusinessesの違いと使い分け

businessには複数形のbusinessesが存在し、意味と文法上の扱いが明確に分かれます。数えられない不可算名詞のbusinessは「商取引」「事業活動」「景気」という抽象的な概念を表し、常に単数扱いです。

一方、数えられる可算名詞のa businessおよび複数形のbusinessesは「個々の会社」「店舗」「事業体」という具体的な組織・実体を指します。

一目でわかる違いのまとめ表

英語のbusinessは、文脈によって「数えられない名詞(不可算名詞)」と「数えられる名詞(可算名詞)」の2通りの使われ方をします。日常会話やビジネス実務で最も基本となる違いを整理したものが以下の表です。

項目不可算名詞:business可算名詞:businesses(単数はa business)
主な意味商取引、事業活動全般、景気、私事・用事個々の企業、会社、店舗、事業体
捉え方形のない抽象的な行為・概念境界線がある具体的な組織・実体
冠詞・複数形冠詞a/anは不可、複数形なし単数はa business、複数はbusinesses
受ける動詞単数扱い(is, has, does)複数扱い(are, have, do)
代表的な表現do business with(〜と取引する)
Business is good.(景気が良い)
local businesses(地元のお店・企業)
small businesses(中小企業)

「会社そのもの」を指して複数存在する場合はbusinessesになり、「取引すること」「ビジネスという活動そのもの」を語る場合はbusinessになります。

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可算と不可算のコアイメージ

なぜ1つの単語にbusinessとbusinessesという2つの形式が存在するのでしょうか。その背景には、英語ネイティブが持つ「輪郭の有無」という感覚があります。

不可算名詞のコアイメージ:輪郭のない「活動」「状態」

不可算名詞のbusinessの語源は、古英語の「忙しい状態(busy + ness)」に由来します。物理的な形がなく、どこからどこまでが1個と区切れない「取引のやり取り」「経済活動」「営利活動全般」を指すときは、数えることができません。水や空気と同じように、全体として広がっている概念として捉えます。

可算名詞のコアイメージ:輪郭のある「独立した事業体」

一方、街の中にあるカフェ、独立したIT企業、法人格を持った企業組織のように、「外枠(輪郭)がはっきりしており、1つ、2つと指差しで数えられる事業組織」を指す場合は可算名詞になります。1軒の店ならa business、街に並ぶ複数の店舗や全国の企業群ならbusinessesと表現します。

輪郭で捉えるコアイメージ

不可算 business

  • 輪郭のない活動や状態
  • 取引のやり取りや経済活動全般
  • 水や空気のように数えられない

可算 businesses

  • 輪郭のある独立した事業体
  • カフェや企業など指差しで数えられる
  • 1軒ならa business、複数ならbusinesses

輪郭のない広がりか、独立した組織かというイメージで区別します。

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抽象概念と具体物で形が変わる単語として、lifeの可算・不可算の使い分けも参考になります。

次の疑問businessと同様に、輪郭の有無で扱いが変わる名詞について知りたいときはexperienceの可算・不可算の使い分けも役立ちます。

不可算名詞businessの使い方と例文

不可算名詞としてのbusinessは、主に3つの文脈で使用されます。数えられないため、直前にaを置くことや語尾に-esを付けることはできません。

1. 商業活動・商取引全般

特定の会社ではなく、「取引を行うこと」「ビジネス全般」を指す使い方です。

ビジネスメールで頻出するdo business with 〜は「商取引を行う」という行為を表すため、常に不可算のbusinessを用います。do businesses withとは言いません。

2. 景気・業績・市場の状況

市場全体の売れ行きや、個別の店舗であっても「商売の調子」を抽象的に表す場合は不可算扱いです。

3. 個人の用事・関心事・責務

商業から派生して、「個人の個人的な事柄」「関与すべき事柄」を表す用法です。こちらも不可算名詞です。

不可算businessの3つの文脈
🤝商業活動・商取引

do business withなど取引行為そのものを指す

📈景気・業績・状況

Business is boomingなど商売の調子を表す

🔒個人の用事・関心事

none of your businessなど私事を表す

数えられない名詞として使われる代表的な3つの文脈です。

可算名詞businessesの使い方と例文

可算名詞としてのbusiness(単数)およびbusinesses(複数)は、「具体的な企業組織」「法人」「店舗」を指します。「会社」「お店」と言い換えられる場面では、複数形businessesが多用されます。

1. 複数の企業や店舗を指す場合

規模や業態を問わず、独立して運営されている事業体を複数挙げるときに使います。

2. 単数の事業体を指す場合(a business)

1つの独立した店舗や会社を指す場合は、不定冠詞aを伴ってa businessと表現します。

businessとbusinessesの違いのイメージ

可算と不可算の判別チェック手順

英文を書く際や試験でbusinessかbusinessesか迷ったときは、次の3つの質問を順に確認することで正しく判断できます。

  1. 質問1:日本語の「会社・店舗」に置き換えられるか?
    「店舗・会社」と置き換えて自然に通じる場合は可算名詞です。1つならa business、複数ならbusinessesを選びます。
    例:「地元の店舗(local businesses)」「中小企業(small businesses)」
  2. 質問2:数(1つ、2つ、何個)で数えられるか?
    指を折って数えられる実体なら可算名詞です。「商売の調子」や「取引行為」のように1個2個と数えられない場合は不可算名詞(business)を選びます。
    例:「取引をする(do business)」「景気が良い(Business is good)」
  3. 質問3:所有格や限定詞がついて「関心事」を表しているか?
    my business、your businessのように「個人の関わり・用事」を指す場合は不可算名詞です。複数形にはしません。
    例:「余計なお世話(Mind your own business)」
使い分けの判別3ステップ
1質問1:置き換え

日本語の「会社・店舗」に自然に置き換えられるか確認する

2質問2:数の可否

指を折って1つ、2つと実体を数えられるか確認する

3質問3:個人の関心事

myやyourがついて個人の関わりや用事を表すか確認する

3つの質問を順に確認することで正しく判別できます。

名詞の性質を体系的に整理したいときは、可算名詞と不可算名詞の見分け方(英文法)を確認しましょう。

主語に置いたときの動詞の呼応

主語として文頭に置く場合、businessとbusinessesでは後ろに続く動詞の形(単数形動詞か複数形動詞か)が異なります。主語と動詞の一致(Subject-Verb Agreement)における重要ルールです。

不可算のbusinessが主語:単数扱い(is / has / does)

抽象名詞であるbusinessが主語の場合、動詞は必ず三人称単数現在形になります。

可算のbusinessesが主語:複数扱い(are / have / do)

複数の企業を指すbusinessesが主語の場合、動詞は複数形になります。

主語に置いたときの動詞の一致

不可算 business(単数扱い)

  • 受ける動詞は三人称単数現在形
  • is / has / does などを用いる
  • Business is expanding...

可算 businesses(複数扱い)

  • 受ける動詞は複数形
  • are / have / do などを用いる
  • Many businesses are expanding...

不可算の単数扱いと可算の複数扱いで動詞の形が変わります。

companyなど類語との違いと使い分け

「会社」を表す英語にはbusinessのほかにcompany、corporation、firmなどがあります。それぞれの法的な位置づけや規模感の違いを理解すると、適切な表現を選択できます。

表は横にスクロールできます →

単語ニュアンスと規模感典型的な対象可算・不可算
business営利を目的とした事業組織全般(規模不問、個人店から大企業まで)個人商店、中小企業、事業部門、商取引そのもの可算・不可算の両方
company最も一般的で中立的な「会社」。営利企業全般株式会社、有限会社、一般的な民間企業可算名詞(常に可算)
corporation法的に法人格を取得した大規模な法人・大企業大企業、多国籍企業、法人組織可算名詞
firm専門職がパートナーシップを組んで運営する事務所・会社法律事務所、会計事務所、コンサルティング会社可算名詞

使い分けの実例

個人経営のベーカリーに対してcorporationを使うのは不自然ですが、a small businessやa companyと呼ぶことは自然です。また、弁護士事務所はa law firmと呼ぶのが一般的ですが、事業体としてa businessと呼んでも誤りではありません。

次の疑問企業の呼び分けだけでなく業務の表現も整理したいなら、taskとjobとworkの違いを確認しておくとスムーズです。

実務メールで頻出する誤用パターン

TOEICなどの英語試験や、実際のビジネスメールで日本人が犯しやすい典型的な間違いとその修正例を挙げます。

誤用例1:取引の依頼でbusinessesとしてしまう

× 誤り:We are interested in doing businesses with your firm.
○ 正しい:We are interested in doing business with your firm.
解説:「〜と商取引を行う」という成句はdo business withです。

取引という活動全般を指す不可算名詞であるため、語尾に-esを付けてはいけません。

誤用例2:出張の目的でa business tripではなくa businessとする

× 誤り:I went to Singapore on a business.
○ 正しい:I went to Singapore on business.
○ 正しい:I went to Singapore on a business trip.
解説:「出張で」「仕事の用事で」と言いたいときはon business(無冠詞)とするか、on a business tripと表現します。

on a businessと書くと「1つの会社の上に乗って」のような不自然な響きになります。

誤用例3:中小企業を指す文脈で単複の一致を崩してしまう

× 誤り:Small business are critical to our economy.
○ 正しい:Small businesses are critical to our economy.
○ 正しい:A small business is critical to our economy.
解説:述語動詞がareになっているため、主語は複数形のSmall businessesにする必要があります。「中小企業」という総称を複数形で表すのが自然な英語です。

理解度チェッククイズ

文脈に合わせてbusinessまたはbusinessesの適切な方を選んでみましょう。

問題

  1. The government announced subsidies to support family-owned ( business / businesses ).
  2. Thank you for your inquiry. We hope to do ( business / businesses ) together in the future.
  3. ( Business / Businesses ) has been slower than expected this month.
  4. Over fifty new ( business / businesses ) opened downtown last year.

正解と解説

  1. 正解:businesses
    解説:「家族経営の企業・店舗」という具体的な事業体が複数あるため、可算名詞の複数形businessesが入ります。
  2. 正解:business
    解説:「商取引を行う」という定型フレーズdo businessです。不可算名詞のためbusinessが正解です。
  3. 正解:Business
    解説:動詞が単数扱いのhas beenとなっており、売れ行き・景況感を指しているため、不可算名詞のBusinessが適します。
  4. 正解:businesses
    解説:直前にOver fifty new(50以上の新しい〜)と具体的な数値があるため、数えられる名詞の複数形businessesになります。

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理解度チェック

Q1. 不可算名詞として「business」を使う文脈はどれ?

  1. 街にある個々のカフェや店舗を指す場合
  2. 商取引を行うことや景気の状況を表す場合
  3. 指差しで1つ2つと数えられる事業体の場合
  4. 「会社」と言い換えられる複数の組織の場合
答えを見る

正解: B. 商取引を行うことや景気の状況を表す場合
不可算名詞のbusinessは、具体的な店舗ではなく、商取引全般や景気・市場の状況、個人の用事などを表す際に使います。

Q2. 「貴社とお取引したい」を伝える正しい英文はどれ?

  1. We hope to do businesses with you.
  2. We hope to do business with you.
  3. We hope to do a business with you.
  4. We hope to doing business with you.
答えを見る

正解: B. We hope to do business with you.
「〜と商取引を行う」という表現は「do business with」を用います。取引行為全般を表す不可算名詞のため、冠詞や複数形は不要です。

Q3. 主語と動詞の一致について、本文の説明として正しいものは?

  1. businessが主語のときは複数扱いでareを受ける
  2. businessesが主語のときは単数扱いでisを受ける
  3. 不可算のbusinessが主語なら単数扱いの動詞を受ける
  4. どちらが主語になっても常に複数扱いの動詞を受ける
答えを見る

正解: C. 不可算のbusinessが主語なら単数扱いの動詞を受ける
抽象名詞である不可算のbusinessが主語の場合は単数扱い(is/has)となり、複数形のbusinessesが主語の場合は複数扱い(are/have)になります。

よくある質問

Q. businessに複数形はありますか?
はい、複数形businessesが存在します。個々の会社、店舗、事業組織を数える可算名詞として使う場合に用いられます。
Q. doing businessを複数形にできますか?
いいえ、できません。「商取引を行う」という意味の成句では、抽象的な商業活動を指す不可算名詞として使われるため、常にdoing businessとなります。
Q. on businessとfor businessの違いは?
on businessは「出張で・仕事の用件で」という目的・状態を表す定番表現です。for businessは「ビジネス向けに・業務用途で」という用途を表す場面でよく使われます。
Q. companyとbusinessの言い換えは可能?
具体的な「会社」を指す場合は言い換え可能です。ただし、取引行為全般(do business)や個人の用事(Mind your own business)の文脈ではcompanyに言い換えられません。

2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部